ハイスクールD×D 兵藤一誠に SW2.0 オリジナル主人公が転生したら?という物語
一誠くんが強化されすぎています。オリジナル神器も出ますがおまけ程度です。
原作改変・進行は原作に沿いつつ所々展開が変わって行く感じで書こうかと
session01
「私、天野夕麻って言います。あの、兵藤一誠さんですよね? 前に見かけた時から一目惚れしちゃって……好きです、付き合ってください」
「あ、ありがとう。けど、お断りします」
俺こと兵藤一誠は現在、帰り道の近道でよく使っている公園にて美少女に告白をされるも、即座にお断りを入れている最中である。
「……えっ?」
「えっ?」
美少女こと天野さん……確かに可愛いんだけど好みじゃないんだよね。ルックスは確かにいいしお付き合いできればきっと自慢できる彼女になりそうなんだけど、どうしても俺には外せない条件があるからお断りさせてもらう。
「な、なんで!? どうして……」
天野さんがうろたえながらも、だんだんとこめかみに青筋が立ち始める。
「ッ…!!わざわざ下等な人間に合わせて観察しようとした事が間違いだったようね……いいわ、貴方が危険かどうかはわからないけど確かに
すると、突然彼女の背中から真っ黒な羽が現れて天野さんは宙に浮かぶと手の先に光が収束して槍の形になって固まる。
「じゃあね、人間の兵藤一誠君。墜天使の……女のプライドを傷つけてくれてどうもありがとう、そして死になさい。恨むならその身に宿してしまった神器を恨むことね」
余りにも突然な展開に固まってしまっていた俺は悪くないと思う。天野さんは言葉と共に手の先にある光の槍をこちらへ向かって投げたのだ。
回避判定……ファンブル――大失敗
そしてそれは固まっていた俺の腹へと突き刺さり穴を開けた。
今まで平凡に暮らしてきた俺が腹に穴が開いてしまっては動けるはずも無い……だと言うのに体は勝手に動いた。火事場の馬鹿力というのか、最期の悪あがきと言うのだろうか。俺は声にならない叫びを上げながら天野さんとの距離を詰めて跳躍し、殴りかかっていた。
「う、嘘! 何よ、ただの人間じゃないの!?」
天野さんの顔は驚愕に染まりつつもその攻撃を回避して俺はそのまま落下し着地も出来ずに地に倒れ伏す。
あんなことなんてしたこと無いのになんで体は動いたのかわからないけど何処となく懐かしい感じがした。そんなことを考えているとわき腹に尋常じゃない痛みが走り俺は地面とキスをしながら転がった。どうやら蹴り飛ばされたらしい。
「本当に何なのよ、驚かせて結局はただの人間の死に体じゃない! どうせもう持たないでしょうし、そこで地面とキスして最期を迎えなさい」
天野さんは踵を返し黒い羽を広げて飛び去っていく。
ああ、意外と綺麗だな……でも猫耳と尻尾、それが無いのはいただけない。
もし猫耳尻尾がついていたとしても、彼女には全然似合わないと思うし……猫耳と尻尾が似合う彼女、欲しかったな……死にたくないな……ああ、死にたくない。もっと青春を謳歌して、猫耳尻尾が似合う彼女を作るんだ、だから死にたくない!!
