テイルズオブラブライブ~みんなで叶えるRPG~   作:なべ@1987

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【第3章】~心優しき少女~

ホノ「もうあれから10年ぐらい経つんだね~」

 

コト「二人とも大人になったね~」

 

ウミ「なぜ私だけ忘れているのでしょうか。ホノカより私のほうが記憶力はあるのですが」

 

ホノ「それどういう意味?ひどいよウミちゃん!」

 

ミナリンの町を出て、川を越え、森を抜け

 

昔の話やこの先の話をしながら数日が経過し

 

三人はマージナル村に到着した

 

 

ホノ「村一面が畑ばかりだよ!すごい!」

 

コト「この村は農作が盛んだからね。・・・でも、あれ?」

 

ウミ「畑にまるで作物がなっていませんね・・・」

 

ホノ「ここでもやっぱりあの光が・・・?」

 

田畑は荒れ果て、見るも無残な姿になっていた

 

??「ううう・・・ダレカタスケテー」

 

三人の耳に助けを求める声らしきものが聞こえた

 

ホノ「向こうの小屋からだね。行ってみようか」

 

 

コンコンと、戸を叩くと今にも泣き出しそうな少女が出てきた

 

??「あなたたちは・・・?」

 

ホノ「私たちは困ってる人達を助けにきた正義のヒロイ・・・」

 

ウミ「一体に何があったのですか?話を聞かせて下さい」

 

??「はい・・・実は」

 

つい10日ほど前、村の外れにある小高い丘に大きな光が降り注いだこと

 

それから間もなくして畑が荒れ出し、米や野菜がまったく育たなくなったこと

 

話している内に、少女は我慢していた涙を堪えられなくなっていた

 

コト「私たちに任せて。きっとこの村を助けてあげるから」

 

 

??「本当ですか?」

 

ホノ「本当だよ!ところであなたのお名前は?」

 

ハナ「ハナヨって言います。お米とこの村が大好きです!だから助けて下さい!」

 

ウミ「それではその場所へ案内してもらっても良いですか?」

 

いくつかの畑を通り抜け、丘に到着した三人

 

コト「いざ間近で見ると結構高いね」

 

ハナ「皆さんごめんなさい・・・私は母の看病をしなくてはいけなくて・・・」

 

ホノ「大丈夫だよ。私達が何とかしてくるから!」

 

ウミ「ハナヨちゃんはお母様の傍にいてあげて下さい」

 

 

草木が生い茂る険しい道のりを経て、丘の頂上へたどり着いた三人

 

そこにはやはり祭壇があり、傍にいる魔物が暴れていた

 

そしてその魔物は三人に気づくと、すぐさま襲い掛かってきた

 

ホノ「さあ、やるよっ!」

 

ウミ「はい!」

 

コト「うん!」

 

三人は≪ミューズ≫を使い、魔物に挑む

 

しかし誕生してから時間が経った所為か、かなり強力になっていた

 

ウミ「鳶氷雨!・・・なかなかダメージが蓄積されません・・・っ」

 

コト「逆にこっちの体力がもたないよっ・・・」

 

 

魔物を崖まで追いやるも、決定打をかいている

 

そうしている内に、崖から岩が落ち、下にある畑をつぶしてしまった

 

ホノ「畑が・・・早く倒さないとこれ以上は・・・!」

 

ウミ「相手の動きも若干鈍っていますが・・・」

 

しかし戦いの衝撃で更に崩れていく崖

 

コト「これ以上戦ったら・・・畑と村が・・・」

 

ホノ「紅蓮剣!何とか崖から遠ざけないと!」

 

 

ハナ「ああっ!畑が・・・どうして・・・」

 

ふと崖を見上げると、大きな魔物が暴れている姿が見て取れた

 

ハナ「もうやめて・・・これ以上村を壊さないで・・・」

 

そんな無力な自分を責めていたハナヨの体から光が溢れる

 

『私の声に耳を傾けなさい。そして勇気を出しなさい』

 

頭の中に直接語りかける声。不思議と心地よい気分になった

 

ハナ「お母さん。私、行ってくるね」

 

薬で眠りに着く母に囁き、勇気を振り絞って丘へ向かった

 

 

ホノ「早く倒さないと!どうしよう!」

 

ウミ「落ち着いて下さい!・・・突破口はあるはずです!」

 

この膠着状態を劈く声がしたのはそんな時だった

 

ハナ「ロックブレイク!皆さん、大丈夫ですか!?」

 

崩れそうな崖の岩を浮かせ操るその姿に

 

コト「ハ、ハナヨちゃん!?」

 

ホノ「ハナヨちゃんも選ばれし人間だったんだね!」

 

そして敵がついに怯んだ

 

ウミ「今です!トドメを刺しましょう!」

 

 

ハナヨの強力な魔法により、魔物は祭壇へと消えていった

 

ウミ「それではハナヨ、封印を」

 

ハナ「は、はい・・・」

 

封印を施し、紋章が浮かび上がる

 

『力を得た者にしか聞こえない声がある。その声は必ず希望をもたらすだろう』

 

ホノ「確かに、あの時聞こえたような・・・」

 

ハナ「私ははっきりと聞こえました。だから勇気を出してここにきたんです」

 

ウミ「少しずつ新たな情報が増えてきましたね」

 

コト「そうだね。まずは村に戻ろうか」

 

 

ハナ「わあ・・・」

 

ハナヨの笑顔が村の状況を物語っていた

 

ホノ「畑も元に戻ってるし、村の人たちも元気になってる!」

 

ウミ「良かったですね。まずはハナヨのお母様のところへ行きましょうか」

 

ハナヨはハッとした表情をするとすぐに家へ向かっていった

 

そしてすぐに家から出てくると村の人たちと一緒に喜びあっていた

 

コト「良かったねえ。これでこの村も安心だね」

 

ホノ「4人目の仲間も見つかったしね!」

 

ウミ「そうですね。でもまずは次の目的地を決めないと・・・」

 

 

ハナ「村長さんに聞いたんですけど、村の北にある山を越えた先にある「星降る町リンガベー」

 

で何かあったって、行商人の人が言ってたそうです」

 

ウミ「リンガベーと言えば、リリホワ王国ですね。ついに国境を越えるんですか」

 

コト「だんだん凄い事になってきたね・・・」

 

ホノ「国なんて関係ないよ!まだ困ってる人達がきっといる!早く行こう!」

 

ハナ「あ、あの・・・私も、私にもきっと出来る事があると思うんです・・・だから一緒に行きたいです!」

 

ホノ「そう言ってくれると思ったよ!一緒に行こう!」

 

ウミ「お母様は大丈夫なのですか?」

 

ハナ「はい!もう体調が良くなって、ご飯を3杯食べたとか・・・」

 

ハナヨ タイプ:僧侶 武器:杖 属性:地

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