『グループ』は下部組織が回したキャンピングカーに乗っていた。
固定されたテーブルの上には色々な食べ物がある。荒道は料理はしておらず、全てどこからか買って来た物だ。
一方通行は辛口のチキン、土御門はファーストフード店の巨大なハンバーガー、荒道は特盛のカツ丼が2杯。と作る人間がいなければ食べる物もバラバラな面子だった。
一方、地中海直送のサラダを食べている結標はそれらを眺め、
「早死にするわね、貴方達。あと大地、貴方どれだけ食べるの?そんなに食べるタイプだったかしら?」
カツ丼をかきこんでいた荒道は一度テーブルに丼を置く。
「俺は前みたいに少なくても良いし、多くてもいいんだ。この後も仕事だしな、食える時に食っとかねぇと」
またカツ丼をかきこみ出すと土御門が意見を言う。
「にゃー。緑黄野菜だけってのもヘルシーすぎねーかにゃー?肉も野菜も適度に食べて、健康な身体を維持できるもんだぜい?肉も野菜も偏りすぎはよくないにゃー」
「ハッ、つか肉を食って死ねるってのは幸せなンじゃねェのか?好きなことやって死ンでるンだからよ」
また丼を置いた荒道が隣の結標の方を見て、イタズラめいた笑みを浮かべる。
「それなら淡希が野菜をくれればいいじゃん」
そう言うと結標がフォークをサラダに刺した瞬間にフォークを持った手を取り、自分の口まで持っていきフォークごと頬張る。
「うん、美味いな……淡希?怒ってる?」
結標はポカンとしていて、荒道に話しかけられ、彼とフォークを交互に見た後ようやく気付き、羞恥心で顔を真っ赤にして荒道に襲いかかる。
「大地のヤツ、たまにあァいう天然な所あるよな」
「にゃー、ああいう所に関してはどこかのツンツン頭以上だぜい」
ハァ、と一つため息をついてから一方通行はマウントポジションを取ってビンタをしている結標とそのビンタをほぼ首だけの動きでかわす荒道の不毛な争いを止めるべく、声を発する。
「オイ、『スクール』の方はどうなったンだ?」
その言葉を聞くと残念そうに荒道の方を睨みつけてから座りなおし、話し始める。
「『
ただ、と結標は切ってから話し出す。
「…調べみるとそれらしい組織名がいくつか出てきたわ」
「二つだけじゃないのか」
土御門はハンバーガーにかぶりつき、反対から出てくる肉を慌てて抑える。
「『グループ』、『スクール』、『アイテム』、『メンバー』、『ブロック』ーーーわかっているだけでも五つ。多分、私たちと同じ
結標は指を折りながら数える。
「親船最中を狙ったのが『スクール』。なら、海原を襲ったのは?あいつは今もそこに潜伏してるのかしら?」
「スパイ活動をしてるなら何か合図が欲しいもんだぜい。うっかり敵と間違えて潰しかねないからにゃー」
「爆撃、毒ガス、暗殺。襲撃に気づく間もなく死ぬような攻撃をしなけれりゃ大丈夫だろォ。あの馬鹿も死なねェように努力はするだろうからな」
ここで黙っていた荒道が口を開く。
「淡希はさっき『俺たちと同じ』って言ったよな?それは学園都市上層部の命令を受けて動いてるってことか?」
「ええ、その通りよ」
「だとしたら『スクール』が行った親船最中狙撃は上司のはずの統括理事会に対する反乱行為ってことになるよな…」
そこで土御門が言葉を代わりに続ける。
「となれば学園都市は『スクール』を潰しにかかるにゃー。もし、海原が『スクール』に潜伏していたらさっき一方通行が言ってた方法で潰しにかかる可能性は大だぜい」
次は一方通行が手に付いた肉の油を舐めながら話す。
「だがチョットした希望はある。少数組織でやっていけるってことはそれなりの実力があるってことだ。クソ上層部が『実力者』には『実力者』って考えた時には『スクール』の抹殺が『グループ』みたいな暗部に回ってくる可能性だってある。まぁ、『グループ』が当たるかどうかは分かんねェけどなァ」
「今はまだ『スクール』に潜伏してるのかどうかもわからないんだしその話は今は置いときましょう」
荒道も危ない状況の海原を探しに行きたかったが手がかりの無い状態ではどうしようもない、と考え思考を切り替える。
