終焉世界これくしょん   作:サッドライプ

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 艦これ改か………どうなるのかな?

(エクバフォースのvitaカードを叩き割る音)


墓標

 

 

 波打つ水面が日差しの煌めきを存分に跳ね返す、青の世界。

 

 水と空気がそれぞれ違う蒼に染まるその水平線という境目から漏れ出るようにぽつりぽつりと浮かぶ異形の黒、深海棲艦という人に仇名す化外を目掛けて。

 引き裂くように、突き刺すように、穿ち貫くように―――春也は夕立から借り受けた錨を断罪の大鎌の如く打ち下ろす。

 

「滅(う)せろ………ッッ!!」

 

『ky,y………』

 

 弱弱しい断末魔をかき消すように破壊音、巨骸を埋めるようにともども割れる海面。

 跳ねる飛沫を振り捨ててすぐさまその場を離脱する春也に追いすがるように、砲火の軌跡が無数に走る。

 

 生物としての枠を外れた、無骨でありながら禍々しい鉄の砲塔を帯びた化生達は、それこそ己が肉体の一部同然に狙い定めて砲弾を飛ばしてくる。

 生物としての枠を外れた、というならば敵同様に水上を自由に滑走する春也もまた、まるで海面すれすれを飛ぶ鳥のような速さで容易に己を捉えさせなかった。

 

 水の上を滑る、というのは要領としては強いて言うなら動力付きのスケートを履いているようなものか。

 春也はローラーやアイスのスケート遊びは小さい頃に何度かやった程度だが、あれよりも断然速度が出る割に体勢は安定している。

 滑って転ぶ、なんて間抜けがあり得ないくらいにはこちらの方が便利だ。

 

 とはいえ未だ経験の浅い春也の動きはやや自分でも反省を繰り返す拙さがあったが、相手の狙いはそれより更に拙く何もしなくても外れていく砲弾もざらではなかった。

 偏差射撃どころか数十メートル先の狙った位置に正確に弾を当てることすらまともに出来るか怪しい低級の深海棲艦の盲(めくら)撃ちを回避し続けるのに必要なのは最低限の運だけだ。

 

 舞う白波の中剣錨巾と錨から伸びた鎖を翻し、春也は振り向いた先の知能の低い敵艦の群れに意味の通じない親指を下に向ける仕草を見せ――――砲音が増える。

 

 生物としての枠を外れた、生身での火力を操れるのは深海棲艦の専売特許ではない。

 

「撃ち方、開始します」

「行きます……」

「このっ!!」

「当てるのです!」

 

『Kyyyyaaaaa-------!?』

 

 不知火が、扶桑が、天龍が、電が、肉体の各所に装着された銃装を水上にて構え、春也にかき乱された敵達に横合いからの火線を浴びせかける。

 頭に、胴に、武装に、潰れてぐしゃぐしゃになる損害を受けながら見る間に行動を停止していく敵艦達。

 少なくともソレらが対処できないくらいには砲撃の量も質も十分過ぎる程に強い。

 

――――ならば、悠然とその中心へと躍り出る少女の姿はどうしても奇妙だった。

 

「はーい、こんにちはっぽい!」

 

『KKKKKKyyaaaaa!!!』

 

「―――そして、さよなら」

 

 セーラー服に鋼鉄のランドセルを背負った少女……夕立は海上での滑る動きさえ止めて波の上に立ち、嘲るように挨拶をする。

 挑発が意味を為した訳はないだろうが、その効果は現れたので問題は無い。

 大破して瀕死の個体も、まだ動ける個体も、一斉に夕立を的に変えた。

 

 この至近距離ならば絶対に命中させられる、そして殺せる。

 前者は正しい論理であり、“だからこそ”後者は間違いだった。

 

 放った砲撃は悉く倍の威力で主に牙を剥き、直接その大きな口で噛み殺そうとしたものも肉体構造に異常な負荷が跳ね返ったことにより自滅する。

 夕立自身は何もしていない、そのさらさらと潮風にたなびく長い髪に汚れ一つ付けないままに、実に五隻の敵艦を一瞬の内に全滅させたのだった。

 

