ラブライブ!~μ'sとの新たなる日常 Anthology~【完結】   作:薮椿

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薮椿より

今回は
『背中合わせの2人。〜9人の女神と1人の奇跡〜』
を投稿している、またたねさんの『新日常』をお送りします!


またたねさんより

どうも、またたねと申します!
ハーメルンでラ!作家として活動させてもらってます、まだまだ新人の物書きです。

今回飛び入りでこのような素晴らしい企画に参加させていただくこととなりました!

私が今書ける精一杯で、私が描きたかった新日常を作り上げました。
どうぞ一時だけでも私の作品で楽しんでいただけたのならば幸いです。

では、よろしくお願いします!



神崎零、最大のピンチ!

最近、みんなの様子がおかしい。

何故かμ'sのみんながイチャイチャしてこない。

……おい、なんだそんなことかって思っただろ。

俺にとっては死活問題なんだよ!!

何より不思議なのは、穂乃果とことり、そしてにこでさえ最近は俺に全く手を出してこない。

今までが今までだったから、ここまでバッタリと何も起きなくなると……溜まる、アレが。

自分磨きで発散するのも悪くないが……

せっかくたくさんの可愛い女の子が彼女なんだ、1人で発散するなんて勿体無いとは思わないか?……え?そんなのお前だけだって?まぁせいぜい妬むがいいさ。

 

 

 

「あ!零君だ!おはよー!」

 

性欲を燻らせた俺が教室に入ると、一番の大きな声で出迎えてくれたのは穂乃果。

普段ならそのままの勢いで俺に飛びついてくるんだけど……今日はそんなことはなくて俺の眼の前で立ち止まった。

 

「よ、穂乃果。……今日は来ないのか?」

 

「え?なにが??」

 

「ほら……いつもみたいにこう……ぎゅっと…」

 

 

 

「えぇ〜!そんな、こんなところで…!

は、恥ずかしいよ零君!!」

 

 

 

うーん、やっぱりおかしいぞ……?

あの穂乃果が場所を恥ずかしがるなんて何かあったとしか思えない。……まぁ常人ならそれが普通なんだけど、μ's変態度トップ3の一角を担う穂乃果にとっては場所なんてあってないようなもの。所構わず俺を求めてアタックを仕掛けてくるはずなんだよ。

そんな穂乃果が、ほんの少し頬を染めながら俺にお願いをしてきた。

 

 

「ねぇ、零君……お、お願いがあるんだけど……」

 

「ん?どうした?」

 

 

 

 

 

「穂乃果と一緒に……シてほしいな………?」

 

 

 

「きっ……」

 

 

 

きたああああああああああああああああ!!

遂に来たぜ俺の待ち望んでいた瞬間!!!

やっぱり穂乃果は穂乃果だ!

どういうわけか知らないけど、やっぱり性欲魔人が溢れた性欲を我慢できるわけがねぇんだよ!

 

「お、おう!い、いいぜ!!」

 

「ほんと!?ありがとう零君!

……ずっと1人でシてたんだけど、やっぱり溜まっちゃって……」

 

なんだよなんだよ、1人でシてたなんて水臭い奴め。

俺にかかれば極上のモノをプレゼントしてやったのによ!

 

「ははは。我慢なんてするからだ。どれ、俺に任せとけよ!」

 

「ありがとう零君!じゃあ……お願い!」

 

「え……ここでやるのか?」

 

「え?うん、そうだよ?」

 

おいおい……ちょっとそれは予想外だな。

ハグとかスキンシップは場所を選ばない穂乃果だけど、まさか“行為”まで所構わず欲してくるなんてな。

穂乃果も相当溜まってたってことか!

 

「仕方ねぇな…ほら、やろうぜ」

 

「うん!ほら、こっちに来て!早く早く!」

 

「えっ……お、おい!」

 

穂乃果に袖を引っ張られて、俺は穂乃果のなすがままに連れられていく。

そして着いたのは穂乃果の席で、その上に広げられていたのは──────

 

「じゃあ、シよ!」

 

「え……これ、って……?」

 

 

 

「うん!数学の宿題!」

 

 

 

「……………………シよって、これのこと?」

 

「そうそう!」

 

 

 

チクショオォオオオオオオオオオオオ!!!!

