転生 神竜の滅竜魔導士シーズン1~フェアリーテイル編~    作:ゾーン

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漆黒の不死鳥編
第45話 X791年『妖精の尻尾』


 

 

 

ーーーハルジオン港ーーー

 

妖精の紋章を刻み海を見つめる少年・・・

その瞳は何を見ているのか・・・

 

ビスカ「いつまで海を見てるんだい?」

 

アルザック「仕事も終わったしギルドに戻ろう

      早く帰らないと父さんが心配するよ」

 

ビスカ「マカオからあんたの事頼まれてんのよロメオ・・・気持ちはわかるけどさ」

 

アルザック「ビスカ」

 

アルザックは無言で首を振る

 

 

ーーー『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』---

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)』では外で紫色の髪の女性が洗濯物をしている

 

「ガコン!!」

 

マカオ「まだ帰ってこねぇのか!!?

    アルとビスカの奴ロメオをほったらかしにしてイチャイチャしてるんじゃあるめぇな!」

 

ワカバ「うるせぇなぁ

    いい年なんだから少しは落ち着けよマカオ」

 

マカオ「俺の事はマスターって呼べっつっってんだろ!!」

 

ワカバ「こんな貫禄のねぇマスター見た事ねーよ!!」

 

マックス「それにしても・・・また人減ったかな?」

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)』は昔のような活気はなくがらんとしていた

 

ウォーレン「しょうがねぇよ。こんな弱小ギルドじゃいい仕事まわしてもらえねーし」

 

ナブ「見ろよ!! この依頼書の数!!」

 

ビジター「見てほしい、新しい舞が完成したのである

     名付けて『弱小の舞』」

 

マックス「気分悪ぃからこいつ追い出せよ」

 

ラキ「ねぇドロイ

   また大地への圧力が増えた?」

 

ドロイ「太ったって言いてえのかこの野郎」

 

ジェット「自覚ねぇのかよ?

     リーダス達を見やがれ」

 

リーダス「うぃ、俺元々こっちが本当の体だよ」

 

ウェンディ「私変わりました?」

 

そういいながらもウェンディは19歳になり胸が大きく育ちエドウェンディに近い体になった

 

ドロイ「俺は鍛えてんだよ!!

    わからねえのか!? この筋肉!!」

 

ジェット「レビィが今のお前見たらなんていうかね」

 

ドロイ「レビィは帰ってこね・・・あ」

 

メンバーの表情はドロイの一言により曇っていく

 

???「おやおや、相変わらず昼間っからしんみりしてるねー

    これだから弱小ギルドはやだよなー」

 

ワカバ「ティーボ」

 

マカオ「ここにはもう来んなって言ったろーが!!」

 

ギルドに5人の男『黄昏の鬼(トワイライトオウガ)』のメンバーが入ってきた

 

ティーボ「おいおい・・・俺達にそんな口きいていいのか?

     マグノリアを代表する魔導士ギルド『黄昏の鬼』によぉ」

 

マカオ「ぐ」

 

ティーボ「かつてはフィオーレ最強だったかどうか知らねーけど

     もうお前らの時代は終わってんだよ」

 

ジェラール「その辺にしてもらおうか」

 

3人の人影がティーボ達の背後に現れる

 

マカオ「お前ら帰ってきたのか?」

 

ティーボ「ぐ、チーム『魔女の罪(クリムソルシエール)』」

 

ウル「帰ってきて早々面倒な事しないでくれる?」

 

メルディ「ごめん、今ちょっとウル機嫌悪いからさ」

 

ジェラール「今すぐギルドに戻れ」

 

ジェラール、ウルティア、メルディから構成されているチーム『魔女の罪(クリムソルシエール)』は『妖精の尻尾(フェアリーテイル)のトップチームだ

他のギルドにもなにかと顔が利く

 

ティーボ「ちっ金は来月取りに来る」

 

マカオ「すまねぇ・・・」

 

ジェラール「いや、いいんだマスター」

 

ワカバ「で、なにか手掛かりは見つかったのか?」

 

ウル「なにも見つからなかったわ

   情報はガセだったみたい」

 

ワカバ「ふぅー・・・あれからもう7年か・・・・」

 

マックス「懐かしいな」

 

ウォーレン「あれ以来何もかも変っちまった」

 

ジェット「天狼島が消滅したって話を聞いて必死にみんなを探したよな」

 

ビジター「だけど誰1人見つからねぇなんて・・・」

 

ナブ「評議院の話が本当ならアクノロギアってのに島ごと消されたんだ」

 

リーダス「実際いろいろな機関が捜査に協力してくれたけど、何も手がかりは見つからなかった」

 

ジェット「そりゃそうだよ・・・あの日・・・

     天狼島近海のエーテルナノ濃度は異常値を記録してる

     あれは生物が形をとどめておけないレベルの・・・」

 

ドロイ「何て威力なんだ!!!

