テイルズオブラブライブ~みんなで叶えるRPG~   作:なべ@1987

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【第12章】~試練を乗り越えて~

≪ブルベリ大森林≫

マキ「ったく、どうしてこうも魔物ばかりいるのよ」

 

エリ「魔王復活の影響があるのかしら。面倒ね」

 

ノゾ「(エリち。ホノカちゃん心ここにあらずだから、助けたってな)」

 

エリ「(分かってるわ。ノゾミも頼むわよ)」

 

ニコ「あ、向こうに大きな石碑があるわよ」

 

8人が近づくと、石碑からまばゆい光が放たれ、何者かが現れた

 

ハナ「あ、あなたたちは一体・・・?」

 

エミ「私たちは古の英雄。私は≪情熱のミューズ・エミツン≫」

 

ウチ「≪博愛のミューズ・ウッチー≫です」

 

シカ「そして私が≪誠実のミューズ・シカコ≫です」

 

 

ウミ「あなたたちが、私たちに力をくれた古の英雄の方々ですか?」

 

シカ「そうです。あなた達のような素質を持つ者が現れるのを500年待っていました」

 

エミ「私たちの力もそろそろ限界を迎えていました。そこに悪の魔力が襲いました」

 

ウチ「そして、今回の悲劇が起きました。それに打ち勝つのにはあなた達の力が必要です」

 

マキ「で、具体的にはどうしたらいいの?」

 

エミ「私たちが≪ミューズ≫の持つ真の力を解放します。ホノカ、私の前へ」

 

ホノ「・・・はい」

 

シカ「ハナヨはこちらでおいでなさい」

 

ハナ「ふえっ!?は、はい・・・」

 

エミ「ホノカ。あなたは恐らく人生で一番の苦悩を強いられているでしょう。今のままでは

 

力を解放してあげられません」

 

 

ホノ「どうしたら良いか分からないんです。世界も大事だけど、コトリちゃんも大事です。

 

どうにかしてコトリちゃんを元に戻す事は出来ませんか?」

 

エミ「その為には、力もそうですが、あなた自身の強い気持ちが必要です。今のままでは力を

 

授ける事は出来ません。今一度考えて下さい。あなたの本当に大切なものは何ですか?そして

 

コトリを取り戻す為に、覚悟を決めなさい。強い心を持って、彼女と対峙する覚悟を」

 

ウミ「ホノカ。私たちはいつだってあなたの味方です。だから安心して下さい」

 

リン「一緒にコトリちゃんを取り戻そう!リンたちもみんなで協力するから!」

 

ホノ「みんな・・・!ありがとう。私も・・・私が覚悟を決めないといけないんだよね」

 

エリ「あなただけじゃないわ。私たちは仲間なんだから。私たち「9人」は、ね?」

 

エミ「さあ、覚悟は決まりましたね?今一度こちらへ」

 

 

エミ「大切なものを守るため、大切なものを取り戻すため、あなたに力を授けます」

 

『情熱の名の下に、その力を示せ。我が名は≪太陽の笑顔(オレンジ・スマイル)≫』

 

ホノ「凄い・・・体の中から力と暖かい何かが湧き出てくるよう・・・!」

 

ノゾ「あれ?エミツン様がいなくなってしもたよ?」

 

ホノ「いるよ・・・私の中に。一緒に戦ってくれるって」

 

シカ「さて、次はハナヨですよ。あなたも覚悟は出来ましたか?もしかしたら命を落とすかもしれません。

 

それでも仲間の為に戦うと誓えますか?」

 

ハナ「本当は怖いけど、もうマージナル村みたいな思いをするのはいやだから・・・だから戦います!」

 

シカ「分かりました。それでは私も力を授けます」

 

『誠実の名の下に、その力を示せ。我が名は≪萌ゆる新緑(フレッシュ・ヴェルデュール)≫』

 

ハナ「あ、あれ?あまり変化がないような・・・」

 

 

シカ「どうやら・・・素質はあるものの、まだ自分自身への信頼がまだ足りていないのかもしれません。

 

ハナヨ、自信を持ちなさい。あなたならその内、力を発揮出来るでしょう」

 

ハナ「は、はい・・・頑張ります・・・」

 

ウチ「さて、私が力を授けるべきコトリは・・・私の力だけを奪っていってしまいました。

 

さらに自身の魔力でその力を捻じ曲げています。なので、ホノカ?」

 

