とある魔術のグループ   作:静かな人

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すいません。やっぱり文字数が5000文字を超えて6000文字になりました。区切りをよくしたらこうなりました。本当にすいません。


闇のぶつかり合い

『グループ』は薄情な組織だ。手がかりのない海原について残る4人の結論は『保留』となった。荒道は普段は家族の事となれば血眼になって行動するが仕事の時は非情になる。自分の不始末は自分でどうにかするという『グループ』の考えに彼は従う。

 

「『グループ』の下部組織から連絡だ。人材派遣を乗せた護送車が襲撃されたらしい」

 

「皆殺しか?」

 

「いや、ご丁寧に人材派遣以外は気絶で済ませてやがる。とりあえず、人材派遣から話を聞く線はなくなったわけだ」

 

「誰がやったかくらいわからないものかしら?」

 

「まぁ、手がかりはこいつだろうなぁ」

 

全員の視線が五枚の紙幣に注がれる。ただの紙幣ではなくICチップが入っていて、人材派遣の部屋から見つけた物だ。

 

『グループ』はマンション『ファミリーサイド』2号棟からひとまず隠れ家に移動してそこで紙幣の電子情報を調べる事にした。

 

「にしても、隠れ家が地下街の空き店舗だとはなァ?希望を持った脱サラ組が来たらどうすンだァ?」

 

「その時は出て行くさ。隠れ家なんてどこにでもあるし、ここは彼らの場所だからな」

 

「そうそう、光が来たら闇は退く。そう言うもんだろ」

 

土御門の適当な言葉に対して荒道は無駄に重みがあるような言葉を話す。土御門は荒道が無駄に重みがある言葉を言ってる間に紙幣を読み取る機材を床に置く。

 

「……何よそれ?」

 

呆れたように結標が言うと、土御門は小さく笑う。そこにあるのはコンビニの横にあるお財布ケータイ用のセンサーだった。

 

「だー………面倒だから業者にそのまま持ってきてもらった」

 

「なンでもイイ始めろ」

 

一方通行はパイプ椅子に座り、拳銃の手入れを始める。

 

「了解」

 

簡単に言って五枚の紙幣から一枚抜き取り、装置に通した。

出てきたのは乱雑な数字、機会にはノートパソコンが繋がれており、荒道が操作すると文字になっていく。

 

「お、さっそくヒット」

 

荒道は内容をわかりやすいように読む。

 

「人材派遣の商品リストみたいだ…取り引きされたのはスナイパーが一人、ついでにそいつの武器の面倒まで見てるらしい」

 

荒道が言い終えるのを待ち、土御門は二枚目を装置に通す。数回パソコンを叩くと文字になる。

 

「名前は砂皿 緻密(すなざら ちみつ)…偽名かどうかはわからないな。実力や経歴に確証はないが、紹介料で70万ってことはかなりの『目玉商品』ってやつじゃねーのか?」

 

三枚目を装置に通す。

 

「こっちはその武器だな。MSRー001…磁力狙撃銃って書いてあるな」

 

「磁力ですって?」

 

「まぁ、レールガンと似たような物じゃないか?」

 

「いや、こっちの方が仕組みは簡単だな」

 

説明してくれるのは兵器に詳しい土御門だ。

 

「その名の通りに磁力を使ってスチールの弾を飛ばすスナイパーライフルだ。もちろん学園都市製で、弾丸の初速は秒速290m。音速にやや届かない程度だな」

 

「それって意味があるのかしら?普通のスナイパーライフルの方が良さそうに聞こえるけど?」

 

「威力だけで見たらそうだが、火薬を使わないからスナイパーライフルにありがちな『ブレ』がない。それに超精密で繊細な照準装置が付けることができる。火薬を使う物なら反動に耐えれるようにある程度の強度が必要だからな。それに…」

 

「それに…?」

 

「『火薬を使わないから音がしない』か?」

 

答えがわかった荒道が土御門のセリフを奪うように回答すると

 

「ああ、正解だ。こっそりやるには最適ってわけだ」

 