ただの俺の早とちりかよ!!え、恥っず!!

『俺にかかれば極上のモノをプレゼントしてやったのによ』とか、恥っず!!!!

 

 

「あ、ああぁ……お、おっけおっけ、手伝うよ…」

 

「海未ちゃんったら酷いんだよ!『穂乃果のためになりません』とか言って、全然手伝ってくれないんだよ!?」

 

「お前が溜め込むのが一番の原因だけどな」

 

「零君まで!」

 

もぉ〜、と頬を膨らませながら拗ねる穂乃果を見ているとなんだかさっきまでの悶々とした気持ちが穂乃果への愛で塗り替えられていくのを感じた。

……不埒なやつだな、俺も。

こんなに可愛い彼女を、自分のモノでめちゃくちゃにしてやろうなんて。

反省した。これが俺の本来の日常なんだ。

今までがちょっとピンクっていうか紫色に染められていただけで、これがいたって普通の─────

って。

 

 

 

 

「思えるわけねぇだろおぉおおおおおおお!!!!」

 

 

 

 

 

〜※〜

 

 

 

 

穂乃果との一幕から時間は経ち、結局俺は性欲をキープオンしたまま放課後を迎えた。

昼休みはいつも通り穂乃果たち3人と食べたけど、いたって通常の────俺にとっては“異常”なわけだが───時間を過ごした。

穂乃果たちはダメだ。完全に自分を見失っている。世間的に見ればこれでいいのかもしれない。しかしもう一度言わせてもらおう。俺にとってはひっじょ〜に死活問題である。

そんなことを考えながら部室へと向かっていると…

 

「あー!零くんはっけーん!!」

 

俺を呼ぶ声が聞こえた。

その声に後ろを振り向くと、やはりそこにいたのは凛。それとその隣には花陽と真姫。

いつもの凛なら穂乃果のように俺に飛び込んでくるはず。しかし朝の穂乃果の状態を見る限り、場所を選ぶという節度をこいつらは手に入れていると考えるのが妥当。

 

つまり凛は、こちらに駆けできてはいるものの、抱きついてはこない。

そう踏んだ俺は特に身構えることもなくこちらに向かってくる凛をただただ眺めていた。

しかし───────

 

「にゃーーーー!」

 

「って来るのかよおおおおおおおお!!」

 

凛は俺の予想とは正反対に、助走の勢いそのままに俺に飛び込んできた。

いつもの俺なら受けきれた。

でも今日の俺は何も準備してないわけで────

 

凛に飛びつかれたまま、後ろへと倒れた。

 

「ごはぁっ!」

 

「えっ、零くん!?大丈夫!?」

 

「あ、あぁ、大丈夫だ。ちょっといきなりで予想外だっただけだ」

 

 

「え?凛いっつもやってるにゃ!」

 

 

どういうことだ……?

穂乃果は来なかったのに、凛は来た…?

この違いは一体なんだ?

ダメだ、想像がつかない。

 

「あわわ、凛ちゃん零君大丈夫!?」

 

「もう、何してるのよまったく」

 

花陽が俺たちを心配しながら、真姫はやや呆れたように倒れたままの俺たちに駆け寄ってきた。

 

「あぁ、俺は大丈夫だ。大丈夫か?凛」

 

「うん、凛はへーきだよ!……ごめんね、零くん」

 

「凛が謝ることじゃねぇよ。俺の方こそごめんな」

 

そう言いながら凛の頭を撫でてやると、凛は顔を赤くして嬉しそうに笑った。

 

「……なぁ、真姫、花陽」

 

「ん?なぁに?零君」

 

「どうしたの?」

 

 

「──────おっぱい触ってもいい?」

 

 

「ええぇぇ!?なななななにいってるのぉ!?」

 

「そうよ!ふざけないで!!」

 

これはダメか……

 

「じゃあハグさせてくれ」

 

「だっ、ダメだよぉ!こんなところで!」

 

「何考えてるのよ!まったく!」

 

「凛は?」

 

「えぇっ!や、やっぱりこんなところじゃ……」

 

「今俺に抱きついてるけどな」

 

「あぁっ!」

 

