エミヤのほうがスランプ(?)入ってしまったので、暫くはこちらを投稿すると思います。
スランプって本当に何も浮かばないんですよ。
気分転換や別作品読んだりと、色々試しているのですが、未だ脱却できない(=ω=;)
今回はちょーっとだけオリジナル入ります。
本当文才がない作者ですいません。
ではどうぞ⇩
「おーい妹よ。 頼りになるお前の兄ちゃんが四泊もぎ取ってやったぞー。 つまり四日は二人でゲームやったりイチャラブしたりと自由にできるぜ」
「…にぃ、あれ…」
「ん〜? ……うわぁ」
兄の報告を平然と聞き流し、白は現在ポーカーが行われているテーブルに……いや、テーブルを挟んで向き合っている二人のプレイヤーの内、黒い方の少女を目で示した。
更に正確に言うと、少女が手に持つ札を見て。
妹のスルーに軽く心を痛め、空は示された札の中身を見てこう言った。
「…俺よりタチ悪ぃイカサマじゃねぇか……」
そう、ロイヤルストレートフラッシュを叩き出した空でさえ『ないわー』と思えるイカサマだった。
赤毛の少女が黒い少女に対して、やたらとムキになって勝負を挑んでいるのはわかっていた。
しかし、赤毛の少女は負け続けた。
『ポーカーフェイス』すら知らないらしい彼女は、『ワンペア』や『ツーカード』などの札なら何度か来ている。
それなりに運が良いのか、それとも必死に頭を使って導き出しているのかはわからない。
だが、何度やってもドローの続いた後に勝負を決める相手の札は『ファイブカード』。
それも今持っている札は『
これでは勝ち目など最初から無いに等しい。
「…白、どんなやり方かわかるか?」
「…ううん……けど、イカサマは…本当」
「んーっと…なら、魔法とか?」
「…魔法、なら…発信源とか…あり、そう……」
冗談半分で言ってみたのだが、白がわからないのなら自分にもわからない。
スパコン並みの頭脳を持つ妹は、あらゆる計算方法でそのイカサマを導き出そうした。
しかし、わからなかった。
ならばそれは、人間業ではないということだ。
空は周りに怪しまれないように周囲を見渡した。
———すると、一人変な奴がいた。
そいつは自分たちと同じ様なローブを見に纏い、フードを深く被っていた。
ついでに言うと、フードで見えづらいが若干目が光を帯びている。
「おいおい…マジですか。 モノホンの魔法かよ……」
「にぃ、『モノホン』は…死語」
「いや、今それ指摘することじゃねぇでしょ。 ……にしても、本当に人間以外の種族が存在してたなんてな…。 ったく、萌えるじゃねぇかチクショオ」
「…にぃ、浮気するの…早すぎ」
ジト目を向ける白に更に萌え上がりながら、空はポケットに突っ込んでいたケータイを取り出し、フードの人物にレンズを向けて、シャッターを押した。
一瞬驚いたような警戒するような素振りを見せたフードの人物は、謎の四角い薄い板のような物をこちらに構える青年に、顔を向けた。
すると、その青年は横にいた小さな少女と共に、こちらにゆっくり歩いて来たのだ。
————途轍もなく嫌な笑みを浮かべて。
「いやいやぁ、突然失礼。 いきなりだが俺の名前は空。 こっちは妹の白。 よろしくな」
「よろ…」
「…………」
当然返事などするはずも無い…が、それでも少なからず関心はあるようだ。
それが好奇心でも警戒でも、とにかく自分たちに興味は抱かせた。
それを瞬時に見抜いた空は、ますます嫌な笑みを深めながら更に続けた。
「それにしてもスゲェよなぁ……アンタの『魔法』」
「ッ!?」
周りには聞こえない、だが相手には聞こえる声量で空は話した。
フードの人物は、先ほどの謎の薄い板のこともあってか、二人に対しての警戒を更に強める。
「観衆から自分に対しての認識を阻害でもしてんのかな多分。 俺でも一瞬見逃しかけたぜ。 そして恐らく相方であろうあの黒い少女に対しては、行っているポーカーを有利に進めるために何らかの操作をしている……ってところだろう」
「……何のことなのですか〜?」
