これはゾンビですか?~いいえ、ただの?病弱です~ 作:ハヤテ
・・・、う、あ? ここはどこでしょう? というか、さっきから僕の頭の中をぐるぐる回ってる記憶ってもしかして走馬灯ですか?
「せいか~い!!!」
突然人の精神に侵入してくる者がいると思ったらいつぞやの神様もどきではありませんか。どうしました? これで会うのは3回目になった訳ですけど。
「こっちの都合で朧が死んでいないと会いにこれないんだよ!!」
何その嫌がらせみたいな来訪理由。というか、僕死に掛けですか? なんとかなりません?
「ん、大丈夫大丈夫!! 死に掛けって言ってもあと数分も寝れば復活するから!! いやー、さすが七実ちゃん! 相変わらずチートな体してるよね~」
ええ、チートな体には同感ですが・・・何かその言い回しに引っ掛かりを覚えるのは何故?
「ま、考えても分かりませんね。ところで、何か話があるのでは?」
「ん? なんで?」
「一回目はご存知、僕が前世で死んだ時。二回目はあの人と引き分けて、対処しないと死にそうだった時。ですが、今回は別に放っておいても死なないのでしょう? という訳ですよ」
まあ、何故この神様もどきが僕の事を助けるのかは知りませんが。
「何と言うか、流石だね? 頭がよすぎるのも考えモノだよ! まあ、理由として挙げるなら私もう死神業辞めるから一応その報告みたいな?」
「あなた死神だったんですか?というか、何で辞めるんですか?」
「えっと、まず一つ目、朧と初めて会ったときに言ったんだけど、神みたいなものって言ったでしょ? つまりそういうことだよ。で、二つ目は、単純に朧が元々いた世界に飽きちゃったから、世界巡りというか、ぶっちゃけ、君の世界にお邪魔しようかな~って」
えー、勘弁して下さいよ。こっちにはただでさえ、魔装少女、冥界人、吸血忍者、メガロ、ゾンビとか、もういっぱいいっぱいなのにまた増えるんですか?しかも今度は神って冗談じゃありません。
「死神だって。別にいいじゃん。今更、一人や二人増えたところで変わんないでしょ? それに、私は朧の味方のつもりだよ?」
「そういえば、さっきからナチュラルに心読んできますね? 楽だから良いですけど。ま、確かに今更種族の一つや二つ、変わりませんね。別に構いません。ただし、住むところは自分で確保願います」
「えー!? 朧が今住んでるところじゃ駄目なの?」
「部屋のあまりがありませんって。まあ、確保さえすれば泊まろうが何しようが僕は知りませんけど」
「あ、そうなんだ。じゃあ、確保してから居候しようかな?」
居候の意味分かって言ってるんですかね? あ、そういえば。
「あなた、名前はなんていうのです? まだ知らない事に気が付きました」
「私? んー・・・ま、フレイとでも呼んでよ。皆そう呼んでるし。本名がアホみたいに長いからね」
・・・随分シンプルですね。
「ぶ~、うるさいな~。なら本名言ってあげようか? フレデリカ・インシュバ―――」
「あー、いい。いいですから、言わなくて。フレイですね? 覚えました。では、こっちに来た際は報告よろしくです」
「ほいほーい。ま、いつ行くかは分からないんだけどね? 死神辞めるのも楽じゃないってね! ・・・あ、そろそろ起きそうだね? じゃ、頑張ってね~」
「・・・ハッ!!」
ここは・・・ああ、自室ですね。まだ、夜中の様です。・・・ん? 何かお腹のあたりに重みがって、ユーですか。看病していたらそのまま寝てしまったのでしょうか? このままじゃあ、体を壊してしまいますね。とりあえず、僕の布団に寝かせましょう。・・・これでよし。
さて、じゃあ僕は散歩にでも行きましょうか。その辺をブラブラと。
「とは言っても、本当にアテも無いんですけどね」
しかし、流石は夏と言うべきか、クソ暑いですね。いや、夜はそこそこ涼しいのですが、吹く風は温風で、昼の時よりかはマシってだけですし。
まあ、そんなこんなで墓場につきました。うん、どうして僕の行くところはこう・・・なんというか、辛気くさい場所が主なんでしょうね? 普通、夜中にブラブラと言ったらコンビニとかそういうところでしょうに。なして墓場なのか。涼しいから良いですけど。
「・・・ん? 誰です?」
「・・・鑢朧様とお見受けいたします」
ん? 聞いた事ある声ですね? ・・・あ。
「もしかして、受付さんですか? こんなところで何しているんですか?」
「今はウェイターさんです。いえ、ちょっと四月朔日燕(わたぬきつばめ)様に伝言を頼まれたのでそれを伝えに」
その言葉と共に茂みから出てきたのは、奇妙な六角形の真っ白なお面を付けた女性。本名不詳で、その職業ごとに名前を変えていきます。僕とは昔のちょっとした知り合いで、昔はとある会社の受付係をやっていたので受付さんと呼んでいたのです。今はウェイターの様ですが。
「あれ? ボイスチェンジャーは使わないのですか? いつも仮面変える時はその都度声も変えていましたよね?」
によって、声だけでこの人だと判断するのはまず無理なのですが・・・何故今回に限って僕の知っている声で?
