貴方にキスの花束を――   作:充電中/放電中

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Re.Beyond Darkness モモEND 『暗黒王子と桃色の姫君Ⅰ』

*

 

 

***

 

 

*****

 

 

*******

 

 

 

――――静寂が広がる暗闇、蠢く三色がある。

 

 

闇色。朱色。桃より淡い、白桃色。

 

 

「納得できません!」

 

「うんうん♪」

 

「…まったくだ。最後の最後でアレはないぞ」

 

 

微睡(まどろ)みの淵にいる秋人が聞いたのは、そんな不満げな声三つだった。

 

 

「ではいきますよ、いいですか?」

 

「こっちはいつでもオッケーだよ、強制的に繋いであげるね…素敵♪」

 

「ククク、起きたときが楽しみだな。では―――」

 

 

「「「ゲーム・スタート!!!」」」

 

 

次の瞬間、【西連寺秋人】はこの世界から消失した。

 

 

 

***

 

 

 

「お兄さま、お兄さま、起きて下さい」

 

 

微睡みの淵から意識がゆっくり浮かび上がってくる。薄く(まぶた)を開くと眩しい日差しが痛いほどだ。今日も良く晴れたいい天気らしい

 

 

(今日もまた暑いのか、最近は涼しくなってすっかり秋だと思ったんだけどな…)

 

 

秋人は夢見心地で寝返りを打つ

 

 

「お兄さまったら…、はやく起きないと朝ごはんが食べられませんよ。もう」

 

 

落ち着いた声は目覚まし音より意識深くまで届く、ちょっと低めの品のある声。少し怒った口調がなんとも可愛らしい…だから困らせてやりたくなるのだ

 

 

「お兄さまが好きなお肉をふんだんに使った料理も用意してありますのに…お願いですから起きて下さい、お兄さま」

 

 

今度は優しくあやすような声、思わず「はーい」と返事をしたいのをぐっと我慢。眠ったふりを続ける

 

 

「…お兄さま?」

 

 

不意に声のトーンがいぶかしんだものに変わった。と同時に近づく気配、頬に暖かな呼気が感じられる。妹である春菜が顔を覗き込んできたのだ

 

 

「まさか起きてる、なんてことはないですよね…?」

 

(寝てる、お兄ちゃん寝てるぞ春菜、睡眠街道爆睡中だ!いつもみたいなウフフな事しないと起きないぞ!むふふ!)

 

「ふーん、そうですか」

 

 

心の声が聞こえたように納得した声。冷淡な声が恐くもあり、可愛くもある

 

 

「カワイイ妹がこーんなにお願いをしているのに、ホントにお兄さまったら仕方ありませんね」

 

(むふふ春菜め、いつもみたいに布団に潜り込んできたところを捕まえてやるぞ!さあ来いっ!)

 

「では、お料理も朝一番の濃くて美味しいのも、ぜぇ~んぶ私が頂きますねウフフッ♡」

 

(しかし珍しいな、春菜が朝から肉料理を用意するとか…―――んん?)

 

「妹であり相思相愛であり正妻である私が、銀河のプリンセスたるモモ・ベリア・デビルークがこんなにお願いしているのにイケナイお兄さま♡……いただきまぁす♡」

 

「おいコラちょっと待てえッ!」「ひゃあああああぁん♡」

 

 

いつもと違ういつもの朝、驚いて飛び起きれば柔らかいものに顔を突っ込んだ。そしてすぐに理解する、柔らかい何かとはおそらく胸だ。モモの胸に顔を埋めてしまって…………しっぽ?