 

 

 

「おつかれさまー!」

 

「「…………」」

 

 戦闘を終えた春也達に、気の抜けた川内の陽気な声が白々しく抜ける。

 またも不参加で見物を決め込んでいた彼女に対し不満の視線がいくらか送られるものの、当然意に介することなくわざとらしい労いを続けた。

 

「いやーさすがだね。やっぱり近海の相手じゃ危うげもないか」

 

「そうでもないっぽい。夕立以外、結構損傷してるっぽい?」

 

「………っ」

 

「はいはい抑えるのです。夕立さんに悪気はないですし、事実なのですから」

 

 岸壁が水平線に隠れるか否か、くらいの沿岸近くで湧いている深海戦艦の排除を続けていた一行だが、いかんせん連戦続きでこの数時間断続的に撃ち合いを続けていた。

 おかげでいくらか被害を受けるのは避けられず、扶桑の袴服はところどころ白い布地が灰色に煤けているし、耐久力の低い電や不知火のセーラー服は破けて少し際どい格好になっている。

 一瞬気を抜いたところで直撃コースに来たのを咄嗟に防いだせいで腕に黒い大きな痣を作った天龍は、能力上当然ながら無傷の夕立を恨めしそうに見ている。

 

 誰に腹が立つかと言えば、人が奮戦しているところを後ろからにやにや眺めているこの艦娘と彼女の提督が一番苛々させられるのだが。

 

「ったく、どいつもこいつも………」

 

「んー?そんな目で見られるのはちょっと川内ちゃん心外だなあ。

 私ってもうこの辺の連中狩って足しになるような練度じゃないし、それなのに監督役としていざという時の航輔くんと姫乃ちゃんの護衛役もやってるんだから感謝しないと」

 

「あ、ああ。ありがとう」

 

「ぷっ、あははは。うんうん、航輔くんは素直で良い子だ」

 

「ま、それはそれとして。本当は艦娘が提督護るのも含めてしないといけないんだけどねー。特に三隻もいる姫乃ちゃんの盾が手が回らなくなるってのは問題じゃない?

 春也くんみたいにああしてはっちゃけられる提督だったらそれはそれでいいんだけど」

 

 確かに言うだけの仕事は最低限しているだろうし、経験の浅い彼女達の為に手間を裂かれているのには間違いない。

 どうしてもそれに感謝する気持ちになれないのは言い方と態度の問題だったが。

 更に言えば、航輔や姫乃の方に砲弾が飛んで来た場合にも、川内がその前に居れば“なぜか直撃する軌道だった砲弾が届かずに手前に落ちる”ので、一切労力を払っているようには見えなかったのも一因だった。

 

「…………」

 

 そんなやり取りも他人事のように茫洋として見つめる姫乃を気遣うように、扶桑が視線を向けながら別の話題に水を向ける。

 己らの未熟は理解しているが、それを改めて他人が弄り返すのは気分がいいものではない。

 川内や雪兎はそれを自省しているのを見抜いてなおわざと指摘し直しているのだからなおさら。

 

「それで、今日はいつまでこれが続くのでしょう?夜になると危険と思いますが」

 

「―――というより、こんなに多いものなのか、海の上の深海棲艦っていうのは」

 

『『Kyaaaaaaaa-----』』

 

 早くも沖合の方角から姿を見せる、春也にもゲーム内で見覚えのあるシルエット。

 まだ米粒くらいにしか見えない距離なので接敵までには余裕があるが、休憩が取れる程の時間ではない―――先ほどからこんなことばかりだった。

 多い時には十を超える数が一度に現れ、春也組と航輔・姫乃組で分かれて対処しなければならないこともままあった。

 

「弱いのばっかだから、そこまで深刻じゃないが」

 

「そりゃねえ。近海にいるのは大体駆逐級だよ」

 