言い終わった土御門が四枚目を装置に通す。

 

「うーん…駄目だなICチップが駄目になってるな、たぶん熱か衝撃だな。見た感じ俺でも直せなさそうだ」

 

「断片的なヘッダを見てみろォ、何かわかるかもしンねェぞ?」

 

拳銃を手入れし終えた一方通行の助言に従い、断片的なヘッダを見るといくつかわかる。

 

「スナイパーを雇った、具体的な具体的な取り引き相手が書かれてるっぽいんだけどなぁ…?」

 

土御門はその後何度も装置に通したが反応は同じもので諦めて五枚目に手を伸ばす。

 

出てきたのは赤い点を中心としたどこかの上からの見取り図。そこには上から見ただけではわからないはずの(・・・・・・・・・・・・・・・・・)ビルの階数や高さが記されていた。

 

「狙撃の計画書だな。なんでも扱ってるやつだな」

 

「ハッ。大した雑貨屋じゃねェか」

 

「場所は第七学区コンサートホール前広場…ちょうどこの上ね」

 

天上を見上げて結標が言う。

 

「コンサートホール広場前は統括理事会の一人講演のためにが貸し切ってる。おそらくそのVIPが狙撃対象だろうな。名前は親船 最中(おやふね もなか)。向こうがどういうつもりで統括理事会の一人を殺そうとして、どんな計画を立てているかは知らないがそいつを止めればお仕事は完了だな。…海原の馬鹿は、まぁ、あれだ今回の仕事で一番『点数』が低いヤツに助けに行ってもらおう」

 

「あっ、俺は絶対についていくからな」

 

荒道は自分が最下位になる可能性もあるのになんの悪意もなく、大見得を本人も知らないうちに切ってしまっていた。

 

「今からスナイパーと追いかけっこか?そんな面倒臭ェ事するくらいなら、講演の方を止めりゃイイじゃねェか」

 

一方通行が本当に面倒そうに話す。

 

「それは無理だな」

 

苦笑いながら土御門は話す。

 

「もう始まっちまってるからだ」

 

「…………えっ?ヤバくね?」

 

 

=============================

 

 

一方通行、土御門、荒道はコンサートホール広場前に来ていた。移動方法は階段やエレベーターなどの普通の手段ではなく、結標の『座標移動』で運んでもらった。『座標移動』は便利な能力だが、結標本人の移動が難しいという弱点があるために結標は隠れ家に残って四枚目の紙幣のICチップ解析に回ってもらっている。

 

学園都市は祝日という事もあってか多くの学生がいた。統括理事会の講演など決して楽しいものではないはずなのに学生がざっと300人位集まっていた。

荒道たちの位置からVIPの親船最中まで距離は100m前後。

広場には文化祭で使うような簡単なステージがあり、四人の黒服のボディーガードが親船最中を守っているが

 

「やる気がねェな。全身でお好きな内臓を撃ち抜いてくださいってシャウトしてるぞ。VIPの服の薄さで防弾装備がねェのが丸分かりじゃねェか」

 

一方通行が面白い事を言った訳でもないのに何故か荒道が笑い出す。土御門はそれを横目に置きながら気にしない。

 

「そう言うな、そのために俺たちがいるんだろ」

 

「同じ統括理事会でも潮岸(しおきし)の野郎は四六時中駆動鎧を着てなきゃ気がすまないらしいぞ。なンでも襲撃が怖いンじゃなくて備えてなきゃ不安らしい」

 

「それは極端な例だ」

 

するとまた荒道が笑いだす。

 

「うるせェ」

 

「うるさい」

 

ムカついた一方通行と土御門に殴られるが

 

「ご、ごめん……クククッ…ククッ」

 

まだ笑い続ける荒道を無視して一方通行は顎で親船最中を差して尋ねる。

 

「オマエ、アレの盾になる気はあンのか?」

 

「どういう意味だ?」

 

「オレはねェって言ってンだよ。統括理事会なンぞクソ野郎の集まりだ」

 

