ドラゴンボール×GetBackers-奪還屋-〜孫悟空が裏新宿入り〜   作:来春

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台本形式でなくキャラに動きがあれば「」のすぐ横に文章を付け足すスタイルにさせていただきます。

宇宙中全ての願いが込められた元気玉で超一星龍に辛くも勝利した孫悟空と仲間達だが突然、全ての邪悪龍を撃破した事により浄化されたドラゴンボールが光り、中から神龍が飛び出すのだったがいつもと様子が違う…そして目覚めない悟空は無事なのだろうか!?


Prologue Part2 バイバイ!ドラゴンワールド!!ようこそ裏新宿へ!!

「やっと神龍が現れてくれたのはいいけど、なんかようすがおかしくない?空だって暗くならないし…」

「確かにいつもと様子が違いますね…」

「立て孫悟空…」そう言うと神龍の目が淡く輝き、仰向けの悟空の身体が黄色に光る。数瞬の内に身体の傷や衣服のダメージが消え意識を取り戻した。

「あれ?」上体を起こそうとして誰かに支えられる。

「悟空さ?無事だっただか?痛むとこはねえぇだべか…?」心の底から心配するチチの声が聞こえる。

「あぁ何ともねぇ。って神龍じゃねぇか!オラみんなやっつけたぞ!」子供のような、さっきまでの死闘が嘘のような明るい声音で返事をする。

「何故邪悪龍が現れたか…分かっているな…?」初めて聞く神龍の咎めるかのような口調だった。

「あぁ…」しっかり噛みしめながら頷く。

「あの世とこの世が1つになり、死者共が蘇ったのも…」

「あれも…オラ達がドラゴンボールを使い過ぎちまったせいでおかしくなっちまったんだろ?」

「ならこの先は言わなくてもわかるな?これ以上お前達にドラゴンボールを使わせるわけにはいかない…これよりドラゴンボールはお前達の前から姿消す…無論この私もだ…」

「おめえがそう思ったんだったらオラ何も言わねぇ。ただ1つだけ…これが最後になると思うけんどオラの願い聞いてくれねぇか?」

「言ってみろ…」

「今回の事で地球の皆が大勢死んじまった。でもそれがドラゴンボールの所為だったら死んだ皆には関係ねぇ筈だ…だからさぁ!皆を生きけぇらせてやってくんねぇか?…今回の事でメチャクチャになっちまった地球を皆の手で元に戻してぇんだ!!」

 

長い長い沈黙の後その重い口を開いた。

「分かった…これが最後だ…」目が輝くと、ポツポツと地面に雨が染みをつくるように邪悪龍や死者共に殺された人達が生き返る。

「パーーーーーーーン!!」

「え?!」「ギルルルルルゥ!!」

「ギル!!よかったぁ…無事だったのね!!」

「パンキケン!パンキケン!デモギル、パンダイスキ!!」

「サンキュー神龍!!」

「では行くぞ…悟空…」

「え…?」「なにぃ…!」理解できないというように呟く一同と疑問を口にするベジータ。

「あれ?もうそんな時間かぁ。」

「乗れ孫悟空…」

「オラちょっと行ってくる!」散歩に出かけるような気軽さで神龍の頭に乗る悟空。

「どこに行く気だカカロット!!また修行か!?……なっ!?…カカロット…貴様…!」ベジータがいつものように抜け駆けは許さんと言いたげにせまるが、何かに気付いたように言葉を飲み込む。

そんなベジータに人差し指を一本立て口元に持っていき、「シー。」っとジェスチャーする。

「またな!ベジータ!じゃあなみんなーーーーー!!」ドラゴンボールが悟空の周りを円を描きながら浮きあがり、神龍は頭を上げて舞い上がる。

「こら悟空さ!!行き先くれぇいうもんだべ〜!!」

 

悟空を乗せた神龍。白い雲がその長大な体躯を飲み込んで行く。

 

「ドラゴンボールかぁ…。パオズ山で孫君に出会って…全てはそこから始まったのよね…。あれから40年かぁ…。私は16で孫君が12の頃から…長い付き合いよね…。」ブルマは遠い記憶を掘り起こすように神龍の長い胴体を見つめる。

 

その頃、更に上の雲を突き破りながら進む神龍の頭の上で、悟空がたずねる。

「なぁ神龍。ちょっと寄り道しても良いか?」

 

その時不思議な事が起こった…

 

カメハウス

「おぉ〜♡これはまたナイスなピッチピチギャルじゃの〜♡」

「相変わらずスケベなんだから、武天老師さまは。」

「バカモン!!これはお前が持ってきたんじゃろうが(°᷄д°᷅)!!………うひょーーーーーーーー!!」…H本を読みながら蛇口を捻ったかのような鼻血を出す亀仙人こと武天老師。

