貴方にキスの花束を――   作:充電中/放電中

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Re.Beyond Darkness モモEND 『暗黒王子と桃色の姫君Ⅱ』

☆★☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*……*…*…*…*★☆★

 

秋人とモモは恋人同士である。

 

始めは憎しみ合っていた二人だが、何がどうなったのか。いつの間にかこうなっていた。

 

今では、二人は世界で最も信頼し合うパートナー同士であり、早い話がラブラブである。

 

もうヌルヌルぐちょぐちょの愛欲の日々を送っているのだった。

 

                                 【HAPPY END】

 

☆★☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*……*…*…*……*…*…*…*★☆★

 

 

 

「…と、いうワケなんです♡」

 

「何がどういうワケだ!なんだよこの事実無根のあらすじは!」

 

 

 

さんさんと輝く太陽、真っ青な空と―――その青に浮かぶ"モモと秋人の愛のあらすじ"(捏造記事)

 

 

 

「お兄さまにもこれまでの出来事を説明しておこうと思いまして…ゲームはこれからですし♡」

 

 

空を見上げていたモモは振り向きざまに軽くウィンク。スカートをひらりと翻す姿は正に可憐なプリンセスだ。何も知らない男子が見たら一発で恋に落ちるだろう

 

 

「まったく…おまえな」

 

 

しかし、可憐な乙女のウィンク光線を浴びた秋人はムッと眉を寄せている。家を出てからというもの、モモは楽しそうに浮かれていた。

 

 

「…空に浮かんでる捏造記事もお前の仕業だな?」

 

「当局はいっさい関与しておりませんわ♡」

 

「当局ってなんだ、当局って…それにゲームはこれからだと?最後の方にエンドって書いてるぞ!」

 

「えっ、本当ですか…?あちゃー、消えちゃいましたね♪」

 

「モモ、てめぇ…!」

 

 

秋人は文句を言いつつモモを睨むが、鋭い視線を浴びるモモはうっとり微笑んでいる。どんな視線でも少年からの視線は嬉しいのだ。

 

 

「とにかく、お兄さまはトゥループリンセスとちゃんと結ばれて下さいね♡」

 

「はぁ…ったく、ゲーム世界に転移させるとかお前もよくやるよな…」

 

「うふふ♡ありがとうございます♡」

 

「いや、褒めてねぇっての」

 

 

現在、二人は仲良く登校中。

 

気安い会話も二人の肩の距離も信頼し合うパートナーのそれであり、あながち"あらすじ"は的外れでもなかった。

 

 

「それに、あらすじに間違いはなかったと思いますよ? 私は読めませんでしたけれど」

 

「むしろ間違いしかなかったっての! …だいたい俺はモモのことを憎んでないし」

 

「!! お兄さまぁ♡」

 

「うわっ!ええい、イキナリ抱きついてくるな!」

 

「お兄さまが朝から私をきゅんきゅんさせるからですっ!」

 

 

デレ顔で抱きつくモモを秋人は乱暴に引き剥がした。《モモの好感度が上がった。》

 

 

「ちなみにですね、お兄さま。左手を振ると現在の各ヒロインの好感度が見れます。それからお兄さまのステータスと所持金、装備品など、これから起こるイベントも見れますよ♡」

 

「マジでゲームの世界なのか…」

 

 

秋人は半信半疑に左手を振ってみた。

 

 

ピロロロン!

 

 

電子音と共に半透明のウィンドウが現れ、デフォルメされた秋人のイラストと共に各種項目が表示される。

 

 

「マジで出てきたぞ……自分のステータスって、見ると凹みそうだから見ないようにしよう」

 

「まあ、お兄さまはかわいい人ですねぇ」

 

「うるさいっての。…ん?『ヒロイン好感度』か、脱出するにはまずコレを見とかないとな」

 

「きゃっ♡」

 

 

秋人は『ヒロイン好感度一覧』をタップした。――ポチッとな

 

 

 

 "モモ・ベリア・デビルーク"―――好感度♥♥♥♥♥(MAX) ☆ルート確定☆ 

 

 

 

「…ォイ」

 

「私が朝起こしたことで、お兄さまの攻略ルートはめでたく私に決まりました♡きゃっ♡」

 

「きゃあじゃねえ!ルート強制じゃねえか!選択の余地ねえのかよ!」

 

「あら、寝ている時にちゃあんと選択肢が表示されてましたよ?こんな風に」

 

 

モモがポケットから飴を取り出すと、電子音と共に『受け取る』『受け取らない』の選択肢がポップ表示される。ギャルゲーなどで見たことのあるこれは…

 

 

「これがイベント選択肢です。その後のルートに関係するので、どちらか選んで決めて下さいね。ちなみに制限時間内に決めないと強制的にコンピュータさんが決めてしまいます。」

 