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昼食を食べ終え、今後の調査方針などを話しあっていた時に、ピーッ!と警告の電子音が鳴る。
車内スピーカーからは運転手兼オペレーターの慌てた声が聞こえる。
『き、緊急です!今、そっちにデータを送ります!』
運転席と居住区を分断する壁に取り付けられたモニターに地図が映し出される。
「第五学区・ウイルス保管センターだと?」
「学園都市製のコンピュータウイルスを解析してワクチンを作る施設だな。そこがクラッキングを受けているらしい」
一方通行は面倒くさそうに言う。
「にしても、俺たちが動かなきゃなンねェのか?さっき『グループ』と似た組織がいくつかあるって言ったじゃねェか?そいつらに任せちまえよ」
「部署が違うんだろ。さっきも言った通り、複数組織の中の一つは裏切ってるんだ。俺たちが動くしかないだろ」
「ウイルス保管センターってのは未解析のウイルスの他にも学園都市の研究機関が作った実験用のウイルスもある。こいつが外に出ればパニックになる」
「その『外』はどこまでの『外』なのかしら?」
結標が意味ありげな笑みを作る。
学園都市の『中』と『外』では実に二、三十年程の科学技術の差があり、それはウイルスでも同じ事。学園都市では時代遅れのウイルスでも『外』にとっては脅威となる。もし、漏れ出したりすると…火を見るより明らかだ。
「確か学園都市の情報は『外から中』よりも『中から外』を優先的にガードするって話だったよなァ。そのための施設があるはずだ」
「外部接続ターミナルか」
学園都市は『外』のインターネットから切り離なされており、独自のネットワークを使っている。外部接続ターミナルは学園都市からの情報が『外』に出る際には絶対通らねばならない場所だ。
「そのターミナルって確か東西南北に四つあったよな?」
荒道のその問いに要らない情報を付け加えてオペレーターの切羽詰まった声が答える。
『外部接続ターミナルの緊急遮断を開始。第三学区・北部ターミナル遮断、第十二学区・東部ターミナル遮断、第二学区南部ターミナル遮断、……ッ!?第十三学区・西部ターミナルが応答しません!遮断確認できず!!」
「ハハッ!!またァわかりやすい構図だな!」
一方通行はその報告を受けて大笑いする。土御門も不敵に笑って、
「十中八九俺たちを誘ってるな。よっぽどスクラップになりたいらしいな」
『グループ』を乗せたキャンピングカーは第十三学区に向かって走り出す。
『親船最中暗殺未遂事件の方はどうしましょう…?』
「後回しだ」
「これも『スクール』がやってるかもしれないしね」
『海原さんの方は…?』
一方通行はジッとこちらを見ている荒道の視線にため息をつきながら
「…全部終わってからだ」
荒道は満足気に頷く。
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『グループ』を乗せたキャンピングカーは第七学区を突き進んでいた。
「第十三学区までざっと10分て所か」
時計を気にしていた土御門は呟く。
西部ターミナルが遮断出来ないという話だったが、それなら大容量ケーブルを切る事になった。
しかし、再び電子音が鳴り響く。
「今度は何だ!」
土御門が大声で応じるように言う。
『第二十三学区のでもクラッキングを確認!航空宇宙工学研究所付属の衛星センターが電子攻撃を受けています!」
「衛星だと?」
一方通行は眉をひそめる。学園都市の衛星といえば気象衛星と言う名のスパイ衛星だ。それを使って学園都市や周辺地域を逐一監視しているのだが、
「また、面倒な事になってきた…」
「何言ってンだ?面白いの間違いだろ?確か衛星ひこぼしII号にゃ地上攻撃用大口径レーザーが搭載されてたよなァ?」
「まずいわね。ウイルス保管センターへのクラッキングも継続中なんでしょう?」