「簡単なことです。今回は別にお忍びという訳でも、誰かを驚かせて快感に浸るつもりも無いからです」
あ、声変えてたのはそういう理由なんですね。なんて悪趣味なんでしょう。
「本題に入ります。単刀直入に言うと、朧様。貴方様は、命を狙われている可能性がある、との事です。いえ、狙われていると断言した方がよろしいですか?」
「それって、お嬢の情報ですよね? なら、確定の方向で考えた方が良いですね・・・。しかし、一体誰が? 自分で言うのもアレですが、そういった職業の方で僕を殺そうとする酔狂な方なんてそうそういませんよ?」
「そうですか? 私は殺せと言われたら殺せる自身がありますけど」
「ちょ、勘弁して下さい。ウェイターさんに狙われるぐらいだったらまだアン○レラ社のタイ○ントに狙われた方がマシってものです」
「人を改造ゾンビと比べないでください。話を戻します。そんな酔狂な方いないと仰いましたが、私は心当たりが一つほどあります」
「え、マジですか? 教えて下さい」
「・・・私の仕事は朧様に四月朔日様からの伝言です。それ以外は、料金が発生しますが?」
そういう所、変わってませんね。まあ、変わる筈もありませんか。この人は、雇われた(もしくは雇ってもらえた)お金分はきっちり働きますが、それ以外の事は全て別料金なんですよね。むしろ、僕と無料で雑談してくれた事だけでも結構驚いているのですよ? そんなこと言ったら藪蛇なので言いませんけど。
「構いません。後でお嬢に請求して下さい」
「あなた様が払う訳ではないのですね・・・。私は貰えるならそれで構いませんが。それで、心当たりというのは・・・」
「というのは?」
「朧様も薄らと想像できたかもしれませんが、朧様の人脈を考慮するに、朧様の命を狙うものなどあの【一騎当千】しかいないでしょう」
「・・・えー、あの人ですか?」
「ええ、残念ながら。可能性としては一番高いです」
マジか。んー、どうしたものでしょう? いや、あの人の事ですから宣戦布告ぐらいはしてくるでしょうから、気が付いたらあの世へドンッ、という事はないのでしょうけど。
「まあいいや。では、僕のからもお嬢に伝言です。あ、料金はお嬢に請求して下さいね。あの人、お金腐らせてるんですから」
お金は天下の回り物。使わねばならんのですよ。
「分かりました。どうぞ」
「態々ありがとうございます。そう伝えてください」
「分かりました。『態々ありがとうございます。そう伝えてください』とお伝えします」
「そういうの要りませんからね?」
「フフフ、冗談です。そういえば、もう一つ伝言を伝えるのを忘れていました」
「ほう? なんです?」
「『死ぬな』だそうですよ。『死んだら絶対に許さない。酒の恨みは恐ろしいという事を半年ほどみっちり仕込むまではな』だそうです」
・・・ヤベェ、マジ震えてきやがりました。
「では、私はこれにて」
「え、ええ・・・さようなら」
話を切り上げ、僕とウェイターさんは墓場を後にします。んー、どうしましょうねー、どう落とし前付けましょうかねー?
・・・・・さて
「いつまでもそんなところにいないで一緒に散歩しませんか? セラ」
「・・・気付いていましたか」
「ええ、とっくに。で、どうですか?」
「分かりました。ご一緒します。」
初めから付けられていましたしね。恐らく今の会話も聞かれていたでしょう。などと、僕が考えても意味のない事を考えながら黙々と歩を進めます。
「ところで」
「はい?」
突然セラが喋りかけてきました。まあ、大体何を聞かれるかは予想が付きますけど。
「先ほど人物は何者ですか? 、立ち振る舞いからしてみてもおおよそ、一般人が出来るものではありませんでしたが?」
「秘密です」
「朧が殺されるとの事でしたが」
「そうですね」
「何か出来る事は?」
「ありませんね。強いて言うなら、その時が来ても大人しく見ていて下さい」
「・・・私はそれほどあなたに信用されてませんか?」
え、どうしてそういう話になるのですか?