「へぇ、もうちょい粘るかと思ってたが…もう口開けるのか、意外と早かったな。 …あ〜、何のことなのですか…だっけか? 俺が『魔法』って言った時……いや、コレ使った時にさ、アンタ少し警戒したろ、俺たちのこと」
「それは〜、少し被害妄想が過ぎると思うのですよ〜」
空が取り出したのは、ケータイだった。
フードの人物は女性…なのだろうか、少し声が高く、間が伸びるというかゆったりとした喋り方だ。
深めに被っているフードの中から、軽く微笑みながら答える女性。
……だが、光を帯びている目だけは閉じない。
「いやいや、被害妄想なんて気色悪いもんじゃねぇよ。 俺はただ単にこう言いたいだけだ」
「私には全く全然さっぱり関係無いのですが〜。 そんな私に何が言いたいのですか〜?」
これはどちらかといえばあまり意味の無い駆け引きだ。
しかし、どうしても確認したいことが空にはあった。
そこで空は、心底失望したような顔を仮面として、相手が最もイラつくであろう台詞を選び、口に出した。
「お前、魔法まで使ってあんなレベルの低いイカサマしか出来ねぇって…脳味噌仕事してんのか?」
「初対面の相手に喧嘩を売るだなんて〜、なかなかいい根性してるのですよ〜」
「魔法については何にも言わねぇんだな」
「無意味な妄想を膨らませて〜、どう解釈するのかは〜、あなたの自由なのですよ〜」
「ははっ……面白いな、アンタ」
「あなたも〜、人のこと言えないのですよ〜」
「よく言われるよ。 ……っと、いきなりスマンかったな。 『エルフ』なんて初めて見たもんだから、探らずにはいられなくてな。 ついついちょっかいかけちまった」
「……いえいえ〜、わたしこそ〜、失礼したのですよ〜」
ここで急に双方柔和な雰囲気になり、空はいきなりの失礼に謝罪し、フードの人物はそれを受け入れた。
しかし、『エルフ』と言われた瞬間、フードの人物はまた空に対しての警戒度を上げていた。
それを空はまたもや瞬時に見抜き、そのことを相手に悟らせることもなかった。
「…にぃ、そろそろ…いこ」
眠そうに目をコシコシとこする白。
兄と同じく五徹した後に、神らしき人物とチェスで対戦したのだ。
疲れが溜まっているのも無理は無い。
まして白は十一歳だ。
「ん? おぉ悪い悪い、さすがに白も疲れてるよな。 ……じゃあな、アンタとの話し合い、結構楽しかったぜ。 エルフのお姉さん」
「は〜い、私も暇つぶしくらいにはなったのですよ〜。 イマニティのお兄さん」
笑顔…笑顔なのだが、何故だろう………二人の間に火花というか歪みというか、何やらよくわからないものが見える。
そして空は踵を返し、三階へ続く階段へと歩いて行く。
その途中で、ポーカーをしている赤毛の少女の耳元に小声で————
「……おたく、イカサマされてるよ?」
「——————へ?」
何故彼女にそれを言ったのかは、自分でもいまいちわからない。
だが敢えて言うなら、同情心とか慈悲でもなんでも無い———ただの気まぐれだ。
赤い髪とは対比的に、青い瞳を丸くしてキョトンとする少女にそう言うだけ言って、三階へと上がっていく二人。
イカサマをされている————それ以上のことは何も言わず、振り返りもせず部屋へと向かった。
◆*◇
「にぃ…なんで、話し、かけたの?」
「いや〜どうしても確認しときたいことがあってな。 ちょっとリスクがでかい駆け引きだったが……まあ、欲しい情報は得られたかな」
「…?」
「あの黒い方の女の子……あれ、
「え…っ」
「俺も最初はエルフの手先として国王の座を狙ってんのかと思ってたが、違うな。 あの黒い少女とフードを被ってたエルフの女は確実にパートナー関係だ。 それも
「なんで…?」
「あのエルフは、俺たちや他の人間には最初は興味どころか視界にすら入れていなかった。 だが、あのパートナーの少女にだけは相手を心配するような、身を案じるような目を向けていた。 ……それと、『黒い少女は傀儡では無い』この結論に至った一番の理由はな…………白、普通何か重大な役割を任された時、人間誰しも抱く感覚は何か…わかるか?」
「ん……緊張感」
