理不尽な強さと   作:連邦士官

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文久三年7月下旬

 

イタリアとの緒戦にフランスが負けるとドイツ連邦の主要な国がフランスの国境近くのアルデンヌの森に駐留した。

 

当初から練られたてかの様にアルデンヌにドイツ連邦(主にプロイセン)はフランスに足場を作るかのように森に迷い混んだとし陣営を建設、フランスの再度の撤退要求に対して全ての連邦内の演習に参加した国が承認しないと撤退できないとこれを拒否。

 

フランス側はイタリアへの対応のために後手に回っていたあるとき。

 

駐留していたプロイセン軍の一部が謎の砲撃を受け貴族の一人と平民の十三人が死亡した。

 

この出来事は瞬く間にドイツ連邦内に流れ新聞の多くが演習中に遭難していた軍隊がフランス側から砲撃を受けると見出しを付けた。

 

連邦の内部はフランスに対し、賠償と犯人の身柄の受け渡しを求めたがフランスは関係ないと拒否した。

 

この対応にプロイセンはフランスに宣戦布告を布告した。

 

これを見たオーストリア帝国もフランスに対しプロイセンの救援を理由に宣戦布告した。

 

プロイセンはポーランド人に対して独立を支援すると言う名目でポーランド人部隊を前線に送り込み数多くのポーランド人が犠牲になった。

 

プロイセンにオーストリア帝国の二つがフランスに宣戦布告するとドイツ連邦のほぼ全ての国がフランスに派兵を始めたのである。

 

フランスはこの事態にあわてていた。

フランス東部の一部がイタリアとドイツ連邦諸国により占領されていたからである。

 

しかし、この事態に思わぬ国が救援に名乗り出た。

 

そう、大英帝国とポルトガル、スペイン、ロシア帝国、スウェーデン=ノルウェー王国、デンマークである。

 

ポルトガル、スペインはイベリア半島へのドイツ連邦の侵入を嫌がって動いたのである。

 

大英帝国はフランスに善戦は出来るがフランスが降伏するまで勝てないからイタリアを支援したのでありプロイセンやオーストリア帝国が参戦をしたらば話は別である。

 

予想よりも早くフランスが東部で負けノルマンディーまでドイツがやって来る可能性が出てきてしまい東洋に派遣する予定だった艦隊やインド艦隊までも本国に召集し対ドイツ連邦政策に乗り出した。

 

ロシア帝国はドイツ内に潜り込ませたポーランド人のスパイを通じてドイツのポーランド独立を聞きロシア帝国内で大きくなりつつある民族主義を押さえるためにオーストリアとプロイセンに宣戦布告をした。

 

デンマークとノルウェー=スウェーデンは、プロイセンの圧力から逃れるためとシュレースヴィヒ公国とホルシュタイン公国の問題、プロイセンによる卑劣なるフランス侵攻から世論は加熱し参戦しスカンディナヴィア同盟を結成したのだった。

スカンディナヴィア同盟によりノルウェー=スウェーデンはデンマークに軍を駐留させた。

 

フランスにおける戦争の状態はドイツとイタリア(ある程度ガルバルディが勝つとフランスに宣戦布告した)の猛攻激しく、各国の支援を受けるまでの間にフランスの東半分はもはや陥落していた。

 

だが、列強フランスはただ負け続けている訳ではなかった。

ナポレオン三世は負けているふりをして兵力の集中と防衛網と塹壕などの配備、西部やフランス領全域に愛国を盛り上げるようなビラと募兵と徴兵、スペインやポルトガル、イギリスからの義勇軍を集め、ヨーロッパ各国から傭兵を集めた。

 

更には、フランス植民地から植民地人部隊の編成とその部隊をドイツ攻略に当てた。

南米にアフリカから史上初となる8割が黒人とアジア人で構成された部隊を積極的に戦線に送り、一メートル進むのに10リットルの血を流すと言われる戦争となった。

 

アメリカ大陸の国々は好景気に沸いていた次々に武器を生産し、ヨーロッパに送り続けていた。

それはアメリカ連合国、アメリカ合衆国、アメリカ帝国三者とも同じだった。

 

ヨーロッパに衝撃が走る事態が起こる。

ロシアのドイツへの宣戦布告を鑑みて、オスマン帝国はロシア、タイがフランスへの戦争準備を始めていた。

 

誰も戦争の連鎖を止められる者は居なかった。




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