「確かに、私はあなたと出会って日も浅いですが、だからこそ、早く信頼関係を築けるようにしていたつもりです。今日も、朧に気付かれるよう態とあのような中途半端な尾行をしたのです。結果は言わなくても分かるでしょうけど」
ああ、やけに分かりやすいと思ったら態とですか。
「ヘルサイズ殿や歩、後はハルナですか? あの方達と同じ扱いを望んでいる訳ではありません。ですが・・・その、もう少し・・・」
・・・ふむ。
「まあ、いきなりひょこっと現れて信用しろー、なんて言うのは随分都合のいい話だと思いますし、実際、無理でしょうね」
「・・・っ」
「ですがね? 僕とて、セラを信用していない訳でもないのですよ?」
「・・・何故?」
「何故って・・・まあいいですけど。いやね? なにも差し出さずに『信用してくれ』と言ってくる人よりも、自分の事を犠牲にしてまで任務を達成しようとする人のが信用できるでしょう? それに、僕は納得している訳でもありませんが、セラって僕の下僕って設定ですし。僕は、身内には甘いですよ?」
「下僕は身内というのですか?」
「いや、僕にとって身内は身内。上下関係など考えた事はありませんよ」
「では、何故黙ってみていろと・・・!」
「・・・あのですね、セラ。セラは、恐らく自分が全力を出しても敵わないであろう敵との遭遇はありますか?」
「あります。敵という訳ではありませんが、私の上司です」
「もしも、その人が自分の命を狙ってきたとして、そんな自分でも敵うかどうか分からない人を、身内に会わせたいと思いますか? いえ、寄って集って勝てる相手なら僕も人を集めますが、残念ながら今回の相手はそんな『数の暴力』などものともしません。僕一人で立ち向かった方が効率が良いのです」
「ですが、味方がいた方が優勢に・・・」
「ねえ、セラ」
「はい?」
「僕ごときを助ける為に、命を投げ出すなんて、バカげたことだと思いませんか?」
「・・・え?」
「ま、そういう事です。ほら、付きましたよ。夜の散歩は此処までです」
話し込んでいたので時間が短く感じましたが、もう歩の家の目の前でした。
「ほら、早く入らないと風邪をひきますよ?」
「え、ええ・・・」
少し、呆けながら相槌を打ってしまいましたが、セラえお気にすることなく、そのまま家の中へ入りました。
「ただいま戻りました。」
あれから、家に入って自室に戻ったのは良いのですが、ユーがまだ僕の部屋で寝ていたので、僕は居間で寝ました。ですが、中々寝付けなかったので、天井の染みでも数えようかと思ったのですが、残念、歩の家はそこまで年季が入っていない様です。
染み一つない天井、良いんじゃないでしょうか?
まあ、そんなこんなで朝を迎えました。
「ボーリングだッ!!」
はい、ハルナさんの大号令の下やってきましたボーリング場。時間が進み過ぎていると思うかもしれませんが、朝食を食べて出掛ける仕度をすればこんなもんでしょう。差し支えなく終わりましたし。
「皆さん、やり方はご存知ですか?」
「知らない」
「知っています」
『分からない』
おいちょっと待て。ハルナさんが提案したのにハルナさん自身ルールとか知らないのですか? あれですか? 興味本位ですか? まあ、悪い事ではないですけど。
「そうですか・・・、じゃあ、僕とセラで色々決めちゃいますけど良いですか?」
「なっ!? 良いわけないだろ!!あたしも決める!!」
『任せる』
はあー、ユーはいい子ですねー。ハルナさん、自重して下さいよ。なにも知らない人よりも知っている人でやった方がスムーズに出来るんですよ
「いや、僕たちに任せてもらいます。まあ、不満にはならないと思います。何ゲームも出来るくらいお金は持って来てますから。さあ、じゃあ、まず、靴を借りに行きましょう」
それから各自、自分のサイズに合った靴を借りていざゲーム開始です。・・・・・ところで、気のせいかもしれませんがさっきから奇妙な視線をビシビシ感じるのですがどういうことでしょう? いや、理由なら分かっています。ハルナにユーにセラ、そして僕。まず女性陣三人は言わずもがな、美少女です(もしくは美女)。で、僕の場合は見た目だけなら美少女でしょう。そりゃあ、注目されますよね。むしろ的ですよね。によって、これは仕方がない事としてスルーしましょうか。
では、セラがユーとハルナにボーリングのやり方を教えているので、ここらで皆さんの服装を紹介します。僕も暇なんです。まずセラですが、自身のスタイルを満遍なく見せつけるという感じの服装です。あれですね。多くの女性の方が自信を喪失しそうです。次にハルナですが、シンプルに白いワイシャツとジーパンです。元気いっぱいのハルナにはぴったりですね。で、最後にユーですが、普段通りの格好をしています。暑くないのでしょうか?まあ、ユーはそれが一番似合ってますけどね。ついでに、知りたくもないでしょうが、僕は白の着物に黒の帯という実にシンプルな服装です。もっとわかりやすく言えば七実さんの服装の足の辺りを長くして、帯を黒くした感じです。いつの日だったか、僕は白の着物に白の帯をして出掛けたのですが、小さいお子さんに「幽霊が歩いてる~!!!」と泣かれて以来、着物と帯は別の色にしています。・・・あれはほんとに傷つきました。見事に僕の心を切り裂いていきました。
「朧、終わりました」
「あ、そうですか。では、初めは・・・あ、ハルナからですね。どうぞ」
「よしっ!!」
元気よく飛び出し、そのままの勢いで「だらっしゃぁっ!!!」と豪快に投げます。バギャッという音が鳴ります。はい、見事なストライクです。・・・今、機械が壊れて涙ながら弁償している僕が脳内に浮かんだのですが気のせいですよね。うん。
次はセラです。フォームをしっかりしています。ボーリングに結構来ているのでしょうか?
