理不尽な強さと   作:連邦士官

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文久三年7月13日朝

 

仁の所から帰り、幕府が江戸で開いた大火の被害者診療所が病人が減り解散となった後に洋介は小田原の自分の診療所ど考え事をしていた。

 

(南方先生は守らねばならないな。記憶がない約一年間の記憶の鍵を握っているのは南方先生だけだしな。なぜ千葉市に居た俺が約一年後に品川で倒れていたのか?)

 

インターネットで関東の地図を見ていた。

 

(品川から千葉市は約44km……電車なら一時間位。車ならもっとかかるだろうが。)

洋介はふぅと息を吐き、鉄瓶に入っている水で出した緑茶を飲んだ。

 

(品川にはなにがある?品川、品川と。)

品川をインターネット検索をした。

 

(神社や寺が結構あるんだな。あの企業の本社が品川だったとは……それに品川カテドラル?)

神社や寺、カテドラルと言う響きに頭が少し痛くなってきた洋介は寝ることにした。

 

(千葉市から品川へ、品川から千代田の東都大学附属病院へ……そして東都大学附属病院から小田原へ、小田原から江戸へ思えば遠くに来たもんだ。)

 

洋介はフフッと一人笑うと

(さらには100年以上前にまで来た。)

 

空を見上げた。

(あの日から外へ、一定の距離から出るのが辛かった俺が今やアメリカなどにも行く。誰が想像するだろうか、更に超能力を持っているなんて。)

 

洋介はまだ空を見上げていた。

(案外と外に出てみると簡単じゃないか。なぜ俺は躊躇していた?あれが怖かったからか?)

 

(だが今はただ……。)

 

「先生、起きてください。」

康が起こしに来たのでのそっと起き上がった。

 

「なにか大きな事件はあったか?」

洋介はなにげなしに康に聞いたのだが驚きの話をされた。

 

「エゲレスの艦隊が江戸を攻撃している最中に、別のエゲレス大艦隊が長州を砲撃してエゲレスが長州と小倉を征伐したらしいですよ。」

さらっと凄いことを言った康に洋介は驚いた。

 

「そんな凄いことが起こっていたのか!康それで……。」

 

時は巻き戻る文久三年7月8日深夜

 

長州の砲台を素早くイギリス艦隊(20隻位)が砲撃しつくした後に長州と小倉に上陸したらしく凄い速度で撃ってくる銃等で攻撃され長州藩士は壊滅した。

と言うことらしかった。

 

そして、文久三年7月13日夕暮れ

 

(俺のせいか?)

洋介は朝飯中も治療中も考え事を続けていた。

 

そして診療と夕飯が終わり外を見ていた。

(何故、俺はこんな力を貰って過去に戻って来たんだろうか?)

洋介は仁との話を思い出してある可能性を見いだした。

 

(時間が関係あるのかも知れないな……1999年はまさか2000年問題か?パソコンを使っていたからな……だが何か大きな問題を忘れている気がする。)

とおもむろに1999年を調べてみた。

 

(結構な事件が起こってるな……外注がユーロとかわからないものになったなぁ。)

しみじみと見ながらある項目を見つけた。

 

1999年7月……ノストラダムスの大予言の一つ、1999年7の月、悪魔の大王が空からくるだろう アンゴルモアの大王を甦らせるために。その前後、軍神は善意により支配するだろう

 

(なぜ、これを思い出さなかったんだ!そうだノストラダムスだ!)

ノストラダムスの予言を見て洋介は立ち上がったが瞬間に強い頭痛に襲われて倒れこんだ。

 

「うっうううぅぅぅ。」

のたうち回り自分にケアルガをかけてもまだ痛みは続く、ディスペルをかけてようやく痛みは和らいでいった。

 

(ノストラダムスの予言と記憶にない一年間、南方先生が俺が何故タイムスリップしたかを分からせてくれる存在か。)

 

洋介は戸棚にしまってあったウィスキー(横浜で土産に貰った)をあおると布団に潜り込み寝た。

 




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