「ん・・・あぁ・・・ここは・・・」
暗くて周囲がよく見えない…これは…水の音か?
水の流れる音…川か?いや、俺様は確か・・・!!
「もしかして俺様…蘇っちゃった?
俺様は確かにあの時コンボイと落ちて消えたはず…だとしたらこれはつまり…転生ってやつか!」
となるとあの忌々しいコンボイも一緒に転生している可能性も…いや、今それは措いておこう。
視界が悪いため下手に動けずゆっくりと立ち上がると今度は手を握り締める
体は・・・よし、ちゃんと動くな・・・ん?なんだ?このモチモチとした感触は・・・
まさかとは思うが・・・いや、いくら転生(?)だからって・・・そんなことあるのか?
とりあえず、川に行けば自分の姿が確認できるはずだ。
「頼むから予想が外れていてくれよ~頼むよ~」
ゆっくりと音の方へと近づくと僅かな光が反射して川の存在を明らかにする。
「さぁて、これが今の俺様の姿だ!ドン!」
勢いよく下を向き川に映った自分の姿を確認する。
「嘘だろ・・・なんで俺様が人間になってるんだよ・・・
しかも全裸って・・・チ〇コ丸出しじゃねぇかよ、チ〇コキャラはあの鼠野郎だったろ!!??」
その川に映るのは紫のショートヘアが似合う裸の少年・・・恐竜でもドラゴンでも、蓑虫でも頭だけでもコンボイのキグルミでもなく、見た目年齢10歳ほどの人間の少年であった。
「クソッ、このままじゃあ威厳の欠片も何もあったもんじゃねぇ、とりあえずは服を探すか。」
とは言ったものの当てなんて全くありはしない。
おとなしく川に沿って下流へと移動し始めて20分が経ったときだった。
「おや?こんな所になんで人間の子供なんかが居るんだい?もしかして迷子なのか?」
青と白の服を着た紅い髪の女性が現れた・・・何故か船に乗って鎌を担いでいるが。
これが運命力というものなのだろうか?流石は破壊大帝だ。
「誰が人間の子供だ!この俺様は破壊大t…いや、今のは気にするな。
それより女、俺様はこことは違う星から来たんだが…何故かこんな姿になっていてな、布切れか何かあったら譲ってくれないか?」
人間なんぞに頼みごとなと屈辱ではあるがこんな状況なら仕方がないだろう。
まぁ、子供が自分は異星人だ~なんて言っても信じられないだろうがな。
「お、あんた外来人なのか、まぁそんな姿で出歩いてたら風邪でも引いたらかわいそうだしなぁ…
よし、よかったらあたいの家に来るかい?少し狭いが問題ないはずだ。
あ、私は小野塚小町っていうんだ、あんたは?」
「・・・それはつまり、俺様に衣食住を提供しようということか?」
「まぁ…そうなるのかな?子供1人じゃこの世界は危険だからね。」
これまたなんというラッキー、布切れを求めただけなのにこの世界での拠点まで手に入れられようとは…これが子供の力か…
とりあえずこの世界のことをまだ何も知らない以上まずはこの女を利用して情報を得るとするか。
「俺様の名はメガトロンだ。これから(情報源として)よろしく頼むぞ、女。」
「だからあたいは女じゃなくて小町だっての。
まあいいか、さぁ船に乗りな、家まで連れて行くよ。」
こうして破壊大帝と死神は出会ったのだった。
「そういえばメガトロン、どうしてあんたはここが別の星だと思ったんだい?
あんたみたいに外の世界からやってくる奴は稀にいるんだけど、ここを別の星だなんて考えはしなかったからね、よかったら理由を聞かせてくれるかい?」
俺様の話を信じたのはそういうことだったのか…にしてもこういう場合って元の世界について教えても大丈夫なのか?まぁいいか。
「なぁに、俺様の居た世界には川は無かった、ただそれだけさ。
それに、こんなに有機物も無かったしな。」
「有機物が無かった?なんか寂しそうな世界だね。
あ、悪いね、不謹慎なこと言っちゃって。」
「寂しそう・・・か。確かにさっきの言葉じゃそう思っても仕方ないな。
まぁ、いい星だったさ。一時期は俺様がその全土を支配していたしな。」
「あんたみたいな子供が?」
「だから子供じゃないって言ってるだろうが!
