ダンジョンに獣耳を獣耳るのは獣耳っているだろうか   作:獣耳

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ということで小ネタ集です。

一部台本式のようなものがあり、加えて下ネタもあります。

キャラ崩壊も激しいですが読んでいただけると幸いです。


ダンジョンに小ネタを小ネタるのは小ネタっているだろうか

 ――アイズ

 

 

ジャガ丸くん(あ、ジャガま――ナナイ)

 

(今ジャガ丸くんって言いかけなかった?)( まぁ、良いや、ダンジョン帰り?)

 

ジャガ丸くん(うん。ナナイは?)

 

獣耳(特に何も。強いて言うなら獣耳を探してた)

 

ジャガ丸くん(そうなんだ…………ジャガ丸くん)

 

獣耳(……)

 

ジャガ丸くん(……)

 

(いや、別に買ってあげるけど、)(もう少し俺に興味もってよ)

 

ジャガ丸くん(ジャガ丸くん、早くいこ?)

 

獣耳(名前すら呼ばれない俺って一体)

 

ジャガ丸くん(ジャガ丸くん)

 

 

「何であの二人獣耳とジャガ丸くんだけで会話できてるんだ……」

 

 

 

 

 

 

 

 ――ベート

 

 

「恥ずかしがらずに、ほらほら」

 

「近寄んなクソ野郎!」

 

「反抗期ベートきゅんマジ獣耳。獣耳して獣耳?」

 

「うぜぇ……! だいたい気持ち悪ぃんだよ!」

 

 瞬間、ベートは駆け出した。ベートのレベルは既に六。レベル七とは言えナナイのステータスはマイナスに振り切れレベル一程度。

 

 追い付けるはずもなかった。

 

 しかし

 

「――にゃはは」

 

 何度発動しようとしてもできなかった発動条件不明のスキルを気合い(獣耳愛)で使用し、レベル七のステータスを再現。

 あっという間にベートを追い詰め思い存分、もふった。

 

「は、離しやがれぇええ!?」

 

「もっふもっふふふ」

 

 高校生くらいの銀髪獣耳少年を撫でる学ラン獣耳成人男性。

 

「嗚呼、やっぱり良い。団長も混ざってくれないかな……それから私も混ざって……キャーっ」

 

 そしてその腐った場面を見て恍惚の表情を浮かべクネクネと悶えるアマゾネス一人。

 

「ティオネたんが腐ってもうた……てか自分も加わるんかいな……もうそれただの乱――」

 

 

 

 

 

 

 

 ――レフィーヤ

 

 

「……」

 

「……」

 

 黄昏の館の館にて、ナナイとレフィーヤが互いに対峙し、動かないでいた。

 片や無表情の男、片や涙目のエルフ少女。

 

「……何であの二人エンカウントしてんねん」

 

「ジャガ丸くん」

 

「ごめん、アイズたん。全くわからへんわ」

 

「獣耳獣耳って彷徨ってたところでレフィーヤと遭遇。獣耳じゃない、とか言って通りすぎようとしたところでレフィーヤの耳――エルフ耳がピコピコ動くのを目撃。そんな、獣耳じゃないのに、とナナイは獣耳以外の耳に可愛さを感じたことに驚愕。

 あまりにもの衝撃で固まり、硬直が解けてからも見極めようとレフィーヤを見つめる。

 そしてそんなナナイに怯えて動けなくなったレフィーヤの図。

 

 ――らしいよ?」

 

「馬鹿らしいことなんはわかったけど、その前になんでアイズたんのジャガ丸語がわかんのやフィン」

 

「ナナイを押さえられるのが僕くらいだから一緒にいる時間も結構多くて……獣耳語と同じ感じだし、自然と覚えた」

 

 笑って見せるフィンの顔には疲労の表情。

 

「こんど飲みに行こな、フィン」

 

 その表情にロキは同情せざるを得なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 ――獣耳帝国

 

