鋼鉄のシスター   作:ジェラシー卑屈川

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今回のお話は、オリキャラの『ヨーゼフカ』が主人公です。

3話で彼はローザリアと同い年くらいと書きましたが、農作業による過酷な労働で老け込んだ思春期真っ盛りの18歳です。

作者がかなりエンジョイする内容なので嫌な方はブラウザバック推奨です。

エロ…?ではないと思いますが余り期待しないでください。




それは男の浪漫

 ここはリ・エスティーゼ王国領土内のはずれにある小さな村『カルネ村』。

 

 そこに一人の青年が住んでいた。名前は『ヨーゼフカ・タイルトン』村人たちからはヨーゼフの愛称で呼ばれる村の農夫だ。

 

 午前中の仕事を早めに終わらせた彼は、機嫌が良さそうに鼻歌交じりで村の外を散歩していた。とある一つの野心を胸に抱えて…

 

「ふんふふんふふ~ん♪お、あの木にしよう!角度もよさそうだ!」

 

 そう言うと彼は目に止まった少し村の外れにある森の入り口近い高い木に駆け寄り、おもむろに登り始めた。

 今の彼はさながら猿の様で、スイスイとあっという間に木の天辺にまで登り切り、普段は見られないその高い場所から見下ろす景色を堪能していた。

 

「ん~、いい風だ。」

 

 この世界において森とは人間の住むべき場所ではないとされ、多くは危険な獣やモンスターが蔓延る魔境なっているのだが、そんな危険な場所に隣接してカルネ村が存続できているのにはちゃんと理由がある。

 

 それはこの森、『トブの大森林』には古くから『森の賢王』と呼ばれる魔獣がナワバリとして生活している場所であったため、その影響によりカルネ村にはモンスターが近寄ることが滅多にない場所となっているのだ。

 

 だからヨーゼフカが柵も無い村の外を歩いていても、誰かが見掛ければ少し注意するくらいで無理やり止めようとする者はいない。

 

 そんなわけで彼の趣味の一つに木の上で昼寝をするというものがある、これも村の周囲が比較的安全だからできることだ。

 

 だが、今日の彼の目的はそれじゃない。

 

 『トブの大森林』に生えている草木は豊富な自然の恩恵により様々な種類が存在し、中には季節によってその時期でしか手に入らないような貴重な薬草が群生することもあるため、薬師が薬草を求めてこの場所を訪れることも少なくない。

 

 そして何よりも木が大きいのだ。背が高いとも言う。

 

 高い場所とは得てして大変見晴らしの良い場所だ、周りに高い建物が無いのなら尚更に景色が良いだろう。

 

 故に彼がこれから行おうとする行為には、高さと見晴らしの良さが重要なのだ。

 

 ヨーゼフカは一人心の中で思い出す。あの熱き思いを抱いた時のことを…

 

 …それはいつの時代も男達の心の中で生き続け、12歳を迎えた頃に発芽する。年を重ねるごとに成長を続け大輪を咲かせ終えた頃にはまたいつの間にか次の世代へと受け継がれていく、無限の連鎖。

 

 そう、これは男達の男達による男達のための浪漫…

 

『覗き』だ。

 

 ヨーゼフカも一端(いっぱし)の男子、それも婦女子に興味が出てきてもしょうがないグッドなお年頃だ。

 

 そんな彼に幸か不幸か、自分にとても親切にしてくれるそれはそれは美人なオネイサンが突如として目の前に現れてしまったのだからさぁ心はパニック寸前!

 

 猛々しい欲望の渦にまみれた男心はもはや誰に手にも止められず、一人こうして溜まりに溜まった欲望を吐き出しに赴いたのだ。

 

「さーてっとぉ、いっちょやりますか!」

 

 彼はそう言いながらズボンのポケットを弄りある機械を取り出した。

 その機械の見た目は眼鏡のような形をしていたが、レンズの部分には円筒が嵌められており、どうやら伸縮するようだ。

 

 彼が取り出した機械の名前は『見通し眼鏡』と言う。

 《ユグドラシル》では、単に遠くを見渡せるだけの需要の低いチープな汎用アイテムであり、レベルを上げて行けばこんなものよりもはるかに頼りになる索敵スキルをプレイヤーは習得できるため、手に入れたとしても売却なり廃棄したりと処分することの多いシロモノだった。

 

 では何故彼がそんな《ユグドラシル》のアイテムを持っているのか?