俺様は前は最強のトランスフォーマーだったんだぞ?」
「そういえばそのトランスフォーマーってやつ、さっきからちょくちょく言ってるけどなんなんだい?」
「トランスフォーマーとは何か…1985年の7月6日に放送開始したロボットバトルアニメーション、またそのアニメに出てくる機械生命体の総称…ってところかな?
ようするに、俺様は元々は機械だったってことだよ。魂付きのな。」
「なんか・・・すごい説明だね・・・」
「そりゃあお前、俺様は数あるトランスフォーマー作品の中でも一番の問題作、アニメ業界の黒歴史とされるあの『ビーストウォーズ』シリーズのメガトロン様だからな。
あ、今ので分かると思うが俺様以外にも色々なメガトロンがいるんだぞ?」
「へ、へぇ・・・」
なんだ?折角丁寧に説明してやったのにこの反応は、ちょっと失礼なんじゃないのか?
っていうか、俺様の情報ばかり教えて全然この世界のこと聞き出せてないじゃねぇか!
「とりあえず俺様のことはここまでだ、今度はこっちについて教えてくれや。
ここがどんな所なのか、どうやれば生きていけるか、色々とな。」
正直に言ってしまえば俺様はもうトランスフォーマーでもデストロンでもないからな…変な事をするつもりは無いんだが・・・
「うーん…そうだねぇ、まずここは幻想郷っていう土地で、外の世界から結界で隔離された世界なんだ。
基本的には死んだりして忘れ去られた者達が迷い込んだりするんだけどね、極稀に結界が不安定になったりしてまだ忘れ去られていない外の世界の人間とかが来ることもあるんだ。
ついでに言うとこの世界には人間以外にも妖怪や神様の類も結構いてね、あたいも実は死神だったりするんだよ。全然そうは見えないだろ?この世界の妖怪や神様ってのは見た目で判断するのが難しいからね。」
「そうか!だからそんな鎌持ってんのか!いや~実はずっと気になってたんだよそれ。」
でもまさかこの世界で最初に会ったのが死神とはな、流石は敵のボスってか?
まぁ、今はもうデストロンでもトランスフォーマーでもないんだよな・・・
「ってあれ?多分俺様って生きてるんだよな?死神の家に行くって…大丈夫なのか?」
「あぁ、そのことなら…多分大丈夫だと思うよ、一旦家に行って着替えたらあたいの上司の所に行って事情を話して許可をもらおうと思ってるんだ。
きっと映姫様は人里で暮らすよう勧めてくだろうし最終的にどうするかはあんたに任せるけどさ。
あ、映姫様ってのは上司の名前ね、あんたと同じくらいの子供みたいな見た目してるけど一応閻魔様だから行儀良くしておいたほうがいいよ。」
人里ねぇ…悪役から解放されたっていっても有機生命体が嫌いなのは変わらないからなぁ…それに折角衣食住と全部用意してくれるって言ってくれたんだしな、こっちに住まわせてもらううか。
はい、というわけで『らき☆すた ‐高校生達の5D’s‐』と週交代で投稿していく新小説なんですが・・・完全に趣味とノリでやっていく予定なのでかなり暴走すると思います(笑
ちなみに千葉トロンの外見についてですが、私の中でのイメージとしてはプリヤに出てくるショタっ子ギル君の髪を紫にした感じとなっております。
ほとんどの分からない方は是非調べてみてください。ついでに漫画も買ってみてください。あと出来ればアニメも見てください。
今回は初回なので短めですが次回からは長くしていく予定なのでお楽しみに!
それでは再来週~!