「対策チームは右往左往しているだろうな。いつもの実力を出させさないための囮って訳だが、ウイルス保管センターの方を放って置いて良いということにもならない。囮だったとしても、被害の程度が変わる訳ではないからな」
「これも『スクール』だと思う?」
「さあな。別の組織かもしれない」
『どっ、どうしますか!?我々はどちらに向いましょうか?』
「ハハッ、そンなモン決まってンだろ」
いつの間にか電極のスイッチを入れていたのか一方通行に蹴られた側面のドアは道路に吹き飛ぶ。
「一方通行!!」
土御門は思わず叫ぶ。
「クソ野郎どもの囮に付き合わされるのは性にあわねェ。俺は第二十三学区にいく。その間オマエ達は雑用でもこなしてな」
躊躇いなく、一方通行はキャンピングカーから降りる。その後に荒道の『虚偽地球』で操られたドアが戻ってくる。
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一方通行が衛生の破壊に向かってから5分ほど経った時、足を組み、ソファーに腰掛けていた荒道が急に立ち上がる。
「どうした?」
土御門の問いかけに冷たい声で答える。
「外にバカがいるみたいなんだ。ちょっくら潰してくるから、外部接続ターミナルは頼んでいいか?」
「ええ、行ってらっしゃい」
「頼んだぜい」
「行ってきます」
そう言うと荒道は側面のドアを能力で分離させ、その上に乗って、キャンピングカーから降りる。
ドアはアスファルトの道路と荒道の足で挟まれ、火花と自身の体を散らせながらも着実に速度は落ちていく。
荒道が睨んでいるのは赤いオープンカー、運転席には小太りの男、助手席にはロケットランチャーを構えた男がいる。後部座席には誰かいるようだが今は見えない。次に視界の上の方にある、ロケットランチャーの砲弾を見る。
「テメェら『スクール』か?」
車が止まってから話しかける。
「俺たちは『メンバー』だ。といっても傭われ能力者だ」
助手席に座っていた金髪の男が答える。後部座席からは二人の少年が出て来る。歳は荒道と同じくらい。同じ青色の服だと言う事を除いてもそっくりなので双子と判断した。
「ターゲットが出てきてくれて助かったよ」
「なるほど、俺を始末するだけにこの人数とは…ちと少ないんじゃねーの?」
荒道の軽い挑発に乗ってくる奴がいた。
「勝手に言ってやがれ!直ぐ目に物見せてやる!」
「まぁ、まぁ、兄さん落ち着いて」
兄弟で合っているようだ。兄の方は喧嘩早い物言いを裏切らずに鋭い目つきをしているが対象的に弟の方は冷静だった。
「まぁ、こっちも仕事があるんだ…さっさとくたばれ!」
何故狙われているのかは他にも問題が山積している今は考えるべき事ではなかった。今は一刻も早く目の前の敵を倒し、仕事に戻る事だ。
だが、荒道は安易に動かなかった。荒道は学園都市第三位・超電磁砲をあしらえる程の実力持っている。同じ機密レベルでも『グループ』のキャンピングカーを見つけ出した情報力を持つ組織ならば当然実力も知っていて、傭った者にも教えいるはずだ。
それでも勝てると踏んで挑んできたならば相手は能力を過信しているのかと思ったが、多分それはないと結論に至る。『傭われ能力者』というのは、要は裏の世界で生きてきたという事、『裏』の仕事と言うのは自らの能力を過信した者から死んでいく。立ち振る舞いからして初めて仕事をするとは思えなかった。
だから彼は様子見にアスファルトの氷柱を飛ばす。
一人に2、3の氷柱を飛ばすと、四人がとった行動は全て違うものだった。
金髪の男は手から火球が出現し、それを投げつけて氷柱を破壊する。
双子の兄弟の弟が手を動かすとポケットの中から水が出てきて双子の前に出て盾のようになり、今度は兄が手を動かすと水の盾が一気に凍り、氷の盾となる。
小太りの男は手を氷柱に向かって手を叩くと人間では決して出せない轟音が炸裂する。氷柱の速度が遅くなり、だんだんと欠けていく。
だが、それだけでは終わらなかった。耳を塞いだ荒道にもわかった、音が近づいている事に。
(砂が振動……!?いや空気が振動している!?)
