デュエル回といっておきながらデュエルまで持っていけませんでした。
許してください。
ですがちゃんと次の回で書きました。
許してやるよぉといってくださいお願いします。
大家が部屋を出てから少年は改めて今の自分の状況を確認する。
倒れていたところを大家に助けてもらったものの日常の知識以外の部分を忘れてしまった状態の様だ。
そして大家から自分の名前はクロノスだという事を聞いた。
「さて……どうしよう……。」
と考えているとドアが開かれる。
「よぉクロノス。俺の許可なくいなくなるとはどういう事だ?あぁん。」
そこにいたのは一人の男だった。
服装を着崩し、髪もワックスでガチガチにセットしている。俗にいうチャラ男のような恰好をしていた。
歳もクロノスと同じではなく少し上のように見える。
「大家の婆さんから聞いたぜ。記憶無くしたんだってな。いいか記憶をなくす前のお前は俺の舎弟で……」
「寝起きの病人に何嘘言ってんだい!あんたは」
同時に大家がチャラ男の頭にチョップをかました。
「いってぇー。おいババアなにしやが」
「誰がババアだって?」
そこにはオーラを纏った大家がいた。先ほどクロノスと話していた時の雰囲気とはまるで違う。
「面助!あんたLDSの試験受けるんだろう?ぶらぶらしてないで少しは勉強したらどうなんだい?」
「このイケメンこと池田面助様が試験なんかに落ちるわけないだろ。」
といいつつ池田面助と名乗る男はカッコいいと思っているのかポーズをとる。
はぁーとため息を吐きつつ大家は
「あんた前に財前さんにLDSの試験問題教えてくれって泣きついたって聞いたけど」
「えっ。いやあのそれは……あれだよ。ほら慢心せず勉強しようとする……」
「はいはい。クロちゃんご飯なんだけど鍋にするから下で食べましょ。」
「俺用の特上の肉はあるんだろうな?」
「あんたの分なんかあるわけないだろ。食べたきゃまず勉強しな。」
一連の流れにクロノスは付いていくことができずポカーンとなっていた。
わかったことは目の前のチャラ男がイケメン?という名前で自分が舎弟だったらしい事。
そして大家怒を怒らすとオーラを纏うという事。ぶっちゃけ怖い。彼女を怒らしてはならないとクロノスは直感で悟った。
「さあクロちゃん下に行くわよ。今三須さんがお肉を入れてくれてると思うからそろそろできると思うわ。」
「ミスミの爺さん一人か?」
「ええ財前さんは今から帰ってくるらしいわ。さきに始めといてくれだって。後ジジイって失礼よあんた。」
「あのジジイ!肉を独り占めにする気だな!。させるか!」
大家の話も聞かずイケメンこと面助は一目散に部屋から出て下に向かっていった。
「はぁ。面助は相変わらずね。クロちゃん大丈夫?」
「は……はぁ。」
いきなり入ってきたと思ったらいきなり去っていく。まるで台風のような人物だ。
クロノスが面助に持った印象だった。
「さぁ。下に行きましょ。」
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部屋を出てクロノスは下の部屋に入る。
自分のいた部屋の倍以上の広さがある大きな部屋だった。
大きな部屋が2つあり、ふすまで仕切られているがふすまは今あけられているため今は1つの大きな部屋のようになっている。
そこの1部屋で一人の老人と面助がすでにすわっていた。
「爺さん。肉もらうぜ。」
面助は箸でひょいとつまむと肉を口の中に入れる。
「うめぇぇぇぇ。まさしく俺様のための肉だぜ!。」
面助は鍋に入っている肉を片っ端から自分の皿に入れ次々に口に入れていく。
鍋に入っていた肉が一瞬で無くなってしまった。
「あれ?もう無くなったのか?じいさん入れてくれよ。」
「面助!あんた何してるんだい!一人で全部食べちまって!」
「いいじゃねぇか。減るもんじゃねぇんだし。」
「あんたねぇ」
と大家が言葉を続けようとした時、ぐぎゅるるるると何やら音が鳴った。
音の鳴った方向を見ると面助が自分の腹を押さえていた。
「じじい……。てめえ鍋に何か入れやがったな!」
「ふぉふぉふぉ。鍋に味付けした肉を入れただけじゃよ。」
