『不完全』の『幽波紋』   作:数取団乱闘生

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第19箱「ダービー・ザ・プレイヤー 前編」

「お二人に見せたいものとは、これですよ」

そう言ってテレンスがクローゼットを開けると結構な数の人形があり、その一体一体にコサージュが付けられていた。

しかもその人形は元箱庭学園生からまだ出てきていない歴代ジョジョキャラまで数多くいた。

「こ、これは…」

「見ての通りあなた方が集めているコサージュですよ。兄のコインはたった20輪しかありませんでしたが、私はおよそ50輪は所持しています。どうです?あなた方にとって悪い話では無かったと思いますが」

テレンスは両手を広げながらドヤ顔でそう言った。

『なるほどね。徐輪ちゃんがどうしてあんなにコサージュを持っていたのかと思えば、ダービーくんからスタンド能力で奪っていたってことだね』

「でも一気に50輪?本物?」

今まで割と地道に集めてきたコサージュ35輪。疑うのも無理はない。

「もちろん本物ですよ。ジョジョの奇妙な冒険から言わせてもらえば、ツェペリ男爵、スピードワゴン、ストレイツォ、ダイアー、トンペティ、リサリサ、カーズ、エシディシ、ワムウ、サンタナ、花京院、アヴドゥル、ポルナレフ、イギー、私たち兄弟以外のエジプト9栄神、ヴァニラ・アイス、広瀬康一、岸辺露伴、吉良吉影、ブローノ・ブチャラティ、グイード・ミスタ、レギーネ・アバッキオ、ナランチャ・ギルガ、パンナコッタ・フーゴ、トリッシュ・ウナ、ディアボロ、ジャイロ・ツェペリ、ファニー・ヴァレンタイン、ホット・パンツ……ざっとこんなものです。残りはあなた方の知っている人ですけどね」

またテレンスはドヤ顔で語った。

『一人一人説明ご苦労様。それで?どうやったらそれを僕たちにくれるのかな?』

「それはもちろん魂を賭けて頂きます」

「やっぱりそうなるの……」

ダービー戦不在だった不知火は魂を賭けた戦いは初めてなので若干憂鬱になっていた。

「当然でしょう。そして今回使うゲーム機はこれですよ」

そう言ってテレンスが用意したのはP○4だった。

『おぉっ!最新機器!』

ファミコン…よくてスーパーファミコンかと思っていた球磨川がかなり食いついた。

『任天堂からソニーになってるけど凄いじゃないか!』

「そんなに食いつくとこですか?ここ…」

球磨川とは対照的にさほど食い付いていない不知火。

『袖ちゃん!どうしてこの喜びが君には伝わらないんだい!』

「人それぞれの感性…じゃないですか?」

『…やれやれ……それを言ったらおしまいだよ袖ちゃん』

「なんかごめんなさい…」

球磨川と不知火がなんとなく寒い空気になっているとテレンスがソフトを持ってきた。

「今回使うソフトはこれです」

原作とは違いこちら側には選ぶ権利は無いのかとツッコミたくなった球磨川だがソフトを見てそれが吹っ飛んだ。

『こ、これは……』

「そうです。ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブンですよ」

『何でコレが君の元に⁉︎』

「この戦いの為に裏ルートを使って手に入れましてね。これでタッグマッチをしましょう。ちゃんとP○4は人数分用意してあります。オン対戦出来ますよ」

『やるね……』

「これは興味が無くても凄いと思いますけど、テレンス側のパートナーは?」

当然思う疑問である。場には球磨川と不知火とテレンスしかいないのだから。

「当然抜かりはありませんよ。私のパートナーも用意してあります」

そう言ってテレンスが呼び込むと一人の男が入ってきた。そしてやっぱりというかその男も二人は見覚えがあった。しかも直接。

「やぁ球磨川くんに不知火ちゃん、久しぶりだね。 黒神真黒(くろかみまぐろ) だけど覚えてるかな?」

『「お、同じ声ー!」』

球磨川と不知火はユニゾンでツッコんだ。

テレンスと真黒、アニメにて中の人が同じなのである。

「ここで真黒さん出すの⁉︎ ややこしいでしょ!テレンスとややこしいでしょ!」

『そう?僕ならここでもう一人うたプリとか黒バスとかぶち込むけどね』

「結局全部諏訪○順一でしょうが!あっ言っちゃったよ…」

『まぁまぁ袖ちゃん、別にそこは良いんじゃない?細かいことは気にしない気にしない。どうせなら諏訪○キャラを6人出してすわ松さんとか言えば良かったのに』

「ちょっと何言ってんの球磨川先輩!いろいろと危ないネタ引っ張り出してこないでくださいよ!危ないアニメをネタにしてどうするんですか!」

球磨川と不知火の漫才のようなやりとりに置いていかれていたテレンスだったが気を取り直しスタンドを出した。

そして真黒も同じくスタンドを出した?

「さぁお二人さん、もう分かっていると思いますが例の言葉を聞かせてもらってもよろしいですか?」

『えっ?例の言葉?』

白々しくとぼける球磨川。

「いや…ここはスッと言うところですよ」

まさかの自体に戸惑うテレンス。

『冗談だよ冗談。袖ちゃんも分かってるよね?それじゃあせーの』

『「魂を賭けよう」』

「OK。コレであなた方の魂を人形に入れることが出来る。楽しみですよ」

そう言ってテレンスは球磨川の不知火の人形を取り出した。

「うわぁ…趣味悪っ……」

完全にドン引きの不知火であった。

 

第19箱完。

 

 

またお会いしましょう

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