ONEPIECE世界を過去キャラと満喫   作:一匹犬

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46話「ワノ国の使者(前編)」

〜サイレントヒル〜

 

 

 

改めてエネル達が連れて来たメンツを眺める。

……Mr.1とMr.3を除くバロックワークスメンバー……こんな事なら5とバレンタインはあの時に拾っとけば良かったか。まぁ今更だが。新たに4、名前忘れたがモグラのおばちゃん、ロリのゴールデンウイークか……ここら辺はまぁコレクター気分だな。戦力としては気にしてない。

 

次にカバ率いるブリキング海賊団か……アフロと変な顔の奴も戦力としては見れないがまぁ二人がいればカバもやる気出してくれるだろ。潜水出来る大型海賊船も魅力的だし……なんか改造したら一線級で活躍しそうだな。

 

次にベラミー海賊団。まさかフルメンバーいるとはなぁ〜 チャラチャラしてるから仲間になってくれるとは思……あれ?

 

「サーキ……ごほん、そこのお前。」

 

サーキースに声を掛けるとすごく怯えられた。

 

「お前、髪切った?」

 

「へ? は、はい……心機一転のつもりで……」

 

ロン毛がサッパリとしたスポーツマンみたいな短髪になった。まるで安西先生…バスケがしたいです……の人みたいだ。

 

「じゃ、お前のニックネーム、ミッチーな。」

 

「えぇっ!? ! は、はい!」

 

直立不動で従うサーキース。そんなに怖がらんでも……とにかくベラミー傘下で物になりそうなのはこいつぐらいかな。

 

次に、エネルの4神官プラスαか。エネルもよく会えたな……なんという豪運。しかも悪魔の実も拾ってきたし流石だ。4神官と言えばゲダツだが……あいつはまぁ温泉で平穏に暮らさせてやろうか。

 

次にフォクシー海賊団か。強さはともかくかなりバリエーションに富んだメンバーだ。それに割れ頭の旗艦もかなりでかいし運搬に使えそうだな。

 

『おぉ〜と、我らの新しいボスである傾世のシオリが我々をじっと見つめているぅー! 我々は一体どうなってしまうのか!』

 

……やべえこいつ面白れぇ。てかガチンコナレーター久しぶりに聴いたな。

 

で、最後に……四式使いのネロか。ルッチに攻撃されたのによく生きてたな。あいつが手加減する理由もないし運が良い奴だ。

 

「…………」

 

ネロを無言で眺めるルッチ。ネロはものすごく怯えている!

 

「まぁ弱い者イジメは止めとけ。俺としてはこいつにも六式マスターしてもらいたいし。あわよくば十殺元も一つか二つ覚えさせたいしな。」

 

「あの体術か……未だ光明が見えないが本当に人間に体得出来るのか……」

 

「お前ならいけるだろ(原作キャラ補正で)。あの腹黒牧師にギャフンと言わせたいしな。」

 

「……ヤツは必ず倒す。」

 

! 『殺す』じゃなくて『倒す』か……こいつも俺と会って……いや、ルフィのおかげで変わったのかもな。

 

「大頭、クロ船長がお呼びですぜ。」

 

猫のコスプレをした太った男ブチが報告に来た。クロ率いるクロネコ海賊団の船長代理の一人だ。もう一人の猫背の男シャムも同じく船長代理。というのもクロがクロネコ海賊団船長になるのを断ったからだ。本人が言うには俺の傍で参謀をしたいからとか。

 

「分かった。今行く……クロオビ、チュウ、お前らはアーロンとカクの所に行って新造船建造の手伝いしてこい。」

 

「りょ〜かい〜 チュ!」

 

「かしこまりました。海神様!」

 

軽いチュウと狂信者と化してるクロオビ。……ま、いっか。

 

 

 

で、カイドウ襲来後、エネル達が帰還し一段落ついた頃、この島に近づく二つの気配を察知した。

……二つ共身に覚えがないなぁ……知らん奴か? と思ってると……

 

