転生 神竜の滅竜魔導士シーズン1~フェアリーテイル編~    作:ゾーン

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番外編
番外編 歌姫


 

 

これは大魔闘演武より前の話・・・

 

俺はギルドの中でまったりと音楽を聴きながら1杯の紅茶とパンケーキで優雅な朝のティータイムを迎えていた

 

レイ「あぁ・・・平和だ・・・」

 

しかしその平和が続かないのが『妖精の尻尾(フェアリーテイル)

 

ナイフでパンケーキを切ろうとするとそのパンケーキが突如、宙を舞い黒焦げになった

 

レイ「俺のパンケーキィィィィ!!!!」

   

ナツ「おわぁぁぁ!!  

   レイがキレたぁぁぁ!!!」

 

ルカ「ほんと落ち着きないわね・・・

   リサーナがいないとレイを止めるのもいないし・・」

 

そう、リサーナは今仕事で4日ほどギルドを空けている

 

レイ「・・・仕事行くか」

 

思い立った俺はリクエストボードを見に行く

 

あんまし疲れるような仕事は嫌なんだよね~・・・ん?

 

 

要人護衛

 

~仕事内容~

 

アシハラ・ユノを隣国まで護衛

 

~報酬~

 

500万J

 

 

レイ「アシハラ・ユノォォォォ!!?」

 

ルカ「もう!!

   さっきからうるさいわよ!!」

 

レイ「いやいやいやいや!!!

   ユノだぞ!?

   アシハラ・ユノ!!!」

 

ルカ「誰よ?」

   

レイ「俺がさっき魔水晶(ラクリマ)で聞いてた東洋出身の歌手!!

   めっちゃかわいいし、歌ちょーうまいんだよ!!

   よし!! 俺この仕事行ってくるからアビーに留守番頼むって伝えといて!!」

 

俺はミラに依頼書を渡し速攻でギルドを飛び出しマグノリア駅へ向かった

この依頼で新たな敵が現れるとはこの時はまだ知らなかった・・・

 

 

 

ーーーマグノリア駅ーーー

 

ちょっと早く来すぎたか?

まぁ、早い事はいいことだな

 

???「お待たせしてすみません」

 

声のした方を振り向くとメガネをかけた女性とその後ろにアシハラ・ユノが立っていた

 

レイ「い、いえ!!

   『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』のレイ・グローリーです!!」

 

???「知ってますよ~『神竜』の名は有名ですからね~

   私、ユノのマネージャーを務めてますサツキと申します」

 

ユノ「アシハラ・ユノです

   今日はよろしくお願いします」

 

ユノはぺこりと頭を下げた

 

レイ「こちらこそお願いします!!

   あの・・・めっちゃファンです!!

   今日の朝もユノさんの歌聞いてました!!」

 

ユノ「そんな、ありがとうございます

   同い年なんですし敬語じゃなくても大丈夫ですよ」

 

サツキ「自己紹介はこれくらいにして今日はよろしくお願いしますよ

    最近ユノを狙ってる連中がいるんで」

 

 

 

ーーー列車内ーーー

 

レイ「それで、ユノさんを狙ってる奴らって?」

 

サツキ「どこかのギルドの連中なんですけどね

    ユノの歌の力を狙ってるらしいんですよ」

 

レイ「歌の力?」

 

ユノ「私の歌にはね、人を癒したりする力があるんだって

   それよりユノって呼び捨てで大丈夫だよ」

 

レイ「へ~確かに聞いてたらすげー落ち着く」

 

それより、ユノの歌の力を狙うギルドね・・・まさか・・

 

いろいろと考えていると突如前方車輛から女性の悲鳴が聞こえてきた

 

ユノ「な、なに!?」

 

突然の悲鳴に動揺するユノ

すると俺達のいる車両のドアが吹っ飛び魔法銃を持った男たちがゾロゾロと入ってくる

 

犯人A「は~い、この列車は我々『天駆の黒馬(ブラックペガサス)』が占拠しました~」

 

犯人B「我々の要求はただ1つ

   そこにいる女を渡してもらおうか!!」

 

犯人が指さしたのは予想通りユノ

 

レイ「渡すわけにはいかね~な~」

 

俺は犯人の前に立ちはだかりユノを車両の奥へ移動させる

 

犯人C「こいつ『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の魔導士だ!!」

 

さ~て、こんな所で大きな魔法を使うわけにはいかないし

 

犯人A「やっちまえ!!」

 

犯人たちは揃いもそろって魔法銃を乱射してきた!!