そう思いながらも、傷ついて血を流しすぎた体は既に限界を迎えていて、俺の意識は途絶えた。
ポケットの中にたまたま入っていた変なチラシが光を発し、現れた鮮やかな紅の髪を持つ美少女を見ることも無く。
生命抵抗判定……失敗――死亡
精神抵抗判定……拒否――転生成功
夢、夢だ。俺は夢を見ている。そこは廃墟のような教会で軽装の男が一人と神父が一人立っている。
二人は離れて立会い何かを言い合っていたがそれが一旦納まると神父の体が肥大化して変容し、人ならざるものの姿となったのだ。
普通であれば驚くところだろうが俺はそれになんら疑問を持たなかった。平然と受け入れられたのである。
何故だろうと思いつつも二人の成り行きを見守ってしまう。
軽装の男が構える……剣や銃などは無くその拳をだ。そして彼が何か呟くと彼のつけている手甲と脚具が光を纏った。
その間に化け物は彼との距離を詰めてその鋭利な爪で彼を引き裂こうと腕を振り上げている。
だが、それは彼の距離でもある。彼は振り上げられた腕の更に中へと入り化け物の腹へ蹴りを入れる。
化け物は振り上げたその腕を振れずにたたらを踏み、そこへ彼は連撃の拳を叩きつけると同時に何かを呟く。すると、何も無いところから現れた炎の球が化け物に向かって飛来しその身を焼いた。
化け物はそのまま焼け焦げて倒れる。起き上がることも無く、絶命したようだ。
その光景を唖然として見ていた俺の方を軽装の男は見て口を動かした。
”はやくおもいだせ”
一体何を思い出せと言うのかわからないが、この光景をどこかで見たことがあるような気がして考え込んでしまう。
考えているのだが、どうにも思い出せない。既視感というには、どうにも今風の建物では無いし生まれてこの方教会なんぞに足を運んだことも無いと言うのに。
『……きて、ごしゅ……にゃ。……やく……い……にゃー』
聞こえなかった筈の音……誰かの声。その声に俺の意識は引き戻される。
『起きてよ、起きてーごしゅじーん! 早く起きにゃーとにゃーの爪で引掻くにゃ!』
朝だ。随分と寝覚めの悪い朝は普段なら忘れる夢を何故か覚えているので気持ちが悪い。
目覚ましを止めて階下へ降りるとお袋様が丁度俺を起こしに来るところだったようだ。
お小言を貰いつつも家族で食卓を囲んで飯を食って学校へ向かった。
今日も今日とて学校に行く。俺が通うのは私立駒王学園の二学年だ。
学校での俺、自分で言うのも難だが文武両道だ。トップとまでは行かないものの成績上位、スポーツも万能で引く手数多だがどうにも部活をやる気が起きずに帰宅部である。
そして変態である。女子更衣室を覗こうとしたりとか、悪友である松田と元浜と一緒になって朝からエロDVDやエロマンガの話をしたりと女子からドン引きされることが多い。
その二つの要素が相まって学園ではちょっとした有名人になってしまっている。
俺がそいつを知らなくても、そいつは俺を知っていて『げぇ、イッセー!?』なんて呟きが聞こえてきたりすることもあるくらいだからな。俺は関羽じゃねぇってのに。
欠伸を噛み殺しながら歩いていると後ろから声をかけられる。
「よー、心の友よ。こんな時間に登校だなんて珍しいじゃん?そういや、貸したDVDどうだ?かなりよかったろ?」
悪友の松田だ。そしてその隣には元浜がいる。
「今朝はいい風だったな……おかげで朝からパンチラを拝めたぜ」
朝からお盛んだが、青春思春期真っ只中の健全男子高校生なら当然ありえる話だろう。多分。
「いや、まだ見てねーんだわ。今日にでも帰ったら見るかな」
下らない下世話な話をしつつ教室に行って授業を受ける。
変わらない日常だ。腹に穴が開いているなんて事実も無い。なら、俺は一体どうやって家に帰ったのだろうか? そこが全く記憶に無いのが恐ろしい。
この時の俺は、既に変わらない日常じゃなくなっていたことには気づいていなかったのだ。
授業を終えて悪友二人と遊んで帰路に着けばもう既に日は落ちて夜の闇が辺りを黒に染める。
朝に比べてやけに体が軽い上に、朝昼はあまり気にならなかったけど前々から感じていた体の中に感じる何かがより大きく感じられる。
近道の公園。辺りを見回して誰もいないことを確認し、全速力で走る。運動神経は良い方だったが、それよりも速いと思える速度が出た。跳躍すれば、戸建ての高さくらいは軽々飛べる。
明らかにおかしい身体能力の向上に疑問は尽きない。俺の体に一体何が起こったというのか? そんな物思いに耽っていると視線を感じる。
