鋼鉄のシスター   作:ジェラシー卑屈川

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原作キャラの絡み、と聞いてナザリック勢の事を思った方には大変申し訳ないです。

タイトルから見れば分かる通り、超絶シブメンキャラであるあのお方が出てきます。




その男、王国最強。

 カルネ村からほど近い平原を、先程村を襲ってきた帝国騎士の身に纏っていた統一性のある鎧とは違い、各自が自分の戦いやすいようにとアレンジが施された皮鎧や鎖帷子など、様々な武装を身に纏う傭兵団が馬に騎乗し走っていた。

 

 …傍から見れば傭兵団にしか見えない一団なのだが、実はそうじゃない。

 

 彼ら王国の優秀な部隊であり、その王国『リ・エスティーゼ王国』最強の戦士と謳われる戦士長『ガゼフ・ストロノーフ』は次の目的地であるカルネ村へと急いでいた。

 先ほど訪れた村の惨状から襲撃されてから時間があまり経っていないことを読み取り、周辺で一番近い村へと至急馬を走らせたのだ。

 

「隊長!そろそろ次の村が見えてくるころです!」

 

「わかった!」

 

 ガゼフは副隊長の報告に応え、カルネ村のある方角に目を細める。確かに村のようなものがある。だが少し、いや大分ほかの村とは様子が違う。煙が上がっていない…帝国騎士に襲われていないのか?

 その疑問は当然の如く周りの部下も感じていたらしく、これから部隊の方針をどうするのか指示を仰いできたのはこの部隊の副隊長だ。

 

「隊長、帝国騎士達はあの村を襲わなかったのでしょうか?それとも我々の予測とは違う別の村に向かっているとか…」

 

「その可能性は否めない、だがもしかしたらあの村の人間が何か情報を知っているかもしれない。ここまで来たのだ、一応訪ねることにしよう。」

 

「了解しました。」

 

 副隊長が言った前者なら幸運だったことだろう、だが後者である可能性が無いわけではない。もしかしたらこうしている今も、どこか別の村が襲われているかもしれないのだ。

 しかし情報が極端に少ない今、少しでも何か掴んでおきたいと思ったガゼフは帝国騎士の目撃情報などがないか目の前の村へ訪れることを決心した。

 

 ガゼフ達はカルネ村に近づくにつれ、疑問を浮かべていた顔をさらに険しい物へと変える。それは村全体が黒い何かで囲まれていたからだ。それがただの木でできた塀ならばまだ納得はいく、だがあれはなんだ?

 カルネ村の目の前に到着したときようやくこの塀、いやもう壁と呼んだほうが良いだろう、が何で出来ているのか分かった。

 

 それは金属の壁だった。

 

(しかし自分はこんな金属を見たことがない、全ての光を吸い込むような漆黒の色をしたこの金属は初めて見る。そしてこの作り…見た目だけで判断するなら、もしかしたら王都の城壁よりも頑丈かもしれない。

 確かにこの壁があれば幾ら帝国騎士と言えどもそう易々と突破できるはずはないだろう。だがこんな小さい村にこんなものを用意できる能力があるのだろうか…?)

 

「どちら様でしょうか?」

 

 村を囲む黒い壁に近づこうとしたとき突然真横から声を掛けられたガゼフ達は驚きのあまり剣を抜く。

 どうやら声を掛けてきたのはこの黒い見慣れない服を着た女のようだ。

 

 しかしガゼフは抜いた剣を仕舞えないでいた。

 なぜならばついさっきまでそこに人がいたような気配は全く感じなかった(・・・・・・・・)のだ。歴戦の戦いを経て培ったこの五感でもだ。

 

「…私はガゼフ。ガゼフ・ストロノーフだ。王国で戦士長をしている者だ。」

 

 本来ならば一国民に対して名を名乗るようなことをする必要はない…というよりも名乗る前に大抵は名前を先に相手に言われてしまうので、もとより名乗る機会が少なかったのだが、今はそんなことなどどうでも良い。一刻も早く帝国騎士の情報を聞き出し討伐に向かわなければならないのと、何よりもこの女の前から早く立ち去りたかった。

