もちろん小説もですよ!
後すでに出ているにもかかわらずオリキャラタグがなかったので追加しました。
これからでるであろうヒロイン用にもタグを追加しています。
(まさか負けるとはな……。舐めてた訳じゃなかったけど……大した奴だ。)
オッドアイズの攻撃の余波によって吹き飛ばされたクロノスは仰向けになっていた。
クロノスは遊矢の事を舐めてはいなかった。しかしデュエルに負けることはないだろうと思っていた。何せ自分の使う古代の機械は攻撃する時に相手の魔法、罠カードを無効にできる。そのため相手がアクションカードを使いこなすデュエリストであればなおさら有利になれるのだ。ストロング石島戦でのアクションカードを駆使する戦術は見事なものだった。それを封じ込めればペンデュラム召喚を使われようとも勝てる自信はあった。だが実際はペンデュラムモンスターのさらなる効果、古代の機械の効果が発動しないタイミングによるアクション魔法の発動、これらによって自分の考えが見事に覆されてしまった。
(ははっ。俺も馬鹿だよなぁ。今まで見てきたアクションカードが相手の攻撃を防ぐ奴ばっかだったから古代の機械さえ出せれば警戒する必要なんかないって思うなんて。あーほんと馬鹿だなぁ俺)
「大丈夫か?」
考え込んでいるクロノスに遊矢がこちらにかけより声をかけてくる。仰向けで倒れこんだままの姿勢でいたためか心配した様子でこちらを見つめていた。
「ああ。ただ考え事をしてただけだ。見事だったよペンデュラム召喚。本当に良い物を見せてもらった。ありがとう榊遊矢君。」
笑顔で遊矢に感謝の言葉を伝えるクロノス。それを見て遊矢も
「ああ。俺も楽しかった。ありがとう。」
そう言ってクロノスに手を差し伸べる遊矢。クロノスはその手を握り立ち上がった。
「これぞ男の友情!いいぞ!熱血だ!」
修造が涙を流しながら大声で叫ぶ。
(本当に良いデュエルだった。良かったね遊矢。みんなを笑顔にできて。)
今までの遊矢ならアクション魔法を封じられオッドアイズを破壊されてしまったらゴーグルをつけ泣いてしまっていただろう。だがその状況になっても挫けず見事に勝利したのだ。
修造のように大声で叫びこそしなかったものの柚子自身も心の中で喜んでいた。
「すごかったよ!遊矢お兄ちゃんもクロノスお兄ちゃんも。」
「最高に痺れたぜ。」
「私もすっごいワクワクした!」
「僕もデュエルしたくなっちゃった。次は僕の相手をしてもらおうかな?」
「もう素良ったら。」
どうやら子供達もあのデュエルを見て興奮したようだ。
「どうやらデュエルを見てくれてた他の人も楽しんでくれたようだな。」
「ああ。これが俺が目指しているデュエル。エンタメデュエルなんだ。」
「エンタメデュエル?」
聞いたことのない言葉に対してクロノスは頭を捻る。
「俺はみんなを笑顔にする、そんなデュエルをしたいんだ。」
「みんなを笑顔に……か。そりゃまたすごいな。」
みんなを笑顔に。とても良い言葉だとクロノスは思った。
遊矢とデュエルを行い自分自身も笑顔になることができたからだ
「重ね重ねだが本当に良いデュエルだった。ありがとう榊遊矢君。」
「遊矢でいいよ。何か榊遊矢君って変な感じがするし。俺もクロノスって呼ぶから。」
照れたように鼻の下をかく遊矢。
「じゃあ改めて。ありがとよ遊矢。」
今度はクロノスから遊矢に手を差し出す。
「どういたしましてクロノス。」
そういって遊矢も差し出された手を握りそのまま握手を行った。
「うおーーー!いいぞ二人とも!」
その様子をみた修造がついにテンションが最大になったのか大声で叫ぶ。
突然の大声に子供たちはとっさに耳をふさぐ。
柚子はどこから取り出したのかハリセンを手にそのまま修造の頭をスパッと叩く。
「とりあえずここを出るか。そういえばクロノスってデュエル中はあんなキャラになるの?なんか全然違ったからさ。」
「いやテンションが上がってつい……な。俺はもともとああいうキャラだよ。」
遊矢の質問に対し苦笑いしながら答えるクロノスであった。
デュエルを終えたその後、全員同じ部屋に集まり色々話をした。それぞれの日常や趣味、どこにでもある普通の会話だったが自分と同年代くらいの人とあまり話したことのなかったクロノスにとっては楽しい時間だった。気が付けばいつのまにか日が暮れそうになっていた。