 

 獣耳を規制されたりと不満が爆発したナナイはロキファミリアを飛び出した。

 

「……どうして」

 

 そして数週間後、ダンジョンから大量に溢れかえる獣耳モンスター達の中央にてナナイは発見された。

 いつぞの岩の椅子に座りアイズ達を見下ろしていた。

 

「獣耳」

 

 他に言葉はいらなかった。

 

 もう少しナナイに優しくしていれば、ナナイに獣耳を与えていれば、そんな未来を見た。

 

 しかしもう、後戻りはできない。

 

 町を蹂躙する獣耳モンスター。その司令塔がナナイだというなら彼を倒さなければならない。

 ナナイは仲間だ。物は違えど、獣耳、ジャガ丸くん、その一言で会話ができるほど仲は良かった。

 そんなナナイを倒せるのだろうか、アイズは自分に問うた。

 そうしている内にも町は壊されていく。アイズが悩み、葛藤している中、ベートがアイズの隣を通りすぎた。

 

「――止めるぞ」

 

 そうだ、私達が彼を。

 

目覚めよ(テンペスト)

 

 良き友で、良き理解者で、兄のような存在。

 

「私が止めてみせる」

 

 アイズは決意し、獣耳の波に飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 ――クトゥルフ

 

 

 ロキ・ファミリアを始めとした冒険者達に獣耳モンスター達は倒されていった。

 残りはナナイとナナイが座る椅子を抱えたミノタウロスだけ。

 

「一緒に帰ろ?」

 

 手を差し伸べるアイズ。

 

「――獣耳」

 

 しかしそれを振りほどくナナイ。

 

 直後、彼の体から禍々しいオーラが立ち上る。

 

「■■■■■」

 

 もはや人の言葉ではなかった。

 

「いあ、いあ、けもみみ! いあ、いあ、けもみみ! いあ、いあ、けもみみ!」

 

「いあ、いあ、けもみみ! いあ、いあ、けもみみ!」

 

「いあ、いあ、けもみみ! いあ、いあ、けもみみ! いあ、いあ、けもみみ! いあ、いあ、けもみみ!」

 

 ナナイから放たれる瘴気に当てられた者達が「いあ、いあ、けもみみ!」と叫び出す。

 

「なんや、これ」

 

 神たるロキですらこの状況を理解できないでいた。

 

 

 

 ――ナナイは神へと昇華した

 

 

 理由も、理屈もない、彼の歪んだ獣耳愛がそうさせた。

 

「もうダメだ……」

 

「世界の終焉だ!」

 

 皆が諦める中、少女が一人立ち上がった。

 

「私が止める」

 

 名を――アイズ・ヴァレンシュタイン。

 

 

「――ジャガ丸くん」

 

 

 ナナイにできるなら私にも。

 

 彼女は自分を捨ててでも彼を助けたいと願った。そして――

 

「いあ、いあ、ジャガ丸くん! いあ、いあ、ジャガ丸くん! いあ、いあ、ジャガ丸くん!」

 

「いあ、いあ、ジャガ丸くん! いあ、いあ、ジャガ丸くん!」

 

「いあ、いあ、ジャガ丸くん! いあ、いあ、ジャガ丸くん! いあ、いあ、ジャガ丸くん!」

 

 

 

「あかん、アイズ、それ以上は!」

 

 

 ロキの制止も届かずアイズはナニカへと成り果てた。

 

 

 

「チッ、どいつもこいつも勝手しやがって……!」

 

 

 

 狂える獣耳ナナイ、それを助けようと同じ道に堕ちたアイズ。

 

 

 

「――まとめて俺が救ってやる」

 

 

 

 名をベート・ローガ。

 

 

 ――後の英雄である。

 

 

 

 

 

 

 

 続かない。

 

 

 

 

 

 




次回から原作に入ります。

やっとベルくんが書けます、やったね。


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