「マジでゲームで、しかも制限時間つきかよ…。」

 

 

秋人はモモから飴(ピーチ味)を受け取った。選択肢が震えながら消滅し、モモが幸せそうに笑うが、しかし特に何も起こらない。説明の為だけの選択肢だったようだ。

 

 

「で、その制限時間ってどんくらいあるんだ?」

 

「うーん、そうですねぇ…ちょお~っと調整が終わってなくて、0秒だったり2時間だったり…ランダムなんです♡」

 

「…つまり、"選択すらできない場合もある"ということだな?」

 

「そういうことになりますわ♡」

 

 

にっこり、百点満点の笑顔で答えるモモ。対象的に秋人の目はどこまで冷ややかだ。

 

 

「…なるほど。これは相当のクソゲーのようだな。」

 

「クソゲーなんてヒドいですよぉ、このゲームは神ゲーですよ?」

 

「…ちなみに、モモのルートに入る前はどんな選択肢が出て、制限時間はどれくらいあったんだ?」

 

「『モモに起こしてもらう』『モモが起こすまで寝よう』『朝起きればモモが居るはずだ』『モモを愛してる。アイ・ラブ・ユー』の4つで、時間は1秒でした♡」

 

「やっぱ強制じゃねえか!!」

 

「きゃああああん♡こっ、こんなお外でなんてっ!お兄さまぁああぁあああんっ♡」

 

 

――――オシオキされてしまいました。

 

 

「ふぅ……、えーっと、他に確認できる項目はっと――『所持金』は1253円ってリアルだな、しかも合ってるし。『装備品』は学生服と草薙剣(くさなぎのけん)?なんだこりゃ」

 

「…っ、はぁ、ん…♡」

 

「おいモモ、いつまでノビてるんだっての」

 

「ふぁ…っ…しっ、失礼しました、ご主人さま」

 

 

電柱を抱えるように支えていたモモはフラフラと立ち上がり、よれたシャツとたくし上がったスカートを整える。足元がおぼつかなかったが、プリンセスだけあって仕草の一つ一つが優雅であった。

 

 

「はぁ、はぁ……オホン!今起こった事をありのままお話しますね♡お兄さまに丁寧にゲーム説明していたらイキナリ電柱に押し付けられ、イヤがる私のパンツを無理やり引き下ろして後ろから硬い棒を…♡♡♡ 何を言っているか分かると思いますが、私とお兄さまが愛の子づ」

 

「えーっと、なになに『ステータスは変動するから全て"0"に設定したぞ byネメシス』ってこれじゃ意味ねえだろ」

 

 

身悶えしてトリップするモモを放置して、秋人は自身のステータスを確認する。誰に向かってのものか分らない発言もマルっと無視する。

 

 

「そういえばララとナナが家に居なかったけど…ココでは一緒に住んでないのか?」

 

「お姉さまは違う役として登場します。ナナラッタはそこらの草むらに入るとエンカウントすると思います」

 

「ナナラッタって、ポケ●ンかよ…じゃあさっそく入ってみるか」

 

 

道脇におあつらえ向きな草道を発見し、秋人がさっそく踏み込もうとする。ハッとなったモモは即座に呼び止めた

 

 

「待って下さいお兄さま!草むらに入るとナナラッタやメアティナが飛び出してきて危険ですっ! こちらも手持ちヒロインが居たら戦わせることが出来るんですけど……」

 

「手持ちヒロインってなんだ」

 

「あ、既にモモが手持ちでいたのですね♡ なら大丈夫です」

 

「…お前はポ●モンなのか博士役なのかハッキリしろっての」

 

「もしもこのゲームにキャッチコピーをつけるなら、"今明かされるサイナン地方、もう1つの冒険!"ですね♡お兄さま♡」

 

「もうポケモ●ネタはいいっての!」

 

 

このモモ、ノリノリである。

 

普段から二人っきりになればモモのテンションは高いが、今回は秋人もツッコミが追いつかない程の壊れようだ。

 

 

「もしもヤミさんがポケモンだったら…ヤミカラスですかね?お兄さま」

 

「チミぃ…しつこいねぇ、俺はコイキングもアリだと思うけどな」

 

 

何気ない会話を続けるモモと秋人。しかし、秋人は内心で焦っていた。

 

今朝の事といい、この壊れようではモモが実力行使にでるかもしれない。モモは夢中になると周りが見えなくなるタイプなのだ。

 

そしてそうなったら最後、地力では到底かなわない秋人を恐ろしいほど膨大なモモの愛が襲ってくる。そして、それに抗うことは巨大な津波への体当たりに等しい。

 

 

『乗るしかありませんわ♡このビッグウェーブに!』

 

『ぐわああああああ!』

 

 

『はぁんっ…!熱…っ♡ 既成事実♡ 既成事実ですぅ!♡』

 

 

――このままではマズイ。非常にマズイ。

 

 

これは早急にゲームをクリアする必要があると秋人は決意し…

 

 

「…よし、モモ。早速俺のヒロインに会いに行くぞ」

 

「もう会ってますけど…?学校はよろしいのですか?」

 

「いいんだよ、あっという間にゲームクリアだ!」

 

 

不思議に首をかしげるモモに、秋人はニヤリと笑った。《モモの好感度が上がった。》

 

 

 

 

1

 

 

 

 

「…なるほど。お兄さまったら、考えましたね」

 

「フッ! 俺のヒロインは此処にいる!」

 

 

ピンポ〜ン!