ホノ「はい?」

 

ウチ「私もあなたの中にお邪魔します。コトリが正気を取り戻したときの為に、ね?」

 

ホノ「・・・はい!」

 

ニコ「三人ともいなくなっちゃったわね」

 

ウミ「でもこれでよかったのですよね?次はスイホリ港からトラバス港を経て、ビビ帝国にあるオトメシキ石英林を目指しましょう」

 

 

≪オトメシキ石英林≫

 

リン「何か、透明な石がいっぱいあって綺麗にゃ~」

 

ニコ「これ、凄いわね・・・少し採ってもばれないかしら・・・」

 

マキ「何言ってるのよ!もうすぐ最深部に着くはずよ」

 

エリ「急に狭くなったと思ったら、広いところに出たわね・・・あら?」

 

ホノ「うわー・・・凄い!一面キラキラ光る石だらけだ!」

 

ウミ「まるで心が洗われるようです・・・おや?あれは・・・」

 

ソラ「待っていました。現代に現れし新たな英雄よ。私は≪信念のミューズ・ソラマル≫

 

パイ「私は≪献身のミューズ・パイル≫です」

 

ナン「≪正義のミューズ・ナンジョルノ≫よ」

 

 

ソラ「さて、ニコ。こちらへ」

 

ニコ「あ、あたしから?き、緊張するわね・・・」

 

ソラ「あなたはとてつもない強い心を持っています。常に周りを鼓舞し、自分が犠牲になることを

 

厭わない。だからこそ私とあなたは遠い距離を越えて、その能力を開花させました。あえてもう一度

 

尋ねます。強い信念を持って、戦うと誓いますか?」

 

ニコ「もちろんよ。家族のために、世界のために、仲間のために、戦うわ」

 

『信念の名の下に、その力を示せ。我が名は≪撫子小悪魔(ピンキスト・インプ)≫』

 

パイ「次は私ですね。マキ、いらっしゃい」

 

マキ「は、はい!」

 

リン「まきちゃん珍しく緊張してるにゃ~」

 

パイ「昔の私と似てますね。素直に気持ちを表現出来ない。不器用な性格」

 

 

マキ「う、うるさいわね!」

 

パイ「力を授かるには、仲間を信頼する心が必要です。あなたは仲間を心から信頼していますか?

 

背中を預けられますか?素直な気持ちで答えて下さい」

 

マキ「私は・・・私は、みんなを信頼しているわ。国を救ってくれて、パパを救ってくれたみんなを・・・

 

そしてニコちゃんのパパの為にも、この世界を救いたい。だからその為に力を合わせて戦うわ」

 

パイ「分かりました。普段からそうやって素直になれれば良いのですが・・・」

 

『献身の名の下に、その力を示せ。我が名は≪紅緋の姫君(スカーレット・プリンセス)≫』

 

ホノ「マキちゃん、良かったね。マキちゃんの気持ちはみんな分かってるから」

 

マキ「う、うん。あ、ありが、とう・・・」

 

ニコ「やーん、マキちゃんかわいいー」

 

マキ「カ、カラカワナイデヨ!」

 

 

ナン「仲睦まじいようで安心しました。さて私は・・・エリ、あなたですよ」

 

エリ「私ね・・・もうとっくに覚悟は出来ているわよ」

 

ナン「ええ。まったく心配していないわ。あなたの強い気持ちは既に伝わっているから」

 

『正義の名の下に、その力を示せ。我が名は≪氷上を舞う白鳥(アイスブルー・ワルツ)≫』

 

ハナ「エリちゃん、どんな感じ?私はまだだから・・・」

 

エリ「ホノカも言ってた通り、何か胸の奥から勇気が沸いてくるみたいね」

 

エリ「さあ、時間が惜しいわ。早速次へ行きましょう」

 

ウミ「トラバス港に戻ってフタハピ港ですね。そこから東に行けばビネツカラ古仙洞があるはずです」

 

 

≪ビネツカラ古仙洞≫

ホノ「高いねえ・・・落ちたらひとたまりもないよ!」

 

ウミ「走り回って落ちないで下さいよ。リンも」

 

リン「そ、そんなことしないにゃ~」

 

マキ「今、走る構えしてたわよね・・・?」

 

ノゾ「ほら、魔物も出てきてるし、気をつけないとアカンよ?」

 

