設定パクリじゃねぇか盗作とか○すぞって怒られたら消します。
せっかく書いたし供養、供養。
オリ主 欝モノなのでご注意ください
部屋の隅で膝を抱え、さめざめと涙を流す青年が居た。
彼の名を藤丸立香と言い、此処人理継続保障機関・カルデアの最後のマスターの片割れだ。
いや、今の様では片割れであったとしか言いようが無い。
彼の隣に居たであろう少女は突如として現れた男を先輩と呼び、今まで旅を共にしてきたはずの彼を軽蔑するようになった。
彼が契約していた他のサーヴァントも同様らしく、嫌悪やら何やらの感情を隠そうともしないのである。
既に七つの特異点を修復し終え、最終決戦間近だというのにも関わらず何者かによって発生したこの異変は彼を蝕んでいくばかりである。
彼は変わっていなかった。
変わってしまったのは彼に対する認識のみ。
曰く、今の今まで部屋のベッドで膝を抱えて震え泣くだけだったのが藤丸立香であり、突如として現れた男こそが今までの旅を完遂してきた最後のマスターの片割れという認識だそうである。
突如として現れた自称マスターの男は現在、女性サーヴァントの尻を追い掛け回してはセクハラを重ねているだろう。
彼を正しく認識できるのは最後のマスターのもう一方の片割れである私と、私が契約出来たサーヴァントのみ。
何故、どうしてと彼の元サーヴァントに尋ねれば、膝を抱えて泣いているだけの男など何の役にも立たないだろうと返ってくる。
「嗚呼、なんと情けない。彼との絆はその程度だったのか」
「彼との絆だと? 冗談ではない、あんな軟弱な男などとは仲間にすらなりたくないさ」
投げかける私の言葉に返ってくるのは呆れと失望。
そして私を見る目までも、侮蔑が混ざり始めてくるのである。
恐ろしい、認識を変えてしまうと言う事は、なんて恐ろしいことなのだ。
ほんの少しだけ、認識を変えるだけで人はここまで薄汚いモノになってしまうだなんて。
「ああそうか、朝からフォウ君を見かけなかったのはそういうことか、花の魔術師よ」
虚空に向かって一人ごちる。
こんな汚いモノを彼に見せてしまえばたちまち世は滅びてしまうであろうから。
代々盾の魔術師を生み出してきた系譜の家系である私がここまで戦ってこれたのは、ひとえに藤丸立香の存在があったからである。
家ぐるみでの付き合いがある幼馴染であったものの、彼の家庭は魔術の心得の無いただの一般家庭。
戦いとは無縁な筈の彼だが、幼い頃から心だけは私よりも強いと感じていた。
彼の心に助けられ続けたからこそ、私は彼の隣に立ち続けているのだ。
そんな彼が今、折れようとしている。
私は今までの旅路を覚えていると言ったところで、立ち直れるわけではない。
折れそうになっても支えてくれた彼女も、私よりも多く契約した仲間のサーヴァントたちの心も離れてしまったのだから。
私や私のサーヴァントだけでは支えきれないだろう、戦い抜けないであろう。
折角此処までやってこれたというのに、突如として現れて横から結果だけを掠め取っていったクソ野郎に人理を修復できようものか。
嗚呼、ここで人類の未来は途絶えてしまうのか……まぁ、それもいいだろう。
愚かな人類の最期に相応しい結末か、愚かなマスターによってその幕を閉じればいい。
立香の様な綺麗な心を持つ人間も少なからず居ただろう。
だが、私を含めた大多数の人間は愚かでしかないのだから。
■■■■■……あんたの勝ちだ。
私は彼の隣で最後を迎えよう。
人理が焼却されるまで、彼の隣に寄り添おう。
終局特異点である冠位時間神殿ソロモンの攻略が、あのクソ野郎と認識をすり変えられてしまったサーヴァント達で始まる。
最後のマスターの片割れとして出動要請が私にも入ってはいたが、私の相棒が隣にいないのであれば私は何の役にも立たないと言い張り彼の隣に居る。
私のサーヴァントと共に彼の部屋に立て篭もる。
叩かれるドア、再三の出動要請を無視し、サーヴァントにはドアを固定して貰う。
「行かなくて良いのかい」
彼の声はか細く、今にも消え入りそうである。
「私の相棒はお前だけだぞ? お前が行けないのであれば、私が行く訳が無かろう。私はお前がいたからこそ、戦えたのだから。勿論、共に戦ってくれたサーヴァントが居てこそでもあるがな」
「でも……」
「お前が救いたいと願い、行動するのであれば共に行こう。それが私の願いだからな」
沈黙、私のサーヴァント達も私の意を汲み取って静かに佇んでいる。
そして部屋のスピーカーから放送が流れる。
『全滅だ……サーヴァントも、××君も……マシュも……死んでしまった。お願いだ、人理を救えるのはもう君しかいない、助けてくれ』
彼が愛した少女が死に、彼は折れる──そう思っていたが折れなかった。
いや、折れた心のままに立ち上がった。
愚かな自称マスターにあの数のサーヴァントが率いれる訳もなく、全滅してあのクソ野郎はマシュを道連れに死んだ。
そんな中で立ち上がった立香、頼れる仲間がいなくなっても立ち向かおうとする彼に投げかけられるは罵詈雑言。
「お前なんかはお呼びじゃないんだよ、彼を出せ。最後のマスターである彼が必要なんだ」
恐ろしい、人間というのは何故こうも恐ろしいのか。
汚いモノを無視して、人理修復を成すために立ち上がった彼に疑問を投げかける。
「なぁ相棒、なんでこんなにも汚いモノを救おうとするんだ」
「約束……だから」
たった一言。
嗚呼そうか、絆は失われてしまったけれども、立香の中で約束は生き続けているのか。
ならば私も共に行こう、何時か見た物語には無かったこの身はきっとその為にあるのだろうから。
かくして、藤丸立香は人理修復を成し遂げる。
最期まで本当に隣に居てくれた最後のマスターその片割れを失って。
片割れのマスターの最期は笑顔。
「お前の為に死ねるなら本望さ、後は任せたぜ? 相棒……」
覚醒した盾の魔術師は、サーヴァントの宝具に迫る盾の魔術を展開する。
ただの人、ただの魔術師の身でありながら立香の盾となって、■■■■■の攻撃を立香に届かせること無く防ぎきるも、自らは消滅した。
立香は彼から託されたサーヴァントと共に■■■■■を討ち倒す。
成された目的、続く未来、その先には此処まで隣に居てくれた彼、彼女の姿は無く、心は空虚なままカルデアに帰還する。
彼に託されたものを無駄にしない為に。
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「サーヴァント、シールダー参上。やっと呼んでくれたんだな相棒、死して尚お前を守れるなら本望さ。それじゃまぁ、よろしく頼むぜ相棒」
関係は戻らないまま、本当にカルデア最後のマスターとなってしまった藤丸立香。
人理修復を終えたのも束の間、新たな歪みが発生する。
足りない戦力を整えるために召喚を行って現れたのは、終局特異点で消滅した相棒盾の魔術師だった。
次回、亜種特異点Ⅰ【悪性隔絶魔境:新宿】
それはただの幕間に過ぎない。
オリ主ー! 俺だー!! マシュを救ってくれー!! 頼む!!
どうして救わないんだ!! おめぇ、ぜってぇゆるさねーぞ!!
ハッピーエンドに何故しなかった!? 言え!!