とある魔術のグループ   作:静かな人

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時系列で言えばアクセラレータがグループに入って、一日、二日後の話しです。


暗部編入編
VSアイテム


昼間は車の音や人の声がする学園都市の第七学区も朝の4時頃はほとんど人や車はなく、静かだった。そこにかなり早い足音が一つあった。

深緑に薄く緑のラインが入った長袖、長ズボンのジャージを着て、成長した身体は175㎝ほどあり、容姿は優しそうな目に、額にかかるくらいの長めの黒髪、黒に近い紫色の瞳、形のいい眉、高い鼻、言えばイケメンと言える容姿になった少年は走っていた。

ただ体力向上のために、世界を回りながら朝4時に起き、1時間ランニング(30分で折り返し)、1時間筋トレ、を毎日続けていた結果フルマラソンの世界記録を抜いてしまった。一個人の趣味で走ったので記録はされていない。短距離を走る練習はしていないので短距離の世界記録は無理だったが世界陸上に出てもおかしくないレベルになっている。持久力も本気の全力疾走を5分ほどなら出来るほどにあった。

 

少年は昨日学園都市に来たばかりだ。少年は地下から潜入、独立した学園都市のネットワークにハッキングを仕掛け、レベル4、5の情報と学区ごとの特色などを調べてコピー、レベル5の一部はセキュリティが強く、少ししか情報は手に入らなかった。その後出来るだけ綺麗な廃車を直して走れる状態にしようとしたが外の車とは作りが違って1時間ほどの格闘の末、乗れる状態にしてから同じ車の構造を覚えればよかったと後悔しながら眠り、4時に起き、走り、今の状態に至る。

30分経過のアラームが鳴り、元来た道を帰り始める。数分後曲がり角から車が出てきて少年は珍しいなと思いながら眺めていると違和感を感じる。

 

(何処かで見たことあるような?)

 

どんどん距離は近づいていき、車の傷がよく見える。

 

(あれ、俺の直した廃車じゃね?)

 

中に荷物が入ってるので一応確認の為に車道へ出てコンクリートを流動させ、その上に乗りながら全力疾走で追いかける。今の少年は動く歩道で走っている状態にあり、瞬間的になら300㎞までスピードを出すことが出来る。

 

 

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アイテムは早朝から仕事をしていた。車に乗って移動するがその運転席に座っているのは浜面ではなく、

学園都市第4位・麦野 沈利(むぎの しずり)

その理由は浜面にあった。

 

路地裏にアイテムのメンバーと下っ端の浜面 仕上(はまずら しあげ)はいた。

 

「浜面、超遅いです。殴られたいんですか?」

 

会って早々脅される浜面は酔っていた。

 

「はいはい、朝から早いな〜」

 

「はまずら、酔ってるの?」

 

おっとり系のジャージを着た少女滝壺 理后(たきつぼ りこう)が心配するも軽く流してしまう。

 

「うわ、浜面キモーい」

 

「ええ、超キモいですよ浜面」

 

金髪の少女のフレンダとふわふわしたニットのワンピースを着た少女の絹旗 最愛(きぬはた さいあい)におもいっきり暴言を吐かれているが浜面は酔っているせいか全く気にしていなかった。

 

「ほら、さっさとアシを捕まえてこい」

 

リーダーの麦野がキレ気味で言うと浜面はふらふら歩いていって傷が目立つ車に寄りかかり

 

「これでいいか〜?」

 

「浜面、死にたいの?そんなボロボロの車乗りたくないからアシ捕まえて来いって言ってんのよ!」

 

フレンダが爆弾入り人形を持ちながら浜面に怒るが麦野が止める。

 

「もうなんでも良いから早く開けろ」

 

今は早朝朝の四時ごろなので早く終わらせたかったので投げやり気味に命令すると

 

「は〜い」

 

と言ってやるがいつもなら数分で出来ることを酔っているので15分もかけてしたので滝壺以外は皆イライラして、開けたら開けたで自分が運転しようとするので麦野が無理やり運転席から引きずり下ろす。

 

「痛った!麦野!何すんだ?!」

 

「あんたみたいな酔ってる奴に任せられる訳ないだろうが!このアホ面!」

 

運転すること30分、基本車の中では皆喋らなかったが滝壺が角を曲がった時唐突に喋った。

 

「あの人すっごく早い」

 

後部座から深緑のジャージを着ている人を指差して言う

 

「うわ、ほんとだ。しかもイケメン」

 

同じく後部座のフレンダが反応する

 

「今から仕事なんだから集中しなさい」

 

