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ミスリルの大型潜水艦トゥアハー・デ・ダナンで銀色の髪の少女とボサボサ髪で頬にバッテンの傷を持つ男子が話をしている。いや、話と言うよりも命令を下してると言った方が正しいだろう。
キッチリと微動だにせず立っている男子に向かって少女が口を開く。
「相良さん、isについてはご存知ですか?」
相良と呼ばれた男子が応答する。
「はっ!インフィニットストラトス、通称isと呼ばれており、女性しか搭乗できず、大きさや飛行能力を高く評価され全世界での普及率はかなり高いと聞いています」
「その通りです。そしてあの事件をきっかけにAS(アームスレイブ)にとって代わりISが全世界で使われる様になりました」
「自分はASを昔から使用していた身として残念な限りです」
相良はやや悲しそうな目をする。
「私もミスリルのASの運用が難しくなるのは悲しく思います。ですが相良さん少しおかしいと思いませんか?」
「申し訳ありません!自分には良く解りません」
「それでは、相良さんにもわかりやすく教えましょう。私達はASという二足歩行ロボットを運用出来ていた事自体が本来の技術進歩では不可能というのはわかりますね?」
「はっ!ウィスパードによってもたらされたブラックテクノロジーによるものだと存じます」
ウィスパードと呼ばれる者は本来知り得ない知識を得る事が出来る人物でありその知識は現代の科学を圧倒出来る物もある。
相良と話をしている少女テレサ・テスタロッサもウィスパードであり、その知識のおかげで潜水艦の艦長を務める大佐である。
「そうです。ですがそれすらも凌駕するISはブラックテクノロジーの塊と言って良いでしょう。つまりISの登場は速すぎるという訳です」
テレサの言葉でようやく理解した。ラムダドライバでさえ速すぎる技術であるのだ。ISにもウィスパードが関係している可能性は高いという訳だ。
テレサは写真を二枚取り出す。一枚には建物ともう一枚に男子が写っている。
「これは……?」
「今回の任務に関係する物です」
「この人物を拉致し、建物を破壊する事でしょうか?」
「その逆です。彼とその建物の防衛が今から行う任務の内容です」
「はっ!了解しました!……この建物は何でありますか?」
「はい、IS学園と言うIS操縦者の教育機関です」
「それでは、ASの手配を」
「いいえ、あなたに与えられるのはASではありませんよ?」
「ASでは無い?」
「そうです、相良さん。それじゃあついて来てください」
テレサは妙に嬉しそうに相良を艦内のAS格納庫に連れて行く。
相良は不思議そうな目をしながらついて行く。相良の頭の中では、ASではなく白兵戦と言う選択肢が浮かんだが巨大な建物であったのでナンセンスだと思った。
しかも、招集されたのが自分だけなのでなおさらおかしいとしか言え無かった。要人の防衛であるならば少人数でも不思議は無いが防衛目標は建物もだ。普通は建物の大きさに比例して人数は多くなるものだ。
「つきましたよ、相良さん」
「これは……?アーバレスト……ですか?」
相良の目の前にある物は確かに見覚えのあるシルエットだ。しかし、中々コンパクトになっている。
「このサイズまで小さくするのは苦労しましたよ。技術部門の方々は相良さんのボン太くんが参考になったとか言ってずっとふもふも言ってました」
「なるほど、やはり技術的に優れたものだったか。何故売れなかったんだ?」
「まぁ、その話は後ほど。それでこのアーバレストでIS学園に入学し生徒として任務について下さい」
「了解!ところで、これはISですか、ASですか?」
「ちょうど境目かしら?ISの動作の再現性を完璧にするのは無理でした。そこで、高性能のAIとラムダドライバを積んでようやく近づける事ができたぐらいです」
「それで、自分が?」
ミスリルでラムダドライバを使用出来る人物は少ないので要約理解した。
「それ意外にも理由はありますが概ねそんな所です。せっかくですから搭乗してみて下さい」
「了解!」
鎮座している小さくなったアーバレストに乗り込む。
いつもなら足からよじ登って行くのだが直接コックピットに乗り込めるほどの大きさなのでやや戸惑う。
「お久しぶりです。サージェント相良」
「アルか!?まさか高性能AIがお前だったとはな」
「肯定。随分と痩せたでしょう?」
「お前は何もしていないだろう」
アルと呼ばれたAIは相良が乗っていたASのアーバレストのAIである。
そんな戦友と思わぬ再会ができて驚く。
立ち上がると2メートルより大きい程度しか無い。8メートルのASとは感覚は随分違うと実感する。
一通りの動作確認をし、アーバレストから降りる。
「早速ですが相良軍曹、入学手続きを開始して下さい。学園内ではなるべく怪しまれない様にお願いしますね」
「了解!」
こうして、相良宗介のIS学園での生活が始まった。
4期が決まったとの事なので勢いで書いて見ました。温かい目で見てやって下さい。