 

 

「あん…お兄さまぁ、広げてしまっては流石に恥ずかしいですよぅ…♡」

 

 

下の方から声がする。

 

 

肩を掴み慌てて離れようとしたら柔らかい弾力のそこは肩でなく尻だった。胸に顔を突っ込んでいると思ったら目の前には割れ目で、股間で、肩だと思って力を入れたおかげでむにゅっと広げてしまっていて……

 

 

「で、ですがこれから先オトコとして必要になってくる情報ですし…興味がおアリでしたら、ど、どうぞ…♡」

 

「なっ…!」

 

 

図らずもモモの全てを見てしまった。

 

 

更にモモはシロップ漬けの白桃を押し付けようとしてくる。そして同時に気づく、腰から下にあるべき布団や身につけている服の感触がなく――――

 

 

「すんすん…お兄さまったら♡昨晩あんなに吸い出したというのに、またこんなに固くして、こんなにオス臭くさせて…♡ダメですよ、我慢しては♡()妻モモがまたおクチで吸い出して「またんかぁあああああああい!!」ひゃあん!」

 

 

秋人は素早く状況を理解、モモを押し飛ばしタオルケットで身体を隠すように引き寄せながら

 

 

「なななななんでお前がココに居る!?ってかヤミは?!ウチの番()はなにをしている!」

 

「あいたたた…、突き飛ばさなくてもいいじゃないですかぁ…ヒドイですよぉ、お兄さま」

 

 

モモが涙混じりに答える。ベッドから落とされたモモは裸にワイシャツのみの姿だった、下着さえ身につけていないらしい

 

 

「…それにしてもお兄さまったら、昨日もとても激しかったです♡モモは何度も何度も意識が飛びました♡」

 

「俺は一体お前に何を………………む」

 

 

モモの裸ワイシャツ。あられもなくて綺麗で…――――思わず黙って見惚れてしまう

 

 

「お兄さま…?急に黙って、どうかされました?」

 

 

秋の訪れが見えない夏。日差しは強く、暑い。空調の効いていない部屋ではじっとり汗をかいてしまう。白い肌が淡く輝いているのはその暑さのせいだろう、細身でも出るところはしっかり出てるモモの躰――――伝う雫

 

 

「ふふ♡ご主人さま(・・・・・)ぁ♡」

 

 

見惚れられていることに気を良くしたモモが微笑む。色っぽいしなをつくり、熱っぽい瞳で見つめてくる。寄せあげられる胸の膨らみはララほど反則的ではないが、モモにはララにはない艶と柔らかさがあった。

 

 

「うふふ、そんなに見られるとチョット恥ずかしいですよぉ♡」

 

 

桃色の髪が肩で揺れ、艶やかな肌の上を真夏の雫が伝ってゆく。少女のプロポーションは扇情的で、まるで咲いたばかりの花のよう

 

胸の先をワイシャツが隠し、細い腰から尻、太腿の誘惑のラインも申し訳程度に覆っている。男物のワイシャツでもモモが羽織れば"女である"と声高に主張させていて…

 

 

「って、それ俺のシャツじゃねえか!」

 

「はい、いつも愛用してます♡」

 

「てめ!こら!返せっての!」

 

「イヤです♡コレはお兄さまのモノではありませんから♡」

 

「は?」

 

 

オホン、と喉を鳴らしベッドに居直るモモ。びしっと指を立てて宣言した

 

 

「お兄さまのモノはすべて私のモノなのです♡お兄さまのモノなんて何一つありませんから♡」

 

「…なんだと!お前はジャ○アンか!そんな自分勝手が許されるとでも思ってんのか!」

 

「で・す・が」

 

言葉を食い気味に遮り、顔をずいっと寄せてくる。鼻を擽る女の子のいい匂い、それはモモだけの甘い匂い、プリンセス・モモ・ベリア・デビルークという女の香りだ。

 

 

「私のモノは全てお兄さまのモノ…♡全てがお互いのモノなのですから、どちらか一方だけのモノなんてありませんよ?」

 

「…む」

 

 

うっとりした呟きと流し目、色気のある仕草に思わず黙ってしまう。そしてドキドキしてしまう、『授業』のおかげで男心をくすぐり、理性を破壊するに相応しい仕草だった。モモに主導権を握られると指導した俺ですら危うい…!