あ、離れてった。すごい顔真っ赤だな、凛。

……どうやら、俺のことを嫌いになったわけじゃないみたいだな。それでもやっぱり様子はおかしいけど。花陽も真姫も最近は変態度が上昇して、いつ如何なる時も俺の愛を求めるはずなんだが、今はそんなこともなさそうだ。

……いったいどういうことやら。

 

「まぁいいや。部室行こうぜ」

 

「あぁごめんね、零くん!凛達今から理科室に教材受け取りに行かなきゃいけなくて……」

 

「ん、そっか。なら先行ってるわ」

 

「はいっ!また後でね、零君っ」

 

あぁ、花陽は可愛いなぁ……。

変態な花陽ももちろん好きだけど、やっぱりこの天使のような笑顔が最高だ。

まぁ、また性欲は発散できなかったんだけど。

 

 

〜※〜

 

 

さて、部室に着いたぞ。

今日は誰がいるかな、っと……

俺は若干の期待と共に部室のドアを開けた────

 

 

「あ、零くんだ!こんにちは!」

 

曇り一つない笑顔で迎えてくれたのは亜里沙。

部室を見回すと大学生組3人と、楓以外の一年生2人、計5人が既にそこにいた。

 

「こんにちは、零君」

 

「おす、雪穂、亜里沙。今日も元気そうだな」

 

「零君やっほ〜♪」

 

「待ってたわよ、零」

 

「希、絵里。待たせて悪かったな。……にこもごめんな」

 

 

「まったくよ。早くシなさいよね?」

 

 

「──────よしわかった」

 

 

「は!?ちょっとアンタ!なんでいきなりズボン下ろそうとしてんのよ!」

 

「え?だって今、早くシなさいって……」

 

「そういう意味じゃないわよ!!どこに食いついてんのよまったく!」

 

 

畜生、やべぇ……。

俺の高まり過ぎた性欲が、聞こえる言葉すべてを卑猥に脳内変換してきやがる!!

 

 

 

「ねぇねぇ雪穂!秋になって少し涼しくなって来たし、登山シたいな!」

 

「あ、いいね亜里沙!イキたいイキたい!」

 

「面白そうやん!ウチもイキたーい!零くんもイキたいやろ?」

 

「えっ!?あ、あぁそうだな!!」

 

「確かに、イけば気持ち良さそうよね」

 

「私も最近イってないし、たまにはみんなでってのもいいかもね!」

 

「μ'sみんなでイキましょう!私、みんなでイけば絶対楽しいし、すごく気持ちいいと思います!」

 

 

 

 

やめろおおぉおぉぉおおおおおぉおおぉおおぉ!!!!

ダメだダメだダメだダメだ!!

聞こえる単語全てが淫猥に聞こえて落ち着かねぇっっっ!!

今日は俺はここにいるべきじゃない。

ここにいたら犯罪者になりかねない……!

 

「……悪い、みんな。俺今日体調が悪いから帰るわ」

 

「えぇそんな……!大丈夫なんですか!?」

 

「一人で帰れそうですか!?送って行きますよ?」

 

「あぁ、大丈夫だよ……。ありがとな2人とも」

 

「本当に大丈夫なの?零」

 

「無理せんよーにね。気をつけて帰るんよ?」

 

「どうせ私たちのためにまた少し無理したんでしょ?……しっかり休みなさいよ」

 

 

……あぁ。

暖かい。それぞれが俺にかけてくれた心配の言葉。

そこには確かに、“愛”を感じた。

行為なんてなくても、愛は確かめられる。

そのことを今、俺は改めて痛感した。

 

「……ありがとな、みんな。じゃあいくわ」

 

「気をつけてね!」

 

みんなに見送られ、俺は部室を後にした。

……それでもあの場所は精神衛生上良くない!!

 

 

 

〜※〜

 

 

 

「一体どうしちまったんだみんなは……」

 

時刻は午前2時。今日のことや最近のみんなの様子を思い出していたら眠れなくて、こんな時間になってしまった。

今日のことを整理すると、

 

・穂乃果はハグをしてこなかったが、凛は変わらず俺に飛び込んできた

・おっぱいは触らせてもらえなかった

・俺のことを嫌いになったわけではないらしい

・おっぱいは触らせてもらえなかった

 

って感じだな。

つまり……“俺に恋愛感情を抱いているが、付き合いたての頃の変態度が低めの時期に戻った”って感じか?まぁ詳しいことはわからないけど。

それよりも今は、俺の溜めに溜めた性欲をどうするか、それが先決だ。

自分磨きも悪くないが……やはり、どうせなら愛する彼女たちの手で沈めてもらいたい…ん?