 

 それはローザリアが人知れず動作確認などを行っていた時に《ユグドラシル》と同様にしてアイテムボックスが開けることに気づき、アイテムボックスの隅っこの方で埃を被っていた『見通し眼鏡』を見つけた事が原因だ。

 

 長いこと彼女はヨーゼフカにお世話になっていた事に感謝の気持ちを込めて何かお返ししなければと考えていた矢先、丁度良いタイミングで『見通し眼鏡』が見つかったので、これならば手放しても自分には何の不利益も生まれないし何よりも『世界を揺るがすような問題』は起きないだろうという判断に至ったため、お礼と言う形で処分したのだ。

 

 ローザリアから世話になった時のお礼として『見通し眼鏡』を貰ったヨーゼフカは、見たこともない機械(モノ)を手に入れ大はしゃぎすると非常に喜んだ。しかしそれを与えた彼女からしてみれば、何の変哲もない唯の…言ってしまえばゴミであり、処分と言う名目で与えたはずが、彼のあまりの喜びように申し訳なさを感じずにはいられなかった事は言うまでもないだろう。

 

 そんな彼女の気持ちを知ってか知らずか、ヨーゼフは有効活用する術を見つけ今に至る。残念ながら健全的な使い方ではないのだが…

 

「おー!!よっく見えるなこれ!スゲーー!!」

 

 と高い木の上で足をジタバタさせながら一人で興奮しつつ、彼の標的である小高い場所に立つ一軒の建物をレンジャーの如き瞳で探す。

 

「あ☆れ☆だ…今日は『見通し眼鏡(こいつ)』のデビュー戦だ、思う存分『観て』やるぜぇ…グヘヘ…おぉ?どうやらお出ましのようだぁ…ジュルリ」

 

 ブツブツと怪しい独り言を呟きながら、不敵な笑みを浮かべ、舌なめずりをする今の彼の姿を村の女性陣が見たら間違いなく集団暴行(リンチ)に合うだろう。更には女の敵として一生蔑まれること必至。ナンテカワイソウニ…。

 

 まぁそんなことは微塵も考えないヨーゼフカは変なところで用意周到なのだ。

 

「この日、そしてこの時間!調べによればローザリアさんはお清めの時間だったはずだァ…今日こそ、その服の下に隠された秘法を拝ませてもらう…っ!!」

 

 懲りずに変態発言を繰り返しながら『見通し眼鏡』の倍率を更に上げ、彼女にズームイン!した。

 

 ヨーゼフカが熱い眼差しで覗いているとは露にも知らない(筈の)標的は、お清めと言う名の水浴びをするために服を脱ぎ始める。

 

 ローザリアは先ず頭にかぶった修道帽子(ベール)に手をかける。

 ベールを外したその頭には、他人に見せない様に隠されていた長いストレートの銀髪がサラサラと流れ、それだけでもこの村の大抵の男共は生唾を飲む美しさだろう。

 

 次に彼女はワンピース状の修道服の背中に手を掛け、ボタンを外すと肩から脱ぎ始めた。

 

 そして遂に彼は熱望していた存在を、下心の炎が燃える瞳で括目するのだ。

 

「ウッヒョーーー!!初めて会った時から思ってたけど、やっぱローザリアさんの『おっぱい』デケェーーーー!!!スゲェーーー!!!」ウオオオオオ!!