 

 

「はぁ…分かった分かった、それでいいっての。というよりモモ、なんでお前がウチに居るんだよ」

 

「ふふ、おかしなお兄さま。なぜってずっと一緒に暮らしているからに決まってるではないですか」

 

「はぁ?」

 

 

何言ってんだこいつ

 

 

「今は周囲の目から逃れる為にこうして偽りの兄妹を演じていますが、本来は将来を誓いあった婚約者同士(・・・・・)。ああっ、ご主人さま(・・・・・)♡そんな当然のことを可愛いお顔で訊かないでくださいな、押し倒して子作りしますわよ」

 

「は?コンニャク者?味噌汁に入れるヤツ?お前はさっきから何を言ってるんだ」

 

「…いいでしょう!状況を読み取れていないお兄さまに説明しましょう!ミュージックアーンドオープニングムービー!スタート!!」

 

 

突然流れ出す軽快な音楽、スクリーン表示される美麗なムービー

 

 

♪♫

 

 

―――信じてね モモ(わたし)を 今 君にあげるよ♪♫

 

 

校舎屋上で少女が一人佇んでいる、振り向く彼女は…

 

『さあ、作りましょう!お兄さまと私だけの楽園(ハーレム)を!』

 

桃色の髪を風と舞い散る花びらの中に踊らせ、振り向く彼女はモモ・ベリア・デビルーク

 

 

場面は変わって学園廊下、こちらに指をさしキリッと睨む彼女は…

 

『ハレンチですわ!お兄さまがハレンチなことをしていいのは私にだけです♡』

 

真面目で規律にうるさい風紀委員長、彼女は――――モモ・ベリア・デビルーク

 

 

さらに場面が変わって今度は台所、鍋を火にかけながら味見をする彼女は…

 

『やれやれ、お兄さまったら仕方ないんですから…』

 

揺れるビーズの髪留め、ジト目で呆れたように呟く彼女は――――モモ・ベリア・デビルーク

 

 

場面は夜、高層ビル屋上、漆黒の戦闘衣(バトルドレス)を風に靡かせ目を細める彼女は…

 

『…お兄さま、貴方は私の恋の標的(ターゲット)、です…』

 

いつも殆ど表情を変えないクールな殺し屋、彼女は――――モモ・ベリア・デビルーク

 

 

―――信じてね モモ(わたし)を 今 君にあげるよ パラダイス ♪♫

 

 

最後の場面は一面の花畑。今しがた登場した少女四人が手を繋ぎこちらへ向けて駆けてくる、それぞれ幸せそうな微笑みを浮かべ彼女たちが――――モモたちが駆け寄ってくる

 

「「「「さあお兄さま!この中から誰を選ぶの!ちゃんと一人を選んで下さいね♡」」」」

 

 

………

 

……

 

 

 

「どうです?わかりやすいヒロイン紹介ムービーでしたでしょう?撮影にはかなりこだわりましたわ、えっへん」

 

「…。」

 

「お兄さまはちゃんとこの中からひとりのヒロインを選び、身も心も結ばれてくださいね♡お兄さまならちゃんと正しきヒロインを、真のプリンセスとハッピーエンドを迎えられると信じていますわ♡」

 

「…。」

 

「お兄さま?どうかされました…?そんなに凛々しいお顔でまじまじ見つめられると、モモは困ってドキドキして、また濡らしてしまいます…♡」

 

「…。」

 

「お兄さ…きゃぁあああああああぁあああん♡」

 

 

――――オシオキされてしまいました。

 

 

「はぁん…♡あ…っ…は…ぁ…っ、さ、流石お兄さま…♡」

 

 

快楽の残滓が残る躰を震わせ、モモはベッドでぐったりしている

 

 

「まったく。モモと俺が偽りの兄妹で、しかも婚約者で?モモしか出てこないムービー見せられて…一体何がなんだっての」

 

「ん…ぁ、お兄さま、それはですね…せ、説明を」

 

「それはだなおにいたん、この世界はモモ姫の作った電脳(ゲーム)世界だからだ。おにいたんは寝ている間に此方へと転移させられていたのだ…――――強制的にな」

 

