Fecit-puella フィ-シトゥプエッラ   作:nasari

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 。   ∧_∧。゚
 ゚  (゚ ´Д`゚ )っ゚
   (つ  /
    |   (⌒)
    し⌒
皆様!!申し訳ありません!!

さて、謝罪にて始まりましたが、本当に久々の更新です!!テストやら何やらで時間が潰れるうちにそのまま放置!!!
すみません!
でもこうしてなんとか更新できました事を報告します!(´;ω;`)

ここからちょくちょく更新しようと思いますので、どうかよろしくお願いします!


第10心 学ぶ

 

 アモル……。

 

 あの場所にいる、黒くない、壊れてもいない、アモルとアロがいた場所。目の前にあのときのアモルがいる。

 

 「……聞いて、あのね」

 

 アモルがこっちを見てる。なにか話してくれる?

 

 「────。」

 

 なにをいってるの?きこえない、きこえないよ?

 

 「────だから、信じることをやめないでね?」

 

 信じる?なにを信じるの?アモル、もう1回いって?

 

 「ふふ、まだこんな事言っても分からないわよね?でも、いつか、分かる日が来たら、その時は……」

 

 アモル?消えないで……どこにいくの?

 

 「その時は、その子達をあなたが信じてあげてね?」

 

 消えていく、まっくらに変わっていき、いつしかなにも見えなくなった。アモルも、自分さえも……。

 

 *

 

 朝日が昇り、カーテンの隙間から光の筋が通る。それが目元に当たり、まぶしさがから自然と目が覚めた。両目を開け、ぼやける視界を擦りながらあくびをした。

上半身を起こし、背伸びをする。グーグーと寝息が聞こえる方を見ると、ナイトが爆睡しているところだった。

 

 「昨日はあんなに早く起きたのにな」

 

 普段、ナイトが起きるのは僕の少し後だ。だが昨日は随分と早く起きて道場に行っていたらしい。

 ベッドから出て自分の机に向かった。机の上にはデスクトップパソコンのテレビや、様々な機材が置かれている。そろそろ整理をしなければと、頭の端に予定を置いておく。

 

 洗面所に行くも人がおらず、さっさと顔洗ってしまおうと、蛇口を捻った。髪を結び、水に濡れないようにして顔に浴びる。冷たい水で目が更に覚め、タオルを顔に当て一息ついた。

 

 「!?」

 

 タオルを置き、後ろに振り返るとそこには静かに佇むマキナの姿があった。自分が死角となって鏡に映らなかったのだろう、僕はビクッと肩を震わせてしまった。

 

 「まぎ、おはよう」

 「あ、あぁ。おはよう。」

 

 マキナはボーッとした表情で僕を見上げるが、うつらうつらと、今にも寝てしまいそうだ。目を擦り、口を開けて欠伸するマキナはユラユラと揺れている。

 

 「マキナ、ちゃんと顔を洗え」

 「うん」

 

 洗面台の鏡の前に立ち、顔を洗おうとするが、髪が濡れてしまいそうだ。フゥ、と一息つき自分につけているヘアゴムを取り、マキナの髪を持ち上げた。

 

 「じっとしてろ、結ぶから」

 

 マキナは動かずに待ち、されるがままになる。髪を結び終えると、マキナは「ありがとう」と言い、顔を洗い始める。

 パシャパシャと顔に水を浴び、目を閉じたまま手探りをした。タオルを探しているのだろうと手元に置いてやる。タオルを手に持つと顔に当てて拭いた。

 洗顔が終わったマキナとリビングに向かう。

 

 「おはようございます!坊ちゃま!お嬢様!」

 

 リビングのドアを開けると、クラルスがテーブルクロスを取り替えている最中のようだった。

 おはよう、と返すと後ろから「おはよう」と言うマキナの声がする。

 

 「クラルス、オネストとかセクトはもう起きてるのか?」

 「オネストさんは今朝早く街に行ってますよ?朝食の材料を買ってくるそうです」

 「セクトは?」

 「さぁ?今日はまだ見かけていませんよ?まだ部屋で寝てるのかもしれませんね」

 

 椅子に座り、ふと窓の方へ目をやると、朝日が外を照らし、庭の芝生がキラキラと輝いて見える。今の時間は8時、霧が濃かったのだろう、芝生に朝露がつき、それが光に反射している。