 先ほどから目の前の女は自分達へ向けて、静かな殺気を向けてきているのだ。いつもならこの程度、戦場が仕事場のガゼフにとって何の苦痛も無い筈なのだ。だがコイツはヤバイと本能が頭の中で必死に警鐘を鳴らし、危機感が心を支配していく。

 

 ガゼフの言った『王国』という言葉に反応を示した女は独り言のように呟いて、ガゼフ達にとある確認をしてきた。

 

「王国戦士長…と言うことは、あなた方は先程の帝国の人間とは無関係な方たちなのですね?」

 

「奴等について何か知っているのか!?」

 

 求めていた『帝国』という情報に思わず大きな声を出してしまったガゼフだが、目の前の女性はピクリともせず無表情に見つめている。

 その視線から目を逸らしたくなるが、気づくと先ほどから向けられていた殺気はもう感じない。構えていた剣を鞘にしまうと改めて『帝国』について尋ねる。

 

「いや、済まない急に大声を出してしまって。どうやら貴殿は帝国騎士について何かご存知の様だ。頼む、そのことについて教えてはもらえないだろうか?」

 

 ガゼフは王国戦士長と言う高位な立場でありながら頭を下げ、情報の提供を求めた。

 普通ならば一市民になど頭をそう易々と下げていいものではない。だが彼は平民出身であり、下手に自尊心の高い貴族の騎士とは違い、人にものを頼むならば頭を下げるという行為は当然のことだと考える人間だ。そんな庶民じみた振る舞いや人間性が多くの人間の支持を集める原因の一つだろう。

 

(目撃情報であれば最高だ、それをもとに迅速に討伐へ向かう事が出来る。もしそうでなくとも、何かしら帝国の情報が手に入ったということは我々、ゆくゆくは王国にとって大きな利益となるだろう)

 

 そんなことを考えていたガゼフだが、次に女が発した言葉に耳を疑う。

 

「えぇ、全て私が葬り去りました。」

 

「は?」

 

 女の突拍子もない発言に思わず間抜けな返答が出てしまった。

 

(一体なにを言い出すのだこの女は?帝国騎士を葬っただと…それに言い方からして一人でというのか…?…信じられれるはずもないが、もしかすると高位の魔法を操れる魔法詠唱者(マジックキャスター)なのかもしれない。そうであるならばこの見慣れない神聖な服装も頷ける。)

 

 とガゼフは適当にあたりをつけて無理やり心を落ち着かせる。

 しかし目の前の女は聡いようで、自分の言ったことをガゼフたちにはなっから信じて貰えていないことは承知だったらしく、そのまま無表情な顔で話を続ける。

 

「信じてもらえないようですね。結構なことですが、証拠ならばあちらにあります。どうぞご確認ください。」

 

 そう言って女の指さした方向を見ると、白い布で包まれた小さい何かの山があった。もしあの山が帝国騎士達の亡骸ならば、我々は納得せざる負えないだろう。

 

「…副隊長、確認してきてくれ。」

 

「…了解しました。」

 

 隊長の命令を受け、一人部隊を離れ確認しに行った副隊長は白い布で包まれた一つを持ち上げ、ゆっくりと包みを解いていく。悍ましい物が転がっていた。

 

「うわぁっ!」

 

 全てを解き終わった副隊長は包まれていた物を驚きのあまり放り出してしまった。地面をゴロゴロと転がるそれは吐き気を催すような悍ましいものだった。

 

 それは帝国騎士の生首。

 

 他の包みを開けてみても現れるのは、千切られた様な断面を持つ手や足の残骸だった。そのどれもが帝国の紋章が入った鎧を身に纏っている。

 しかしいったいどういう死に方をしたのだ?残っている部分が手や足の先だけと言うのは些か不自然すぎる。

 

「どうやら貴殿が帝国騎士を葬ったというのは本当の様だ、疑って済まない。だが一体どうやって…そもそもこのような事が出来る貴殿はいったい何者なのだ?」

 