    アクノロギアの咆哮ってのは・・・!!!」

 

ウォーレン「だって・・・大昔にたった1頭で国を滅ぼしたっていう竜なんだろう!!?

      人間がそんなの相手に生きていられる訳が・・・」

 

ウェンディ「何で私達の仲間を・・・」

 

マックス「あいつらがいなくなってから俺達のギルドは弱体化する一方・・・

     マグノリアには新しいギルドが建っちまうし」

 

ワカバ「たたむ時がきたのかもな」

 

メルディ「そんな話やめて!!」

 

ワカバの言葉にメルディは声を荒げる

入って7年、もう彼女も立派な『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の一員なのである

 

ワカバ「どうしたマカオ?」

 

マカオ「・・・俺はもう心が折れそうだ」

 

ワカバ「お前はよくやってるよマスター」

 

マカオ「あれ以来・・・ロメオは一度も笑わねぇんだ・・・」

 

マカオの眼から涙がこぼれ落ちる

 

「ゴゴゴゴゴゴ」

 

ドロイ「なんの音?」

 

ジェット「またオウガがいやがらせに来たか?」

 

ギルドにいた全員が外に出て空を見た

 

マックス「あ、あれは・・・!!」

 

ウォーレン「オオ!!?」

 

ウェンディ「『青い天馬(ブルーペガサス)』のクリスティーナ改!!??」

 

一夜「くんくん・・・辛気くさいパルファムはよくないな・・・とう!!!」

 

クリスティーナ改から突如異形な物体が落下してくる

その様子にだれもが口を開ける

 

「ゴシャ!!!!」

 

一夜「メェーン!!」

 

「「落ちんのかよ!!」」

 

一夜「あなたの為の一夜でぇす」

 

決め顔をする一夜だったがまったく決まっていない

 

マカオ「お前・・・!」

 

ヒビキ「一夜様、気持ちはわかるけど、少し落ち着いたら?」

 

レン「俺・・・空気の魔法使えるし」

 

イブ「みんな久しぶり」

 

クリスティーナ改から空気魔法でヒビキ達が降下してくる

降りてくるやすぐさまラキ達にナンパを始めた

 

ヒビキ「ウルティアさん相変わらず綺麗だ」

 

レン「お、お前その服似合いすぎだろ?」

 

イブ「お姉さまって呼んでいいかな?」

 

ウル「私を口説ける男は1人だけよ」

 

そう言われたトライメンズはすぐさま目標を変える

 

ヒビキ「メルディちゃんこの後お茶しない?」

 

レン「お前そのリボン似合いすぎだ」

 

イブ「僕は君の奴隷になるよ」

 

メルディ「私にナンパなんて10年はやいよ」

 

一夜「これお前達!!」

 

「「「失礼しやした!!」」」

 

ウェンディ「なんなんですかね?」

 

キナナ「さぁ?」

 

女性陣は呆れていた

 

ジェラール「一夜どうしたんだ?」

 

一夜「共に競い、共に戦った友情と私の永遠のライバルのパルファムを私は忘れない」

 

ヒビキ「『古文書(アーカイブ)』の情報解析とクリスティーナの機動力をもってフィオ―レ中のエーテルナノ数値を調べたかいがあったよ」

 

ワカバ「なっ!」

 

一夜「天狼島はまだ残っている!」

 

 

 

ーーー天狼島近海ーーー

 

ウル「本当にこの辺なの?」

 

望遠鏡を片手に不満を漏らすウル

 

メルディ「何も見えてこないじゃない」

 

ウォーレン「天馬の奴等の話じゃ、この海域でエーテルナノが何とかって・・・」

 

マックス「そもそもエーテルナノってなんだよ」

 

ジェラール「本当にロメオを連れてこなくて良かったか?」

 

ウェンディ「無理矢理でも連れて来るべきだったですかね?」

 

マックス「まだ生きてるって決まった訳じゃねえんだ」

 

ウォーレン「ぬか喜びさせる訳にはいかねえよ」

 

しばらくするとマックスが海に立つ少女を見つけた。

その少女が腕をあげると・・・

 

「ゴゴゴゴゴゴゴゴ」

 

ウル「あれは!!!」

 

ジェラール「天狼島!!!!」

 

 

 

ーーー『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』---

 

マカオ「ついていかなくてよかったのか?」

 

マカオはロメオを心配して声をかける

 

ロメオ「天狼島が見つかってもみんな・・・生きてるかわからねーだろ」

 

マカオ「そんな事ねーって!!