 その風景が気になるのだろう、マキナはジッと外を見つめている。

 

 「まぎ、そと、ひかってる」

 「あぁ、芝生に水滴がついたんだ。それに光が反射して光ってるように見えるんだ。霧が濃かったんだな」

 「きり?」

 「そう、霧。今度朝にナイトでも起こして外に行ってみろ」

 「うん」

 

 その時、玄関の呼び鈴が鳴り、パタパタとクラルスが玄関に向かった。オネストが帰って来たんだろう、ドアの向こうからガサガサと紙袋が擦れる音と話し声が聞こえる。

 

 「帰ってきたな」

 「かえって、きた?」

 「あぁ、オネストが外から帰ってきたんだ」

 「坊ちゃま、ただ今戻りました。すぐに食事の準備を致しますので、ナイト坊ちゃまを起こしていただけませんか?」

 「あぁ、分かった」

 

 ガチャッとドアを開け、紙袋を持ったまま言うオネストに返事をして僕はおもむろに立ち上がった。

 ドアへ歩いて行くと、後ろにマキナがついて来たため、「来るか?」と聞くとコクッと頷いた。

 

 *

 

「ナイト、起きろ、ナイト」

 

 部屋に来てからというもの、相変わらず爆睡するナイトを起こそうと声を掛けているが一向に起きる気配がしない。

 ナイトの昔からの寝起きの悪さは慣れたものだが、今日は随分と手強いようだ。体を揺する、頬をつねる、シーツを無理矢理剥がす、それでも起きない。

 「全く……」

 

 ボソッと呟き、ため息をつく。ふと、ベットの側にしゃがみ、ナイトを見つめるマキナを見て、1つ方法を思いつく。

 

 「マキナ」

 

僕が呼ぶとこちらを向いたマキナはトコトコと歩いてきた。

 

 「なに?」

 「マキナ、ナイトの上に乗れ」

 

 眠気の無くなった顔で、マキナはキョトンと首を傾げた。

 

 *

 

 気持ちいい暗闇の中で、ふわふわと身を任せて漂っている。この感覚が好きで、だんだん体も回復する感じがする。体力をいきなり使って多少減ったときによくこんな『夢』を見る。

 でもさっきから体が揺さぶられるような、ほっぺたが痛いような、急に冷えたような感覚がして忙しい。何なんだろう?と確かめる間も無く、突然腹に重みを感じて、ようやく俺は目を覚ました。

 

 視界が明るくなる。まぶたに光が当たっているのがわかる。

 

 「あ、おきた」

 「んあ……おはよ、マキナ」

 

 腹を見ると、マキナが乗っていて、俺をのぞき込んでいた。重みの原因はマキナだったか。

 

 「ナイト、起きろ。朝だぞ」

 「ん〜もうちょい……」

 「マキナ、ジャンプ」

 「じゃんぷ?」

 「あ〜!わかった!起きるから!!」

 

 流石に腹の上でジャンプされるのは嫌だ。特に起きたばかりでは上手く力が入らない。

 ノソノソと起き上がり、一度大きくあくびをした。

 

 「今日は随分遅いじゃないか」

 「うわ、もうこんな時間?」

 「あぁ。それにしても、いつもならもう少し早く起きるだろ?僕もまぁ今日は遅かったけど、昨日何かしたか?」

 「ん〜体力使ったような気がする」

 「体力?あの荷物運びの手伝いか?」

 「いや、それだけじゃないような……?」

 「とにかく、さっさと顔洗ってリビングに来い。先に行ってるぞ」

 

 マギはそう言い残してマキナを連れて部屋を出て行った。

 昨日、何したんだっけ?重い箱を運ぶの手伝ったところまでは覚えてるけど、その後何かしたっけ?ちゃんと思い出そうとすると、ぼやけて上手く思い出せない。

 まぁいいっか、と思い出すのをやめて、俺は部屋を後にした。

 

 *

 

 リビングのテーブルには朝ご飯が並べられていた。パンの焼ける匂いが空いたお腹を刺激し、グ〜っと鳴らした。

 マギとマキナは先に座っていて、マキナの隣に座るとちょうどオネストがドアを開けて入ってきた。

 

