がっこうぐらし!The world in confusion   作:ウィングゼロ

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chapter31

解散したあと私は持っていくものをバックに積める作業を行っていた。

 

「さてと、こんなものかな」

 

外で必要になりそうなものを最小限で積める。

 

外…か…

 

私は窓から外を見ながら思う、まさか学校の外に出ていくことになるなんてと…

 

といってもそれが普通なんだけど…

 

今となっては学校の外の世界が懐かしくそして怖く感じる。

 

けど、ゆうくんは外へと足を踏み出した…自分の戦いから逃げずに…だから今度は私達の番だと思う私達も一方前へ…

 

「あ…」

 

ふと左手が前髪のヘアピンに当たる

 

今思えばこのヘアピンも長い付き合いと言えるかしら…

 

このヘアピン…私が巡ヶ丘に引っ越すときにゆうくんがプレゼントしてくれた大切なもの…

 

そのヘアピンを見ていると昔のことを思い返した。

 

7年前

 

木の葉が紅葉とし道路には無数の落ち葉が舞い落ちる秋

 

私…いや私達、若狭家とって重大な出来事が起きていた。

 

お父さんのお仕事の関係で海鳴から引っ越すことになった。

 

もう荷物は纏め引っ越し屋さんに運んでもらって後は私達だけで今日出立する。

 

「ゆうくん…」

 

だけど、最後に別れの言葉をいいたい相手となりの家にすむゆうくんが来ていない…家にもいなかった。

 

ゆうくんはゆうくんのお父さんとお母さんが居なくなって、一人なのに帰ってきたとき家がなかったらだめと言って残ると言った。

 

「雄也くん…どこにいってるんだろう…」

 

小学校に入って友達になったなのはが来ないゆうくんを心配する。

 

「やっぱり、ケータイにも繋がらない…雄也くん何かあったのかな?」

 

「あ~!あのバカ雄也のやつどこほっつ歩いてんのよ!」

 

なのはと同じ友達のすずかとアリサも来ないゆうくんを心配している。

 

「悠里!そろそろ時間だぞ!」

 

後ろからお父さんの声が聞こえてくる…

 

もう時間みたい…

 

「それじゃあ私…いくね」

 

別れの言葉を告げると3人とも悲しい顔をしている。

 

「またね」

 

「また会いましょ」

 

「げんきでね」

 

それぞれ別れの言葉を返すそして私は友達に背を向けて車へと近づこうと足を動かそうとしたとき。

 

「悠里!!」

 

私を呼ぶ声をした、聞き覚えのあるこの声に振り向くとなのはたちの後ろからゆうくんが走って向かってきていた。

 

「ゆうくん!」

 

「はぁ…はぁ…ぎ、ぎりぎり…間に合った」

 

私の元に辿り着くと全力で走ってきたのかその顔から疲れがわかる。

 

「あんた、どこいってたのよ!」

 

後ろのアリサはそんなゆうくんを怒るがなのはとすずかがそれを宥める。

 

「ご、ごめん、どうしても…渡したいものが…あって…」

 

少し息が整ってきたゆうくんはポケットにしまっていた小さな箱を取り出して私に渡した。

 

「これは?」

 

「開けてみれば…わかる」

 

そういわれて箱を開けてみると…そこには水色のヘアピンがあった

 

「ヘアピン?」

 

「ああ、…悠里にはいつも助けられたしさ…その…御返しでプレゼントを…」

 

ゆうくんは少し照れた表情で私に言う。

 

「ちょっとつけてみて」

 

「え?ちょっとまって」

 

ゆうくんにつけてと言われて私は水色のヘアピンを前髪の一部をサイドに束ねる。

 

「ど、どうかな?」

 

似合ってるかどうかゆうくんに聞いてみる。

 

「すごく似合ってる!」

 

ゆうくんは嬉しく笑った、よかった…

 

「あ、そうだ…ねえ、ゆうくん…昔の約束覚えてる?」

 

「約束?なんの?」

 

うーん、やっぱり覚えてないか…

 

「あれだよ、いつか私をお嫁さんに貰ってって話♪」

 

「お、お嫁!?」

 

ゆうくんが赤く取り乱す、なにか変なこといったかな?

 

「ゆうくん?」

 

「え?いや…うん、覚えてる」

 

「じゃあ、大きくなったら私をお嫁さんに貰ってね♪約束だよ」

 

「あ、ああ…約束する……多分忘れるだろうけど…ボソッ」

 

?あとの方がうまく聞き取れなかったけど…なにか言ったのかな?