「今日はありがとうございました。でもいいんですか?明日も見学させてもらうなんて?」
「明日は権現坂っていう俺の友達も来るんだ。権現坂にクロノスの事を紹介したいし。」
「何より、クロノス君にはぜひ我が遊勝塾に入ってもらいたい。」
「もうお父さん!返事はいつでもいいからゆっくり考えてね。」
「あはは。わかりました。では失礼します。」
一礼をしクロノスは遊勝塾を後にし、帰路についた。
「いやぁ面白かったな。ペンデュラム召喚も見れたし、個性的な人が多いし。」
満足したためか独り言を呟きながら歩くクロノス。
「でもあの素良って子の言ってた事が気になるんだよなぁ。」
クロノスは部屋で話をしたときの素良のある言葉が気になっていた。
「君ってもしかしてアカデミア?」
アカデミアという単語。
意味が分らなかったクロノスは逆に何のことか聞き返したが
「気にしないで」といってお茶を濁されてしまった。
「まぁ相手は子供だしそんな深く考えても意味はないか。放っておいた方が面白そうっていう声も聞こえたような気がしたけど気のせいだろ。」
考えることをやめたと同時にお腹がグゥーと鳴った。
「……さきに飯だな……。」
そのままクロノスはアパートに向かった。
自室で食事をとったクロノスは考え事をしていた。遊勝塾に入るかどうかだ。
レオ・コーポレーションでの仕事の手伝いがあるため通う時間があまりとれない可能性がある。そして一度財前や面助からLDSへの入塾の誘いがあったのだがそれを断った事があるため、別の塾に入るという事に対する抵抗があった。
「うーんどうしよう。時間の関係もあるし。でもすごい面白かったし。」
自分の今後にも関わってくる問題であるため中々決められずにいた。
「夜風にあたって考えてみるか……」
思い立ったクロノスは外に出ようとドアを開けた。
ドアを開けるとガンッと音がした。
外を見ると鼻を押さえてこちらを睨む一人の男がいた。
「いってぇー。おうおうクロノス。不意打ちとはやってくれるじゃねぇか。」
そこにいたのは面助だった。
「すいません……先輩。」
「この俺様の顔に傷がついちゃったら一生もんだよクロノス君。まぁ今日は機嫌がいいから許してやるZE。」
心の中で思わずうぜーと叫ぶクロノス。
「それよりお前浮かねぇ顔してんな?この俺様が聞いて……」
「いえ結構です。それより先輩何かいいことがあったんですか?」
面助に意見を聞くと基本自分の武勇伝を語りだす。語りだせば長いため、即座に話を逸らした。
「ああ。実はジュニアユースからユースクラスへの昇格のチャンスが到来してよ。
何でも向こうが選んだ生徒を三人抜きすればユースに昇格できるらしいんだよ。まあ晴れて俺もユースクラスってわけだ。」
「晴れてってまだ戦ってないんじゃ?」
「俺様なら三連勝確定よ。貰ったもんだぜ。」
この自信はどこから来るのだろうか?常に自信に満ち溢れている面助の事をある意味クロノスは尊敬していた。
「ところでクロノス。お前まじで浮かない顔してるぜ。
やりたいことができたけど他にやることがあってできないって顔だな。」
「…………。」
何故こういう所は鋭いのだろう?心の中でクロノスは面助に疑問をぶつける。
「そういえば最近デュエルしてないらしいじゃねぇか?それが原因か?」
「…………。」
面助の言ってる事は的を得ていた。これに関してはクロノスは否定することはできなかった。
「かー。俺様がいないとこれかよ。なさけねぇ。その根性俺様が叩き直してやるぜ。クロノス俺とデュエルだ。」
「デュエル?先輩とですか?」
「おうよ。大家から広間の鍵パクッ…借りてきたから準備は万端よ。」
「……先輩。また怒られますよ。」
「はっ。ゴリラにびびってデュエルできるか。ほらいくぞ。」
クロノスがまだ答えていないにも関わらずやる前提で話は進んでしまっている。はぁとため息をつきながらクロノスは面助の後を着いていった。
「先輩。これ終わったらちゃんと大家さんに謝りに行きましょうね。」
「相変わらずかってぇなお前は。んなんだったらモテねぇぞ。」
「それとこれとは全く関係ないでしょ。」