 

「そうだ……!」

 

楓だ…!

楓に沈めて貰えばいい!!

あいつなら俺の寝込みに夜這いしてくるだろうし、そこを待ち構えて逆に……!!

 

普段の俺なら実の妹を襲うなんてことは決して考えないのだが、この時ばかりは溜まりに溜まった性欲が俺の思考を狂わせていた。

 

「よし!寝たふりしてあいつを待つぞ!!」

 

そう決意した俺は部屋の電気を消し、いずれ来るだろうその時に備えて息を潜める─────

 

 

 

 

 

 

 

 

チュンチュン……

 

あっれぇええええええ???

おっかしいなぁあああああ?

鳥の鳴き声が聞こえるぞおおおおおおおおお??

なんで今日に限って来ないんだよ!?もう朝の7時だぞ!?

 

「畜生ッ!!」

 

何かに八つ当たりをしながら、俺はリビングへと向かう─────

 

「楓!!」

 

「あ、おにーちゃんおはようっ♪」

 

「あ、あぁおはよう……」

 

「今日は起きるの遅かったね、ぐっすり寝れた?」

 

「お、おう……まぁな……」

 

お前のせいで一睡もできなかったけどな!!とは言えず(完全な八つ当たりである)、俺はただ楓の魅力的な笑顔に惹きつけられるだけだった。眠ってないことで逆に頭が冴えて理性が働いているおかげで実の妹を襲うという凶行を踏みとどまってはいるものの、そうじゃなかったら俺は一瞬で欲望のままにこいつをメスに変えていただろう。

 

「もう朝ごはん出来てるよ!じゃあ私日直だから先に行くね!」

 

「あ、あぁわかった……」

 

「じゃあね、行って来ます♪」

 

普段と全然違う楓の雰囲気にすっかり毒気を抜かれ、俺はその場に佇むしかなかった。

楓から変態要素を取り除くと、あんなに完璧になるのか……我が妹ながら恐ろしいやつ。

 

 

 

ピロローン♪

 

 

その時、俺の携帯が着信を知らせる音を鳴らした。

そこに表示された名前を見て思わず顔をしかめる。

出るかどうか迷い─────出なかった時の方が怖いと思い直し、俺は電話を取った─────

 

「……もしもし」

 

 

 

『はぁ〜い零くん、元気元気〜?♪』

 

「お前の声を聞いたせいでなけなしの元気が一気に奪われちまった。謝罪を要求するぜ……秋葉」

 

『こらこら〜、実の姉にそんな口の聞き方をしたらダメなんだよなぁ』

 

「癪に触る喋り方するんじゃねぇ、◯すぞ」

 

『え?犯すぞ?』

 

「文脈的に考えて絶対そうじゃねぇだろ!!」

 

『あはははは!やっぱり零くんをイジメるのは楽しいねぇ〜!』

 

そうこいつ……俺の実姉にして天敵……

あらゆる発明を駆使し俺が苦しむ姿を快楽として喜ぶ中身が腐った天才科学者、秋葉。

やっぱりこいつと話すのは疲れる。早めに本題を聞き出して一刻も早く通話を終えたい。

 

「そりゃどうも。で?何の用だ?用がないなら切るぞ」

 

『まぁ待ってよ零くん。……最近みんなの調子はどう?』

 

「……お前の仕業か?」

 

『やっぱりみんなの様子がおかしいんだね?』

 

「……みんなに何をしたんだ!?」

 

『ふふふ……私の発明は大成功だったようだね!』

 

薄々察してはいたが、やはりこいつの仕業か…!

 

『みんなにはちょ〜っと普通に戻ってもらっただけだよ?思い出してよ零くん。……みんなは出会った頃からあんなに変態さんだったかな?』

 

「……違うな」

 

『みんなが変わっちゃったのはいつ頃かな?』

 

「……新学期になってから、か?」

 

『大正解!だから零くんに思い出してもらおうと思ってね!……初心を』

 

……こいつは何を言っているんだ?