ハナ「だんだん海が近づいてきたね。結構下ってきたからね~」

 

ホノ「あ!あったよ!大きな石碑!」

 

ウミ「残るは私と、ノゾミ、リンですね・・・」

 

リン「ドキドキするにゃ~!」

 

ノゾ「楽しそうやん?」

 

 

ミモ「お待ちしておりました。≪精悍のミューズ・ミモリン≫と申します」

 

クス「≪慈愛のミューズ・クッスン≫だよ」

 

リピ「私は≪友情のミューズ・リッピー≫です」

 

ウミ「世界と仲間の危機です。私はいかなる試練もお受けします。力を授けて下さい」

 

ミモ「ここまで仲間を良く引っ張って来ました。賞賛に値します。しかし、焦らないで下さい。

 

あなたが焦るとみんなに伝染します。常に平常心で、凛とした態度でおりなさい」

 

ウミ「・・・分かりました。頭の痛い言葉ですね。そのように心がけます」

 

ミモ「殊勝な心構えです。その実直な気持ちをずっと持ち続けていて下さい」

 

『精悍の名の下に、その力を示せ。我が名は≪無垢なる蒼(ピュアレスト・ブルー)≫』

 

クス「次は私の番だね。ノゾミちゃんは私よりずっと大人だね。何も心配してないよ」

 

 

ノゾ「嬉しいなあ。照れるやん?」

 

クス「でも、どうか辛い時は辛いと仲間に言ってね。いつも気張っている必要はないんだよ?」

 

ノゾ「・・・そうやね。みんな信頼出来る人たちやから。カードもそう言ってる」

 

『慈愛の名の下に、その力を示せ。我が名は≪月下の紫苑(バイオレット・ムーン)≫』

 

ニコ「ずいぶんと嬉しそうね」

 

ノゾ「何だか妹が出来たみたいで。ウチずっと一人やったから、嬉しいんよ」

 

ホノ「でも、もう一人じゃないよ。みんないる」

 

エリ「そうよ。私たちはもう一蓮托生よ」

 

ノゾ「そうやね。何でやろ、これから戦いに挑むのに・・・凄く穏やかなんよ」

 

ウミ「これもミューズの力なのかもしれませんね」

 

 

リン「最後はリンだよね?」

 

リピ「そうです。こちらへ。あなたは仲間と友達を大切にする優しい心を持っていますね

 

どうかそれをこれからも忘れないで下さい。そしてその拳で未来を切り拓きなさい」

 

リン「任せてにゃ、じゃなくて・・・任せて下さい!」

 

『友情の名の下に、その力を示せ。我が名は≪福来の黄鈴(ハピネス・イエロー)≫』

 

ハナ「リンちゃん・・・ど、どう・・・?」

 

リン「なんか凄いにゃ!今なら空も飛べそうにゃ~!」

 

ハナ「すごいよリンちゃん!羨ましいな~・・・」

 

ホノ「これで準備万端だね?さあモブの村へ戻ろうか!」

 

 

≪モブの村≫

ヒデ「お帰りなさい。どうだった?」

 

ホノ「みんなのおかげで無事、パワーアップしてきたよ!」

 

フミ「それは良かったね!ホノカちゃんも元気を取り戻したみたいだし」

 

ホノ「ごめんね、心配かけて」

 

ミカ「気にしないで。これからどうするの?」

 

ウミ「この村の封印にもう一度向かいます。そこでデリス・サンライズへの道しるべを見つけます」

 

ヒデ「そっか。一度行ったら当分戻ってこれないよね。絶対帰ってくるんだよ!」

 

ホノ「もちろんだよ!全てを終わらせて、9人で笑顔で帰ってくるんだ!」

 

フミ「信じてるからね。もし良かったら今晩はここで英気を養っていったら?」

 

ウミ「そうですね・・・ここはお言葉に甘えましょう」

 

エリ「ハラショー!流石ウミね。そうこなくっちゃ!」

 

ミカ「じゃあこれから準備するね。いっぱい食べて、ゆっくり寝るんだよ?」

 

マキ「リンもハナヨもホノカも、食べ過ぎてお腹壊すんじゃないわよ?」

 

ノゾ「あはは・・・よーし、ウチもいっぱい食うでー!」

 

ハナ「白米・・・!白米はありますか・・・っ!!!」

 

リン「カヨちん落ち着くにゃー!」

 