「こいつぁ……この前のワノ国の連中だ。」

 

! これがか……二つ共そこそこのオーラを感じる。まぁそいつらの言葉を信じればこの二人がワノ国の中でも最上位であって、ワノ国自体が化け物の巣窟ってわけでもないだろうが。

 

「どうするよアマクサァ? 殺り合えってんなら異論はねェぜ?」

 

……まぁ、とりあえず会ってみるか。まだ何者かも分からないんだし。

 

「いや、まずは会う。……そいつらがどういう話を持ち掛けるかは知らんが、得になりそうなら利用しちまえばいいしな。」

 

「…………何か起きるかもしれねェな。」

 

? どうしたんだ? シリュウの奴……

 

 

 

 

 

 

 

で、ワノ国の二人がアジトに到着した。港には全長50mくらいの一見和風な船……安宅船ってやつだっけ? が停まってる。

 

一人は短い……ボブカット風の銀髪の……女性と見間違う程の美青年。ただ目つきが鋭い……いわゆる三白眼てやつか。それで台なしな所がある。背は180足らず……痩せてはいないが筋肉質には見えない。

格好は漆黒の和服に腰に一振りの刀を提げている。外見通りなら……侍ってやつか?

そしてもう一人が……

 

さっきのが美青年ならこっちのはどう見ても美少女にしか見えない。長い黒髪をポニーテールにしてるしますます女っぽく見えるな……背は170足らず。体つきもさっきのよりさらに華奢だ。格好も銀髪と同じく和服。色は純白。腰にも白色の鞘を提げている。……あの刀からすごいオーラを感じる……名刀……大業物か?

男と分かったのは申し訳程度に出てる喉仏が見えたからだ。

だが、それより驚いたのは……

 

『!?』

 

シリュウ達既に会った事あるメンバー以外の者が次々と俺の事を叫ぶ。そう……こいつは俺と瓜二つの顔をしていた。違う所は髪型、服装、性別くらいか。体格も女性にしか見えない。

しっかし……それはそうとこいつの周りに漫画に出てきそうな程キラキラなオーラが漂ってる。歯とかキラッと光そうだし……ん? なんかこのオーラ、妙だな。それにこのキラキラオーラに纏いつくこの冷気は……

 

「「「!?」」」

 

ん? バレンタインやポルチェ達がなんかそわそわしてるな。

 

「詩織!」「姉上!」

 

俺を見かけた途端血相を変えるワノ国の二人組だが姉上ってどういう事だよ。お前なんか知らんがな。

それよりもいきなり俺に近寄った為に皆に警戒されてるなあの二人。

 

「……おっと、これは失礼。つい取り乱してしまった。」

 

銀髪が一息ついて謝罪する。

 

「お前らは……確かワノ国の使者だったか? ワノ国がどこにあるか知らんがわざわざ遠路はるばるご苦労さん。」

 

「!? 姉上、何故その様な他人行儀な言葉遣いを……」

 

「四郎。どうやらあの話は本当の様らしい……」

 

俺を放置して話し込む二人。

 

「何こそこそ相談してんだ? お前らが誰かは分からんが出来ればここに来た目的を話してほしいんだが……」

 

面倒だがワノ国がどういう国か分からんからなるべく敵対しないために慎重にいかんとな……

 

「姉上! 一刻も早く我々のもと……ムグ!」

 

四郎と呼ばれた美少年が銀髪に取り押さえられる。……あの銀髪、すごい腕力だな。四郎とか言うのもかなりの身体能力が伺えるのに。

 

「傾世のシオリ……殿、我々ワノ国は貴女と同盟を結びたく参上つかまつりました。」

 

同盟? …………

 

「て事はあんたらワノ国は世界政府には加盟してないって事か?」

 

「はい。先日、ワノ国の当主である将軍様は世界政府と敵対するご意志を表明されました。」

 

将軍様て……北○○かよ。

 

