理不尽な強さと   作:連邦士官

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洋介は社会、国際情勢を調べあげた。

 

イギリスとフランスは国内の不満処理に追われていてロシアは日本に負けたことで反乱が起こりポーランド、ウクライナ、ベラルーシ、フィンランド、中央アジアで大規模な反乱が起きていた。

 

イギリスは今回の失敗はフランスのせいにして大々的に長州を襲撃した人々を讃えた。

 

フランスは今回の失敗はイギリスのせいにして大々的にイギリスの失敗を報じた。

 

フランスとイギリスは互いに落とし所を探し、現場の軍人と政治家のせいとした。

 

ロシアはもはや反乱が止められずウラル以東以外は反乱が続いていた。

 

アメリカでは、三つ巴の争いになっていた。

洋介がもたらした北軍の被害は甚大で武器を持ち去られていたために約65万挺の銃が紛失し、また新たに約65万挺の新調をヨーロッパからの戦争国債で賄っていた。

しかし、武器が出来るまでの間は南軍の猛攻を受けミーズリー州、ウィスコンシン州、イリノイ州、アイオワ州、オハイオ州まで制圧された。

 

南軍の猛攻を受け、南軍の戦時国債をヨーロッパが買い取り始めていた。

南軍により北軍の補給路を遮断をされ東西孤立させられた北軍はカナダに補給路を求めカナダの一部を入れた輸送網の再構築をしていた。

 

第三勢力のアメリカ帝国は皇帝ノートン一世の名を持って洋介が南軍、北軍を瞬く間に制圧した事実により、名声が上がっていた。

何より、南軍にも北軍にも全く被害をもたらさなかった点が人々から尊ばれたのである。

 

ノートン一世の質素な生活、そして人種差別や全ての差別を廃止する動きと北軍、南軍を死者なしに制圧する正に聖書に出てくる天使の様な存在……。

元々、血統コンプレックスのあったアメリカ国民はノートン一世に強いカリスマを受けたのである。

 

ノートン一世にサンフランシスコ市民は味方し自らをアメリカ帝国民と名乗り始めた。

南軍が北軍の補給路遮断に忙しかったのとそれによる北軍の影響低下がノートン一世の台頭を可能にしたのであった。

 

ノートン一世の人気によりサンフランシスコ市長ヘンリー・F・テシェマッハーは自警団の観念からノートン一世に帝都申し込みをして事実上の降伏をしたのだった。

 

サンフランシスコではノートン一世が市役所に入るのに帝都パレードが行われ長く続く南北戦争の閉塞感に包まれたサンフランシスコ市民はノートン一世を歓迎しここに正式にアメリカ帝国が発足した。

 

サンフランシスコの独立を聞いた北軍だが南軍の対応が忙しくアメリカ帝国を無視していた。

しかし、ノートン一世のアメリカ帝国は差別されているアフリカ系の黒人や中国系等の黄色人種、アイルランド系等の半白人、インド人等の中東人を数多く才能で大臣などに選出され、軍においても有色人種や半白人とされた人たちを幹部に設けたことで有色人種などはアメリカ帝国に集まっていった。

 

アメリカ帝国には洋介が北軍から持ってきた銃65万挺と銃弾、南軍からも取ってきた銃弾が豊富にありすぐに武装化出来た。

 

サンフランシスコのみが帝国領土だったのは一週間位の話で豊富な軍備とノートン一世の経済政策により、帝国は今やカルフォルニア州とネバダ州とオレゴン州の一部に及び南軍と北軍とも戦闘はしていなかった。

 

北軍と南軍とアメリカ帝国により冷戦状態に発展したのだった。

 

アメリカ帝国にもヨーロッパ資金が回り全部の勢力にヨーロッパ資本が幅をきかせる結果となった。

 

アメリカ、ヨーロッパ共に新たな局面に向かう中、清が日本やヨーロッパ、諸外国を追い出すために拳法家や革命家がたちあがりアジアに激震が走るのだった。




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