運転している麦野が注意する。

 

「そうですよ。いくら超余裕だからといっても集中しないと」

 

助手席の絹旗も同じく注意する。

 

「はーい」

 

とフレンダの少しふてくされたような返事が最後に沈黙が訪れたがすぐに破られた。コンコン、と音がする。

麦野は音源であるドアガラスを見るとさっきすれ違った深緑のジャージを着た少年が車と並行して走っている。

 

 

 

少年はとりあえず話すために運転席のドアガラスをコンコン、とノックするとすぐこちら向いてくれたがすぐに前を見られる。確かに運転中片手を離してドアガラスを下げるのは危ないなと思って少年は能力でドアガラスを下ろさせる。

 

「運転中すいません。あの、この車の持ち主は?」

 

(なんなのよこのガキは?!)

 

そう思いながらも麦野は返事をする。

 

「私ですけど…」

 

「では車のナンバーをお答え下さい」

 

後ろの荷物置きに自分のバックが入っていたのに確証を持ち、一気に畳み掛ける。

一方、麦野はアクセルに一気に畳み掛ける。

 

「お答えできないんなら止めさせて貰いますね」

 

麦野達が乗っていた車の後輪がパンクしたかのように後ろに傾き、動かなくなる。少年の能力で大きな溝が作られ、そこに車の後輪がはまり、空回りして動かなかくなっているのだ。

暗部で不思議な能力を相手にしてきたアイテムでもこの車の180㎞の限界スピードに並走して会話する。その言葉が危機感をもたらす言葉ならともかく丁寧な言葉なのが不思議でポカンとしていたが車の傾く衝撃で覚醒する。

 

「麦野、超前失礼します」

 

助手席の絹旗が麦野の方のドア窓から飛び出し、車のフレームを掴んで少年に蹴りを放つ。少年はセンサーで感知し、防御していたが予想外の痛みで後ろに下がってしまう。

 

「この野郎ッ!」

 

アスファルトから筒を作り出し、投げるが簡単に弾かれる。

 

「私の窒素装甲(オフェンスアーマー)にその程度とは超舐めてるんですか?」

 

「窒素装甲?大気を操ってるんだな…窒素とか?」

 

「超ご名答ですがどうするんですか?」

 

「こうする」

 

と言っても単なる不意打ち、30m範囲内だったので後ろから同じ筒を投げる。

ヒット、絹旗は前に転がるがその勢いをも利用してこちらに走ってきて

 

「不意打ちとは超いい趣味してますね」

 

と怒った口調で言ってくるのでダメージはなさそうだ。

 

一気に肉薄してきた絹旗の攻撃を少年は避け、隙を見て、手を掴んで絹旗の小さな体を投げ飛ばす。

 

「超効きませんよそんなの」

 

地面に投げつけられながらも話し、すぐにこちらに向かってくる。

 

「ハンパじゃないなその窒素装甲…」

 

「絹旗だけじゃなくて、私も忘れないで欲しい訳よ!」

 

上を見ると人形が10体ほど投げられているが少年は既に解析を終え、人形の中の爆弾は無力化され、少年の正面から投げられた小型ブースターで推進する小型の爆弾は操られ、横一列に並んだ人形と一緒に返される。人形の火薬はまだ残っているので小型の爆弾の爆発の熱で爆発し共にフレンダと近くいた滝壺を攻撃する。

 

絹旗が腹目掛けて蹴りをして放つが少年は足を少し上げて靴底で受け止める。拮抗状態が二秒ほど続いたがそこを白い光が貫く。直前に感知してた少年は受け止めている足を伸ばし、後ろに飛びビームを回避する。

麦野が第4位の能力原子崩し(メルトダウナー)の能力を使い、小さいビームを広範囲に発射する。少年アスファルトの壁を作り、防ぐが簡単に貫かれる。

 

(アスファルトくらいじゃ、駄目ってことか…)

 

十本のアスファルトの氷柱を作り出し、放つが麦野の前に現れたビームと同じ白色の壁に阻まれる。もう一度放たれたビームを避けて、息をつく間もなくそこにまた絹旗が現れる。

 

「私と互角の勝負をしても第4位の麦野には超敵いませんよ」

 

「あれが第4位…なるほど」

 

「分かったなら超退いて下さい。面倒なので超邪魔をしないで下さい」

 

絹旗の攻撃を躱しながらこの言葉に少年は反応した。

 

(車を盗んだ事は俺もほぼ同じような事をしたから言える立場じゃないから返してくれれば良かったから、丁寧に話しかけてたらそっちから殴ってきやがったくせに、面倒だから邪魔するな?こうなったのはテメェらのせいなのにさも自分が正しいように言いやがって!)