「将軍様ってのは?」

 

「はい、現将軍は第80代に就任なされました徳川義宗様でございます。」

 

「ブフーッ! ごほっ!」

 

「お、おい、どうしたシオリ!」

 

い、いかん、むせた。……吉宗ぇ? どこの徳川家だよ。しかも暴れん坊将軍じゃねぇか。

 

「その話、マジか?」

 

「将軍の名前の事ですか?」

 

「あぁ、ちなみに8代目の名前はなんだ?」

 

「! ……8代目の名も吉宗と読みます。今代の将軍は字こそ違えど、昔名君と呼ばれた8代目から取られました。」

 

「字が違う? どういう字だ? 吉兆の吉じゃねぇのか?」

 

聞くと正義の義らしい。なんかパチモンみたいだな。

 

「ちなみにあんたらはどういう立場の人間だ? 船に何人か気配は感じるが全員関係者か?」

 

「水夫と……他は我々二人の部下です。我々は……まず、おれ……いや、私は犬神伐沙羅。将軍家を守護する四天王の一角、犬神家の当主を勤めています。」

 

「僕は天草四郎。将軍家を守護する四天王を指揮する一族天草家の暫定当主です。」

 

四天王とやらの更に上があるのか? ……ん?

 

「暫定?」

 

「……はい。現在あね……当主は行方不明とされていて弟である僕が代理を勤めています。」

 

と爽やかな笑顔を見せた次の瞬間!

 

「「「キャー四郎様あああ〜!」」」

 

!? な、なんだぁいきなり!

バレンタインやポルチェなど女性陣が四郎に嬌声を挙げる。つかメリクリのおばちゃん自重しろ。

 

「くっ……なんだこれ……」

 

ペローナとダブルフィンガーはなんとか耐えてる様だが……

 

「一体どうした? 二人共。」

 

「いえね、あの可愛い男の子みた途端脳天に衝撃が来ちゃって……私ショタっ気なんてないのに……」

 

? ……ハンコックみたいな魅了能力か?覇気を覚えた二人はなんとか耐え……って男共もなんか顔赤いし……

 

「あぁ……またこの呪われた顔面のせいで皆さんに迷惑を掛けてしまった……」

 

お前はアナンダ君か。しかし確かにわずかにドキッとしたな。覇気で相殺してなかったらメロメロになってたのか? 同じ顔の奴に? ……気持ち悪ぃなそれは。

 

「ま、気にすんな…………ところで、なんでわざわざ海賊の俺と同盟なんか結びたいんだ? 世界政府と敵対したとは言え更に海賊と組んだら他の国とも険悪になりそうなもんだが……」

 

「! それは……」

 

「それは『鎖国』をしているからです。そのため表立って他国と同盟を結ぶ事はしていません。」

 

鎖国って……江戸時代やないんから……

 

「あねっ……貴女には我が国へ是非来て、そして将軍にお会いになっていただきたいのです。」

 

「ワノ国ねぇ……」

 

皆を見渡すが『判断はお任せします』と言ってる様にしか見えない。女性達はまだメロメロ状態だが……

 

「いいぜ。……しかしワノ国が本当に同盟するに値するか分からねぇな。」

 

「! ……何をおっしゃりたいので?」

 

「分かるだろ? 弱い奴らと組む気はない。お前らが強いのか弱いのか試させてくれねぇか?」

 

「……いいでしょう。誰でも構いませんよ。」

 

「よし……ルッチと、シリュウ……いや、エネルにするか。」

 

呼ぶと二人が出てきた。

 

「ルッチは銀髪、エネルはもう片方だ。」

 

「フン……誰だろうと関係ない。」

 

「剣士か……『英雄』ガープの部下を思い出すな。」

 

ボガードさんの事かな? それはそうと二人ともけっこうな強さになってきた。あの侍達どこまでやれるかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは、ルッチVSバサラとかいうの。

 