怒る面助に対して老人ははて?といった様子で面助に言葉を返す。
「ワシは隠し味に栄養剤を入れただけなんじゃが。さっちゃん。この瓶なんじゃが。」
といって老人は瓶を大家に見せる。
「三須さん……。これ下剤よ。」
「ふぉふぉふぉ。ワシとしたことが。間違えて下剤を入れてしもうたわ。」
「てんめぇ。このクソじじいが!」
面助の怒りがヒートアップすると同時に面助のお腹からさらにぐぎゅるるるると音が鳴る。
同時に面助は尻をおさえる。
「くぁぁぁ。ジジイ。てめぇ後で覚えとけよ!。」
面助は部屋のトイレに一目散にかけこんだ。
「ふぉふぉふぉ。若い者は元気でええのぉ。」
「三須さん……。」
これには大家も呆れ顔である。老人を見る限りどうやら"ワザと"間違えたようだ。
「さて。クロノス。よう帰ってきたのう。」
老人はこちらに向かってにっこり笑ってくる。
「クロちゃん。こちらは三須道生さんよ。」
「ミスミのじっちゃんで構わんよ。」
「あっはい。クロノスです。お願いしますミスミさん。」
「ふぉふぉふぉ。畏まらんでもええぞ。記憶をうしのうたとはいえ、クロノスはしっかりしておる。面助にはクロノスの爪の垢を飲まさんといけんのう。次の隠し味にするか。」
「ほどほどにしてくださいよ。三須さん。」
老体にも関わらずピンピンしてるミスミを見てクロノスも笑みがこぼれる。
「さてこの下剤鍋をいったん洗わんといけんのう。さっちゃん。すまんが今からまた調理するから少し時間がかかるわい。その間クロノスとデュエルでもしてて待っててくれんか?」
「ええ。私は構わないけど……。クロちゃんは? お腹が鳴ってたけども」
大家は申し訳なさそうにクロノスの方を見てくる。
「俺も大丈夫です。デュエルした方がご飯もおいしくなると思いますし。でも俺デッキがなくて……」
「そうだったわね。クロちゃんちょっと待っててね。取ってくるから。」
「じゃあワシは調理にかかる。クロノスや。極上の鍋を食べさしてやるから待っておれ。」
そういって大家はもう1つの部屋にミスミは台所に向かっていった。
「賑やかな所だな……。」
最初はバタバタしていてあまり良くわからなかったがここにはどうやら個性の強い人達が集まっている。
あわただしいものの賑やかでクロノス自身も悪い気はしなかった。
「俺も記憶を失う前はあの輪に入ってたのかな?」
ふと考えると少し寂しくなる。
「クロちゃん。お待たせ。デュエルディスクもってきたわよ。」
大家がデュエルディスクを2つもって現れ、その内1つをクロノスに手渡した。
「これがクロちゃんのデュエルディスクよ。デッキも入れてあるわ。たださっきも言ったけど壊れてしまって動かないのよ。どうしようかしら……」
「でも俺なら直せるんですよね?すいません工具箱を借りてもいいですか?」
「ええ。いいわよ。そこの棚にあるから。」
クロノスは棚から工具箱を取り出し、ドライバーなどを取り出し、デュエルディスクをいじり始めた。
「たしかこいつをここに繋げてと。んでこれを緩めてこいつをはめてと。」
いじっているとデュエルディスクに光がついた。どうやら動いたようだ。
「相変わらずすごいわねクロちゃん。ほんの一瞬で直しちゃうなんて。」
「見たところ損傷がかなり激しいんであくまで一時的な処置ですけどね。本格的に直すんだったらパーツとかもいりますね。ただデュエルだけなら問題ないですよ。」
「そう?じゃあ始めましょうか。あっちの部屋でやりましょ。」
鍋が置いてあった部屋から、もう一つの部屋に移動する。
そこの部屋には小型の機械がぽつんと置かれているのと、押入れらしきものがあるだけだった。
大家は部屋においてあった機械を触り始めた。
「本当は等身大のソリッドビジョンシステムを使いたいんだけど部屋の関係で小型の奴しかないのよ。あんまり迫力ないけど我慢してね。」
「あっ。お構いなく。」
「起動したわ。クロちゃんとデュエルするのは何気に初めてね。じゃあいくわよクロちゃん!」
そういって大家はデュエルディスクを腕にはめ展開する。
クロノスも自分の腕にデュエルディスクをはめ展開する。
「はい。お願いします!」
デュエルは次回です