 何度目か数えるのも嫌になった接敵を間近にしながら、雪兎が春也に蘊蓄だか教示だか分からない語りを始める。

 

 曰く、深海棲艦は大抵実力に比例した知能を持っている。

 強ければ言語を解するモノすらいる中で、弱いもの程に単純愚劣。

 

 ちょっとでもものを考えられるなら、普段から何の目的も持たずに天敵の巣窟たる『鎮守府』の周囲をただうろうろしていたところで狩られるだけだというのは理解出来る。

 なので、普段鎮守府近海にいる化生はひたすら殺戮本能だけに縛られているに等しい底辺のものたちが、己の実力を顧みる訳もなく迷い出ているだけなのだ。

 

「迷い出てる、でこれだけ湧くのか?」

 

「そりゃ、普通は一匹二匹、狙ってくださいとばかりにふらふらしてるだけだけどね。

……………くくっ、今日のこの場所は特別なのさ」

 

 餌があるからね、と雪兎は楽しそうに数キロ離れた海岸のある点を指す。

 

 訝しげにそこに視線をやると、崖の上で蹲る人影に気づいた。

 祈るような体勢のまま、微動だにしない―――死んでいるのかと錯覚するほどに気配が薄い故に気付かなかったが、そこにいたのはここ数分なんて話ではない様子だった。

 

「―――なんなんだ、あのおっさん?」

 

 距離をおきながら人相と歳の頃まで見切る春也の疑問に答えるのは、やはり雪兎。

 崩す気配が欠片も無い胡散臭い笑みは、その意図を分厚く覆い隠して見せることがない。

 

「彼は提督でもない、正真正銘の一般人。

――――息子が提督だったんだけど、海に出たまま二度と帰らなくなって以来、ああして三日置きにめそめそと海岸に作った墓に来てはしょぼくれてるちょっと変わった一般人だ」

 

「そんな、無茶苦茶だ!危なすぎる」

 

「そうだねー危ないねー。おかげでこうやって単純殺人馬鹿な低級の怪物共がわらわら集まってくれて、ここは君たちみたいな駆け出し提督には良い狩り場だろう?」

 

 良識から真っ当な感想を叫ぶ航輔に嘲笑を返す雪兎。

 

 

「本人としてはちょっと失敗が起きて殺されても息子と同じ場所に行けるんだし、本望なのかもね」

 

「――――、ふん」

 

 

 彼にも自分達にも得のある、実に素敵な話だと楽しそうに語る雪兎。

 それに対して春也が吐き捨てた声も、あるいは嘲笑混じりだった。

 

「夕立、ここ任せて大丈夫か?」

 

「余裕っぽい」

 

「ちょっと席外す」

 

「行ってらっしゃーい」

 

「あ、おい春也っ!?」

 

「……もう、追い掛けて何をするつもりなのですか司令官は。

 ああして春也さんと離れた場所にいる方が電も安心できるからいいのですけど」

 

 気負いもなく、錨を肩に担いだまま春也がその男の方へいきなり加速し始める。

 その後を咄嗟に追ってしまう航輔、そんな彼らに背を向けながら、夕立が手持無沙汰そうに指を鳴らして近づく敵を待ち構えている横で電も腕の単装砲を構え直す。

 

『『kkkkKKyyyYYAAA!!!!!!!』』

 

「「「…………っ」」」

 

 扶桑たちも本格的に交戦距離に入った敵艦達に艤装を構える――――そんな中、やはり動く気配のない川内を従える雪兎は、悪戯げに今まで沈黙を保っていた彼女に問いかけた。

 

「あらら。春也くん航輔くん敵前逃亡だー。

 で、君はどうするんだい、姫乃ちゃん?」

 

「――――――」

 

 覗き込む相手を見返すように、今日ずっと俯いていた姫乃の顔が上がる。

 その雪兎の怪しい笑顔が写り込む黒い瞳には、危うげな何かが奥底に固まっていた。

 

「私も、行きます」

 

「なっ」

 

「ちょっと、姫!?」

 