「行きます! 秘剣、燕返し!」
すばらしく綺麗なフォームから放たれるボール。一直線に進んでいきそのまま一番ピンを倒し、そのまますべてのピンを倒しました。凄いです。完璧なフォームから完璧なコースでした。しかし!しかしながら、言っておきたいことがあります!!
「燕返し、関係なくないですか!?」
「何を言ってるんですか朧。これは絶対的に必要ですよ」
「要するになんでも良いってことですか?」
「いいえ、あれもまぎれもなく燕返しです。」
「・・・はい、次はユーですよ」
こくっ、と頷きとてとてとボールを両手で持ってそのままボールをゴトンッ、と落としました。セラは「無視ですか?」とか言ってますが無視です。ユーの落としたボールはそのままゆっくり転がっていきそのまま一番、三番の間に入っていき、そのままパラパラとピンを倒して行きました。結果、ストライクです。さすがです。
「次は朧ですよ。」
「そうですね。では」
とりあえず、一番重いボールを持ってきます。
『そんな重いボールで大丈夫か?』
「大丈夫だ、問題な・・・って、何言わせるんですか。ネタに走らせないでくださいよ」
『何故?』
「止まらなくなるからです」
何故一番重いボールなのか。理由は至極単純。僕の能力・・・いや、僕自身のではないですけど、忍法【足軽】によって重さを無くしたボールを全力投球するのです。するとどうなるのか。僕の手から離れたボールはすぐさま重さを取り戻しますが、投げたボールの勢いは変わりません。慣性の法則というやつですけど。
によって、
「ジャストミートなのです!」
バギゴッ!! と明らかにピンが割れた音が響きました。スコア? 勿論ストライクですよ。
『・・・・・・』
「・・・あれ? 皆さんどうしたのですか?」
「どうしたじゃねえよ!!!」
ん? この声は・・・・・ああ、歩ですか。隣にいるのは・・・ああ、織戸さんですか? 歩の話題によく出てくるので把握していますよ。下の名前は知りませんけど。
「というか、歩。何故ここにいるのですか? というかその変なマスクは何ですか? 変態ですか? あ、それは元からでしたね申し訳ない」
「なっ――」
「・・・出会った時から鼻を覆いたくなるほどの変態臭は感じていましたが、まさか元からの性質だったとは・・・。すみません半径500メートル以内に近付かないで貰えますか?」
「直径にして1キロメートル!?」
やっぱり、僕とセラはなんとなく属性が似てますね。特に歩相手の場合ボロクソです。ハイタッチしたい気分ですよ。イエーイ!
「で、そのマスクは何ぞ?」
「違う!! 私は相川歩などではない!! マスク・ド・アユムだ!」
「「そうですか。通常の三倍気持ち悪いですね」」
おお!!今度はぴったりですね!ハイタッチです。イエー!!
「ぐはっ!!」
歩は精神的にダメージを負ったようです。まあ、大丈夫でしょう。ゾンビですから。
「相川、お前この子達と知り合いなのか?」
「馬鹿言うな。俺がこんな美女&美少女と知り合える訳がないだろ?」
む、そのセリフは僕に対して失礼ですね。僕は男だというのに。
「というか、ついノリで美少女とか言ってしまったが、織戸は名前ぐらい知ってるだろう? 鑢朧って」
「ああ、学園に現れたリアル男の娘だろ?」
すみません、こいつ殴って良いですか?
「・・・その認識で間違いない」
テメェ後で覚えておきやがりなさい。
「つうか、その鑢はこんな美女と知り合いなのかよ!?」
「はあ・・・、まあ、確かに仲はとても良好ですよ。特にあの銀髪の少女とは旧知の仲です」
「くそぉ!!なんだって鑢なんだ!! 学校でもすっげー、モテてるのにここでもそうなのか!!?」
え、僕って学校でモテてるのですか? 初耳というか、普通に知らなかったです。その辺どうなのでしょう? 歩。
「あ? あー・・・まあ、普通に人気だぞ? 普段大人しいし、何考えてるか分からないけど、逆にそれが良いっていう女子が結構いてな。なんというか、孤高の存在みたいな扱いらしい」
「チクショー!」
いや、チクショーはこっち台詞ですよ。そうか、僕に友達が出来ずにボッチ予備軍となってしまっていたのはそういう理由ですか。くそう、どうしようもない。もっと皆さんと積極的に話してみましょうか? いや、でもこの時期でいきなりキャラが変わるのもそれはそれで問題ですよね・・・。うーん・・・。
と、考え事をしていたら誰かに袖をクイクイと引っ張られました。引っ張ったのは・・・ユーですか。
「どうしました?」
『朧の番』
「あ、そうですか。ありがとうございます。では、そういうことで。」
因みに、スコアは全員ストライク。凄まじい。
一ゲームを終えた後、なんかセラに屋上に呼び出しを喰らいました。カツアゲですか? リンチですか? そんな一昔前の事をセラはしませんよね? 跳んでみろ、なんて言いませんよね?