 村を囲う壁といい、ガゼフでさえ恐れる殺気を放つ目の前の女、そしてそいつは一人で帝国騎士を殺した事実。積もりに積もった疑問が我慢できなくなり、遂に女の素性を問いかけけてしまった。

 

「失礼いたしました、自己紹介をまだしていませんでしたね、私の名は『ローザリア』と申します。この地で新たに入信者を募るため、異国である極東からやってきた神職を勤める者でございます。」

 

「なるほど、異国の出身であるならば我々の知らない魔法や技術があってもおかしくはない。しかし神職を勤めるような方が多くの騎士を前にして立ち退かず、逆に全てを返り討ちにするその勇気に畏れ入った。ローザリア殿、この村を救って下さり感謝する。」

 

「いえ礼には及びません。この村の方達には大変お世話になりましたから。」

 

 丁寧な言葉遣いで深く礼をする彼女は、今しがた気づいた事だが尋常じゃないくらい美しい顔の持ち主でありその一挙一動に優雅さを感じさせる。神職に勤めていると言うよりは貴族ですと言われた方がしっくりする位だ。だが、あれほど恐ろしい殺気を放っていたのもまた事実。…まったく底が知れない。

 

「では、私もストロノーフ様に一つ質問をしてもよろしいでしょうか?」

 

 全てを見通していそうな目で訪ねてくる女に冷や汗を流しながらガゼフは答えるべきか否か考える。が答えは考えるまでも無かった。

 村の人間を、遠い異国から来たにもかかわらず我が国の民を救ってくれた人の質問に答えないなど愚の骨頂だ。恩を仇で返すような真似はしてはいけない。

 

「えぇ、私が答えられる範囲でならば幾らでもお答えしよう。」

 

 ガゼフがそう言うとまた彼女は深い礼をする。なんと礼儀の良い人なのだろうか…

 

「感謝いたします。それではお尋ねしますが…どうやらまだ皆さんお気づきになられていないようですので、まずはそれを先に申し上げます。

 今我々を取り囲む(・・・・・・・)ようにしてこちらに向かってくる人間の姿があります。つまり私の質問とは、我々を包囲するような真似をするその人間達に何かお心当たりがないでしょうか、ということです。」

 

 ガゼフは言われて初めて気づき、心の中で大きく舌打ちをした。

 確かに、かなりの人数に囲まれてしまっているようだ。目の前の女性に色々と気を取られてしまって、周囲の状況に注意を向けなさ過ぎた自分が恥ずかしい。ローザリアの発言で周りの兵士たちも思わずあたりを見回し始める。

 

 ガゼフはその強さから多くの人間から英雄として語られる一方で、その強さを邪険に感じている者達も少なくはない。今までも何度か命を狙われてきた、今取り囲んできている奴らも恐らくその類だろう。しかし一体何処の誰だ…と思索するガゼフに後ろから声がかけられる。

 

「あの…隊長、一つよろしいでしょうか…?」

 

「どうした副隊長?」

 

 声を掛けてきたのは、先程からずっと死体とも呼べない人体の破片を調べていた副隊長だった。

 

「…今我々を取り囲んでいる人間は十中八九スレイン法国かと思います。」

 

「…その根拠は?」

 

「先ほどの死骸の中に刺青をしていた者がいまして、その刺青がスレイン法国の紋章でした。これはスレイン法国による偽装部隊です。そしてその目的は…」

 

 ここまで言われればあとは嫌でもわかる。我慢できずに苦虫を噛み潰したような顔をしてガゼフは吐き捨てるように副隊長の言葉に続ける。

 

「俺を釣ることか…」

 

「…はい。」

 

 ガゼフの言葉を受け、悔しそうに副隊長は頷いた。ガゼフはその身に怒りを沸々と湧きあがらせていく。

 私を誘き出す為にスレイン法国は何人もの村人の命を奪うとは…絶対に許せるものでは無い。

 

 スレイン法国とはこのカルネ村から遠く南に行った場所に存在する宗教国家である。信仰する神は遥か昔に存在したと言われる『六大神』で、人間こそ選ばれた種族であるという概念のもと亜人種やモンスターを狩ることに全力を尽くしている珍しい国家だ。そのため人間同士の争いにはあまり口を出さない立場ではあるのだが、こうしてガゼフ暗殺を企てるあたり、水面下で多くの謀略を張り巡らせているのだろう。