「……剣士、いや、確かサムライだったか。得物はその漆黒のカタナか?」

 

「……ああ。」

 

ルッチも口数は多くないがこいつはそれに輪を掛けてるな。自然とルッチが話さざるをえないとは。

 

「……!」

 

ルッチの先制。剃を使ったが更に早くなったな。

ルッチが手刀を振り下ろすが……

 

「!」

 

バサラは刀を抜きルッチの攻撃を斬り払いまた刀を仕舞った。ルッチの手刀を見切るとは良い眼をしてんな……

 

ルッチがギアを上げ剃プラス月歩の複合技の剃刀を駆使しバサラを背後から強襲する。

 

「ふん! 嵐脚……十刃!」

 

覇気を込めた蹴撃波を放つ。ちなみにエスパーダではなく普通に『じゅうじん』と発音する。

 

「……」

 

振り向かずに刀を少し抜いただけで蹴撃波を全て斬り落とした。……どこのマスク・ザ・レッドだよお前は。

 

「! チッ…… 反射神経はそれなりにある様だ……」

 

「ふむ……海軍……いや、政府の組織の……CP9。その技術か。そこそこ便利なものの様だ。……が、児戯だな。」

 

「! ……調子に乗るなよ小僧。」

 

ルッチが姿を変えていく。人獣化だ。

 

「かぁっ!」

 

武装色の覇気を纏い攻撃力が跳ね上がってるルッチの拳が迫る。人獣化すれば身体能力が数倍化するので武装色と兼ね合わせればとんでもなくステータスが上昇している。技を使わなくても十分に必殺の域だ。

 

「ほぅ……ゾオンか。……黒狼剣。」

 

バサラが刀を抜き振り下ろした。すると刀から黒い衝撃波が発生。ルッチと激突する。……衝撃波とは……ソニックウェーブ。すなわち音速を超えたスピードか。

 

「むぉっ!?」

 

たまらず後退するルッチ。

 

「ほぅ……存外、堅いな。……そうだな。相手がゾオンだし……変化するか。」

 

「! ……へんげ? 変化の事か! 貴様もゾオンか?」

 

「ああ。……」

 

言葉少なげにバサラが気を高める。……! あいつの姿がどんどん……

 

「! その姿は犬……いや、狼か? しかし……三つ首だと?」

 

バサラが全高3m全長5m(尻尾除く)程の漆黒の犬になった。だが一番驚くべきは首が三つもある。これはもしかしなくても、かの有名な……

 

「犬で合っている……おれはゾオン系イヌイヌの実・モデル・幻獣種ガルム。……一般に知られてる名ならば地獄の番犬ケルベロスと言った方が良いか。」

 

ん? ガルムとケルベロスって別物じゃ……FF3とかそうだったし……けどまぁ、俺は神話に詳しくないからどれが正解か分かんねぇな。

 

「おれのとそっくりじゃねぇか! キャラ被ってるぞ優男!」

 

ジャブラが人獣形態になりながら血相変えて叫んでる。……キャラ被りじゃなくて完全にお前の上位互換だな。もっとも能力者としての熟練度次第ならワンチャンあるで多分。……ごめん無理そうだわ。それほどあの形態のバサラって奴の強さはとんでもない。この前のカイドウの幹部並かもしれん。

 

「……見た所狼か。ふむ……それなりに修練は重ねている様に見えるが……その程度ではおれの相手にはなれん。」

 

ジャブラを観察していたバサラが吐き捨てる。 なんて冷酷な表情だ……まるで氷の精神を宿したロボ超人みたいだな。

 

「貴様は下がっていろ。邪魔だ。……おれはこいつを叩きのめす。ただそれだけだ。」

 

「出来るのか? 見た所ゾオンを扱いきれてない様だが。」

 

「? 何を言っている?」

 

ゾオンを扱いきれてない? 何の事だ?