 

 それは出合った当初からずっっっとチラチラと気にしていた彼女の胸だった。

 

 いついかなる時も変わらず黒い修道服を彼女は身に着けていたため、その存在の大きさは村の男たちの中でも意見が分かれるほど曖昧な物だったのだが、今日彼は自分の憶測が間違っていなかったことを確信し狂喜乱舞した。

 

 全力で鼻の下を伸ばしながらローザリアの豊満な双丘を舐めるように観察するヨーゼフカだったが、ふと異変に気づく。

 

 ローザリアが修道服を腰のあたりまで下げたまま脱ぐのを止めていたのだ。

 

 ヨーゼフカは最大倍率で胸を観察するのを止め、少し倍率を落とし彼女全体をレンズの中にとらえる。

 

「ほぇーー…おぉ??」

 

 全身を映した彼女の姿にまた見惚れそうになるが、先程抱いた違和感が消えない。

 胸が妙にザワついてくる気持ちを必死に抑え何か不自然な点が無いか探していると、あることに気づいた。いや、気づいてしまった。

 

(あれ?ローザリアさんこっち(・・・)を見てないか…?)

 

 そう、ローザリアが此方を向いていたのだ。その麗しいご尊顔まで寸分違わずに。

 

 それから誰かに何かを伝えるようにして、ゆっくりと口を動かしていく。その口の動きに注目しながら彼女が言っているであろう言葉を自然と声に出してしまっていた。

 

「『あ』、『と』、『で』、『お』、『し』、『お』、『き』、『で』、『す』ぅううう!!??」

 

 復唱し終えたヨーゼフカは驚きのあまり木からズッコケそうになったが、何とか枝に掴まり直すことで態勢を整えることができた。

 

 起き上がったときには既に彼女が居た部屋の窓にはカーテンが閉められ、中の様子はもう確認できない。

 

 いや、今はそんなことなんてどうでもいい

 

(信じらんねぇ…ここからローザリアさんの家まで一体どれだけ離れてると思ってんだ…?普通なら気づけるはずも無いのにそれをあの人は「オシオキ」って…ホントに一体何者なんだローザリアさんは…?)

 

 彼女がヨーゼフカに見せつけた人間離れした技に驚愕しながらも、しかし不思議の多い彼女ならこれ位の事なら平気でやりそうだなぁ、と心の中で呟くのだった。

 

「オシオキねぇ…何とか赦してもらえないかなー…はぁ、無理だな。諦めよう。このことはあとで素直に謝るとして、せっかくここまで来たんだ、もっと違う場所の景色を見てみるか。」

 

 ローザリアに正座させられ、プリプリと怒られる自分の様を想像し…案外それもいいかもしれない…じゃなくて、落ち込みそうになる気分を紛らわせるために木の上で体を反転、森や草原の方を向き『見通し眼鏡』を使って普段は滅多に行かないような遠い場所へとヨーゼフカは思いを馳せるのだった。

 

「おっもうこんな時間か、そろそろ帰るかなっと…ん?なんだありゃ?」

 

 夢中になって景色を見ていたため、気づけば時刻はお昼を過ぎていた。

 グゥとなったお腹の音でお昼を食べ損ねていたことを思い出したヨーゼフカは、家に食い物あったっけなぁ?と呑気なことを考えながら木から降りようとした時、目の端に不審なものが映ったのを見逃さず、その方向に注意を向けた。

 

「ありゃあ…煙か?なんだろう…?そうだよ、こんな時のためにこの機械があるんじゃねえか!よしゃ、さっそく覗いてみっか。」

 

 ヨーゼフカは降りかけていた体を起こし直すと、また『見通し眼鏡』を覗き込んだ。

 しかしそのレンズに映り込んだのは奇麗な景色でも、見たことのない生き物でも、美しい美女でもなく、思わず目を疑いたくなるような光景に戦慄が走ったのだった。

 




ローザリアはFカップの巨乳の持ち主です。

まぁ彼女の場合は巨乳の銅像撫でてるのと一緒なんですけどね…

それと『Fカップ』って響きが凄くエロく感じるのは自分だけでしょうか?

次回は村最大の危機が訪れます。

修正したら、何気に一番文字数多くなったよこの話…
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