 

レイ「こんな狭い所で撃ちやがって!!

   『氷竜壁!!』」

 

魔法弾は氷の壁に阻まれ消えていく

 

レイ「それで終わり?

   『氷竜の晶肘!!』」

 

氷竜壁の表面の形を無数の柱に変えいっきに打ち出した

これなら周りに被害が及ぶこともなく犯人達を捕えられる

 

犯人「「「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」」」

 

レイ「さてさて、なんでユノをさらおうとしたのかな~?」

 

体を氷漬けにされた犯人達を徹底的に尋問を始める

こうゆーの得意じゃないんだけどね

 

犯人A「俺達は頼まれただけなんだよ!!」

 

レイ「誰にだ!!?」

 

犯人B「名前なんてしらねーよ!!」

 

レイ「ほ~そんな態度とっていいんだ~」

   

犯人C「すみませんすみません!!」

   

収穫なしか・・・

 

犯人A「あ、右手の甲に黒い鳥のギルドマークがあったぜ!!」

 

レイ「黒い・・・鳥!?」

 

ユノ「知ってるの?」

 

レイ「『漆黒の不死鳥(ダークフェニックス)』・・・」

 

俺の考えていた最悪の可能性が現実となった

この仕事、一筋縄じゃいかなさそうだな

 

サツキ「まさかユノを狙ってるギルドが巷で噂の闇ギルドだったとはね」

 

ユノ「なんで私を・・・」

 

たしかになんでユノを狙う?

あいつらの狙いは『ピース』

ユノの歌の力は必要とは思えないが・・・

 

レイ「とりあえず隣国まであと少しだ、気抜かない様に・・・」

   

???「気を抜かぬようにだと?

    レイ・グローリー・・・」

 

突如レイ達の乗ってる車両だけが暗闇に包まれた!!

 

ユノ「な、なに!?」

 

レイ「この声!!

   『漆黒の不死鳥(ダークフェニックス)』のマスター!?」

 

レイは暗闇の中でも目が利くので辺りを見わたすが姿は見えない

 

???「名がないのも何か悲しい・・・

    そうだな・・・メサイアとでも呼んでもらおう」

 

メサイア・・・救世主ね・・・

 

メサイア「さて、歌姫は頂いて行こう」

 

暗闇が晴れ、光が戻ったころにはメサイアの腕の中にはユノが捕われていた

 

レイ「しまった!!」

 

ユノ「いや!!

   離して!!」

 

ユノは必死に足をバタつかせるがメサイアが列車の扉に作りだした闇のゲートに飲まれていく

 

レイ「行かせるかぁ!!!!」

 

俺は両腕に光を纏いメサイアに飛びかかる

 

レイ「『白竜の聖拳!!!』」

 

俺の繰り出した拳はいとも簡単にメサイアに掴まれる

そしてそのまま地面に叩きつけた!!

 

レイ「がっ!!」

 

メサイア「芸がないぞ、レイ・グローリー

     魔法というのはこう使うのだ」

 

そういいメサイアはどこからか漆黒の鍵を取り出した

 

レイ「やっぱりそれが『悪魔の鍵(デビル・キー)』か・・・」

 

メサイア「ある場所に封印されていたのだが・・・

     この鍵は非常に使い勝手がいい・・・

     冥界より来たれ、獄炎の魔人『イフリート!!』」

 

メサイアが鍵を突き出すと床から炎が吹き出し赤い甲冑を身に纏った悪魔が現れた

 

イフリート「ハハハハハハッ!!!

      久しぶりだなメサイア!!

      どういう要件だ?」

 

メサイア「この者を殺す、憑依だ」

 

イフリートがメサイアの体に入っていくとメサイアの体に赤い甲冑と黒い刀身に炎のラインが通った剣が身を纏った

 

メサイア「『メギド・プロミネンス!!』」

 

メサイアが剣を振るうと刀身から黒いマグマが噴き出しレイとサツキめがけて飛んできた

 

レイ「くっ!!

   『水竜の咆哮!!』」

 

レイはマグマを水で固め、サツキを隣の車両に押し込む

 

サツキ「ちょっと!?」

 

レイ「危ないから下がっててください!!

   ユノはなんとかするので!!」

 

そう言って俺は隣の車両に繋がる連結部分を叩き斬った

さてさてどうするかね~

 

レイ「火には水だよな

   『魔装・水竜』」

 

俺の体は水に包まれ、黒と青の羽織りを身に纏う

 

レイ「ユノを・・・返せ!!」

 

俺は足から水を噴出させネメシスまで一気に距離を詰める!!