「あんのこの装置だけかよ。これじゃあアクションデュエルできねぇじゃねぇか。まあ俺様は心が広い面助様だ。許してやるか。つかこれ動くのか?」
「先輩聞いてます?」
「お、起動したぜ。じゃあいくぜデュエル!」
KHRONOS LP 4000 VS MENSUKE LP 4000
装置を起動し面助はクロノスにお構いなくデュエルディスクを構えた。
「ちょっ!先輩!」
「先行は俺様が貰うぜ。俺様の戦術特別に見せてやるぜ!」
「あー今話しても無駄みたいですね。どうぞ!」
面助に流されてしまう中クロノスはデュエルディスクを構える。
「俺は手札から魔法カード手札抹殺を発動。お互いに手札を全て捨て、捨てた枚数分デッキからドローする。俺は残りの四枚を捨ててその分ドローするぜ。」
「まだ手札五枚そろえてないんですけど……。」
どうやら面助は完全に己の世界に入ってしまったようだ。
クロノスはデッキからカードを五枚手に取りそのまま墓地に送った。
面助 手札4
「さらに俺は手札から魔法カード手札断殺を発動。お互いに手札を二枚墓地へ送り、その後、それぞれデッキから二枚ドローする。」
「だからまだ手札がないんですって!」
クロノスの言葉を無視しさらに手札交換を行う面助。本来なら手札断殺は自分で任意の二枚のカード選んで墓地に送るのだがクロノスはまだ手札を揃えていなかったため選べるカードがなかった。クロノスはため息をつきながらデッキからカードを二枚手に取りそのまま墓地に送る。
面助 手札3
(何かすでにまともなデュエルじゃない気がする……。)
「よっしゃぁー来たぜ!どうやら俺様の時代が来たようだな。」
そんなクロノスを尻目にキーカードをひいたのか面助が声をあげる。
クロノスはようやくデッキからカードを引いて手札五枚を揃えたところだった。
「俺は魔法カードソウル・チャージを発動。俺は墓地から雷魔神-サンガ、風魔神-ヒューガ、水魔神-スーガを特殊召喚する。現れろ三魔神!」
面助のフィールドに雷、風、水を司る魔神が姿を現した。
雷魔神-サンガ A2600
風魔神-ヒューガ A2400
水魔神-スーガ A2500
「一度に上級モンスターを三体も!?」
「だがリスクがある。ソウル・チャージで特殊召喚したモンスターの数一体につき1000LPを俺は失う」
MENSUKE LP 4000→1000
「自分のライフを削って上級モンスターを召喚。そう来ましたか!」
「まだ終わりじゃないぜ。驚くのはこれからだ。俺はフィールドの三魔神をリリースし、このカードを特殊召喚する。」
三体の魔神が三つの光となり一つに交わってゆく。
「雷水風の三魔神よ! 今こそその力を合体させ、復活のおたけびをあげよ! 現れろ!レベル11 合体魔神!ゲート・ガーディアン!」
雷水風の三魔神が合体したその姿にクロノスは息を呑んだ。クロノスの操る古代の機械巨人を上回る巨大な姿、そこから放たれる威圧感は相当なものだった。
ゲート・ガーディアン A3750
「俺はカードを一枚伏せてターンエンドだぜ。」
面助 手札0 モンス1 伏せ1
「どうだクロノス?俺様自慢のコンボは?悪いが勝負はもう決まっちまったな。」
面助は勝ち誇った顔でクロノスに言い放つ。三体もの上級モンスターを合体させたモンスターをわずか一ターンで召喚したのだ。面助はクロノスがいきなり大型モンスターを召喚され腰が抜けてビックリするだろうと考えていた。しかしクロノスは
「一ターン目からこんなモンスターを召喚するなんて……。先輩やりますね。」
面助の予想とは裏腹に余裕のある笑みを浮かべていた。
「おいおいずいぶん余裕だな?」
「今日はやばい奴見てきましたからね。ちょっとやそっとの事じゃ驚きませんよ。」
そうクロノスは今日見ているのだ。"ある一人の少年が扱う新しい召喚方法、新しいモンスター"を。
「大型モンスターは先輩の専売特許じゃないですよ。俺もそれを見せます。俺のターン。俺はフィールド魔法、死皇帝の陵墓を発動します。」
クロノスがフィールド魔法を発動すると周りの景色が変わり祭壇の様なものが現れた。