 

「知らぬのなら良い。……思ったより簡単そうだなこの戦いは。」

 

フゥとため息をはくバサラ。

 

「まだ戯れ事を抜かすか!」

 

ルッチが剃でバサラの周囲を駆け回る。

 

「嵐脚・暴風雨!」

 

あらゆる角度から放つ無数の嵐脚。逃げ道はないから受け止めるしかないが覇気込みだから普通の奴では軽くないダメージをくらうな。

 

「……」

 

特に何もせず成すがままに蹴撃波をくらい続ける。

 

「……で?」

 

「効いてないだと?」

 

確かに消耗してない。どうなって…………ん? なんだ? あいつの体内で循環してるエネルギーは。

 

「何故効かないか……それは『覚醒』と呼ばれるトリガーを引いたからだ。」

 

ん? ゾオンで覚醒……? あ! インペルダウンの獄卒獣達の事だっけ? 暴走し化け物の姿のまま元に戻れないという……

 

「覚醒って暴走するだけのパワー馬鹿じゃないのか?」

 

とりあえず聞いてみよ。

 

「それは未熟な者が後先考えず暴走しただけの失敗例だ……です。本来はそのゾオンと完全同調する奥義。……この様に。」

 

犬が四足歩行から二足歩行に。姿も人獣形態に変化した様に見える。

! この闘気は……とんでもない密度だな。カイドウの一味のゾオン連中もこいつと同じくらいのエネルギーが体内で生まれてたし覚醒ってまさか……

 

「……人獣形態とどこが違う?」

 

ルッチ気づいてないか! こりゃアカン。

 

「直に分かる。」

 

バサラがルッチに向かい右腕を振り下ろす。

 

「ちっ……カマイタチを起こすかっ!」

 

ルッチもすかさず腕を交差し防御するが……切り裂かれる。

 

「なんだと!? ちっ……出鱈目なパワーだな。」

 

更に何度か交戦するが全くバサラにダメージを与えられない。身体能力の差が笑っちゃう程ある。

 

「言うまでもない事ですが人間形態の時に互角の身体能力だった場合、最終的にはやはりゾオンが最強なんです。……彼が勝てない理由は二つ。一つは伐沙羅さんが幻獣種だという事。通常種とは地力に差がありすぎるんですよ。二つ目は覚醒。これは自らの内にいる悪魔との同調率によって引き起こせる現象。完全に引き出せれば身体能力、悪魔……伐沙羅さんの場合はガルムの力を100%発揮出来る。事実、近距離戦に限れば彼に勝った者はいません。僕でも勝てる確率は五分五分ですので。」

 

シロウが解説する。

その後も何度か交戦するが終始押されっぱなしだ。

 

「…………やめだ。これ以上は時間の無駄だな。」

 

! ルッチが簡単に負けを認めるとは……

 

「……覚醒か。それに十殺元。これを極めなければ……弱いままの様だ。」

 

さすが向上心パネェな。こいつはほっといても強くなりそうだな。さて次はエネルVSシロウとか言う奴か。

彼はまだ刀を抜いてない。

 

「刀使いか……私の雷に勝てるかな?」

 

エネルも最近武装色の覇気がサマになってきたからな。例えばエネルの武装色の覇気値が30なら31以上の覇気値で攻撃しないとダメージは与えられない。四皇幹部クラスじゃないと勝てんぞ。

 

「雷獣!」

 

わざわざ何万Vと言わなくなった。まぁ舐めプする程馬鹿じゃなくなっただけか。

 

「稲妻斬り。」

 

シロウが刀を振るうと……早いな抜くの。とにかく、刀身から雷が発生し雷獣と相打ちになった。あれは……稲妻の剣か? いや、剣技……か?

