東方神無月-Of the deicide is strange- 作:ズッキーミ
朝になりあたりはもやがかかっており視界は少し悪くなっていた
「…朝…私…一体…」
神奈の声を聴き薙奈も起きた
「あ…神奈ちゃんおはよう…」
「おはよう…って!なんで私薙奈ちゃんの膝の上に!?」
神奈は勢いよく起き上がり薙奈の横に座った
「神奈ちゃんの寝顔…かわいかったよ?」
神奈は顔を赤くし袖で顔を隠した
薙奈は昨日のうちにとっておいた魚を焼いた
「薙奈ちゃん…?何しているの?」
「お魚焼いているんだよぉ」
薙奈は焼き魚を神奈に渡し食べ始めた
食べ終わると二人は立ち上がり再び頂上に向かった
妖怪の山頂上付近
「止まりなさい」
神奈と薙奈を止めたのは紅白の巫女姿の少女だった
「な、なんでしょう?」
「あなた達…こんなところで何をしているの?」
「あなたが言えることじゃないですよ霊夢さん」
霊夢がいた付近の木の上から声が聞こえた
「んあ?悪い悪い…ここらで禍々しい霊気を感じたからねぇ…あんたも探してくれよ…ご自慢の千里眼で」
木の上にいたのは天狗の服を着た狼の耳を付けた少女だった
「いやですよ…私はここの警備で忙しいんですから」
「そんなこと言ったって暇でしょうに」
「まあいいさ…その禍々しい霊気を発している方が目の前にいるから」
霊夢は神奈の方へ行き目を見た
「な、なんでしょう?」
少し動揺しているよ霊夢は不思議そうな顔をした
「あなた…昨日の里にいた子…だよね?」
「あ!昨日は里を守ってくれてありがとうございました」
「いやぁ…数が多くて全部退治できなかったんだけどね…じゃなくてあなた…人間なのに能力を持っているわね?」
「能力?とは?」
霊夢はため息をつき神奈の右目を指差した
神奈の右目は眼帯を常にされていた
「その右目…見せてみなさい」
「え…でも…」
「怪我してないんでしょ?何か隠す理由があるはず」
神奈は右目に手を置き少し悲しそうな顔をした
「生まれつきなんです…お母さんに…人には全体に右目を見せるんじゃないって…」
「大丈夫よ…驚いたりしないから」
神奈はゆっくり眼帯を外すと霊夢は自分の目を疑った
青い左目とは変わって深紅色の目をしており目の奥に何かの模様が描かれていた
「…の…紋章…」
「あ、あの…霊夢さん?」
「あ!悪い悪いありがとうなもう隠していい」
神奈はもう一度眼帯をつけ髪型を整えた
「神奈ちゃんの母が隠したくなるのは…そういうことか…」
「え?母が何と?」
「いや…何でもない…それよりあなたの能力について少し知りたいわ…見た感じ二つあるようね…」
「わ、私はですね…えっと…剣を出したりできる…みたいな…?」
霊夢は腕を組み再び問いただした
「武具を操る能力…か…」
「わからないですけど…たぶんそうです」
「気を付けてね…何か嫌な予感がする」
黙っていた薙奈が急に割り込んできた
「大丈夫ですよ!この力で私を助けてくれたんですから!」
霊夢は真剣な顔になり薙奈と神奈を見た
「だからこそよ…もしその能力が暴走なんていしたら…」
「危ないんですか?」
「ええ…かなりやばいわ…なるべく使いすぎないことね」
「ありがとうございます…これから気を付けます」
「いいのいいのそんな怒ってるわけじゃないんだから…霊じゃあ霊気も突き止めたことだし私はかえって神社の掃除をしないと…それじゃあねぇ」
霊夢はふわっと浮き飛んで行った
「ありがとうございました!」
「………」
神奈の横にいた薙奈はとても暗い顔をしていた
「…?どうしたの?薙奈ちゃん?」
神奈に呼ばれると我に返り慌てた顔をした
「ううん…何でもないよぉ」
妖怪の山頂上(守矢神社)
「…あら?参拝客かしら?」
そこには緑色の髪をした巫女が立っていた
「えぇ…まぁ…参拝ってよりも…聞きたいことがあるんですよ」
「ようこそ!守矢神社へ!私は東風谷早苗です!」
「ふぅーん……私だけじゃわからないこともあるので……神奈子様ー!諏訪子様ー!」
「なんだい?今忙しいんだけど」
本堂の奥から声が聞こえたと思うと目の前に現れた
「何もしていないのに忙しいって…おや?参拝客?」