 

「どうやら、お心当たりがあるようですね。」

 

 先ほどまでの平坦な声とは打って変わって冷たく問いかけてきた彼女の声により熱くなっていた体が冷まされ、ガゼフは怒りで失いかけていた自我を取り戻す事が出来た。

 

「えぇ、今我々を取り囲んでいる人間はスレイン法国の恐らく聖典の何者かでしょう。奴等は非常に強力な魔法を使う特殊部隊だと聞く。ただ私を暗殺するというだけで全くの無関係である村の民達を殺し、帝国騎士にまで偽装して私を呼び寄せ、こうして法国の特殊部隊に囲まれて…まんまと奴等の罠に嵌ってしまった己が情けない。」

 

「恨まれているのですね、貴方は。」

 

 彼女はガゼフを気遣ってこう言ったわけではない、むしろその逆だ。「お前のせいでこの村は狙われたのだぞ」と、軽蔑の意味で吐き捨てたのだ。

 ガゼフは何も言い返せず、ただ握りこぶしを更に硬くする事しかできない。

 村を救えなかったのも、新たな被害者が出てしまったのも、敵の策略に嵌ってしまったのも、全て自分の力不足が招いた結果だ。王国戦士長という立場を辞職するだけでは、この罪は償うには余りにも足りない。

 

 だがまだ自分にはやらなければならないことがある。全てはそれからだ。

 

「戦士長と言う立場になってからは尚更にな…。しかし、目を背けるつもりは毛頭ない。全てが終わった時、然るべき罰を受けるだろう。先ずは我らを囲む法国を始末する。」

 

 決意を固めたガゼフの瞳には鋭い光が宿っていた。それは紛れもない戦士長たる存在が放つことのできるすべてを切り裂く刃のごとき輝きだ。

 

 その瞳を見たローザリアは少しだけ見つめると目を閉じ、開く。それだけの動作であったはずなのに、全ての者を魅了するようであった。

 人形の様に美しかった無表情の顔は影を潜め、その人形に命が吹き込まれたかのように人間然とした表情でガゼフへと話し始める。

 

「貴方の決意は伝わりました。では私もスレイン法国なる者達の相手をしましょう。」

 

 しかしガゼフはその申し出を受け入れる訳にはいかない。

 

「それには及ばない、ローザリア殿。これは私の問題だ、無関係である貴方に手を貸してもらう訳にはいかない。」

 

「無関係ではありません、こうしてスレイン法国なる者達に村を襲われたのですよ?それでもストロノーフ様は私が無関係であると仰いますか。」

 

 そういわれてしまうと返す言葉がなくなってしまうガゼフはムゥ…と唸る。困った末に出した結論は彼女との共闘と言う結論だった。

 

「では今回だけでいい、我々に雇われてくれないか?」

 

「良いでしょう、ですがくれぐれも巻き込まれない様にお気を付けください。私の持つ攻撃は範囲が広い物ばかりですので…」

 

 彼女の目が少しだけ残忍なものになるのを感じ取り、ガゼフの背中に冷たい汗が流れる。

 

「…善処しよう。では、我々は先陣を切らせてもらう。」

 

「でしたら、こちらをお持ちください。お守りのようなものです、身に危険を感じましたらお祈り下さい。きっと助けになるでしょう。」

 

 そう言って差し出されたのは、木でできた人形の様だった。見た目は何の変哲もない不格好なものだ。だが見たことのないそれはきっと異国で作られたマジックアイテムなのだろうと思い素直に受け取る。

 

「貴殿が言うのだ、奇跡が起こせるのかもしれないなこの人形は。有難く貰い受けるとしよう。」

 

「私はこれからこの者達の弔いをしなければなりません。到着が少し遅れるかもしれませんが、どうかご無事で。」

 

「ローザリア殿の様な美しい方にそう言ってもらえると、絶対に死ねないな。では失礼する、行くぞ!!」

 