 

『さぁ零くん!私とゲームをしよう!!』

 

「ゲーム、だと……?」

 

『ルールは簡単、これから一週間零くんに─────

 

──────禁欲生活を送ってもらいます!」

 

「は!?禁欲!?」

 

『μ'sのみんなは今、私の発明によって性欲が常人の女の子レベルまで下がってまーす♪

いやー、大変だったよ?それぞれ変態レベルに大きな差があるから一人一人に合わせて薬を作らなきゃいけなくてね。特に穂乃果ちゃん、ことりちゃん、にこちゃん、そして楓ちゃんの4人は他の人の倍以上は効果を強くしないといけなかったよ……』

 

 

 

「……待て、それで穂乃果が抱きついてこなかった理由はわかった。じゃあ凛はどうして俺に飛びついてきたんだ?」

 

どうせ秋葉のことだ、何らかの手段で俺のことを監視してたに決まってる。俺は秋葉が知っていることを前提に問いかける。

 

『んー、凛ちゃんにとって飛びつくことはただのスキンシップだったんじゃない?私は凛ちゃんじゃないからわかんないけど。……昨日は盛大に押し倒されてたねぇ、零くん♡』

 

「黙れ。やっぱり見てたか……なるほどな。話の腰折って悪かった。んで?」

 

『ハイハイっ、これから1週間、零くんはいつも通り過ごしてくれていいんだよ?……ただ、

─────女の子との性的交渉は禁止だからね♪』

 

「……それだけか?」

 

『ふふふっ♪……これから一週間、私の研究の力で彼女たちからの性的アタックは皆無と考えていいよ?そして────────

 

────嫌がってる女の子を無理やり襲ったり、自分磨きで発散しようとしたりしたら

 

 

 

────零くんの体爆発しちゃうからね♪』

 

 

 

「なにっっっ!?!?」

 

最後の言葉に俺は驚愕を隠せない。

じ、自分磨きもダメなの!?

『……それだけか?』なんてちょっとカッコつけた態度でものを言えたのは最悪自分磨きで発散してやろうという甘い目論見があったからだ。

っていうか昨日もし俺が自分磨きをしていたら……

 

「体が爆発って……おい、どういうことだよ!!」

 

『あはは、やっぱり面白ーい♪それじゃね零くん!頑張ってね!零くんが勝ったら零くんの好きな発明1つ作ってあげるから!』

 

「おい!待て秋葉!!どうしてこんなこと」

 

『おねーちゃんは……零くんの苦しむ顔がだぁ〜い好きなの♡バイバ〜イ♪』

 

「あ、こら!!」

 

俺の言葉を最後まで聞くことなく、電話は切れてしまった。……面倒だ。実に面倒なことになったぞ……

そもそも本当に人の体が爆発するなんてことありえるのか?……いや、でも秋葉なら本当にそんなモノを作りそうな気が…とにかく。

 

俺は一週間の禁欲を余儀なくされた、ってわけだ。

 

……やってやろうじゃねぇか。

秋葉は電話を切る前、確かに言った。

俺が勝てば俺の好きな発明を1つ作ってくれると。

 

「っしゃあ!やぁぁぁってやるぜぇぇぇ!!」

 

 

俺、神崎零の戦いが、今始まる─────!

 

 

 

 

〜※〜

 

 

 

 

もうダメ、死にたい……

禁欲生活3日目、早くも俺は限界を迎えていた。

道を歩けば他の可愛い女子を見てしまい、μ'sといても話す会話が卑猥に聞こえ……たとえ練習して汗をかく皆の姿を見て興奮したとしても、それを自らの手で慰めることすら許されない。

過酷。そう形容するのが相応しい。

まだ折り返してもねぇのかよ……そう考えるだけで心が折れそうになる。秋葉の奴本当にとんでもないことを考えてやがる………

 

今日も俺はげんなりと部室へ向かう……

 

 

 

 

 

「あ、零くん!」

 

部室にいたのは1人の天使。

 

「よ、ことり」

 

「久しぶりの2人きりだねっ♪」

 