    信じなきゃよ、そこは!!」

 

ロメオ「7年も連絡ねーんだぞ」

 

マカオ「はぁ・・・」

 

ロメオの言葉にため息を漏らす

 

「ガコォ!!」

 

ティーボ「おいおーい、今日はまた一段と人が少ねえなァ」

 

ワカバ「ティーボ!! 支払いは来月のはずだろ!?」

 

ティーボ「うちのマスターがそうはいかねぇって」

 

ロメオ「お前らに払う金なんかねぇよ」

 

マカオ「よせロメオ!!」

 

ティーボ「なんだクソガキその態度」

 

我慢の限界だったロメオはティーボ達に向かっていく

 

ロメオ「こんな奴らにいいようにされて父ちゃんもみんなも腰ぬけだ!!

    オレは戦うぞ!! このままじゃ『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の名折れだ!!!」

 

「フシュウ・・・」

 

しかし、発動したロメオの炎魔法は一瞬で吹き消される

 

ロメオ「!!!」

 

ティーボ「名前なんてとっくに折れてんだろ」

 

ティーボは背中に背負っていた金棒をロメオに向けて振り下ろす

 

ティーボ「てめぇらは一生俺達の上にはいけねぇんだ!!!!」

 

「ドッコーン!!」

 

ティーボ「あ?」

 

「んだぁ?」

 

レイ「お前ら失せろ!!」

 

俺は殺気を全力で放ち威嚇する

 

「ひぃぃぃぃぃ!!!」

 

ナツ「ただいまー!!」

 

ロメオ「・・・」

 

ロメオは口を開けたまま動かない

 

レイ「おいおいリアクション遅いんじゃねぇの?」

 

マカオ「お、お、お前ら・・・」

 

ラキ「若いっ!!!!」

 

ナブ「7年前と変わってねーじゃねーか!!」

 

ビジター「どうなってんだーー!!」

 

ルーシィ「えーと・・・」

 

 

ーーー数時間前ーーー

 

 

???「・・・!! ・・ィ!! レイ!!」

 

ん?

誰か呼んでるよな・・・

 

「バチィ!!」

 

その瞬間俺の頬に鋭い痛みが走った

 

レイ「痛ってぇ!!」

 

メルディ「起きた!!」

 

レイ「あ~ウルと・・・えーと・・・メルディか?」

 

実際見たらウルの格好そーとーエロイな

 

ウル「いつまで寝てんのよ、起きなさい」

 

レイ「俺達さっきアクノロギアのブレスを食らって・・・リサーナは!?」

 

ウル「あっちで倒れてるわ」

 

ウルが指さした方向に脱兎のごとく走って行った

 

レイ「リサーナ!! 起きろ!! リサーナ!!」

 

俺はリサーナを揺すったがまったく起きない

 

・・・ウソだろ?

 

そう思ったのが間違いだった

 

リサーナ「ん~レイ~そこはだめぇ~・・・」

 

レイ「・・・・・」

 

「バシャー!!」

 

俺は水を手のひらからだしリサーナの頭からかぶせた

 

リサーナ「きゃっ!! 冷たい!! ちょっとレイ!!」

 

レイ「なんつー夢見てんだお前は!!」

 

リサーナ「う・・・//」

 

レイ「ウル、他のみんなは?」

 

???「こちらです」

 

メルディ「・・・誰?」

 

???「私の名はメイビス『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』初代マスターメイビス・ヴァーミリオン」

 

「「「・・・!!!」」」

 

とりあえず俺達はみんなを見つけ初代の前に集まった

 

メイビス「あの時・・・私は皆の絆と彼の揺るぎない心、その全てを魔力へ変換させました

     みんなの想いが妖精三大魔法の1つ『妖精の球(フェアリースフィア)』を発動させたのです

     この魔法はあらゆる悪からギルドを守る絶対防御魔法・・・

     しかし貴方達を凍結封印させまま解除するのに7年の歳月がかかってしまいました」

 

マカロフ「なんと・・・初代が我々を守ってくれたのか・・・・」

 

メイビス「いいえ・・・私は幽体、皆の力を魔法に変換させるので精一杯でした

     揺るぎない信念と強い絆は奇跡さえも味方につける

     よいギルドになりましたね、三代目」

 

おぉ、さすが初代

めっちゃ眩しい笑顔だ

 

オルフェウス「おいレイ、わしの事を忘れていないか?」

 

その声とともにオルフェウスが島の反対側から姿を現した

 

ジェラール「な!?」

 

「「ぎゃーーー!!」」

 

ウル「ドラゴン!!?」

 

レイ「あーこいつは味方だ」

 

オルフェウス「わしはもう行く

       これからの戦いに備えねば」

 

レイ「あぁ、じゃあな」

 

オルフェウスはすぐに見えなくなった

 

これからの戦い・・・竜王祭か?

 

 

 

マカロフ「・・・と・・まぁ・・・こんな感じじゃ」

 

ロメオは震えながらナツに近づいていく

その姿にナツも気付いた

 

ナツ「大きくなったなロメオ」

 

ロメオ「お帰り!! ナツ兄!! みんな!!」

 

この時ロメオは7年ぶりに涙と笑顔を取り戻したのであった

 

 

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