「あれから少し考えてみました」
屋上につき、フェンスの隅の方に陣取った後、セラがそう言ってきました。
「はい?」
「つまり、朧は自分が死のうがどうでもいい。そう考えているという事ですか?」
・・・ああ、あの散歩の時の話ですか。
「いいえ? 僕だって死にたくありませんし、ましてや死にに行こうな泥などと考えもしませんよ?」
「なら、仮に私とヘルサイズ殿が死にそうになったとします」
そんな状況にならない事を切に願います。
「朧が死ねば私達が救われるとしたら、どうしますか?」
「え、死にますけど?」
それで助かるのならという話ですが。
「・・・朧、あなたの命の優先度はどれほどですか?」
「優先度? また難しい事を聞いてきますね・・・。まあ、知っている人よりも低いでしょうね」
「何故ですか!!!」
「!?」
び、吃驚した・・・。
「何故そこまで自分の命を大切にしないのですか! 確かに、他人の為に命を張れる事は美徳ですが、限度というものが・・・!」
「セラ」
「・・・! すみません、出過ぎた事を・・・。しかし、やはり疑問です。何故そこまで?」
「いや、別に出過ぎたとかそういうのではないのですけどね。唯、気に食わなかったのですよね。掟や任務の為に命を掛けるような吸血忍者に言われるのが」
「・・・どういう事ですか」
「むしろ僕にはそっちの方が理解し難いのですよ。僕の場合、他人の為に軽く命を投げ捨てますが、それで助かる人がいるのです。逆に、吸血忍者の場合、掟や任務の為に死んで、何か残りますか? なにも残らないでしょう?」
「それは・・・!」
「まあ、吸血忍者ではない僕には一生掛かっても理解できないのでしょう。理解したくも無いですが。・・・ハァ、同族嫌悪ってやつですかね?」
実際、僕と吸血忍者は本質的な部分は似ているのかもしれませんね。唯、命を投げ捨てる対象が違うだけで。まあ、だからこそ嫌いなのですが。
「セラの言う事は分かりますよ。僕は自分の命を軽んじています。ヘリウムガス並みでしょうね。一般的にそれがおかしいのも分かっています。ですが・・・ですがね、セラ」
「はい」
「心配してくれたのは嬉しいです。・・・が、すみません、これ、僕の中では『普通』の事なんです」
「・・・そう、ですか」
「すみません」
セラとの会話を終えた後、ユー達と合流し四ゲームを楽しく終えました。ちなみに、僕たちは四ゲーム連続でパーフェクトです。もう皆さん注目の的です。まあ、弁償代が洒落になりませんけど。なんか「あの美白の美少女はどこだ!! 探し出せ!!」という中々物騒な声が聞こえますが、すみません、僕は男です。いや、その気になれば女性にもなれるのですが、それは男としてどうかと思うので必要性を感じない場合、女性にはなりません。
弁償も済ませ、ユーたちと合流します。なんかガラが悪い人がナンパしてきたので(僕も含め)適当に精神を切り裂いて起きました。ハルナさんが蹴り倒そうとしてましたが、それはなんとか阻止しました。暴力、いくない!! というわけで、ガラの悪い方には恨みも何もないのですが、ハルナさんが蹴り倒す前に口撃で粉砕させていただきました。
その後、ハルナさんが歩に服をねだり、デパートに向かいます。ちなみに織戸は僕たち(というか、ハルナさん、ユー、セラ)が歩の家に住んでいると聞き、僕でも戦慄するほどの殺気を放ちました。あ、ちなみにあのワル三人組は黄色い救急車で運ばれて行きました。歩は「お前ら何した?」と聞いてきたので普通に「口撃しました」と言っておきました。歩には程々にと注意を受けてしましました。シュン。
で、織戸が「エッチなことしたのか?」とかどうだか聞いてきました。歩は否定し、ハルナさんとセラはそれに同意しています。が、その後、歩が余計なことを言いやがりました。
「朧はどうだか知らない」と。
あれですか、さっきのささやかな仕返しですか。ほら、織戸なんか血走った眼でこっちを見ているじゃないですか。
「いえ、僕も何も『一緒に寝た』・・・・・ユーさん?」
「「「・・・鑢((朧))?」」」
今のは、織戸、セラ、歩です。正直に言います。滅茶苦茶恐いです。まあ、事実と言えば事実なのですが、それは昔の話でしょう? ねぇ、ユー・・・って、何故顔を背けるのですかユーよ。
「やっぱり色白さんは変態だった!」
やっぱりってどういう事ですかハルナさん。
「どういうことなのか説明してもらいましょうか?」
「セラさん?ちょっと落ち着いてください。説明しますから。」
長々と説明させていただいました。ええ。その結果―――
「「「信用できない(出来ませんね)」」」
具体的にどの辺りが信用ならないのか今度はこちらが長々と説明願えますかねぇ?