 

レイ「『水竜剣弐ノ型 時雨竜!!』

 

レイが剣を突き出すと剣が水を帯び、多数の刀身の形をかたどってメサイアに向かって飛んでいった

しかしメサイアは全ての水の剣を叩き落としレイと剣を相対させ火花を散らせる

 

レイ「なぜユノを狙う!?」

 

メサイア「貴様らが部下たちを倒したせいで

     思いのほか『ピース』の覚醒が遅くてな

     この歌姫の持つ力で覚醒をうながすことにしたのだ」

 

レイ「『エンドレス』なんてもの発動させるわけないだろ!!」

 

俺は左手から水をユノが捕われている闇のゲートへと飛ばしユノの体に纏わせるとこちら側へ引き込んだ

 

ユノ「きゃっ」

 

ネメシス「なに!?」

 

ユノを奪われネメシスが油断する瞬間をレイは見逃さなかった

 

レイ「戦闘中に気抜くなんて甘いんじゃねーの?

   『真・滅竜奥義 蒼波水月!!!』 

 

俺が床に剣を突き立てると一面に水が静かに広がりネメシスを中心に巨大な水の剣が出現し円形に広がっていく

 

レイ「終わりだ」

 

レイが剣を鞘に納めると水の剣がネメシスの体を切り刻んだ

ネメシスの死体を確かめに顔を見に行ったがネメシスの姿は金髪から黒髪の男へと変わっていた

 

レイ「ま~たネクロマンサーかよ

   ユノ、転移するから掴まって」

 

ユノ「掴まりたいんですけど・・・腰がぬけちゃって・・・」

 

レイ「ん~じゃ、しょうがないな」

 

ユノ「え!?」

 

俺はユノをお姫様だっこして先に到着しているはずのサツキのもとへと転移した

 

サツキ「やっと来ましたか」

 

レイ「思ったより手こずりまして・・・」

 

ユノ「あの~・・・そろそろ降ろして頂いても・・・」

 

ユノは顔を真っ赤にしながら申し訳なさそうに言った

 

レイ「あ、ごめん」

 

俺はユノを脚からそっと降ろした

 

レイ「じゃあ俺の仕事はここまでですね」

 

サツキ「そうですね~

    いろいろハプニングはありましたが」

 

レイ「じゃあ帰る前に1つ」

 

俺は空の魔水晶(ラクリマ)の中に白竜の魔力を送りこんだ

 

レイ「この魔水晶(ラクリマ)の中に聖属性の絶対防御魔法を組み込んだので

   お守りとして持ってて下さい」

 

ユノ「はい、それでは

   私からも・・・」

 

そう言うとユノは俺の頬に静かにキスをした

 

サツキ「な!?」

 

レイ「・・・へ?」

 

ユノは顔を真っ赤にして駆けだしていった・・・

 

サツキ「世界で注目されてる歌姫に惚れられたんですから・・・

    責任・・・とって下さいよ?」

 

レイ「え~・・・」

 

 

 

ーーー妖精の尻尾ーーー

 

俺はギルドに戻りこの1件についてじいさんに報告した

 

マカロフ「ふ~む・・・『漆黒の不死鳥(ダークフェニックス)』がの~」

 

レイ「ま、今回も影武者だったわけだが

   思ったより『ピース』の覚醒は遅れてるみたいだな」

 

マカロフ「しっかしよく1人で切り抜けたもんじゃのー」

 

レイ「あ~まぁ・・・」

 

マカロフ「今日はもうゆっくり休んだらどうじゃ?」

 

レイ「そうする~」

 

あ~疲れた・・・

 

ルカ「あらレイ、帰ってたの?」

 

レイ「あぁ、さっきな

   ココアかなんか頼む」

 

ルカ「はいはい

   アビーが怒ってたわよ?

   留守番押しつけられたってw」

 

レイ「マジか~、仕事だからしょうがねーのに・・・」

 

ルカ「それはアビーに言いなさいよ

   そういえばリサーナ達そろそろ帰ってくるんじゃない?」

 

そういえばそうだな・・・

ユノの護衛の仕事は言わないこうな・・・

 

リサーナ「ただいまー!!

     キャー!!

     レイ会いたかったー!!!」

 

リサーナは帰ってくるなり俺めがけて飛びついて来た

 

レイ「おーうおかえりー」

 

大魔闘演武まであと数カ月・・・

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