提督適正検査を受けるも、適正無し。妖精さんも見えないというのに採用されてしまう。
着任先はブラック鎮守府だった場所。会う艦娘達には唾を吐かれるかの如く悪態をつかれてしまう。
この先生きのこるための戦いが幕を開ける!
ランキングの艦これ系読んでて久々に書きたくなった。書けませんでした
元ブラック鎮守府に着任させられた件について
面倒臭い、その一言に尽きる。
気づけば転生していた艦これ世界、2度目の生を謳歌していたが、深海棲艦の出現により人類はあっという間に生息圏を狭められ、提督たちが戦うも、敗れ去り人類はどんどん生活圏を縮小していくハメになった。
転生者である自分も、以前提督適正検査を受けさせられたが、結果は適正無しで妖精さんが見えるわけでもなく、何とかなるだろうとタカをくくっていたのだが、敗戦アンド敗戦によってどんどんと生息圏が後退していく。
そんな中で一通の手紙が届く。
『貴殿を某鎮守府提督として任命す、ついては大本営まで来られたし』
わけがわからないよという感想が頭の中に浮かんだまま、白服の海軍兵に両脇を挟まれ大本営へ連行された。
あれよあれよというままに話は進んで一気に鎮守府へご案内される。
流れに流されどこまで行くのか、この先生きのこる為だし仕方がないかと思うのも束の間、出会った艦娘たちへ挨拶をするのだが如何せん反応が悪い。
反応が悪いどころではなかった、殺気を込められ睨み返されるレベルである。
執務室へ入ると、長門が執務机に座って執務をしていた。
あ、これ前世で読んでた2次創作みたいだなとか考えてたら案の定、元ブラック鎮守府でした。
少しばかり問答してみたが、お前なんぞ提督として認めないし、こっちで勝手にやるとのこと。
成るほど、これは関係改善とか無理ですねってことで、とりあえず建造と入渠だけはさせてくれと頼んでなんとか承知させる。
機械的に案内をしてくれる大淀に連れられ工廠へ行くと、明石がいるわけだがやっぱり睨まれるわけでもうどうしようもない。
とりあえず最低限の資材で3艦建造。
曙、大井、響が出来上がるも、先の2人は反抗的である。
ああもうと思いつつ、大淀に自室へ案内を頼むが、早速先の2人が離反。
響、君だけが頼りだなんて悲しみに明け暮れながら辿り着いた自室、ドアを開けば届いた荷物が荒らされており、部屋が部屋として機能しない程に荒らされていた。
あ、やっぱりこれ前世で読んだことある2次創作みたいな展開だと思いつつ、辛うじて残っていたキャンプセットを手に取り大淀に礼を言う。
「さて、響。君だけが提督としての能すらない僕の元へ残ってくれたわけだが、君は僕を助けてくれるかい」
差し出した僕の手を、彼女は取ってくれた。
よく考えてみたら、騙して悪いがの可能性があったのに手を差し出してしまうのは愚かなことだったかもしれないが、結果的に彼女は手を取ってくれたわけで、彼女がいれば深海棲艦への反逆も可能になるというものだ。
そこから僕たちの戦いは始まった。
最初は僕だけが鎮守府の端の端に建てたキャンプで過ごしていたが、数日してからは響もこちらで暮らすようになった。
どうやら、鎮守府の寮の居心地が悪いらしい。
艦娘も人間みたいなものなんだなぁと思いつつ、響と共に錬度を高めていく。
何度か建造をするが、基本的に艦娘は離反していく。
曰く、提督でもない貴方に付き合ってはいられませんとのこと。
それでも残ってくれる艦娘はいるもので、夕張、電、運良く建造できてしまった島風が僕の仲間になってくれた。
増えた仲間たちも、最初は鎮守府の寮にいたが、やはり居心地が悪いと数日したらキャンプ地へやってきた。
艦娘も女なんだなぁと思いつつ、皆と共に錬度を高めていく。
稀に長門が顔を出して嫌味を吐いていくが、そんな暇あったら彼女自身の言うお国のためにさっさと海域を開放して欲しいものであるという思いは伝えずに聞き流しておく。
錬度が上がったか上がっていないのかすらわからないまま、近海警備と簡単な訓練、遠征、休息を繰り返していたある日、突然妖精さんが見えるようになってしまった。
なんでや。
妖精さん曰く、その真摯な態度を日々見ていて今日この日に提督として認めてくれたらしい。
なんでや。
とりあえずこの鎮守府は使い物にならないのは明白なので、奪われた鎮守府を奪還しに行く流れに。
錬度足りない気がするのですがそれはと思いきや、響たちが突如として光輝く。
響はヴェールヌイに改装され、他3艦は錬度が急激に上がる。
具体的には50くらいまで一気に上がった。
ヴェールヌイとなった響に至っては、98と頭がおかしいレベルの錬度まで跳ね上がった。
なんでや。
錬度は高まったが、艦の数に不安が残るので、溜め込んだ資材で戦艦・空母狙いで建造する。
呼びかけに答えるかの如く、現れたのは榛名、加賀、瑞鳳の3艦。
やったぜと右手を上げぐっとガッツポーズをした瞬間に建造したての3艦が光り輝いて錬度が90台まで跳ね上がる。
なんでや。
あ、そういえば今残ってくれてる艦って前世でそれなりに育ててた艦なのではという発想に思い至るが、そんなことよりさっさとこんな鎮守府からはおさらばするに限る。
あっけに取られている明石を残して執務室へ。
あ、僕マジもんの提督になりましたよーということと、ぼかぁこんなとこにいられるか、ぼくは乗っ取られた鎮守府を奪還しに行くという旨を大本営に送る。
提督アンチな長門さんにお前なんかにそんなことできるわけない的なサムシングを投げかけられるが、鍛え上げられたスルースキルを持って、お達者でどうぞとさらりと流しこの鎮守府を去る。
「良いのですか提督。仮にも彼女たちだって提督の鎮守府の艦娘じゃないですか……」
「良いのさ榛名。そもそも彼女たちは僕の鎮守府の所属艦娘ではあるが、僕を提督として認めなかった艦娘達だ。僕の艦娘は今のところ君たち7艦だけさ」
僕たちの戦いはこれからだ! と言わんばかりに、ここより西にある奪われた鎮守府へと歩を進めることになった。