理不尽な強さと   作:連邦士官

20 / 27
スマホがついに壊れて投稿が遅くなってしまいました。
申し訳ありませんでした。


20

文久三年7月18日

 

洋介は今後どうするかを考えていた。

 

幕府に着くか、朝廷に着くか……それとも日本を作るか。

自分が幕臣になるか、朝廷に従う臣下になるか、はたまた自分で国を作るか。

 

どれにせよなんとなく日本に帰属意識がある洋介は今の日ノ本が続くべきなのか?どうなのか……。

 

だが、人権意識が強い現代人の彼は西洋諸国の奴隷や幕府が決めた奴隷……しかし、何処かで犯罪者が奴隷されるのを許容している自分に戸惑っていた。

 

はっきり言って、洋介は歪だったのだ。

同時に柔軟でもあった。

 

戸惑うなかで洋介は考えから逃避するように変装をしてテレポでヨーロッパを回ることにした。

 

ヨーロッパの北イタリアに洋介はいた。

北イタリアは今、イギリスの連敗とフランスの敗北により北イタリアは祖国統一への思いを高ぶらせていた。

その高まりを受けてジョゼッペ・ガルバルディはイタリア統一の為に義勇軍を集めていた。

 

ガルバルディは今、サヴォイアとニッツァ、スイスの一部、マルタ、コルシカ島、シチリア、チュニス、ローマ、南ティロルや トリエステ、イストリアを奪還するために兵士を集めていた。

 

フランスの弱体化により、フランス討つべしの論調が広がっていた。

更に言うならばロシアが混乱しているのでオーストリアが増長していたのだった。

 

「皆よ!もはや、フランスは恐るべき相手ではない!メキシコに負けアジアに負けたのだ!何故、我々が勝てない理由がある?理由はない!我々が一丸となり進めば勝てないことは無いのである!敵はフランスではなくフランスを強大で勝てないとする心である!……」

演説は続いているが洋介は聞き流していた。

 

(あの後ろにいる男がガルバルディか……写真より若く見えるな。)

とインターネットでガルバルディの記事と写真を見ながら洋介はどうするかを頭を回転させていた。

 

(ここでフランスが負けたらイタリアは強くなるわけだから、フランスはアジアどころじゃなくなるよな。ということは……。)

頭を少し回した洋介はガルバルディの部隊に参加した文久三年10月のことだった。

 

ガルバルディを英雄視していたイギリスは資金(値下がりした金やダイヤ)を渡してフランスをガルバルディに叩かせている間にスエズ運河を接収しようとしていた。

 

アジアで失った艦隊と値下がりした貴金属相場の損益を正すためにスエズ運河の権益が必要だったからだ。

 

そんな思惑は露知らずガルバルディは兵士を集め、フランスと戦う準備を続けていた。

 

 

この演説の数日後、イタリア義勇軍はフランスと交戦した。

 

文久三年7月下旬

 

イタリア側に付いた洋介は錬金で地下トンネルをすぐに作り、錬金によりフランス軍の要塞等を砂にしていた。

 

フランス軍が気づいた頃にはガルバルディ率いる部隊が国境間近まで来ており、フランス軍は国境を破棄した。

 

いや、するはずだった。

洋介が一定の範囲を沼地に変えていたのだ。

 

フランス軍の多くは撤退出来ずに捕虜になるか武器等を放棄して退却するのだった。

 

ヨーロッパは激動を迎えていた。




よろしければ感想を御願い致します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。