 

「じゃあ、またね、ゆうくん!」

 

「ああ!またな!悠里!!」

 

 

 

回想修了

 

「~!!」

 

思い返した私は顔を赤くして頭を抱えた。

 

わ、私、そういえば羞恥心もなくゆうくんにあんな約束してたの忘れてた。

 

い、今思うとものすごく恥ずかしい

 

「け、けど流石にゆうくんも忘れてるよね」

 

もう7年になるんだ忘れていて可笑しくない

 

「りーさん、そっち終わったか?」

 

「ひゃ、ひゃい!」

 

突然、胡桃が入ってきて、とっさにした返事は完全にまともに返せていなかった。

 

「だ、大丈夫かりーさん?」

 

「だ、大丈夫よ、荷物は纏めたわ…そっちは?」

 

と、取り合えず平然を装うしかないわ…

 

「由紀がまだ終わってなくてそっちは音姉が手伝ってる、それじゃあ、私次は優花の方見に行くから」

 

そういって胡桃は部屋から出ていった。

 

…危なかった…そんなことバレたら胡桃になんと言われるかわかったものじゃない。

 

「と、取り合えず荷物を再確認しましょう」

 

確認に越したことはない、そう思いまた、荷物を確認し始めた。

みんなの準備が完了して午後の5時半夕日は静かに沈み始め奴等も予想通り下校していくのを確認して胡桃は私達の方向に向く。

 

「それじゃあ、そろそろ行くぞ、もし車が動かなかったら即座に撤退遠足は中止だ」

 

胡桃が言うことにみんな頷くとそれを見てから胡桃と変身した誠くんが窓に手と足をかける。

 

「それじゃあ…行くぞ!」

 

その掛け声と共に二人は窓から飛び降りて数秒後戦闘の音が聞こえてきた。

 

「私達もいきましょう」

 

「行ってくるね、めぐねえ」

 

「気を付けてね、それとめぐねえじゃなくて佐倉先生」

 

私達も階段を使って一階に降りて昇降口階段手前にあるバリケードを潜り抜けそして玄関前のしたの隙間から外に出ると玄関付近の奴等は片付けられて胡桃と誠くんはグラウンドに散らばっている奴等を一撃で倒している。

 

「誠!りーさん達が降りてきた!このまま校門までの奴等を倒すぞ」

 

「わかった!」

 

降りてきた私達を確認したあと私達が校門まで最短距離で辿り着けるルート上の敵を倒し始めた。

 

「それじゃあみんな行くよ」

 

音姫さんの声で皆校門に駆け出し優花ちゃんがオスカーのガトリングで近づく奴等を一掃し先頭を走る私は弓を構えて前を立ち塞がる奴等を一撃で頭を射ぬいた。

 

「よし!校門前についた!」

 

見慣れた校門を抜けて学園の敷地内から出た私達は次にジュードくんがいっている車を探す。

 

「どれだ…」

 

探す中でも奴等は着実に近づいてきており私達は焦りを隠せない。

 

「あれじゃないかな?」

 

由紀ちゃんが指差した方向を見ると窓ガラスなど割れていない自動車が1台駐車されていた。

 

「行ってみよう!」

 

その車に近づき胡桃が鍵をドアに挿すとすんなりと入り鍵を回すとドアが開いた音がした。

 

「これだ!」

 

鍵を抜きドアを開けてエンジンを回すとエンジンが動く音が響く。

 

「よし!エンジンがついた!早く乗れ!」

 

胡桃が乗るように指示すると由紀ちゃんと優花ちゃんが一番後ろの後部座敷私と音姫さんが中部座席誠くんが助手席にのり全員乗り込んだか確認する。

 

「よし全員乗ったな」

 

「大丈夫よ胡桃」

 

「胡桃ちゃん運転ほんとに大丈夫?」

 

由紀ちゃんが胡桃にちゃんと運転できるか訪ねる。

 

まあ、勿論運転ができるから自分でいったわけだし問題ないはず。

 

「いつもと感覚が違うけどまあ、任せろって!」

 

「違う?」

 

あれ?なんだろう…嫌な予感がしてきた。

 

 

「いつもはハンドルコントローラより、パッド派だからな」

 

「えっと…恵飛須沢さん?もしかしてゲームのことじゃあ…」

 

…嫌な予感的中

 

『えええええええっ!?』

 

「大丈夫だって!私の華麗なスピーン見せてやるぜ!」

 

「スピーンしたらダメよ!」

 

私の注意も空しく胡桃が動かす車は急発進され道路を突き進む。

 

「よし!遠足に行くぞ!」

 

…もう、こうなったら止められないわね

 

ふと、窓を見て景色を眺める。

 

壊れた町並み、人気のない道路…

 

そんな世界で私達は生きている。

 

この先何が待っているのかそれは…誰にもわからない。

 

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