 

 

秋人は自身満々に呼び鈴を鳴らす。自分の家のベルを鳴らすとは何とも不思議な気分だ。

 

 

は、は~い!

 

 

ドア越しに聞こえてくる、ちょっと焦った少女の声。

 

微かに聞こえてくるスリッパの足音と、近づいてくる気配。否が応でも緊張が高まってゆく。

 

 

「…ムフフ」

 

「お兄さま、お兄さま、エッチなお顔をしてますよ」

 

「おっと、キリッとしとかないとな」

 

 

モモ曰く、このゲーム世界ではモモとセフィ以外の登場人物はリアルな立体映像(ホログラム)であり、実在の人物とは一切関係なく、春菜も俺の妹じゃないらしい――となると、初対面となる俺に春菜たんは一体どんな表情を見せてくれるのだろう。

 

 

『えっと…、どちらさまでしょうか?(もじもじ)』

 

『俺だぞ、春菜』

 

『あの…ごめんなさい。どこかで会いましたか…?』

 

『ああ…、なんてことだ…。俺のことを忘れてしまったのか…?ダーリンと甘い声で呼んでくれていたのに…』

 

『ええっ!?ごめんなさいっ!だっ、ダーリン!』

 

 

こんな風にからかえるとなれば、ゲーム世界も悪くない。マイエンジェル春菜たん(AI)は一体どんな萌えリアクションを見せてくれる!?ワクワクが止まらないぜ!

 

 

「は、は~い!どちらさ……えっ、あ、秋人?」

 

 

果たして現れたのは西連寺春菜――

 

 

「やだ、さっそく私に会いに来るなんて…し、仕方ないなぁもう」

 

 

――ではなかった。

 

 

「…どういうことだ。モモ」

 

 

ニヤニヤ顔から一点、鬼の形相で振り返る秋人。

 

 

「お兄さま…春菜さんがどうかされましたか?」

 

 

一方のモモは微笑みを崩さずしれっと答える。秋人のリアクションは想定の範囲内だった。

 

 

「…知っていたわけだな?」

 

「さて、私には何のことか…」

 

「春菜はどこにいる!? なぜコイツがココにいる!!」

 

 

ビシッ!っと指を向けられる少女は嬉しそうに頬を赤く染めている。モモと秋人の会話などまるで聞こえていないようだ。

 

 

「わっ、私と学校に行きたいわけね?つまり、私とつき合いたい…とどのつまり私が好きってことね?」

 

 

仕方ないなぁもう、と少女は頬に手を当てる。うっとりと照れ笑う少女は春菜と同じ髪留めをして、春菜と同じ制服を着て、春菜の口調を必死に真似ているが全く似ていなくて、

 

 

「ま、まぁアンタがそこまで言うなら付き合ってあげるわよ!でも浮気はダメだからね!」

 

 

最後にはそれら全てを放り捨てたアイドル・霧崎恭子だった。

 

 

「…モモ、正直に答えろ。春菜はどこに居る…!」

 

 

目の前で『付き合ったらこんな事したいし、こんなとこ行きたいな』と恥じらいつつも赤裸々に語るアイドルは無視。秋人はモモと対峙する。

 

 

ココ(・・)には居ませんわ、お兄さま」

 

「…それはゲーム世界にはそもそも登場しないってことか?」

 

「ふふ♡ お兄さまはお話が早くて助かりますわ」

 

「なんだと……は、春菜が…いな、い………?」

 

「はい」

 

「う、うそだろ…?そんな、そんなバカな…」

 

「本当ですわ」

 

「お、おちつくんだ…冷静に…、そうだ素数だ、素数を数えるんだ………い、1…」

 

「お兄さま、1は素数ではありませんよ」

 

 

がふっ、絶望した秋人は力なく地に膝をついた。しかし、すぐに怒りがこみ上げてくる。

 

 

「モモ、てめぇ…!俺を騙したな!許さねぇぞ!」

 

「ふふふ…♡ お兄さまにそうやって睨まれるのも久しぶりですわね…」

 

「俺にこの手の冗談は通じないぞ!春菜はどこだ!」

 

「お兄さまは春菜さんばかりでなく、たまには他のヒロインも見るべきです。」

 

「あにぃ?」

 

「春菜さんばかりベタベタ構ってると………飽きられますよ?」

 

 

ガーン!