 

秋人の腹からネメシスがにゅっと生えてくる。すばやく身体を形成し、秋人(宿主)に纏わりついた。丈の短い漆黒の浴衣から脚を晒し、がっしり挟んだ太ももが秋人を離さない

 

 

「あんだと?!ここはゲームの世界だったのか!?」

 

「ああ、そうだ。」

 

「…マジか?」

 

「ああ、マジだ」

 

「ホントにホントか?別の場所に移したとかじゃないのか?」

 

「日頃から割りとウソをつく私だが、おにいたんにだけはウソは言わん」

 

 

ネメシスは深黒の瞳を真実で満たして秋人を見つめる。――どうやらウソではないらしい。

 

 

「そんなシリアス顔で言うなら信じるしかないが…」

 

「アヘ顔ダブルピースで言ったほうが良かったか?」

 

「いんや、全然。」

 

「んほぉおおお♡きもちいぃぃい!おにいたんの太いのしゅごいのおぉおおおおぉお♡」

 

「すんなっての!」

 

 

べっ、と褐色娘を投げ捨てる秋人。

 

放たれたネメシス弾は立て直し中のモモにぶつかり、再びベッドに縫い付ける。運良く(?)も姫君による潰れたカエルのような悲鳴は二人に聞こえなかった。

 

 

「ゲームなのは分かった!だからって、なんでネメシスが俺から出てくるんだよ?」

 

「くく、おにいたんの"内なる唯"はこの私、内なるネメシス…"ネメたん"にバトンタッチして消えたのだ!」

 

「なん…だ…とッ!唯!?」

 

 

内なる唯へ呼びかけるが気配も声も感じない、本当に居なくなってしまっていた。心の部屋には唯お気に入りのぬいぐるみ(ネコ)がポツンと置かれている。

 

 

「唯、そんな…っ!そんなまさか…!お兄ちゃんを見捨てて…うぅ!」

 

「そう悲しむなおにいたん、私がいるし手紙も受け取っている。さっそく読んでやろう、ペンネーム"兄に密かな想いを寄せる内なる妹"からだ」

 

「唯が俺に手紙だと…っ!?」

 

 

『 お兄ちゃんへ

 

ゴメンね。ちょっと本体のところに行ってアタシの身体を手に入れてくるわ

 

アタシはずっと近くでお兄ちゃんのこと見てきて、心を共有出来てきたけど…やっぱり生身が欲しいの。

 

だって、アタシもお兄ちゃんと抱き合いたいし………それにキスだってしたいもの…

 

だからちょっとだけ留守にするわ、寂しいからってアタシ以外の女に手を出したらダメだからね。いいわね 

 

                 兄に密かな想いを寄せる内なる妹より』

 

 

「唯…っ!そうか、あのデレなしツンツン内なる唯はお兄ちゃんが好きだったのか!」

 

「『勘違いしないでよね!好きなんかじゃない、大好きなんだから!』…だ、そうだ。続きがあったぞ、読み忘れてた。ネメたんうっかり、テヘぺろ」

 

「唯っ!うっ、なんてええ子なんや…!お兄ちゃん流石に泣いた、うぅう…っ!」

 

「ああ、この私に負けず劣らずのイイ妹だな。私の稀人(モノ)に手を出すとは……調教して壁尻として埋め込んでやりたい」

 

「オイ!なんでそうなる!鬼畜すぎるだろ!…てめぇ、もしもそんなマネしたら――」

 

「…ッく!ああ…悪かった、おにいたんに睨まれたくてついこういう発言をしてしまう…ネメたんは悪い子だ。オシオキしてくれ」

 

「ちょっと!この私を除け者にして話をしないで下さい!」

 

 

なんとか立ち直したモモが叫ぶ。素肌の上によれたワイシャツを羽織直し、ネメシスを睨みつける。

 

 

「この褐色ロリ…!私とお兄さまの朝を邪魔して…っ!」

 