その笑顔は久しぶりに見る、全くの欲にまみれていない文字通り天使のような笑顔だった。

長らく忘れていた、俺が好きだった笑顔。

この笑顔が見れただけでも、禁欲をしている甲斐があったというものだ。

ことりは椅子の上に座り、テーブルで何やら作業をしていた。次の衣装の原案を作っていた様だ。

 

「最近疲れてるみたいだけど……大丈夫?」

 

それと同時に思う、“これじゃない”と。

俺が今見たいのは────ことりの快楽に溺れた、メスの様な笑顔。

 

 

汚したい──────俺の手で、ことりを

 

 

「ことりにできることなら何でもするからね!」

 

 

俺は────────ことりを

 

 

「だからいつでも、私を頼ってね?♪」

 

 

今から────────

 

 

 

「ことり……」

 

「……零、くん……?」

 

「俺はもう……」

 

耐えられないっっっ!!!!

 

「零く…っんんんっ!!??」

 

俺は己の欲望のままに、ことりに口付けた。

暴力的なほどにことりの唇を貪り、舐め、吸う。

ことりは最初こそ抵抗を見せていたが、次第に俺の濃厚なキスに順応し始め、ついには自分から舌を出し、俺のそれと絡めるようにしてきた。

 

「んっ……ちゅぱぁ…ゃ、ん……」

 

艶やかな嬌声を上げながら、ことりは俺の背中に腕を回し、抱きしめるように成長した自分の2つの果実を、俺の胸に押し当てる。

それがさらに俺を興奮させ、キスを激しくさせる。

息すら忘れ、俺たちは互いの体液や舌を絡め合わせ、愛を深め合っていく。

 

互いの限界が来たところで口を離す。

銀色の糸が互いの口をつなぎ、伸びる。

 

「……も、もう、いきなり何するの!?」

 

「その割にはノリノリだったなぁ、ことりさんよぉ……」

 

こうして俺の体が爆発していないところを見ると、ことりも嫌だったわけではないみたいだ。その事実が俺に自信を与える。

 

 

「ち、違うもんっ!」

 

ことりが顔を赤くしながら椅子から立ち上がる。

その瞬間を俺は逃さなかった。

 

「きゃっ……」

 

ことりの腕を掴み、そのまま部室の壁へと押し付ける。

 

そして────────

 

「ああぁんっ!!♡」

 

左手でことりの左胸を鷲掴んだ。

 

「ゃん……れい、くぅん……ダメだよぉ…」

 

口ではそういいながらも、ことりは抵抗しようとはしない。

 

「ずいぶんいい声で鳴くじゃないか、ことり…感じてるんだろ?」

 

「ち、ちが…んんっ!♡ことり……感じてなんか……あぁ♡」

 

「体は正直だな。俺が思い出させてやるよ……お前がどれだけ淫乱だったかをなぁ!!」

 

「こ、ことりは……んんっ!!」

 

なおも否定しようとしたことりの口を、俺の口で無理やり塞いだ。

今度は最初からことりも激しく応えてきた。

 

「んっ……ちゅるっ…んぱぁ……ぁん……」

 

互いの唾液と舌を貪りながら、俺はことりのブレザーのボタンを外して脱がせ、シャツ一枚の状態にした。そして更に、シャツのボタンも一つ一つ丁寧に、片手で器用に外していく。

 

「あっ……零くぅん…♡あぁん!!♡」

 

ことりが制止の声をあげようとしたが、新たに始まった俺からの両手での胸の愛撫により、ことりは更に高い声で鳴いた。

 

いまことりはシャツをはだけさせ、上半身は下着があらわになっている状態だ。今日の下着は淡いピンク色の少し子供っぽいブラジャーで、肌の白いことりがそれをつけると本当に人形のようだ。

その成長した胸を、下着の上から激しく揉みしだく。

時には優しく緩急をつけながら、ことりに最上級の快感を与えてやる。

 

「んぁああああああああん♡」

 

最早今ことりは、俺から与えられる快楽に溺れた、一匹のメスでしかない。

だらしなく嬌声をあげて、目もだんだん虚ろになってきている。

そして俺は、新たな“責め”を見せることにした。

胸への愛撫をやめ、俺は右手でことりの両手首を掴み、上へと持ち上げる。これで今、ことりは両手を固定されたまま、バンザイをした状態だ。

そして─────────

 