誰もいなかったはずの公園、その公園の外側の道から視線を感じる。殺気……感じたことが無いはずだというのにわかってしまう。明確な殺気。
だが、その殺気には重さが無い。何故俺は殺気の重さがわかるのか? 疑問は尽きないままその殺気を発していた人物が近寄ってくる。
男……スーツを着た男がこちらを睨みながらもゆっくりと歩いてくる。その間俺の脳内では危険信号が発せられるも何故か心の奥底では大丈夫だと矛盾した考えが浮かび上がっている。
「ほう、こんな島国の地方都市……さらには市街から外れたこんなところで貴様のような存在に会うとはな」
スーツの男が発した言葉は意味不明。恐らく頭がパッパラッパーな人なのであろう。精神病院を勧めるべきか。
そんな中でも、理性は逃げろと告げるのに本能は戦えと俺に言う。格闘術なんざ習っていないし、武器も持たない俺に何が出来るというのか。そもそもこの男は本当に危険なのだろうか。わからない。
理性が勝り及び腰になる。いつでも逃げられるように重心が後ろに傾く。
「つまらんな。まあいい、お前の主は誰だ? こんな寂れた場所を縄張りにしているのだ、きっと階級も低い下級か、物好きか。もう一度問うぞお前の主は誰だ?」
わけわからん、やっぱり頭がパッパラッパーな人だったようだ。主がどうたら言ってるが、覚えも無いしな。
「だんまりか……これだから下級な存在は困りものだな。お前の属している主の名前を……そうか、おまえ『はぐれ』だな。答えられないと言うのであればそうなのであろう。」
ぶつぶつと一人語りだしたパッパラッパーな人。イっちゃうお薬じゃなくて、正常になるきちんと処方されたお薬を飲むべきだと思うんだが。
「よし、主も仲間も気配を感じない。逃げもしなければ、魔法陣も展開せずか。『はぐれ』と断定して、おまえを始末させてもらおう」
先制判定……成功――先制攻撃可能
言葉と同時に殺気が強まり、男の手の先に光が集まるのを感じた。それと同時にバックステップからの方向転換全力疾走。
身体能力が上がったあの速度ならきっと逃げ切れる。そう高をくくってしまったのが間違いであった。
回避判定……無し――逃走の為必中
激痛……腹部が焼けるように熱い。足が止まり、自然と視線が腹の方へと向く。そこには見知った光の槍が腹を貫いていた。
声にならない叫びを上げる、だが倒れることは無い。そう、まだ倒れることは無い……まだやれるのだから。
瞬間、脳内で銃の撃鉄が落ちたような音が鳴り響き、記憶が雪崩れ込んできた。
前世の記憶……危険な世界で過ごした一人の男――英雄と呼ばれた人間の記憶、そして技術と
一瞬にして俺は理解した。何故本能が戦えと俺に告げたのかを。そして、体の中に感じていた何かが
「ふむ、まだ倒れんか……意外と頑丈だな。弱めに形成したとはいえ、この光はおまえら
スーツの男の声が近づき、俺はそちらに目をやる。
そこには黒い羽を背から生やしたスーツの男が立っていた。
魔物知識判定……成功――相手の強さ判別
そして俺は感じる。
男の無駄な語り、油断、それを利用させてもらおう。俺は動かないまま、男が近づいてくるのを待つ。
「では、『はぐれ』悪魔くん。死にたまえ」
男は間抜けにも至近距離で槍を振り上げた……だが、残念なことにそこは俺の距離だ。
特技宣言:カウンター……成功――相手の攻撃を回避してこちらから攻撃を加える
隙だらけの腹へ、夢で見たように蹴りを入れる。装備が無いのだが、夢の中……前世よりも威力が高いように感じる。
男は驚きの声すら上げることもなく苦悶に表情を歪めるだけに留まってしまう。光の槍は霧散している。
続けて拳の連撃を叩き込み、最後は男の顎に拳を叩き込んで宙を舞わせて男は回転しながら地に落ちそのまま倒れ伏す。
呆気なくも今世での初めての戦い、そして勝利に気が抜けてしまい俺はそのまま地面に倒れてしまう。もう立つ事は出来なさそうだし、本当に死にそうである。
血を流しすぎたと言うのもあるが、あの光……男が
死にたくない、助けて欲しい……そんな未練がましい言葉が脳内を駆ける。
すると、どこからともなく光があふれ出した。光が収まるとその中から出てきたのは紅――鮮やかな紅の髪を持った美少女であった。
「ごきげんよう、墜ちた天使さ……あ……?い……わ……って……なた……危険……ね……あ……じ……く……」
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生命抵抗判定……成功――気絶
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