『虚偽地球』のセンサーで感知したがその時には遅く、荒道の身体が見えない何かに吹き飛ばされる。
「発火系、水流操作系、凍結系…お前は音を増幅させる能力者だな。そして全員が
吹き飛ばされたが空中で一回転してから着地した荒道は敵を指差し、能力を予想する。
「ご名答。僕の能力は『
小太りの男が本当に驚いたという様子で手を叩いている。能力は今は使っていないのか、普通の拍手だ。
「喋ってるんだったら今度はこっちからだ!」
金髪の男が両手に出現させた火球を荒道に向かって投げつける。爆炎が上がり、道路を赤く染めるが荒道には服の焦げた痕一つない。
パン、と乾いた音が聞こえる。『音響拡声』の攻撃だと判断した荒道はアスファルトの凝縮した壁を作る。
「なるほど…」
一発の衝撃波でアスファルトの壁にヒビが入った事に苦々しげに呟く。
「篭ってんじゃねーぞ!」
再び金髪の男の火球が放たれる。荒道は攻撃に転じる。
センサーで火球の接近を感知し、アスファルトで火球を包み込む。
「返却だ」
そう言うと火球を包んだアスファルトの球を金髪の男の足元に投げつける。
火というのは酸素を消費して燃えている。アスファルトの球の中で密閉されればすぐに酸素を使い切り、火は消えるはずだった。だがアスファルトの球が砕け、突如供給された酸素とアスファルトの球の中の不完全燃焼により熱された一酸化炭素と結びつき、二酸化炭素への科学反応が急速に進むとどうなるか。
火事の現場で見られる『
金髪の男は業火に飲み込まれ、地面に転がり、火を消そうとする。が、背中にアスファルトの氷柱が刺さると動きを止める。
「簡単に死にやがったか。冷児、行くぞ」
双子が二丁の拳銃を同じ動作で取り出す。引き金が引かれ、鉛玉が出ると思っていた荒道は完全に不意をつかれた。
銃口から出てきたのは水だった。そしてその水が凍り、氷の弾丸となる。荒道の『虚偽地球』が操れるのは『地球から出来た物質』だけで氷は操る事は出来ない。
荒道はすぐにアスファルトの壁で身を隠すが、
パチン、という音が連続的に小さく聞こえた。その直後荒道のセンサーが『音響拡声』の攻撃だと判断する。
(この音は指を鳴らしているのか?!…ちくしょうが!こうなりゃ、このまま突っ込んで接近戦に…)
荒道が音の砲弾でアスファルトを砕けないように補強しながら考えた事を実行しようとした時、球に音の砲弾と射撃音が止まる。
(玉切れか?)