「・・・そうですか。では、どの辺が信用できないのか。教えてくれやがりますか?」
ええ、とっても疑問ですね。何故、信用できないのか。ん? どうしたのですか歩。さっきまであんなに強気だったのに、顔色が悪いですよ?
「お、おい、その辺にした方が・・・」
「? 何故です? ヘルサイズ殿の貞操が掛かっているのですよ?」
添い寝しただけで貞操も何もないでしょうに。
「そうだぞ、歩」
「・・・・・い、いや、そうじゃない。そうじゃないんだが・・・」
「じゃあ、何だというのです?」
「お、朧は怒らせちゃ「歩? どうしたのですか?早く! 何故! 信用できないのか教えてください。フフフフフフ・・・」ひっ!?」
「さあ、早く教えやがりください? どこが信用できませんか?」
「し、信用する! 信用してるから!!」
「・・・で、そっちのお二人は?」
「・・・信用できます」
「俺は信用しないぞ! !学校でもハーレムだからって調子に乗ってんじゃねー!!」
((((あ、バカ。))))←歩、ハルナ、ユー、セラ
「そうですか・・・。では、あっちでゆっくり話し合いましょう。フフフフフフフフフ・・・」
「おうおう!上等だぜ!!」
~10分後~
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・・・」
「お待たせしました。この通り、織戸も信用して下さったので、早く服を買いに行きましょう」
あれ? 皆さんどうしてそんなに顔が蒼いのですか? 珍しくセラまでも顔が蒼くなっているではありませんか。
「? どうしました? 早く行きましょう」
―――この時の皆の共通意識。
(朧は絶対に怒らせたら駄目!!)
何故か重たい空気の中、衣服売り場に着きました。なんと、歩は僕の服も買っても良いとのことなので、今度は趣向を変えて、裾がとっても長い着物でも買いましょうか。セラも物欲しそうに服を見ています。セラも女の子なのでこういうのには興味があるのでしょう。
・・・ふむ。
「セラも何か買いますか?」
「え・・・良いのですか?」
「良いですよ。ね、歩」
「ああ、むしろハルナぐらい遠慮なく言ってくれ」
見ると、ハルナさんはうれしそうに頭のアホ毛をぴょこぴょこと揺らして、服を物色しています。
「ですが、私のようなものに・・・」
もしかして、さっきのやり取りを気にしているのでしょうか?
「だから、いいですって」
「ですが、私は下僕であって・・・」
「だってよ、朧?」
「・・・ハァ、じゃあ命令です。今日はわがままを言って下さい。出来る限り要望には応えます」
ほんとはあまりこういう命令をしたくないのですが・・・というか、命令自体したくないのですが、こうでもしないとわがままも言ってくれませんからね。
「その命令は卑怯です。ですが・・・」
くるりと背を向け商品を吟味し始めました。振り向きざまに小さく「ありがとう」と笑顔で言ってきました。歩は・・・あー、どきどきしてますね。さて、じゃあ、僕も吟味しますか。
(歩も、なにか思うところがあるのでしょうね。)
気付けば、歩はユーの手を握り、そこから連れ出しました。
「おい、相川! どこ行くんだよ!」
「・・・セラ」
「分かってます――――すみません、この服、似合いと思いますか? ハルナ、こちらの服も可愛いですよ?」
さすがですね。僕とセラはそのまま歩たちが行くのを見守ってました。
「・・・しっかり、受け止めてあげて下さい。歩」
それでは、僕の方も何か服を・・・
「すみませんお客様。こちらは男性用の服を扱う店でございます。女性用はあちらとなります。」
「・・・・・ああ、そうですか。ですが、僕は男ですよ?」
「えっ!? た、大変失礼しました! あまりにも綺麗だったものでつい・・・」
「いえいえ。まあ、お世辞でもありがとうございます。ところで、この辺りに黒色の着物は売ってますか?」
「はい。少々お待ち下さい。」
・・・・・また、間違えられました。
~歩~
ユーからすべて聞いた。声が出せない理由もちゃんと聞いた。正直、ここまで深刻なことだとは思っていなかったから、驚いた。
『全て話した。嫌いにな―――』
『嫌いになったでしょう?』と、書きたかったのだろが、途中で文は途切れ、メモ帳には涙が落ちた。
「俺が、ユーを嫌いだと言ったか?」
ふるふると首を振る。その瞳は、涙で濡れていた。
『私の感情が動くと 近くにいる歩の運命が変わってしまう』
その文を見て俺は理解した。確かに、最近になっていままで無表情だったユーは涙を流したり色々感情が動いていた。それに合わせ、メガロ・吸血忍者・魔装少女が突如として一気に現れた。
だが、それがどうした?そんなのは俺がユーを嫌いになる理由にならない。
『こんなバケモノみたいな奴が傍にいる それを知ったら 嫌いになるでしょう?』
人形のように綺麗なユーの顔が崩れている。眉間にシワを寄せて、絶望におびえている。
「バケモノ? そんな奴どこにいるんだ? 今の話を聞く限り、ここに居るのはただの優しい女の子だけだ」
俺の言葉にユーは、ハッとした表情になる。
『私 一緒に居てもいいの?』
「ああ、好きにしてくれ・・・」
随分捻くれた言い方になったな。どうしてこんな言い方しかできないかなぁ・・・。
「ユー、笑いたい時は笑っていいんだ。運命がどうとかそんなのは俺がなんとかしてやるからさ。だから、俺の所に居ろ」
『ありがとう 今の言葉を言ってくれたのは今回で2回目。』
不意にユーがメモ帳をトントンした。二回目・・・? 俺のほかに打ち明けた人物がいるのか?