一方通行は親船最中と同じ統括理事会の一人でトマス=プラチナバークという人物を知っている。会話などろくにした事はないが家具を見ただけで悪意なく自然と他人を見下している人物だと分かった。

 

「学園都市の上層部には二種類ある」

 

土御門は学生に紛れながら小さく話す。

 

「真っ先に死ぬべきクソ野郎と、真面目に働いてるのにクソ野郎と同列に扱われる善人だ。まぁ、後者は貧乏くじを引かされて、苦労する奴だけどな」

 

一方通行は黙って睨みつけ。笑いが止まった荒道は黙って土御門の言葉を待っていた

 

「親船最中は学生に選挙権を与えようとしてるんだ。学園都市は8割が学生で選挙権がないからな。オトナがどんなふざけた政策を出してきても文句が言えない。明日から消費税率を30%にしますと言われても、反論の場所がない。だから反論が出来る場所を与えてやりたいんだと。ハハッ、分かりやすい『目の上のたんこぶ』だろう?」

 

土御門の口調は軽い。

 

「仮に選挙権が認められたら『戦争』だって止められるかもな」

 

「馬鹿じゃねェのか?そンなうまく進まねェよ。平和的だが現実的じゃねェな。暴力って言葉をまるで理解してねェ」

 

荒道は何も言わずに100m程先にいる統括理事会の一人を見据える。

 

「人種や男女の壁もそうだ。そういう問題が解決したのは特別な有力者が一人で全部片付けたって訳じゃない。その多くの人を導いたヤツの功績は大きいが、一番は『自分には力がない』ってヤツらの意識を変え、動かしたことだ。そうして歴史は変わってきた」

 

一方通行も荒道も周りに目を向ける。

祝日だというのにたくさんの子供たちが集まっている。

 

土御門は小さく笑い、こう言った。

 

「お前らはどう思ってるかは知らないがオレは親船最中に守るだけの価値はあると思う。だから命を賭ける。ついて来いとは言わないが、止められる覚えはないな」

 

チッ、と一方通行は舌打ちをした。杖をついて先に進みながら、

 

「面倒臭ェ。さっさと狙撃手のクソ野郎をぶっ潰すぞ」

 

ニヤッ、と荒道は唇の端を上げた。指の骨を鳴らしながら一方通行に続く。

 

「元春、『家族』なんだから止めるくらいはいいだろ。まぁ、止めはしないけどな」

 

 

==============================

 

 

意思を合致させた一方通行、土御門、荒道は親船最中の壇上から100m程離れた場所。本来ならもう少し近くべきなのだろうが人混みで身動きが取れなくなる事を考慮するとそれは良い策とは言えない。

 

「狙撃可能地点は32ヶ所。だが、実際はステンレス製のボードが舞台のバックにあるから後方180度は狙撃不可能。つまり」

 

土御門は携帯のGPSマップを使って情報を伝える。

 

「残る正面の15ヶ所を一つ一つ潰せばスナイパーを押さえられるンだろォけどよ」

 

「いつでも引き金を引ける砂皿緻密がそう簡単に待ってくれるとは思えないな…」

 

荒道は自分が話している間、土御門が見ていた物に目を向ける。それはクレーン車のような土台に巨大な扇風機が取り付けられた物だった。

ありゃなんだ?、土御門に聞こうとした時タイミングよく、土御門が話してくれる。

 

「一応、『妨害気流(ウインドディフェンス)』はあるみたいだな」

 

「あァ?」

 

「狙撃が風に影響されやすい事は知ってるだろ?だから見ての通りの巨大な扇風機で気流を起こして弾丸の軌道を逸らすんだ。第三世代だから乱数を使ってランダムな気流を作り出してるはずだ」

 

土御門の丁寧な説明もそっちのけで一方通行は群衆の端の方を見ている。荒道が目で追った瞬間、一方通行が群衆の陰に入る。

そこには頭に花飾りをつけた中学生と10歳くらいの少女が手を繋いで歩いている。中学生の頭の花飾りを置いておけばどこにでもある光景だが、一方通行にとっては違った。

10歳くらいの女の子が打ち止めだったからだ。

 