 

 

秋人は目の前が真っ暗になった! 300円を落とした!

 

 

「それに折角のゲーム世界、たまには他のヒロインと遊んでみるのはいかがです?お兄さま♡」

 

 

ニコリ

 

 

穏やかな微笑みを浮かべながら、モモは秋人に優しく言いきかせる。余裕すら感じさせるモモの微笑みに以前のような子どもっぽい甘さはない。

 

 

「ぐぬぬぬぬ………!しかし……!」

 

「では、お兄さま。とりあえずニセ春菜さ…恭子さんにコクって下さい♪」

 

「は? なんでだよ!?」

 

「『告白イベント』にチャレンジです♡ もしも恭子さんがお兄さまに相応しいトゥループリンセスなら現実世界へ帰れます。」

 

「なんだと…!?」

 

「ふふ。成功すれば元の世界に戻れて春菜さんにも会えますわ、悪くないでしょう?」

 

 

妖しく、艶のある微笑み。

 

どうやらモモの方が一枚上手のようだ。秋人が呆然と振り返って見れば、先程まで怪しげな独り言を呟いていたはずの恭子も空気を察して黙っていた。

 

 

「な、なによ秋人…何か私に言いたいことでもあるの?」

 

「仕方ねぇな…これも春菜のためだ。覚悟を決めろ、俺…!」

 

「何ブツブツ言って――」

 

「もやし…、いや、恭子!」

 

「な、なに…?」

 

 

秋人は独りごちると、真剣な面持ちで恭子に向き合う。普段のお調子者ではない、戦いに挑む男の顔だ。アイドルの恭子やモモが思わず息を呑むほど、その表情は凛々しかった。

 

 

「よく聞けよ、一度しか言わない――」

 

「う、うん…」

 

「…ザクシャ、イン、ラブ」

 

「へっ?」

 

「ザクシャインラブ」

 

「ざく…?なによソレ」

 

 

真剣な表情で告げる秋人に、恭子は目を瞬かせる。呟かれた言葉の意味が全く分からない。

 

 

「モモ…、残念だがコイツは違うな」

 

「そのよう…ですね、お兄さま…、残念ですわ」

 

 

振り向いて秋人はがっくりと肩を落とした。モモも同じく残念そうに目を伏せて「また別の方を探さないといけませんね」と返している。にわかに漂う失敗のムード………

 

 

「ちょっ、ちょっと何よ!告白っていうのはもっとこう…す、『好き』とかそういうアレじゃないの…?!」

 

「はぁ…」 「ハァ…」

 

「ちょっ!二人して溜息つかないでよ!」

 

 

告白失敗ムードが恭子の目の前で漂っている。これはダメよ!とマネージャーのダメ出しまで聴こえてきそうだ。

 

 

「あ…、あ~あ~!思い出した!思い出したわ!アレよね!アレ!」

 

 

咄嗟に出たウソに恭子はひとりで納得するフリ。焦る恭子と対象的に秋人とモモは冷ややかな眼差しである。

 

 

「ホントに知ってんのか…?大事な言葉だぞ?」

 

「思い出した!今思い出したわよ!」

 

「ホントに…?」

 

「ほんとよ!ウソじゃないわ!大事な約束でしょ!?」

 

 

うんうん大げさに頷く恭子の額にちーっとイヤな汗が浮かぶ。アイドルとして慣れないバラエティ番組に出演した時以来のイヤな汗が…

 

 

「そうか…。知ってたか」

 

「え、ええ!もう、バッチリ!」

 

「そうか…良かった。」

 

「ええ!うふふふ!」

 

 

秋人の珍しく優しい笑顔。恭子も笑顔。見守るモモも笑顔。優しい世界。

 

秋人とは今までの色々あったが、恭子の胸に一服の爽やかな風が吹く。

 

勝った。自分は賭けに勝ったのだ――――次の瞬間、恭子は地の底へ落下した。

 

 

 

「デデーン!ウソつきヒロインの恭子さんは失格(アウト)です!別のマンガの世界に行ってください!」

 

 

きゃああああああっ!!にゃああんでええええ!!!!!虚しい絶叫を響かせて、【霧崎恭子】はこの世界から消滅した。

 

 

「なんて恐ろしい…なるほど、失敗したらこうなるのか」

 

「お兄さまにはフラグをガンガンへし折っていただかないと♡」

 

「なに?」

 

「この調子でガンガンボキボキヒロインをへし折って行きましょう!」

 

「折るのはフラグだろ?プロレスかっての」

 

 

やれやれ、これからどうなることやら――溜息をつく秋人は気づいていなかった。

 

この世界で最も恐ろしい、最強のヒロインが近づいていることを――

 

 

 

つづく




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