 配下の制止も聞かずに、姫乃もまた春也を追って海上を滑り始める。

 そうして出来た艦娘達と提督達の物理的な距離を演出するようなそのタイミングで、敵艦の砲撃が精度悪く頭上を通り越して後方へ着弾して水柱を立て。

 

「く……っ」

 

「ええい、さっさと片付けるぞ!」

 

 艦娘と深海棲艦の今日幾度目かの交戦が始まった。

 

 

 

 

 

 海岸にたどり着くまでに大した時間はかからない。

 

 近くで見れば辛うじて人の手によって積まれたのだと分かる石と、その上に置かれた潮風で錆びた金剛型の髪飾りがその艦娘を相棒にした人物の墓標なのだと示していた。

 痩せた壮年の男が春也達の接近にも無反応に座り続けているのも合わせ、なんとも荒涼とした場所という印象を受ける。

 

 男をひと目見れば、いかな言葉を投げても無意味と誰もが知るだろう。

 仮にも墓参りだと言うのに垢だらけの体で清めもおざなりで、すぐ近くで人殺しの異形を狩る戦をしているというのに逃げる気配もない。

 

 死者に魂を囚われ生ける屍も同然の無気力さが全身に溢れ出ていた。

 

 

 もともと優しい言葉を掛けて説得してやるつもりなんて欠片も無いので知ったことではない。

 錨を勢いよく突き立ててその墓標を粉砕することで、春也はその男の注意を引いた。

 

 

「な―――」

 

「今すぐこの場から消えろ。出来ないのならここでお前の足を切り落として適当な村に放り込む」

 

 

 跳ねた遺品の髪飾りが転がり勢い余って海に落ちる。

 割れて崩れた石を踏み砕きながら、錨を担いで見下ろす春也に―――男が見たのは、死神の姿。

 

「“足掻(あが)く”為についてるから足なんだろうが。死にに来る為に使うなら、そんな足必要ないだろう?」

 

 だから感謝しろ、なんて。

 生を語るその口で禍々しくも鈍い光を放つ錨を男に向ける春也から、この世ならざるモノの気配が溢れ出ている。

 

「ひぃ………っ!!」

 

 男は恐怖を覚えた。

 

 よく考えるまでもなく春也は男を殺すことはない、せいぜいが言うこと(退避勧告)を聞かなければ痛めつけるだけだ。

 そんなものこの世界では乱暴の内にも入らない。

 

 違う、そうじゃない。

 “恐怖”とはそういうものではない。

 

 そんな理屈や実体を超えた所で、人の神経を削り取る理解不能な圧力こそが恐怖と呼ばれるものだ。

 

「う、あ、あああああああああああっっっっ!!!!?」

 

 男は突き動かされるままに立ちあがり、一目散に春也から背を向けて逃げていく。

 無気力な筈だった、死に対する忌避感は麻痺しどうなってもいいと自暴自棄になっていた筈だった、………なのに、一言脅しつけられただけで恐慌のままに息子の墓や遺品の末路すら目もくれずに男はその場を離れることしか考えられない。

 

 

 

「ま、こんなもんか」

 

 逃げ去る男の背中を見送りながら、自分が男に与えた印象がどんなものかに無頓着な春也は軽く息を吐く。

 少し脅した程度で辞めるなら最初からやるなよ、としか思っていなかった。

 

「これでよかったのかな……?」

 

 その後ろで航輔が物憂げに砕かれた墓標の残骸を見下ろしながら、もっといいやり方があったのではと言いたげに眉をひそめる。

 死者を冒涜する必要はあったのだろうか―――と。

 

「別にいいだろ。墓や遺品が残ったままならあのおっさん、それを未練にまたここに来るかも知れない」

 

「それ、でも……!」

 

「流石にどうしても命を投げ捨てたいって言うなら俺も面倒見切れねーよ。

 どっか知らないところで死ぬっていうなら流石に知ったこっちゃないし」

 