「はい!何やら聞きたいことがあるらしくて」
「ほう?何でも聞きな」
神奈は少し目を離しながら口を開いた
「魂を持ち去る…妖怪…を知っていますか?」
諏訪子と神奈子はそれを聞き驚いた
「お、おい神奈子…それって…昨日言ってた…」
「あぁ…間違いない…そいつは(許鬼)だ…鬼でもありながら死神でもある妖怪…やはり実在したのか…」
「それってかなりヤバイよね?」
諏訪子と神奈子が話しているところに神奈は割り込んできた
「そいつは今どこにいますか?」
「私が聞いたのは…龍の祠…というところにいたと聞いた…って!おい!どこに行くんだ!」
神奈子は神奈の手を取った
「そいつを倒しに行きます!」
「無茶いうんじゃない!そいつらは私たちでも手に負えないんだ!」
「そいつら…ほかにもいるんですか?」
神奈子は険しい顔をして神奈を見た
「姉の…元神…兄の…幻妖…そいつらも復活しているなら…」
「それならその二人も倒しに行きます」
「どうして倒したいんだい?」
後ろにいた諏訪子が問うと神奈は俯いた」
「家族が…家族が…みんな…殺されちゃったんだ…」
神奈子は少し悲しそうな顔をして神奈をみた
「だからか…だが今すぐは無茶だ…ちゃんと準備をしてだな…」
「まぁまぁ…秘策はあるわよ」
諏訪子の横の空間がゆがみそこから女性が現れた
「あなたは…?秘策って…?」
「私は八雲 紫よそれで秘策っていうのわね」
紫はもっていた扇子を神奈に向けた
「神奈…貴女がもう一つの能力を使いこなすことよ」
神奈子と諏訪子は驚き神奈を見た
「この子に…能力が!?」
「えぇ…かなり強力な能力よ…だけどまだ使いこなしていない…」
「じゃあ…どうすれば…」
紫は空間から傘を取り出し差した
「私が稽古をつけてあげるわ…神奈子…場所借りるわよ」
「壊さなければ…いいぞ」
紫は神奈の前に立ち神奈の肩をたたいた
「みんなは離れていて…神奈…貴女の能力は何かによって封印されているわ…今それを解放するけど…いいわね?」
「よ、よくわかりませんが…いいですよ」
紫は神奈の眼帯を取り右手で目を覆い隠し左手で空間を作りその中に手をいれた
「これ…ね…」
紫は何かを引っ張ると神奈の様子が変化した
「うぅ…うぅ…!」
「なにこれ…想定外だわ…」
神奈の体中に模様が浮き出てきて髪の毛の色も黒から赤に変わった
どこからかギシギシと何かがこすれるような音が鳴り始めた
紫はも都に戻そうとすると衝撃波で弾き飛ばされてしまった
「や、やばいわね…」
「うぅぅ…あぁぁぁ!!」
神奈の周りに紫が作っていた空間のようなものを作り出しそこから刀が飛んできた
「落ち着きなさい!」
紫は神奈の周りに結界を作り封じ込めようとしたがいとも簡単に壊れてしまった
「これほどとは…匠の力は一体…!」
神奈の力は収まらず空間を壊し始めた
紫が何かを放とうとした瞬間紫の後ろから二つ何かが飛んできた
一つは神奈の肩をつかみ抑えたもう一つは黒い棒のようなものをだし神奈の前に突き出した
「望!梨沙!」
神奈の暴走は少しづつ弱まり弱まっていくにつれて黒い棒が振動していた
暴走が止まると模様も消え神奈はその場で倒れた
「ゆーかーりー!あんたねぇ!」
黒い棒を持っていた少女が紫の前に立ちがみがみとしゃべっていた
「望…落ち着きな…私たちもこうなることは予想できていなかったからしかたないわ」
「んでも!!」
神社の本堂で見ていた一行は状況を把握できていなかった
「一体何が起きたの?」
「無理もないわ…神奈にこんな力が秘められているなんて…」
紫は神奈に近づき頭を触った
「ごめんなさい…今日はここに止めてあげて…」
「それは構わないが…神奈ちゃんは大丈夫なのか?」
「えぇ…封印をかけなおした…もう大丈夫よ…」
理沙は神奈を本堂の入り口に寝かした
「すみません神奈子様方…」
「別に大丈夫よ…だけど…貴女は一体?」
「私は漣 理沙と言います」
「漣…瓶割と密接な関係を持っていると聞いているわ…」
「詳しいことは言えません…申し訳ありません」
理沙は神奈の横に座り神奈の頭を撫でた
そのあと理沙は紫のほうへ歩いていった