 

「大業物の『氷輪丸』。冷気を宿した刀です。」

 

おいおい斬魄刀かよ。どこの素人さんだ。

 

「この前の海軍の男と違い雷そのものを打ち出したのか? 器用だな。」

 

「へぇ、雷切りを受けた事があるんですか。誰だろう……」

 

ニコッと笑った美少女……じゃなくて美少年。ほんとにやべえな、なんつう魅力だ。道理で心の弱い奴は一瞬で魅了されちまう訳だ。事実今ので同性のクリークとかベラミーが揺らいでる。

 

「それにしても雷を生み出す……雷のロギアですか。ロギア、しかも武装色の覇気を扱ってる人に出会えるなんて久しぶりだなぁ〜」

 

さすがに一、二回やり合うと気付くか。さて、覇気はどれくらいこなせるのかな?

 

「……」

 

エネルの姿がぼやけた。雷速「隼斬り。」!?

 

「ぐっ!?」

 

肩辺りから出血しているエネル。今の技ってまさか……

 

「私より先に攻撃を当てるとは、なんという……」

 

雷速のエネルより先に動いてたぞこいつ。どうなってんだ?見聞色の覇気で賄える先読みじゃない。

 

「いえ、『隼斬り』は必ず先制攻撃を成功させる技なので、何の不思議でもありませんよ。」

 

「ならばっ……」

 

エネルがのの様棒に雷を纏わせシロウに突っ込む。

のの様棒がシロウの刀と鍔ぜり合いになった次の瞬間、エネルが吹き飛ばされる。

 

「ぬ……何が起きた!?」

 

「かすみ青眼。ただのカウンター技ですよ。」

 

剣でカウンターしやがった。器用すぎるだろ!

 

「……近距離戦は危険だな……尋常ではない技量だ。」

 

「! へぇ、今ので分かったんですか。それに武装色の覇気を纏ったロギアだし……うん! 久しぶりに面白そうな戦いになるかな?」

 

ん? なんだ……この感じ。周囲の空気がやけに冷たいが……さっきシロウとかいうのが自己紹介した時のと同じ……いや、それよりも強くなってんな。

 

「? なんだ? この嫌な感じは……」

 

エネルも異変に気付くか。

 

「隼キャンセル流し斬り!」

 

「ぐっ!? 斬られただと!?」

 

肩辺りを斬られ後ずさるエネル。俺でもいつ放ったのか見えなかった……ってそれより隼キャンセルって……まさかロマサガ1の裏技かよ?

……こいつまさか転生者か? てかちょっと待て! 今あいつの覇気弱かったぞ。なんで覇気を纏ったエネルを斬れた? 海楼石か?

 

「その刀、海楼石製か?」

 

「海楼石? いえ、違いますよ。」

 

「じゃあなんで斬れた?」

 

「姉上……本当に全部忘れて…………いえ、なんでもありません。……僕の前では武装色の覇気は無意味です。今はそれしか言えませんね。」

 

武装色の覇気が無意味だぁ? 二年後世界編を否定かよ!

 

「……まだ敗れた訳ではない。サムライ、行くぞ。」

 

エネルが体勢を立て直し構える。しかし隼斬りがある以上スピードの利は……

 

「! エネルさんが何人にも……」

 

雷速を駆使し無数のエネルが現れた。多重残像拳……今風で言えば多重影分身か?

 

「……愚かな。」

 

ボソッとバサラって奴がつぶやく。なんだ?

 

「放電「隼キャンセル……残像剣!」!?」

 

エネルと同じ数のシロウが出現し全てのエネルを斬り伏せた。たまらず倒れるエネル。

 

「く……今のは……」

 

「相手の気と同調し斬る剣技です。極端な話、無限の数の敵がいても僕にとっては一人に過ぎません。」

 

……なんかメタいな。……気にしたら負けか。……エネルはまだまだ戦えそうではあるが……

 

「ま、お前らの強さはよく分かった。合格だ。ワノ国に行ってやろうじゃないか。」

 

「助かる……あ、いや、有り難き幸せ。」

 

「別に敬語はいらん。とにかく続きを話してくれ。」

 

「分かりました。我が国は……」

 

シロウによってワノ国の現状が語られる。

 

 

 

 

 

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