『不完全』の『幽波紋』   作:数取団乱闘生

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第25話「最後の相手」

「さぁ貴様にとっては最後の時間停止だ。ザ・ワールド!時よ止まれぇい!」

もはやスタンドはザ・ワールドではなくスタープラチナなのだが、いつも癖で言ってしまったDIO。それでも時は止まった。

そして球磨川の周りに大量のナイフを投げつける。これでもかというぐらい数十本。

「これでコイツは確実に死ぬな…ん?」

ここでDIOが気付いた。球磨川が自分のスタンドの螺子でガードしていることに。

「このDIOが時よ止まれと言っている間にガードの体勢をとったか。無駄なあがきよ。時は動き出す……」

時間が動き出しナイフがいっせいに球磨川に襲う。

「これで奴は死んだ。次は女、貴様の番だ」

DIOは球磨川の方を見ることなく不知火の方を睨んだ。

「あの男さえ殺してしまえば貴様など取るに足らないゴミだ。このDIOの敵ではない」

普段ならここまでボロクソに言われたら腹が立つ筈なのだが、そういう気分にもなれなかった。何故なら不知火は自分が負けるという確信があったからだ。

『待ちなよ袖ちゃん。そんな何もかも諦めた態度は君らしくないぜ。どんな絶望的な状況だろうと大口叩いてヘラヘラ笑うのがマイナスだろう?』

「なっ何ィ⁉︎」

DIOが焦って振り返ると球磨川は何事も無かったかのように立っていた。

『どうやら僕もピュリフィケイション・セレモニーの使い方が分かって来たみたいでね。傷口を触ったら『ゼロ』に出来ることに気付いたんだよ。人間は消せないから傷だけが消えるってことさ』

「くっ…貴様…このDIOをどこまでコケにするつもりだ……嬲り殺してやる」

『吸血鬼の君にはたっぷりサービスしてやるぜ』

球磨川がそう言った途端に廃墟が一瞬にして消え、ただの広場になった。

窓も全て塞がり日の光など全く入って来なかったが、外はピーカンだった。

すなわちDIOは生きてはいけない環境なのである。

「なっ何ィィィィ⁉︎ 太陽だとぉ⁉︎」

『さっき言っただろう?僕は騙し騙しでやってきたって。それはこういうことさ』

球磨川はDIOを螺子で串刺しにした。そして動けなくなったDIOは太陽の光で廃になった。

 

DIOが消えた後はデッサン人形にならず、8輪のコサージュだけが落ちていた。

「これは……」

『矢になっていたジョースターたちもデッサン人形だったってことだよ』

[No.90 ジョナサン・ジョースター]

[No.91 ジョセフ・ジョースター]

[No.92 空条承太郎]

[No.93 東方仗助]

[No.94 ジョルノ・ジョバァーナ]

[No.95 空条徐倫]

[No.96 ジョニィ・ジョースター]

[No.97 DIO]

「これで後3輪…長かったあたしたちの旅ももうすぐ終わる……」

『そうみたいだね…ってあれ?』

DIOのコサージュのめくりをめくるとメッセージが書かれていた。

[残り3つのコサージュは最初の山にある。そこに来られたし]

『どうやらこれで本当に終わるみたいだね。そして僕らに待ち受ける最後のデッサン人形はなんとなく想像がつくよ』

「あたしもなんとなく…ね」

『さぁてジョジョの奇妙な冒険はDIOで終わり。ここからはめだかボックスだ』

 

球磨川と不知火はコサージュの指示に従って初めに飛ばされた場所、イタリアの聖なる山と呼ばれている場所へ向かった。

頂上までは車で数時間走った後に数時間歩かなければならない過酷な道である。

しかし二人は音をあげることなく進んでいった。長かったこの戦いがもうすぐ終わるのだから。

そして球磨川が飛ばされた頂上付近までやってきた。

「やっとつきましたね。ここで最後の三人が現れるんですね。でも誰なんですか?なんとなくは想像つきますけど三人となると……」

『いや、多分ここで僕たちを待っていてこれから戦うのは袖ちゃんが想像している人物一人だと思うよ』

球磨川にはおおよそ察しがついていた。最後の3輪が誰なのか。

もうそこにジョジョの奇妙な冒険の登場人物はいない。全てめだかボックスなのだ。

「一人だけ?でも後3輪あるのに?」

『まぁまぁ焦らない焦らない。一人ずつ片付けていこうってことさ。さっきのも都城くんとディエゴとホル・ホースとDIO…いっせいに現れたんじゃなくて順番に来ただろう?そういうことさ、黙って待ってれば良いんだよ』

「うん……」

不知火は逆に何故ここまで球磨川が落ち着いているのが気になった。

最後の敵ということはDIO以上の強敵が後三人待ち構えているというのに。

「貴様ら、よくぞここまで来たな。私は貴様たちが97輪集めてここへやってくるのをずっと待っていたぞ」

突然聞き覚えのある声が辺りに響いた。

振り返ると一人の女が立っていた。そこにはいたのは史上最強の女で化け物と呼ばれた人間だった。

『やっぱり最後は君だよね。最初にくじらちゃんと戦わされた時からなんとなく最後は君だと思ってたよ……めだかちゃん』

そう。二人の前に現れたのは黒神めだかだった。

「やっぱりめだかちゃんなんだね…」

「さぁ来い!球磨川と不知火!私が相手をしてやろう!」

 

第25箱完。

 

 

またお会いしましょう

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