 「おはようございます、坊ちゃま」

 「おはよう!オネスト!」

 「あぁ、おはよう」

 「おはよう」

 

 食事が全て並べられて、オネストやクラルスが椅子に座ったのを見て、俺は空いたお腹を黙らせられなくなった。

 

 「いただきます!」

 「いただきます」

 

 みんなそれぞれ食べ始め、食器の音やモグモグという食べる音だけになった。

 食べ終わり、「ごちそうさまでした!」と声を大きくして言った。隣を見ると、マキナはほっぺを膨らませながらモグモグとまだ食べている最中で、つっついてみたいと思ってしまうが何とか抑える。

 「……つっついちゃダメだよなぁ」

 「ナイト、突っつくなよ」

 「え!?なんで分かった?」

 「……はぁ」

 

 マギとそんなやり取りをしているうちにマキナは食べ終わり、ふぅ、と、満足げに息をついた。

 「美味しかった?」と聞くと、コクンと頷き、そんなマキナに俺はニッと笑い、頭を撫でてやった。

 

 「なぁ!今日は何する?」

 「家の中にいる」

 「えぇ〜それじゃあつまんないって!」

 

 マギが顔を変えずにそう言い、ムッと口をとんがらせて言い返した。ずっと家の中にいたってつまんないし、天気の良い日には外に出るべきだ。

 「外でマキナにいろいろ教えないのか?俺だけじゃあ、その、うまく教えられないし」

 「自分が馬鹿なのを自覚しているのはいいと思う。でも違う。今日は家の中だ」

 「えっと、どーゆーこと?」

 「つまり、僕が直接教えるって言ってるんだ」

 

 また顔を変えずに言うマギは立ち上がり、マキナを見下ろした。マキナもキョトンとした顔でマギを見つめた。

 

 「マキナ、多少は母さんから何か教えてもらったりしたか?」

 

 マギの問いかけに、マキナは頷いた。

 

 「あ、い、う、え、お」

 「言葉、か。他には?」

 「けいさん、と、びょうき?」

 「病気?」

 「けが、なおす、やりかた」

 「あぁ、治療方法か。母さんそんなことまで教えたのか」

 

 一通り聞いて、うんうんと頷きながら人差し指の第一関節を下唇に当てる「いつもの」癖をしだした。

 でもだいたい、こういうふうに考えてるマギの頭は勉強だらけだ。俺には全くわからないや。

 

 「よし、ちょっと待ってろ」

 そう言い残してマギは部屋を出ていってしまった。何か思いついたのか?俺にはちょっと嫌な予感がするんだけど。

 

 *

 

 「あら、おはようございます。マギ坊ちゃま」

 「あぁ、セクト、おはよう」

 廊下でセクトと鉢合わせした。いつものメイド服に着替えていて、寝起きには見えないが

 

 「セクト、今までどこにいた?」

 「え?部屋にいましたわ。ずっと」

 「……そうか」

 

 それだけの会話をして、僕は自分の部屋に向かった。

 

 セクトのスカート、その裾が濡れているのに少し疑問を持ったが。

 

 *

 

 「どこだったかな」

 部屋の本棚を漁る。確か前買っていたノートが余っていたはずだ。本をかき分ける探すと、青い表紙のノートが出てきた。まだ使われていない新品だ。

 「これでいいか」

 

 教科書と青いノートを持って、再びリビングに向かった。自分は少しだけ、ワクワクしているようだった。

 

 「なぁ、それ何?」

 「僕が昔使ってた教科書と、マキナ用のノートだ」

 「教科書ってことは……」

 「あぁ、勉強させる」

 

 明らかに嫌そうな顔をするナイトと比較して、マキナは首を傾げるだけだった。

 しかし、この教科書は小等部の頃の教科書だ。基礎の基礎を学ぶには十分だろう。

 

 「さて、母さんから計算を習ってたなら、どれくらい出来るか見ないとな……。準備はいいか?」

 「うん」

 

 テーブルに筆記用具とノートを並べ、あまり馴れない『授業』を始めた

 

 

 





いかがでしたか?|ω・*)

これから文字数が減ったり増えたりしますが、なんとか話を進めて行きたいと思います!

では、次回も楽しんでいただけたら幸いです!
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