「誰に言われたんだ?」
この時、俺以外にユーが打ち明けていることにその人物に少し嫉妬していた。
『朧 あの時は朧はまだ6歳だった』
『正確には少し違うけど 大体同じような事』
ああ、だから朧とユーはそんなに仲が良かったのか。アイコンタクトでも十分通じてるからなこの二人。・・・・・え? 6歳の時? 何故、そんな幼い時期に冥界に住んでいるユーに出会うんだ? ユーがこっちに来ているときに偶然出会った? いや、8歳で外に一人で出る可能性は低いしなにより親が子供をユーみたいな奇抜な格好をした人に近付けるか? ・・・ん? 親? そういえば、朧は中三の時から俺の家に居座っていたが、あいつの親はどうなっているのだろうか? 初めは家出かと思っていたが、どうやら違うようだし、どうなのだろう? あいつは一体何者なんだ?
「なあ、ユー。朧のこと教えてくれないか?俺、よく考えたらあいつのこと何も知らないんだ」
『それは私からは言えない』
「なんでだ?」
『それは朧の問題 朧の口から聞くべきことだから』
「・・・そうか」
『でも これだけは言える』
『きっと朧は 私よりも悲しい運命を背負っている』
ユーよりも・・・? それって一体――――
「きっと・・・って、どういう事だ?」
『私も 朧の事はよく分からない』
『久しぶりに再会した朧は 昔と変わらない様で 本質は昔よりも虚ろになっていた』
『私と別れた後の事は 私もよく分からない』
ユーでもよく分からない・・・か。
朧、お前は一体、何者なんだ?
どーもー、開き直って女物の服でも買ったろうかと思っています。これだけ女性に間違えられるということはきっと僕は女なのでしょう。そうでなかったらショックでぶっ倒れます。
「セラ、僕は女っぽいですか?」
「はい?」
「僕は女っぽいですか?」
「そうですね。顔はとても女性らしいですよ?」
「そうですか・・・」
ショックです・・・。ハァ・・・。
「まあ、いいです。今更ですからね。それよりも、ユー達は・・・」
『今戻った』
「わお、噂をすればなんとやらですか。ユーは何か買いますか?」
『ゲームでいい』
「そうですかありがとうゲーマーすごいですね」
『それほどでもない』
「ま、僕も欲しいですね。歩、僕とユーはゲーム買ってゲーセンに行くのですが、どうします?」
「ちょっと待て。ゲーム買うのはいいが何故ゲーセン?」
「ゲーム買うのとゲーセン行くのは連動しています。ね?」
『あそこは騒々しいが ゲームは大変魅力的。その魅力は騒々しさをも打ち消す』
「だそうです」
「成程。まあ、俺はいい。セラとハルナはどうする?」
「あたしもいい。それよりも腹が減った」
「私は・・・お供します」
「ん? ゲーセンで3人というのはつまり一人省けになるというのと同意ですが、いいのですか?」
「構いません」
「ふむ、じゃあ、そういう事で」
という訳でやってきましたゲームショップ。
「さて、ユーは何を買うので?」
『いつもはRPGの様な一人用がメインだが 今日は趣旨を変えて皆で出来る物にしようと思う』
「皆と言っても、出来るのは僕だけでしょうに。僕だけならモン○ンでもいいでしょ?」
『飽きた』
あ、そうですか。
「なら・・・とと○ノとかどうです? 一緒に冒険出来ますよ?」
『既に持っている』
いつの間に買ったのでしょう?
「なら・・・いっそのことTRPG? あれなら本体なくても皆で出来ますよ?」
『うん』
籠にルルブとダイス等をぶち込むユー。半分冗談だったのですが・・・ま、いっか。
「あの、朧」
「ん? どうかしましたか?」
「朧もヘルサイズ殿も、同じゲームを持っているのですか?」
「ええ。D○も、P○Pも持ってますよ。まあ、やっているのは主にP○Pですけど」
「そうですか・・・」
む、何かそわそわしてますね。・・・もしかして、ゲーム、やりたいのでしょうか?