 

「ふざけんじゃねぇぇぇぇぇ!!ぶっ潰す!」

 

絹旗の窒素装甲は窒素を操ることが出来る能力。窒素の制御で車も持ち上げることが出来き、常に保護膜が身体中を覆っていて、絹旗の意思と関係なく窒素を集め、不意打ちも防ぐというレベル4の強さを裏切らない能力。

 

だが少年はそれを逆手に取った。少年は後ろからの不意打ちから窒素を集める能力は勝手に発動すると考えた、それだけ分かれば少年が今からする攻撃には十分だった。

 

絹旗の周りにアスファルトの弾丸が無数に形成され、発射される。弾丸は窒素装甲によって防がれ、あっけなく粉々に砕ける。絹旗はバカにしたような目をしている。だがそれは長くは続かなかった。

砕けた弾丸が急にドロッ、とした液体になり絹旗の身体中に貼りつく、無論口や鼻にも。だがそれは窒素装甲で防がれる。それで良かった。窒素装甲は窒素を集める能力、全身に攻撃されれば忠実に窒素の壁を作り、窒素のスーツを着る事になる。解除すればいいのだがコンクリートのコーティングに全身を固められている為に空気は混ざらず、変化しない。

 

つまり、彼女は無酸素状態(・・・・・)で閉じ込められた。

 

窒素装甲のパワーを持てば簡単に突破出来るはずだったが少年は詰めを怠らなかった。すぐさま周りのアスファルトで絹旗の窒素装甲のパワーでも動けないように固定する。弾丸が液化してから僅か0.5秒。

 

(確か絹旗だったか?自分の能力で首を絞めた気分はどうだ?)

 

コンクリートの塊を一瞥して学園都市第4位に向き直る。

 

「絹旗をやるなんてすごいじゃない」

 

あくまでも小馬鹿にした態度で麦野は話す。

 

「かなり疲れたがな。まぁいい、早めにぶっ潰して休憩するからよ」

 

少年は今からの挑発する訳でもなく今からの計画を話す

 

「言ってくれるわね、早漏だったら容赦しねーぞ!!」

 

だが麦野のにとってそれは挑発に聞こえたらしく、下品な言葉を言いながらビームを発射してくるが少年は簡単に避ける。

 

「俺は速いぞ」

 

少年は走って近づき、自分で直した廃車を能力で持ち上げ、投げつける。距離は20m。車をビームで迎撃した麦野にはもう一度ビームを作ったり、盾を作るなど時間はなかった。

 

「拳はな」

 

少年は、ただ全力疾走して、ただその勢いを乗せた拳をそのまま麦野の腹に、ただ叩き込んだ。ただそれだけで学園都市・第4位は気を失った。

 

すでに怒っておらず、冷静な少年は絹旗を解放してやる。

少年はフランス、イギリス、イタリアなどの女性に対する優しさを見て、女性に優しくする事は大切と思っており、麦野も腹を殴ったのは顔に傷はいけないなと思った思いやりのこもった攻撃で、氷柱などを使ったのは牽制のため、傷つける気はなく、防御してくれると思っての攻撃だった。爆弾を返した事にも同じ事が言えたが、少年も一度銃を持った黒人女性に出会った事があり、自分に危害を加えてくる女性は気絶くらいだと決めていたのだが予想外の自分の怒りが制御できず、絹旗には酷い事をしてしまったと後悔していた。

やっぱり心臓が止まっていたが心臓マッサージをしてやるとすぐ息を吹き返し、呼吸停止から1分もたっていないので脳の障害はほぼないだろう。寝息を立てているのをきちんと確認して周りを見渡す。

 

大穴が開き燃える車に不自然に盛り上がったコンクリートに二人の女性が倒れている状況。金髪とジャージはどこかに行ってしまっていた。けっこう派手など音がしたと思うのでそろそろ誰か来そうなので逃げる事にする。その前に車を投げる前に救出したバックを取りに歩きながら呟く。

 

「第4位楽勝……これで俺は学園都市じゃあ、まぁまぁやれるって事が分かったし良しとするか…」

 

麦野を殴り飛ばした時は少し荒かった息もかなり前に治まった少年はバックを背負い、路地に走って行く。

 

少年の行動を見ている者が2人、ビルの屋上にいた。

 




少年の能力はあと2〜3話で詳しく説明する予定です。
今回も読んで頂きありがとうございました。
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