そう思い地面にアスファルトを沈めた時、その場所に水があるのが気がつく。見つけた時には遅く、水が手裏剣の形を成したかと思えば凍りつき、飛んで来る。
「……ッ!」
荒道は咄嗟に後ろに飛ぶ。彼のジャージには攻撃のための鉄が仕込まれていた。だが、氷の手裏剣は高速回転により鉄をも断ち切り、彼の身体を切り裂く。
(俺の視界が盾で塞がれてる時に水を撒いて置いて、盾が消えれば奇襲か…水は途中から凍らせずに打ったようだな)
傷を確かめながら冷静に判断した荒道は双子を睨みつける。
「兄さん、あれで死なないならアレをするよ」
「よし、任せとけ!」
冷児が懐から15センチ程の筒を取り出し、上に投げてから水が出る拳銃で撃ち抜く。
瞬間、大量の水が出現する。その水は一滴も双子にかからず、宙に静止している。それは無数に別れ、円錐の形を作る。
「死ね」
冷たく重みのある言葉が放たれた、円錐の水も放たれる。途中で水は氷に変わり、本物の氷柱と化す。
そして氷柱は多少の誤差はあるものの確実に荒道を狙って発射される。
「正面対決といこうか!」
荒道は叫び、半径30m、360度からアスファルトをかき集め、氷柱を作り出し、発射する。
「はあぁぁぁぁ!」
冷児が叫び、氷柱の速度が加速される。アスファルトの氷柱と氷の氷柱はぶつかると互いで砕け合う。
勝負を制したのは荒道だった。アスファルトの氷柱が胸を一突きしていた。
「兄さん……」
冷児は倒れる時、兄の方を向き、呟いた。
「冷児…?」
兄は理解出来ないという声を上げたが、冷児が倒れた時に頭が追いついたようで
「冷児いいぃぃぃ!!」
涙を流し、駆け寄る。
その光景を見て思った。
(『家族』が死んだ時俺はどうなるんだろうか?)
様々な思考が頭の中を巡った。その答えは目の前に示された。
「殺してやる…殺してやる…!殺してやる!!」
復讐だった。荒道もそれが一番良いと思った。自分なら間違いなくそうするだろうと思った。
「こい、殺してみろ」
兄はさっき弟が投げた筒を荒道の上に投げ、砕くと先ほど同じくらいの量の水が発生する。
それは荒道に降り注ぎ、瞬時に凍結される。
能力を全力で使い過ぎたことで上がった息を整え、20m程の氷塊に兄は近づく。
滅茶苦茶な形と乱雑な凍らせ方で光が複雑に反射し、凍ったターゲットの姿はよく見えなかったが動いてはいなかった。
今はまだ生きているだろうが問題はなかった。投げた筒には大量の水素が入っていて、空気中の酸素と結びつくことで水になった。それは周りの酸素がなくなることであり、凍る寸前でスペースを確保しても酸素は含まれておらずすぐに死に至るだろうと、それに酸素を確保できたとしても低体温症で凍死すると思っていた。
「冷児…お前の仇をとったぞ……」
弟の死と言う出来事が再び心にのしかかり、おぼつかない足取りで冷児の元に歩いて行く。だがその足は唐突に止まる。
後ろから音がする。氷が削れる音が。それはどんどん大きくなっていく。
氷の中で何かが暴れ回っている。氷の中で人が歩いている。バリーン!と氷が割られてターゲットが現れる。
「あー、死ぬかと思った」
笑いながら荒道は呟く。
荒道がしたことは簡単なものだった。凍り漬けにされる前に鉄を周りにばらまき、凍り漬けにされた後で鉄の形をドリルに変えて削り、出てきただけだ。
「この野郎!!」
銃を向けるが引き金を引く前にスピードを残しておいたドリルに胸を貫かれる。
小太りの男は逃げていた。思い返せば双子の弟が死んだ時あたりからいなかった事を思い出す。
荒道は空を見て何処か物思いにふけった顔をしながら携帯を取り出し、下部組織に電話をかける。
「死体処理を頼む。三人だ。その内に青い服を着た双子がいる。…そいつらは火葬して一緒にどこかに埋めてやってくれ。散骨でもいい。…どうしてだと?つまらない事を聞くな」
電話を切り、呟く。
「情が湧いただけだ…」
小太りの男を追いかけるために荒道はアスファルトを流動させて走り出す。
後1話で終わると思います。多分次は8000文字オーバーするかもしれませんがどうぞよろしくお願いします。
今回も読んでいただきありがとうございました。