理不尽な強さと   作:連邦士官

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文久三年6月のとある日

 

イギリスが薩摩との準備を始めている中で洋介は相変わらず診療をしていた。

 

どんな病も治してしまう人物としてアメリカでは持て囃されていた。

特にオカルトが好きな人間は洋介の正体はサン・ジェルマン伯爵だと噂していた。

 

洋介はアメリカの公使館から賓客として呼ばれると野蛮な南軍から自由の北軍を助けるために雇われて貰えないかと言われたが洋介は断った。

 

北軍を助けても日本が植民地化される可能性が高まるだけである。

とは言えイギリス艦隊が破れたのでアメリカの外交政策はヨーロッパと協調路線からヨーロッパとは独立した外交政策にアメリカは路線の変更を選択したのである。

 

日本の実力を上方修正して、入ってきた情報によるとイギリスは本気で日本と戦争する準備をしているらしく、イギリスが勝った時はアメリカの利権は総合的には減るが日本に強硬案をとり、イギリスが戦って敗れたならイギリスが脱落する分でかなりの利益が見込めるとアメリカ本国は考えたのだった。

 

それに、南北戦争の最中のために戦力を割けないので消極案にまとまったのだった。

南軍の海軍も破壊された艦隊を再建し、次々に新造艦をつくるのでアメリカ(北軍)の海軍力をそちらに傾けていたからである。

 

そんなこんなで、現状ではアメリカは日本よりの中立……悪く言えば日より見主義になっていったのである。

 

アメリカからの要請を断った洋介はテレポでアメリカの南軍の土地にいた。

 

南軍の兵士がアジア人だから怪しいと思ったが、すぐに清人だと思い洋介の事を忘れた。

 

洋介はその辺で小判でカーテンを買いそれを羽織ると南軍の病院を聞いて回り、南軍側の病院で一瞬で病人を治して回った。

 

南軍の政府は洋介を聖人が舞い降りて南軍の病人を治して回る。

コレが南軍が世界の意思を受けた証拠だと宣伝していた。

 

洋介はサンフランシスコに行くとアメリカ皇帝ノートン1世に謁見。

洋介は変装したままノートン1世に「今、病人を治し回っているのは私です。」と宣言した上で南軍と北軍討伐の命を受けた。

 

洋介は直ぐに何処が激戦地か聞いて両軍を衝撃波と青魔法のミサイルと火炎放射で撃退すると皇帝ノートン1世の命によりやったと宣言して回り続けた。

 

ノートン1世軍と言う第三局が出来てアメリカは大混乱をきたした。

 

やることをやった洋介は即日、日本に帰還した。

 

洋介が行動している合間に、敵のイギリスはと言うとパリ条約の破棄を餌にロシアを動かす事に成功した。

ロシア艦隊、新造艦15隻と旧式の艦16隻を極東派遣させると確約させたのである。

 

またポルトガルにも派遣要請をして艦隊を日本に動かさせた。

 

同じ要請をしたオランダとスペインには断られた。

 

更に動員と新型作業機を増やしスエズ運河の工期短縮と大量の財源を用意して早期開通に動き出したのである。

 

様々な角度からイギリスは多角的に動き出したのである。

 

幕府はと言うと長州のやったことに関してどうするか決めあぐねていた。

一応、攘夷派が多少優勢になったが幕府は十隻の軍艦を破壊されてもイギリスが余裕を持った対応をしているためにもう一撃を加えてから開国すると言う論が噴出してきた。

 

しかし、現状では朝廷に従いつつ、横浜は閉鎖せずにどちらも選択できるようにしてまだまだ会議を続けているだけだった。

 

まだ、洋介とイギリスは互いに準備をしている。




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