「(何でこの局面にあのクソガキが出で来ンだ…!神様ってのはふざけてやがンのか!?)」

 

「(はは…人生なんてそんなもんだ)」

 

適当な事を言う土御門も群衆の中にメイド服の少女を見つける一緒に頭を抱える。

 

(なるほどあれが土御門の守りたい人か…)

 

そう思いながら荒道は隠れる必要がないのに一緒に隠れている。

 

流れ弾が変な所に飛ばないように気をつけようぜと、荒道は珍しくないが、一方通行と土御門は珍しく意見を合わせる。

 

「本命から外すための『妨害気流』があるってのが複雑だよな…」

 

「……いや、それどころかVIP様に一直線だ」

 

「ハァ?何を言っている」

 

自分の言葉に本当に訳がわからないと言う顔の土御門を見ずして一方通行は告げる。

 

「アレ、動いてねェぞ」

 

「「ハァ!?」」

 

二人して声をあげ、見ると扇風機の羽が回っていない。

 

「さっきまで稼働していたはずだぞ…」

 

目の良い荒道は扇風機を囲む筒状の外壁に親指程の穴が空いているのが見つかる。

 

「まさか…!」

 

荒道が言った直ぐ後にベコン、と奇妙な音が聞こえる。その方向を見るとやはり扇風機を囲む筒状の外壁に穴が開いいる。

 

「やりやがったな。ーーー砂皿緻密だ」

 

「邪魔な『妨害気流』を潰してからガードの外れた親船最中を狙う魂胆か…!」

 

「チッ!」

 

土御門は舌打ちし、走り出すが人混みで思うように動けていない。

その間にもベコン、ベコンと音は続き、ついに全ての『妨害気流』は止まってしまった。

人工的なガードを外された親船の守りは黒服の護衛四人だがその四人も火薬を使わないため音がしないので襲撃に気づいていない。チェックメイトだ。

 

だがこの場には学園都市・第一位がいた。

 

「面倒臭ェ!!」

 

彼はそう言うとチョーカーに手を伸ばし、能力を使用出来る状態で足を少し沈める。

学園都市・第三位を上回る力を持った荒道は大体の意向をくみ取った。

 

急いでまだ30m圏内にいる土御門を砂で引っ張ってくる。

そしてその、一方通行が『妨害気流』に突っ込み、爆発を起こし、その爆風の煽りを受けて親船最中がよろめく、そしてその直ぐ近くを一本の線が通過する。

 

弾道を見ていた荒道はそれを目で追うーーー見つけた。あるホテルの一室のガラスが四角く切り取られ、そこから金属筒が見えていた。

無理やり引っ張った土御門には言葉を言わせる隙を与えず

 

「あそこのホテルの15階に砂皿緻密がいる!追ってくれ、頼む!」

 

自分がこれからすることの説明を省いたため、何でお前が行かないんだ、という疑問が生まれるがそこは緊急事態。土御門も了承し、直ぐに走り出す。

 

(さーて、こっからは俺だな)

 

砂皿緻密がいるホテルに体を向ける。彼が着ている黒いジャージから銀色の液体が立ち上ってくる。鉄だ。荒道は大量の鉄を暗部の下部組織に用意させ、原子レベルまでに分解し、ジャージの繊維に含ませていた。

それは直ぐに半径2.5㎝程の鉄球となる。それが10個作製され、一列になり、高速で荒道の前で回転、地球で言うならば『公転』を始める。

 

荒道のジャージのポケットから、筒が取り出される。ただの筒ではなく、暗部の下部組織に用意させた狙撃用のスコープ。普通はその下にあるべきはずの銃はどこにもない。

右手で目に当て、右手の小指で器用に倍率を調整する。左手は銃の形にしている。

周りではヒュン、ヒュン、と荒道が回している鉄球が空気を切り、大きめの音がなっているが、一方通行の起こした爆発のおかげで群衆の目はこちらにはない。

 