 

ホノ「ふー。いっぱい食べたし、そろそろ眠くなってきたよ」

 

ウミ「・・・隣、良いですか?」

 

ホノ「あ、ウミちゃん。・・・どうぞ」

 

ウミ「私は謝らなければいけません。あなたを殴ってしまいました」

 

ホノ「しょうがないよ。私があんなんだから・・・でも今は感謝してるよ!」

 

ウミ「ホノカ・・・!明日はいよいよ出発です。最後の戦いです。必ずコトリを取り戻しましょう」

 

ホノ「もちろんだよ!私たちだけじゃない。英雄様たちもいるから、きっと大丈夫!」

 

ウミ「そうですね。さあそろそろ寝ないと、また寝坊しますよ?」

 

ホノ「し、しないよ!まったくもー!・・・ありがと、ウミちゃん」

 

 

ハナ「はあ・・・緊張するな・・・」

 

リン「大丈夫だよ、カヨちん!みんないるから!もしいざとなったらリンがカヨちんを守るから!」

 

ハナ「ありがとうリンちゃん。リンちゃんは強いね。私は・・・まだ皆より弱いから・・・いたっ!」

 

リン「カヨちん!いつまでも弱気になってると、怒るよ!」

 

ハナ「もう怒ってるよ~!」

 

リン「ご、ごめんごめん。でも、いつまでも弱気じゃダメだよ。カヨちんはリンのこと守ってくれないの?」

 

ハナ「そんなことない!・・・そうだよね。いつまでもクヨクヨしてたらダメなんだ・・・!」

 

リン「そうにゃそうにゃ!いっぱいご飯も食べたし、ぐっすり寝て明日頑張るにゃ!」

 

ハナ「ありがと、リンちゃん。凄く安心したよ。よーし、頑張る!」

 

リン「その調子にゃ!ふあ~あ・・・もう眠くなってきたにゃ」

 

 

ニコ「ちょっといい?」

 

マキ「う゛ぇえ!?び、ビックリさせないでよ・・・」

 

ニコ「パパのことなんだけど・・・あんたが気に病む必要はないのよ?」

 

マキ「そうかもしれないけど・・・なかなかそうも割り切れないわ」

 

ニコ「別に無理に考えるなとは言わないわ。でも、気にしすぎて目測を誤らないでよ?」

 

マキ「ふ、ふん!私を誰だと思ってるの?」

 

ニコ「そうよ、その意気よ。そうじゃないとやりにくいわ」

 

マキ「・・・ありがと。今なら素直に言えるわ」

 

ニコ「私ね、帰ってきたらパパと同じ医者になろうと思うの」

 

マキ「じゃあ・・・ウチのお城で雇ってあげるわ」

 

ニコ「破格の待遇じゃないと行かないわよ?」

 

 

エリ「みんなには言ってないけど・・・まさかあなたとまた会うとはね」

 

ノゾ「同じハ・ラ・ショー出身の研究者。でも私は非科学的な道へ進んだ・・・」

 

エリ「びっくりしたわ。それと同時にノゾミらしいとも思ったわ」

 

ノゾ「でも、どうしてすぐにみんなに言わなかったん?」

 

エリ「余計な気を使わせたくなかったから・・・それに・・・」

 

ノゾ「それに?」

 

エリ「二人だけの秘密ってのも悪くないでしょ?・・・別にみんなを信頼してない訳じゃないわよ?」

 

ノゾ「それは分かってるって。でも、この戦いが終わったら・・・ハ・ラ・ショーへ戻るわ」

 

エリ「・・・そう言うと思ってたわ。少しだけ」

 

ノゾ「エリちは何でもお見通しなんやな。ちっとも変わってへん」

 

エリ「当然じゃない。かしこいかわいいエリーチカの異名、忘れたとは言わせないわよ?」

 

 

ホノ「さて、皆の衆!準備はいいかね?」

 

マキ「いきなりどうしたって言うのよ・・・」

 

ウミ「ふふふ・・・さて、封印の元へ来ましたね。後は英雄の皆さんに託しましょう」

 

ハナ「でもあんな遠くにどうやって行くんだ、ろ、う・・・」

 

リン「か、体が光にす、吸い込まれ、てい、くよ・・・」

 

一同「わあああああああああああああ!!!!!」

 

ミカ「いなくなっちゃった・・・」

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