『不完全』の『幽波紋』   作:数取団乱闘生

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第26箱「ジ・エンド」

『やっぱり最後は君だよね。最初にくじらちゃんと戦わされた時からなんとなく最後は君だと思ってたよ……めだかちゃん』

「やっぱりめだかちゃんなんだね…」

「さぁ来い!球磨川と不知火!私が相手をしてやろう!」

さすがは黒神めだか。堂々とした態度だった。そして不知火は考える。この流れからして必ずめだかもスタンド使いであることを。

『めだかちゃん、正々堂々と戦いたいなら教えてくれないかな?君のスタンドがどんなものなのかを』

それを単刀直入に聞いた球磨川。

「球磨川先輩⁉︎ そんなの聞いて教えてくれるわけないでしょ!」

「うむ。良いぞ教えてやろう、私のスタンドを」

「あっさり教えるの⁉︎」

しかしそうは言ってもめだかの背後には何も現れない。

「あれ?教えるのに出さないの?」

「貴様たち、善吉のスタンドを見ている筈。それと私のタイプは似ている」

『つまり背後に現れないタイプってことだね。まぁジョジョでいえば…オインゴみたいなものだよ』

「違うでしょ…」

思わず冷静にツッコんだ不知火。

『それで?どんな能力なんだい?』

「名前はジ・エンド。自分が見聞きしたスタンド能力を全て使うことが出来る。それだけだ」

「はぁ⁉︎」

思わず不知火がキレ気味にツッコんだ。

それこそめだかの元々のスキルそのものだったからだ。化け物と言われた女はスタンド使いになってもなお化け物だった。

「そんなのあり⁉︎ じゃああたしたちが散々苦労したザ・ワールドとかスタープラチナも使えるっての⁉︎」

『そういうことになっちゃうね。それでこそめだかちゃんってことさ。彼女に勝てる人間なんて存在しちゃならない』

早くも諦めモードの球磨川。

「ちょっと球磨川先輩!めだかちゃんはめだかちゃんでもアレはあくまでデッサン人形!諦めるのはまだ早いですよ!」

『じゃあ君が戦いなよ。あたしたちが倒したなんて言うけど、君がいったい何をしたっていうんだい?考えてみたら97輪のうち君が持ってきたのは3輪だけじゃないか。最後ぐらい戦いなよ』

突然陰険になりだした球磨川。確かに不知火が手に入れたコサージュは阿久根と木金コンビの3輪だけで、後は援護こそしながらも直接倒したのは球磨川である。

しかしそこまで言われて黙っている不知火ではない。

「分かりましたよ!アンタなんかにもう頼らない!」

キレた不知火はマリン・バイオルミネセンスで真っ向から挑んだ。

だが対するめだかは何と目を瞑りながら避けていく。

「こ、これはまさか高千穂先輩のスタンド…」

さらに今度は二つのスタンドを同時に背後に出してみせた。

「今度はザ・ワールドにスタープラチナ……」

「不知火よ。近距離パワー型のスタンドがどういうものか教えてやろう」

そう言っためだかはザ・ワールドとスタープラチナのWラッシュを不知火に叩き込んだ。

不知火一人でそれを止められる筈もなくぶっ飛ばされてしまった。

気絶こそしなかったが立ち上がって戦える状態ではなかった。

痛みで身体が動けないだけでなく、都城王土の時と同じように身体そのものが動けなかったのだ。

「おい球磨川、いつまでそうやっているつもりだ?貴様も私と戦うのだぞ」

不知火を秒殺して押さえつけためだかは続いて座り込んでいた球磨川を睨んだ。

『勘弁してよめだかちゃん、袖ちゃんのスタンドで勝てなかったのに僕に戦えっていうの?そりゃないよ』

「残念だが私はDIOほど短気ではない。貴様の挑発に乗って直接殴りかかるほど愚かではないぞ」

そう言っためだかは3丁の拳銃を手に出現させた。 ホル・ホースのエンペラーと鰐塚処理のクロコダイル・マウンドである。

『やれやれ…僕に対して銃殺かい?良く分かっているじゃないかめだかちゃん。さすがだよ』

「貴様に直接触れればスタンド能力でさえも『ゼロ』にされてしまうからな。私に殴られてジ・エンド自体を『ゼロ』にするつもりだったんだろうがそうはいかんぞ」

『めだかちゃん、僕の考えだと君が一度に使えるスタンドは3つってところかな?』

「うむ。使おうと思えば使えるがフルに使いこなすなら3つが妥当というところだ」

「無理だよ…勝てない……」

不知火は自分たちの負けを確信した。こんなスタンドのめだかに勝てる筈がないのだから。

『やれやれ袖ちゃん、やっぱり君は最後まで役に立たなかったね。だいたいデッサン人形とはいえめだかちゃん相手に勝てるとでも思っていたのかい?それこそ不可能じゃないか』

「ほう、なら球磨川よ貴様また勝てなかったとでも言うつもりか?だがその言葉を貴様が言う時は死ぬ時だぞ」

『僕は死なないぜめだかちゃん、第一僕は君と初めて出会ってから何回死んだ?でも僕は生きている。君たちと違って僕は生きている、だから誰も死にはしないのさ』

球磨川がそう言うとピュリフィケイション・セレモニーの様子がおかしくなり、ツギハギ人形のような見た目が壊れ始めた。

そして何と中に巨大な一本の螺子が隠されていたのだ。

「球磨川先輩…それはまさか……」

『僕のスタンドの最後の切り札、その名も却本作り(ブックメーカー)』

 

第26話完。

 

 

またお会いしましょう

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