スコープと銃の形の照準でそのホテルの一室の大まかな大きさを測る。彼はは鉄球を別々に動かし、鉄球そのものに回転、地球で言うならば『自転』をかけていく。

彼の目的は砂皿緻密を仕留めはせず、気絶や半死半生、とにかく話を聞き出せるくらいで回収したかった。土御門に行ってもらったのは回収兼応急処置のためだ。

その目的ならば初めの鉄球を一列した状態での『公転』の回転で済んだ。だが荒道は『悪の道に入ったのなら一つ上でも目指してみるか』と一流の悪党を目指していた。

その意思は二回目の『自転』の回転に現れていた。

 

円を描くように回転していた鉄球は『虚偽地球』によって操作され、直線の軌道を描く。発射された鉄球はガラスが四角く切り取られた部屋の壁に当たり、めり込む。この時点で『公転』の回転から得たエネルギーは死んだが、まだ『自転』の回転は残っていた。

2秒間壁に進行を阻まれたが10個の鉄球が全て、部屋の中に入る。

物を壊す際には必ず、何かが削れたり、壊れたりする。荒道が壊したのはホテルの壁、15階の高さになれば破片は地球の重力に引っ張られ、凶器と化し、下にいる人々を襲う。

だがそんなことにはならなかった。下に人がいなかったからではない。

 

荒道の放った鉄球にかけられた『自転』の回転が『壁の破片が部屋の中に入るように計算された気流』を生み出したからだ。

 

 

 

その場面を一方通行も見ていた。二回目の狙撃が行われ、護衛の一人が吹き飛んで5秒程だった時。ある疑問を解こうと今はもう、金属の筒は覗いていない、四角く切り取られたガラスを見ていると視界の外から何かが飛んできた。

 

(鉄球…かァ?)

 

そう認識できたのは壁に当たってからだった。そして、鉄球が壁を打ち砕き、部屋に入る。

このままでは壁が下に落ちる。そう予想した一方通行は電極に手を伸ばすがそれは杞憂に終わった。

 

壊れた壁が何かに誘導されるように部屋の中に入っていき、ガラスの破片一つ落ちてきてはいない。

 

そこでようやく一方通行は誰が鉄球を使ったのかわかった。

 

(大地か…まァ、この場であんな芸当できンのはあいつくらいだろうしな)

 

応用力に富んだ能力だということを思い出しながら、どういう原理で先ほどの現象を起こしたのか分析する。

 

(最初に壁に当たった時点で壁が壊れた時に破片が細かくなるような場所に当てる。そして壁にめり込ンでる2秒間で気流を作成、安定させてから壁をぶっ壊すように投げつけ、いや発射したのか…)

 

砂皿緻密がいた穴の開いたホテルの一室を見て笑いながら呟く。

 

「ようやく、悪党らしくなってきたじゃねェか」

 

 

一方通行と荒道が合流した時に土御門からの連絡が入る。

 

「ダメだ。俺が来た時にはもういなかった。血が数滴落ちている所を見るとお前の攻撃の際にはまだいたみたいだな」

 

「砂皿緻密の狙撃から20秒以内には攻撃したはずなんだが…擦り傷くらいとは、逃げ足の早い奴だな。」

 

携帯電話には一度に大人数で話せるモードがあり、土御門と荒道の会話に結標、一方通行が参加する。

 

『こっちは四枚目のICチップが読み取れたわ。内容は予想通り取引相手の名前』

 

『誰だそいつは?』

 

土御門が聞くと結標は答える。

 

『「スクール」』

 

『何?』

 

『何だと?』

 

『あァ?』

 

男三人揃って疑問の声を上げる。結標は少ない情報を伝える。

 

『「スクール」、私たち「グループ」と同じ、社会の裏で動いてる暗部組織よ』




鉄球の説明がわかりにくかったらコメントください。そちらの方で説明します。そして、次の話はかなりオリジナル展開入ります。
今回も読んでいただきありがとうございました。
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