なかなか更新出来なくてすみませんでした。気づけば色々な方にこの作品を見て頂けていて、本当に嬉しいです。
これからも頑張るので、どうかよろしくお願いします!
「・・・それは、私にも分からない。心に傷を負うのは管理人だけの筈だから」
ポツリと、しかしはっきりと真緒は真実を伝えた。
そんな彼女の答えにレイヤは少し黙っていたが、やがてゆっくりと口を開く。
「だよな・・・今思えば、あんたよりもよっぽど長く生きている奴ばかりだし、普通こういう事は先代に聞くべきか。
んじゃ、次に・・・」
レイヤは次の質問に移ろうとした時。
それを遮るかのように、何処からか爆音が響き渡った。
それに次いでバタバタと慌ただしい足音がし、勢いよく開かれた部屋の扉からレイヤと同い年くらいの金髪の青年が現れた。
青年は一瞬だけ真緒を一瞥したが、すぐにレイヤへと視線を戻す。
「レイヤ、あいつらだ!早く準備をしないと・・・・・カリンは⁉︎」
「こんな時にか・・・カリンは試作品の訓練に行った。俺は外に行くから、お前が連れて来てくれ」
「は⁉︎無理だって!僕が人形室嫌いなの知ってるでしょ!」
そう言い合いながら、二人共真緒を置いて部屋を出て行ってしまった。
一人取り残された真緒は、このまま此処に居ても意味は無いと考え、取り敢えず爆音が聞こえた方へ行く為に部屋を後にするのだった。
「う、わぁ・・・」
焦げ臭い匂いと白い煙が、辺りに充満している。
真緒は袖で口を覆いながら目を凝らした。
人影は無い。壁には大きな穴が開いており、しかし基地が粉々になってはいないところから、そんなに強い威力を持った爆弾ではない事は容易に想像出来た。
誰かは知らないが、何故こんな技術を持っているのだろうか。まさか戦争と何か関係があるのか。
様々な予想を脳内で展開していたが、それでも警戒を怠らなかった真緒はすぐに背後から近付いて来る気配にすぐに気付くことが出来た。
振り向いてみると、そこに立っていたのは見た事の無い少年だった。
夕焼け色のマフラーが印象的な少年だ。
まるで母親を見つけた迷子のように安心した目で見つめてくる少年は、煙の中だというのに咳一つする事なく満足そうに微笑む。
「ようやく見つけた。黒狐よりも早く会えて良かったよ」
透き通るようなその声に、真緒の中で何かが蠢いた気がした。
何処かで聴いた事がある。しかし、思い出せない。
初めての感覚に混乱する真緒に、少年は微笑みを崩さず語りかける。
「大丈夫。今は思い出せないかも知れないけど、すぐに思い出すさ。君が何かを忘れた事なんて、一度も無いんだから」
「君は・・・誰・・・・・?」
「俺かい?うーん・・・正直、言う必要は無いと思うよ。さっきも言った通り、君はすぐに思い出す。俺の事も、この世界で起こった悲劇の事も。でも早く思い出して欲しいし、取り敢えず名前だけ。
俺はルカ。《希望》を探す者さ」
少年ーールカはそう言うと、今回はじゃあねと言い置いて風と共に姿を消した。
真緒は呆然と、ルカの立っていた場所を見つめる。
夕焼け色のマフラーが、真緒の目にいつまでも焼き付いていた。
前書きでも失礼しました、千羽鶴です。
一向に進まなくてすみません!なんとか出来るようにします!
それでは、読んで頂きありがとうございました^ ^