「おお、モモ姫。鬼のような形相だな、怒るのは美容に良くないぞ?」

 

「アナタのせいでしょーが!」

 

いまだ赤く上気している頬とうっすら汗の浮かぶ四肢。なまめかしい姿は年頃の少女が、ましてや銀河のプリンセスが人前で晒していい姿ではないが、ネメシスに邪魔されたことが余程不満だったらしい。

 

 

「いいですか!貴方はオマケ、本来この場に居ない存在なんですから、しゃしゃり出てこないでください!」

 

 

想い人の膝上でくつろぐネメシスにモモの怒りが爆発する。

 

 

「ほう、やはり私はモモ姫に随分と嫌われているな…私はお前が好きなのだがな。正気を失ったイカモンスターの群れに投げ込みたいくらいに」

 

「貴方も私が嫌いじゃないですか!恐ろしいですよ!」

 

「そんなことはない。心配するな、種付けされて苗床にされるくらいだ」

 

「いや、だいぶ嫌いだろ…ってかいい加減お前は離れろっての!モモ、お前は服を着ろ!」

 

 

言い合いを続ける二人に秋人の叫びが炸裂するのだった。

 

 

 

***

 

 

 

「あら、おはようアキト。相変わらずお寝坊さんね、もう少し早く起きなさい」

 

「おはようございます、お母さま」

 

ネメシスとモモのバトルを収め、一階に降りるとキッチンにはセフィ王妃が立っていた。ヴェールごしでも分かる透明感溢れる美貌、神が手ずから作り上げた完璧なるスタイル…正真正銘、間違いなく本物のセフィ・ミカエラ・デビルークその人である。

 

 

「どうかされましたか、お兄さま?」

 

 

驚きすぎて声も出ない秋人と違い、モモは平然としている。

 

 

「何をボーッとしているのですかアキト、朝食ですよ。早く食べないと学校に遅れるでしょう」

 

 

呆然とする秋人を見とめて、セフィも声をかけた。銀河を治める王妃とは才能豊かなのか、秋人を見つつもキャベツを高速で千切りにしている。

 

 

「アキト、まだ寝ぼけているの?しゃんとなさい」

 

「あ、ああ…悪かった」

 

 

やっと思考的再起動を果たした秋人は席に座る。当然のように隣に座るモモ

 

 

「アキト、モモからもう聞いているでしょうが…しっかり頑張るのですよ」

 

「な、何をだよ」

 

「もちろん、花嫁探しの事です。しっかりこの世界で真の王妃(トゥルー・プリンセス)を見つけるのですよ、でなければ元の世界に戻れませんからね」

 

 

ニコリ

 

 

セフィが肩越しに微笑む。かつて、いや現在も銀河を納め続ける王妃(セフィ)の微笑は美しく、魅了(チャーム)の力と朝日に輝いていた。

 

そんな笑顔を唯一人向けられる秋人は、朝食のステーキを咥えたまま固まっている。笑顔に魅了されたのではない、セフィの言葉が真実だと悟ったからだ。

 

 

「心配なさらないで下さいお兄さま。私、モモ・ベリア・デビルークがお兄さまのお手伝いをしますから、それに…」

 

 

―――いつかこうなる結末、それを夢見ていた私は笑ってみせる。もう間違えない、私の私による私だけの楽園(・・)を作ってみせる。

 

だから、今日はここで決意表明をしましょう

 

 

「作りましょう!お兄さまだけの楽園(ハーレム)を!……ね、ご主人さま(・・・・・)♡」

 

 

 

そして、結末の違う二人の物語が始まる。

 

 

―――咲き誇る桜に似た、桃色の姫君の笑顔と共に。

 

 




感想・評価をお願いたします。

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2017/06/17 一部改訂

2017/06/26 誤字修正

2017/06/29 一部改訂

2017/07/18 一部修正

2017/07/23 一部修正

2017/10/25 一部修正

2017/11/04 一部修正

2018/02/11 一部加筆

2018/03/17 一部改訂

2018/04/24 一部改訂

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