「正解だ。 どれだけ自信があろうが、どれだけ余裕があろうが、少なからず人間は緊張する。 でもな、あの少女にはそれが無かった。 自分のパートナーを信じきってる証拠だ」
いつの間にか着いていた部屋に入り、扉を閉じ、鍵を閉め、置かれていた簡素なベッドに座り込んだ。
白もベッドに座り、空にもたれかかる。
「よっぽどあのエルフは魔法の実力があるんだろうな…。 絶対の勝利を約束されているゲームに緊張感なんか持つはずが無ぇ」
「でも、そんなゲーム…おもしろく、ない」
「ああ、クソゲー以下の作業でしかない。 ……だが、あいつらにとっては面白いかどうかなんてどうでもいいんだろうな。 自分たちが勝ったという『結果』が残ればいいんだから。 ……あ〜、いや、つーかそもそもあいつら自身結局は傀儡にされるかもしれないって気付いてんのかな? あの少女は今は傀儡ではない…が、その本人が国王の座についてからの行動次第でどう転ぶか…………ハァ、もういいや疲れた、寝よ。 続き考えるのは明日ってことで」
そう言うと、空はそのままベッドに倒れこんだ。
そして白も兄にしがみつき、むにゃむにゃと寝息を立て始める。
それを見ながら、空は上質な毛布を取り出し、白の背中に腕を回して自分も寝た。
◆*◇
空と白が夢の世界に旅立ってから四時間ほど経った真夜中。
誰かがゆっくりと階段を上がってくる。
女性…だろうか、その豊満な肢体には布一枚だけが巻き付けられ、なんとも言えない扇情的な格好をしている。
よく見ると、昼間ポーカーで追い詰められていた赤毛の少女ではないか。
少女は三階まで上がると、またもやゆっくりと廊下を歩いて、ある一部屋の前で立ち止まる。
数分そこで立ち尽くし、それから深呼吸をして、覚悟を決めたようにドアをノックしようと—————
「———何か用か?」
「ひゃああああああぁぁあああ!!!」
「うるせーよ、他の客に迷惑だろーが」
「あ、あなたが後ろから…いきなり声をかけるから…!」
「あーはいはい、俺が悪うござんした。 で、何か用か?」
「……えっと…その、あの……す、少し、お話が…」
「ふーん……まぁ、ここで立ち話するのもアレだからな。 中入れよ」
そう言うと、空は部屋の扉を開け、中に入るように催促した。
戸惑いながらも、それに従い部屋に置いてあった椅子に座る。
そして空はベッドに腰掛け、白に膝枕をしながらその頭を優しく撫でる。
「そういや名前聞いてなかったな、どちらさん?」
「ステファニー・ドーラという者ですわ。 昼間の件で、お話を伺いたく……」
「ああ、ポーカーでボコボコにされてた………」
「ボコボ…ッ…! そ、その覚え方は止めてくれません?」
「見る限り身ぐるみ剥がされたって感じだな。 …で、昼間の件ってのはアレか? 俺が『イカサマされてるよ』って言ったやつか?」
「……やっぱり……まけた?」
もにゃもにゃと可愛い寝ぼけ方をしながら、聞き取れてはいたのか白が目を閉じたまま言った。
その態度にカチンと来たのか。
「———ええ…ええ負けましたわよッ! それよりイカサマとわかっていたのに何故教えてくれなかったんですの!? それをバラせば勝てましたのに!!」
「えーっと、盟約その八『ゲーム中の不正発覚は敗北とみなす』…か?」
「そうですわ! お蔭で敗北し、国王選定からも外れ、何もかも終わりですわよッ!!」
「あーもーだからうっせーよ。 少しくらい自分を抑えることが出来ねぇのかお前は…」
「…にぃ、みみせん…ぷりーず」
「はいはい…っと、あった。 ほい」
「てんきゅー……うにゅ…ねむい」
「おう寝とけ寝とけ、白は今日頑張ったからな。 あとで何か甘いもん食べるか?」
「…うゅ…にぃの、作った…おかし」
「りょーかい。 俺もあとでコーヒーでも飲むか」
「——————って、話を聞きなさあぁぁぁあい!!」
ステフをどうやってイジっていこうか悩む(-ω-;)ウーン
あと、金欠鬼が考えるオリジナルゲームって、全部パズルとかナゾナゾみたいな感じになっちゃう(ノω;`)
感想待ってまする(ノ*´>ω<)ノ