「……?零く…やああぁぁぁん♡」

 

露わになったことりの腋に、舌を這わせる。

 

「やっ……零くんっ……そんなトコ…汚いよぉ……♡」

 

ことりのスベスベでツルツルの肌からなる腋は、俺からの愛撫でやはり興奮していたのか少し汗ばんでいてことりの味がした。

だがそんなものも、今の俺にとっては性欲を昂ぶらせる媚薬でしかない。

そもそも、俺はことりの手首を握る手にそこまで力を入れてないし、振り切ろうと思えば振り切れるはず。それをしないということはやはりことりもどこかでこのような展開を望んでいたのだ。

 

「……あんまり声出すと、誰か来ちゃうぞ?」

 

「あっ……んんっ♡んんんんんんん!!♡」

 

ことりは俺の言葉に従い、唇を固く結んで声を出すのを堪えている。

涙目になりながら俺の責めに耐えているその姿は、ますます俺の興奮を誘う。

──────意地でも声を出させてやるよ。

 

「んんんっ……んんんん!!♡ゃ、あ……♡」

 

舐める場所を腋から耳へと変え、吸ったり甘噛みしたりしながらも、俺は左手で器用にことりのブラのホックを外した。

そして露わになった、ことりの生まれたままの姿の上半身。

ことりの双丘のてっぺんを司る突起も、ビンビンと自己主張をしている。

まだそこには触れず、俺はことりの全身に指を這わせる。

下乳、脇腹、尻、太もも裏、膝裏、太もも、内股へと順番に撫でて行き……

そして俺の指は“ソコ”へと達した。

 

「んんんんんんんんんんっ!!!♡」

 

ほう、これも耐えたか。

ことりがビクビクと体を震わせたが、なんとか声を上げるのだけは我慢している。

だったら……

 

「んっ!んっ!んんんっ!!」

 

俺はソコの周辺を、触れるか触れないかというほどの優しさでゆっくりと撫でる。

もちろん、上への愛撫を続けながら。

元々俺からの責めで湿りを帯びていたことりの秘部は、フェザータッチによってより一層濡れている─────布越してわかるほどに。

 

そしてことりの意識が下に集中した頃に────

俺は舌を這わせる場所を耳から上半身で最も敏感な突起へと移した。

 

「はぁああぁぁああああん!!♡」

 

予想外の刺激に、遂にことりは声を我慢できなくなったみたいだ。その突起を指で弄り、舐め、吸い……

 

 

「あっ、あっ!れ、零くぅん……!」

 

「どうした?」

 

「だ、め……んっ♡も、もうことり……」

 

「ちゃんと言わないとわかんないぞ?」

 

 

 

 

「……イっ…ちゃい……そ………ひゃああぁん!」

 

 

 

それを聞いた俺はニヤリと笑い──────

ことりを悦ばせる全ての手を止めた。

 

「えっ…………?」

 

「……ごめんな、無理やりこんなことして。

……ほら、これ着なよ」

 

俺は先ほど脱がしたブレザーをことりに手渡そうとした。しかしことりはそれを受け取ろうとはしない。顔を赤らめながらモジモジとするだけだ。

 

「どうした?ことり」

 

「…………シてくれないの…?」

 

涙目になりながら懇願するように放たれたことりの言葉に、俺の理性が再び吹き飛びそうになる。しかしダメだ。ここで飛びついたら俺の計画が水の泡になる。

 

「あぁ。力ずくでこんな事されて嫌だったろ?」

 

「……べ、別に…嫌ってわけじゃ……」

 

「いや、俺もちょっと魔が差したっていうか……無理矢理するのは好きじゃないからな。こういうのはお互いの意思があって初めて成立するものだし」

 

「ううぅ………………」

 

あと一押し……!

 

「じゃあ俺帰るから」

 

俺はことりにそう言って本当に部室を後にしようとする。その時───────

 

「──────待って零くん!!」

 

「ん?何?」

 

「…………て……」

 

「聞こえないなぁ、なんて?」

 

 

「──────ことりをめちゃくちゃにして……!