「これでお互いのプレイヤーは、アドバンス召喚に必要なモンスターの数×1000ポイントのライフを払う事で、リリースなしでそのモンスターを通常召喚できます。俺はライフを2000払ってこのカードをリリースなしで召喚します。古の魂受け継ぎし機械仕掛けの巨人よ。今ここに降臨し、我が敵を打ち砕け! 現れろ! 古代の機械巨人!」
KHRONOS LP 4000→2000
古代の機械巨人 A3000
「やるじゃねぇかクロノス。俺様のレクチャーをさっそく実践投入とは。」
「レクチャー受けたの今何ですけど……。」
面助に対しクロノスは突っ込みを入れる。
「だが俺様のゲート・ガーディアンの攻撃力3750には届かないぜ?」
「悪いですけど先輩、そのモンスターは破壊させてもらいます。俺は速攻魔法、禁じられた聖槍をゲート・ガーディアンに発動します。」
クロノスが魔法カードを発動すると槍が突然現れゲート・ガーディアンを襲う。
「なっゲート・ガーディアンの攻撃力が!」
ゲート・ガーディアン A2950
槍がささると同時にゲート・ガーディアンの攻撃力が減少した。
「禁じられた聖槍が刺さったモンスターは魔法・罠カードの効果を受けなくなる代わりに攻撃力が800ダウンします。」
「ちっまじかよ。」
「いきます!俺は古代の機械巨人でゲート・ガーディアンを攻撃。アルティメット・パウンド!」
古代の機械巨人の一撃によりゲート・ガーディアンにヒビが入る。そしてそのままゲート・ガーディアンは崩壊した。
「俺様の……ゲート・ガーディアンが……。」
MENSUKE LP 1000→950
「俺はカードを一枚伏せてターンエンドです。」
クロノス 手札2 モンス1 伏せ1 フィールド魔法1
(初手が良くて助かったぁ。先輩が手札交換カードを発動してくれてなかったらやばかった。)
無事に相手のモンスターを破壊しほっと一息つくクロノス。
対する面助は肩を震わしていた。
「やってくれるじゃねぇかクロノスちゃんよぉ。これはレクチャーですまないよ?俺まじでぼこっちゃうから?」
「えぇ~?」
どうやらモンスターを破壊したことで面助に火をつけてしまったようだ。
「いやでもああしないと俺負けちゃうじゃないですか!」
「うるせー!この俺様が気分よくレクチャーしてやろうと思ったのに恩をあだで返しやがって!」
どうやら弁明の余地はないようだ。
「さあおしおきの時間だよ?もうレクチャーじゃなくガチでボコッから覚悟しろや!俺のターン!俺は伏せてあった永続罠リビングデッドの呼び声を発動!これで俺はゲート・ガーディアンを特殊召喚!」
ゲート・ガーディアン A3750
破壊したゲート・ガーディアンが蘇り再びフィールドに現れた。
「さらに俺は装備魔法アサルト・アーマーをゲート・ガーディアンに装備する。その効果で攻撃力を300アップさせる。」
ゲート・ガーディアン A4050
(攻撃力4050……か。)
「まだだ!装備されているこのカードを墓地へ送る事で、このターン装備モンスターは一度のバトルフェイズ中に二回攻撃する事ができる。」
ゲート・ガーディアン A3750
ゲート・ガーディアンの攻撃力が元に戻ったものの二回の攻撃が行えるようになってしまった。
「さぁーて。クロノス君。お仕置きの時間だよ?面助様調子こいてすいませんでしたって謝れば今なら許してあげるよ?」
「えっ?いや、あの、その」
面助に対し言葉を濁すクロノス。
「なるほど。答えはNoだな?なら終わりにしてやるよ!やれゲート・ガーディアン!古代の機械巨人を破壊しろ!」
「えーと速攻魔法、リミッター解除を発動します……ね?」
クロノスが発動した速攻魔法の効果により古代の機械巨人の攻撃力がみるみるあがっていく。
「な!」
「リミッターを解除した機械族のモンスターはターン終了時まで攻撃力が倍になります……。」
古代の機械巨人 A6000
ゲート・ガーディアンの攻撃を耐え、そのまま古代の機械巨人がゲート・ガーディアンに反撃する。それを受けたゲート・ガーディアンは再び粉々になった。
「おわーーーー。」
その攻撃の余波を受けた面助もそのまま飛ばされた。
MENSUKE LP 950→0
「……よかったのかな?」
勝利したものの何とも言えないクロノスであった。
ゲート・ガーディアンの扱いがあれですが私は好きです。
愛があるから出したんです!