 強硬なまでに命(至高の価値)を捨てたいと願っているなら――――そんな文字通りの残骸(ゴミ)のことに関わりたいとも思わない。

 今回は目に入ったから最低限の世話を焼いただけだ。責任を背負うつもりも無い。

 

 今も夕立たちが戦っている中でああだこうだと言い合うのもなんなので、強引にまとめにかかる、その為の一言だった。

 

 

「生きた人間の足を引っ張るなら――――死んだ人間なんて、何の価値も無い」

 

 

「――――」

 

 死んだ人間は、無価値。

 

 その言葉だけが、あやふやな何かに動かされて遅れて到着した姫乃の心にするりと入る。

 否、その言葉(価値観)は、初めから彼女の内側にあったものだ。

 

 だが思い出す。

 父親の教育、名誉欲、虚栄心、雑多な不純物に埋もれてしまっていた歪みがまた芽を吹き出す。

 

 それは自ら仕掛けた争いに負けて塞ぎこんでいた彼女の失意や絶望すらも容易く突き抜けて―――姫乃の顔が、瞬時に喜悦に染まった。

 

 

「ふ、うふふ、あはははははは、あはははははははははははははは――――――――ッッッッ!!!!!」

 

 

「な、なんだぁっ!?」

 

――――覚醒。

 

 同時刻、戦闘中の不知火、天龍、扶桑は靄がかって動きづらいのが一気に解消されたような、自身の戦闘能力(せいのう)が“まし”になったのをすぐに自覚する。

 

「やれやれ、どうなることかと思ったが」

「姫……」

「これでやっと………ですか」

 

 

「あはははははっ、あはっ!!

 立場が無くなった!?お父様に見捨てられた!?何よ、そんなものがどん底な訳無いじゃない!」

 

 この世で真に価値の無いものとは、死んだ人間だ。

 そんな事も忘れて戦場ですら目先のことに囚われて、危うくそこに落ちかけていたさっきまでの自分の間抜けさが滑稽でたまらない。

 

 おなかが捩れるくらいに可笑しかった。

 

「あはははっ…………伊吹春也、礼を言うわ」

 

「なんだよ」

 

「私は誰よりも生き続ける。他の誰が死んでも、私だけは生き延びる。そうすれば私は、他の誰より価値のある人間ということでしょう?」

 

 花が咲くような笑みを春也に向ける、そこには自業自得とはいえ彼女の立場を落とした原因に対する蟠りが何故か欠片も見当たらなかった。

 そんなことよりも、大事なことに気付かせたことに対する感謝が上回るとばかりに。

 

「だから春也、あなたにはそんな私を見届ける権利をあげる」

 

 世界で一番価値のある(生き続ける)自分を見届けるということは、つまり同じくこの世で二番目に価値のある(生き続ける)存在になるということ。栄誉に思いなさい?

 

「…………変な女」

 

 春也は自分のことを棚に上げて、姫乃なりの最上級の好意をそう評した。

 

 

 

 

 

「あーあ、姫乃ちゃん立ち直っちゃった。残念、実に残念………なんてね、ひひっ」

 

 

 

 






☆設定紹介☆

※能登姫乃

 かませ。
 テンプレファンタジーならやらなきゃいけないと思った、ギルドに入ったら絡まれて喧嘩を売られ、そいつを返り討ちにして俺tueee、的な展開の生贄ポジ。
 実際に無双したのはぽいぬだったが。

 そういうキャラでも掘り下げればなんか出来るかなーと考えてたら意外になんとかなった感じである。

 死んだ人間に価値を見いだせない歪み、といいつつそれだけ生命を大事に思うということなので実は航輔ほどではないが常識人寄りだったりする。
 生命を大事に思い、故に死者にはあまり感慨を抱けない春也とはある意味で対比であり類似存在。

 自身の性質をちゃんと思い出しただけで、それが何か具体的な渇望となっている訳ではないので、異能の発現はまだ先の話。
 雑念が少なくなったので、それだけ配下の艦娘共々戦闘能力が上がってはいる。

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