 ガゼフの軽い一礼の後、仲間たちの「おうっ!」と言う声と共に颯爽と敵陣へと駆けて行った。

 

 その後ろ姿を見送ったローザリアはふぅと息をつき胸をなでおろす。

 

「行きましたか…歴戦の猛者ともなるとなかなか迫力があります、はぁ緊張した…。では、この方達の弔いを始めましょう…。」

 

 先程副団長と呼ばれる男に奇麗に包んでおいた帝国騎士達、いやスレイン法国の兵士達の破片を全て暴かれてしまったのでまた布で綺麗に包み直しすと、村から離れた場所に移動し、生前何度も父と共に教会で行ったキリスト教の葬儀作法に則り、簡略ながらも彼らを弔った。

 

 葬儀を無事に終えると、ローザリアは空中に腰掛ける。

 空気椅子の様に足の筋肉で踏ん張り、あたかも空中で座っているように見せかける様な見苦しいものじゃなく、彼女の体に使われているデータクリスタルの一つ〈反重力装置〉によって体を浮かせているのだ。

 

「さてと、私も戦う準備をしなくてはいけません。安易にあの姿になるのは得策ではないでしょうから、違うやり方で臨みましょう。…〈次元門(ディメンジョン・ゲート)〉」

 

 村での出来事を思い出し、少し悲しい気持ちになる。いくら人間に興味が無くなったとはいえ流石にあの怯えた視線は機械の心でも堪える。あまり気持ちの良いものでもないので、武器がない今完全形態にならずに戦う方法はあと一つしかない。

 

 スキルを唱えながら右手の人差し指をピンと伸ばし空中に線を引くようにしてそのまま真横に動かすと、まるで空中にジッパーが初めからついていたような動きでガパッと斑色(まだらいろ)の穴が開いた。

 《ユグドラシル》の時とは違ったエフェクトでスキルが展開されたため、ローザリアは少し驚いた。

 

「こちらの世界ではこんな風に開くのですね…まぁ問題なく開けたようなので安心しました。…〈接続開始(コネクト)〉。」

 

 彼女がまた新たなスキルを唱えると、斑色穴を埋め尽くさんばかりに無数のコードが生き物のように這い出てきた。

 それらはウネウネとしながら彼女に絡みつくように伸びていき、彼女の細い首筋に次々と先端の尖ったプラグが差し込まれていった。

 

「ん…《ユグドラシル》では…何ともない…動作だったはず…んんっ…でしたが、今は…なんだか…あっ…くすぐったいですね…あんッ///」

 

 最後に伸びて来た一際太いコードが背中に指された時、何かと繋がる感触が一瞬で体を駆け巡り、ちょっと熱っぽい声を上げてしまった。

 思わず両手で口を押え周囲を見渡すが、誰も見ていなかったことを確認すると両手を静かに降ろし何事もなかったかのように作業を開始する。…まぁその顔は誰が見たって湯だったタコのように真っ赤だったのだが。

 

(なんてはしたない声を…でも、ちょっとだけ気持ちよかったかも…?)

 

…イカンこのまま進めると作者の妄想が止まらなくなるので、非常に心苦しいが話の筋を元に戻す。

 

「ゴホンッ、では気を取り直して〈起動要請(ザ・スタートアップ)〉」

 

 彼女は目を閉じ、また聞きなれないスキルを唱える。すると彼女の体に刺さったコードを伝って一斉に光が短い間隔で空間に開いた穴に流れていき、無数に何か(・・)と繋がっていく感覚に懐かしさを覚える。

 

 そして全ての何か(・・)とつながったとき彼女は目覚めの時を告げる。

 

(さぁ『子供達』、起きる時間ですよ…)

 

 ローザリアの呼びかけに応えるようにして、頭の中に大音量で響く明らかに人間のそれではない絶叫にも似た機械音がこだました。

 

―――ギャゥアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!




はい、今回もつまらない会話パートです。

オーバーロードの醍醐味である、虐殺ゲーはいつになったら始まるのでしょう…

機械だからエロスは無いだろうと思ったそこの君、世界は広いよ…。

次回は私の大好きなキャラが出てきますので、お楽しみに。
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