ココが疼いてたまらないの!!

零くんのてでグチュグチュしてぇ!!」

 

 

 

─────────来た!

秋葉は言った、嫌がる女の子を無理矢理襲うのはダメだと。だが……今ことりは自らゴーサインを出した。これならルール違反にはならない……!

これが俺の見つけた勝ち筋!!

 

「ことりぃ!!」

 

「はあぁああぁあぁん!!♡」

 

カバンを床に投げ捨て、俺は半裸状態のことりの元へ駆け寄り抱きしめ、背後に回って胸を弄んだ。そこから一気に愛撫へと移り、様々な手つきでことりの胸から全身へと快楽を注ぎ込む。

 

「ぁん!零くんもっと…もっとぉ!!」

 

「ようやく元のことりに戻ったな……!」

 

「ココも触って!もっと気持ちよくしてええぇぇえええぇええ♡」

 

「ソコは色々とアウトだからな……!それより俺は焦らすのが好きなんだ、まずは上で……イッちまえ!!」

 

「んぁあああぁぁあああああ♡」

 

更に激しくなった俺からの責めで、ことりは足をガクガクと震わせ、涎を垂らしながら嬌声を上げた。

 

「もう…無理っ……イッちゃう、イッちゃうよぉ!!いいよね!?もうダメぇぇぇええ!!♡」

 

「今度はもう止めねぇよ!思う存分イケばいいさ!」

 

 

 

 

「ひゃあぁぁああぁあああぁあああぁん!!♡」

 

 

 

 

ことりは達したようで、一際高く大きな声を上げた後、ビクンと体を震わせ膝を崩して床にヘナヘナと落ちていった。

 

「ふぅ……大丈夫か?ことり」

 

「うん……♡思い出したよ、エッチってこんなに気持ちいいものだったんだね♡」

 

その笑顔は天使のような笑みではなく、性欲にまみれた一匹のメスの笑みだった。

 

「ねぇ、もう一回シよ……今度は、こっちで♡」

 

ことりが俺を見上げながら股を開く。

もう完全にいつものことりだ。

 

「よし、わかった。思いっきりぶちかましてやるよ」

 

そしてズボンを下ろしたその時──────

 

「ことりー、いませんかー?」

 

「「!?!?」」

 

部室のドアが開く。

そこに立っていたのは海未。

俺たちと目が合う───────合った。

 

「…………………………」

 

「あっ……いや…………」

 

「ち、違うの海未ちゃん!!これは……零くんが無理矢理!」

 

「お、おいことり!?」

 

「わかってますよ、ことり。─────零、覚悟は出来ていますよね?」

 

「ま、待て海未!話せばわかる!!」

 

「下半身裸の変態から放たれる言葉に説得力があるとでも?」

 

「こ、これは、その………………ん?」

 

なんだ?突然体が燃えるように熱く…ま、まさか!

ば、爆発か!?でもなんで!!俺はルールを犯してはいないはず……いや、まさか今のことりが『俺に襲われた』と思い込むことでそれが事実になったってことか!?認められるかそんなこと!!

 

そんなことを考えている間にも、拳を握りしめた海未と俺との距離は少しずつ縮まっていく。

 

「零─────先に逝って待っててください」

 

「いやああああああああああああああ!!!!」

 

 

 

 

それからこんな奇妙な噂が流れるようになった。

 

『音ノ木坂には下半身裸で爆発する男が出る』

 

と……




今回企画に参加してわかったことは、薮椿さんの偉大さですね!笑
自分の投稿している小説とは全然違ったものなので、本当に苦労しながら何とか書き上げました笑

読者の方はわかっていらっしゃると思いますが、新日常はあの面白さでクオリティの高いものを数日ペースで投稿している素晴らしい小説です。
そんな薮椿さんは自分も投稿を始めようと思ったきっかけとなった、私の尊敬する、憧れのお方です。
そんな方の100話突破を祝う企画に参加させていただけたこと、本当に光栄に思います!
そして改めて薮椿さん100話突破おめでとうございます!これからも一読者として応援し続けます!

企画も終盤に差し掛かりましたが、最後まで作家の皆さんが描く新日常をどうかお楽しみください!

それでは、今回もありがとうございました!
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