「セラ・・・買ってみます?」
「えっ」
「ゲーム機。買ってみます?」
「い、いいのですか?」
「別に構いませんよ。まあ、値は張りますけど」
そう言いつつ、P○Pを籠にぶち込む。
「これで良し。・・・あ、ユー、ならぷよ○よ買いません? 僕まだ新作買ってないんですよ」
『うん』
「どうも。・・・こんなものですかね?」
『お会計行こう』
ふう、買った買った。さて、次はゲーセンですね。
「ただいま戻りました」
ゲーセンでは主に格ゲーとロボゲーでした。結果ですか? 僕が8割、ユーが2割ですね。何がとは聞かないのがマナー。
「お、おかえり。今日の晩はピザでいいか?」
「構いません」
『構わない』
「・・・」
セラが喋っていません。
「分かった。もう来てるから、適当に食べてくれ」
「了解。・・・で、セラ。どうしたのですか?」
さっきまでゲーム機を買ってご機嫌だったのですが・・・。
「いえ、ただ・・・朧、我儘を言っても良いというのはまだ有効ですか?」
「え? ああ、別に構いませんが・・・洋食、嫌いですか?」
「嫌いというより・・・食べた事がないので少し怖いのです。和食を頂けますか?」
「んー、別に構いませんけど・・・そんなのでは現代社会を生きていけませんよ?」
「確かにそうですが・・・」
「好き嫌いはよくありませんし」
「・・・吸血忍者たるもの、いかなる敵が現れようとも憶せず戦うべし」
なんか自己暗示し始めましたけど、大丈夫でしょうか?
セラは初めての洋食にドギマギしましたが、おいしかったようでよかったです。まあ、何より。
そんな賑やかな食卓の終わりごろ。ふいにインターホンが鳴りました。
ピンポーン
「はいはーい」
歩が出迎えに行きましたが・・・この時間にインターホン?あれ?この気配は・・・。
「ユー、少し気いたいことがあるのですが、歩をゾンビにする際に(ドオオォォン!!)」
音にかき消されました。というか、この気配はやはり、彼ですね。懐かしいです。大方、歩でも殺しに来たのでしょう。
「ユー!!いきなりで悪いが治してくれ!!」
「え!? ちょ、あゆ―――。」
ユーはガントレットを外し、歩の傷口に触れてしまいました。歩の傷は治りましたが・・・。
「往生際が悪いですよ相川さん。早く死んでくださいよ。ちゃんと・・・おや?」
「犬が喋ったぁ!!」
いえ、ハルナ。僕的にはあなたが日ごろ戦っていた甲殻類のメガロが喋っていた時の方が衝撃だと思うのですが?
「最近見ないと思ったら、こんなところにいらしたんですか。ヘルサイズ様、そして朧様」
「「え?」」
・・・あー、まあ、薄々誰なのかは気配で分かりましたが、そこはもっと順序というものがあるでしょう? ほら、歩もセラも僕の名前が呼ばれたら驚いてますよ?
「困りますよ全く。一言言ってから魂呼びもどして下さいよ。あなたの仕業だと分かっていたらこんなところに来なかったのに・・・。それに朧様も、あなたは思慮深いのですから、このようなこと、すぐに気付くはずですが?」
『忘れてた』
「すみません。ですが、僕は悪くなくないですか? 普通、報告したと思うでしょう?」
「まあ、確かにそうですが・・・。全く。お二人は考え深いのに、肝心の所はぬけてますね」
「いや、僕じゃなくてこの場合ユーが、ではないですか? という訳でユー、謝罪」
『ごめんなさい』
「まあ、いいですよ。これからはお気を付けを。」
「でだ、お前は何者なんだ?」
歩がケルさんに質問しました。妥当な質問です。
「私は冥界の番人で魂を集めています。あ、犬なのに番人はおかしいとかいう突っ込みはなしですよ?番犬じゃなんかこう・・・ねぇ?」
「ねぇ?」『ねぇ?』
ケルさんが首を傾げるのと同時に、僕とユーも首を傾げました。
「リアクションに困るな(ユーかわいい)」
「歩、変態です」
「何故お前は俺が考えていることが分かった!?」
「カマ掛けてみたのですが、そういうことを考えていたのですか・・・。失望しました。
あ、では、僕はもう寝ますね。お休みなさい」
まあ、普通に今日は疲れましたし。
この後、買ったゲームを忘れたのを思い出し、下に降りた時にセラが血が足りないということで僕の血を飲もうとしたことでひと悶着ありましたが、まあ、吸われなくて良かったです。・・・・・僕なんかの血を吸ったら、どうなるか分かったものじゃありませんから、少しきつめに言ってしまいました。その時、セラ驚き、悲しそうな顔をしていました。
セラの為を思った事でしたが・・・まあ、言い方があったかもしれませんね。反省です。
ま、本当に僕なんかの血を飲んだらどうなるか分かったものではないので、飲ませなかった事については全く悪いと思いませんけどね。
さて、明日に備えて寝るとしましょうか。
祝、最大文字数更新。
ぶっちゃけ、長すぎだと思いました。
NGシーン
「ジャストミートなのです!」
ボゴガシャ!!
「・・・朧、穴が空きましたけど?」
「・・・ボクハナニモミテイナイ」
『朧、自重して』
「そうだそうだ!」
「すみません、ハルナさんだけには言われたくありません