「それにしてもクリリンさんもよく何度も死にますねぇ♨︎」茶を啜りながら喋る海亀。

「俺はお前がまだ生きていることに驚きだよ。」煎餅を頬張りながら喋るクリリン。

「亀は万年って言いますから」

「それは嘘だろwww」「うほぉぉ(⌯¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́)✧ーーーーーー!!これは凄い!!」

「本当武天老師さまったら好きなんだからwww」

「ですねぇw」「悟空!!」

「悟空だってよwwwこのスケベwww…って悟空!!?」

「えぇ!!?」同時に振り返るクリリンと海亀。

「オッス!!」

「悟空!悟空じゃんか!!オ、オレまた生き返ったんだ!!…もしかして今度もお前が?」

「ハハハ!久しぶりだなクリリン!亀仙人のじっちゃんも。あ!!うりごめ!!」

「海亀です…トホホ(;´д`)」

「それにしてもお前まだちっこいままか?」

「うん。じっちゃんも相変わらずだな!」

「こうすると昔に戻ったみたいだなぁ…。」浜辺のある小石を1つ掴んで弄ぶクリリン。

「思い出すなぁ…悟空。オレ達一緒になって修行したんだよなぁ…。亀とか書かれた石ころを探しに行ったりしてよ!」

水切りのように海へ投げると…ジェット機のような速さで海の上を切る小石を眺めながら語る。

「負けた方は晩ご飯抜きだったりしてなぁ」

「おめえズルばっかしてたっけな!」

「ハハハ!ホント…お前はすっかり子供の時みたいだし、武天老師さまはも昔と殆ど変わんねぇ…オレだけ歳とってよ…すっかり変わっちまった。」過去の輝いていた頃を思い出し自分だけ先にいるような孤独を感じたクリリンに悟空は何を思ったのだろう、自分の親友に対し一言。

「よっしゃ、クリリン!!いっちょ組手やんねぇか?」

「おいおい、よせよ今更…敵うわけねぇじゃねぇか。」

「いいから、かかってこーい!」

「変なヤツだなww。あんまり恥かかせるなよ?」

言うが早いかクリリンの右ストレートを上体をずらすだけで躱し左腕の振りかぶりを両腕で受け止め、右足蹴りを左手でいなす悟空。

次に攻勢に出た悟空の右ストレートは左手を手刀の形にしていなされ、間を置かず鋭い拳を放つが右手で掴んで止めるクリリン。

サングラス越しに見る悟空とクリリンの組手は亀仙人にどう映ったのか…押し殺した小声で言う。

「悟空…お前…」

クリリンの右足蹴りを右手で防ぐが、間髪入れずに左ストレートが悟空の顔にクリーンヒットして浜辺の上を2、3バウンドする。

「ハハハ!昔のまんまだ!!ちっとも変わってねぇぞクリリン。」

「そ、そうか?実は今でも18号と一緒に稽古を…ってあれ?悟空??どこ行っちまったんだよ悟空!!おい!!悟空!!!」辺りを見回すが悟空の姿は無い。

「悟空よ、神龍に伝えてくれ…ドラゴンボールをありがとうとな…」

唯一残ったのは浜辺に残された悟空の足跡だけだったが波によって流され消えてしまった…

 

 

とある荒野

「アレは神龍か?それにしてもデカイな、暗くもなっていから気付かなかったぞ。」

「どうしてなんでしょう、ヤムチャさま…」

「元気そうだな!ヤムチャ、プーアル。」

「悟空!!」「悟空さん!?」

「もしかしてあの次元の違う化物を倒したのはお前なのか、悟空?」

「オラだけの力じゃ出来なかったんだけんどよ…宇宙の皆に元気を分けて貰ったから勝てたんだ。勿論おめえ達から貰った分もあったから絶てぇ負けるわけにはいかなかったしな、元気に暮らせよ?」

「ハハハ…変わらないなお前は。それになんか辛気臭いぞ?お前らしくも無い。」

「折角会えたんですから記念に何か変身しましょうか?」

「そうだなぁ…じゃあオラが今一番食いてぇモンになって欲しいかな!」

「えー(๑•́ ₃ •̀๑)流石にヤダよぉ…だって確実に食べられちゃうじゃないか〜。」

「ハハハ、そうだな!って悟空?どこに行ったんだ、あいつは?」

悟空のいた場所に残ったのは、荒野に吹く一陣の風だけだった…

 

 

とある山奥

「天さん!!アレ!!」

「あんなデカイ神龍は初めて見たな…」

「こんな所のいたのか天津飯!それに餃子まで。」

「俺たちから貰った元気は役に立てたか?」「コクッコクッ」餃子が頷く。

「あぁ!ばっちりさ!!…おめえとはまた天下一武道会の時みたいに戦いてぇな。」

「よせよ…。今の俺とお前じゃ差がつき過ぎてしまって勝負にもならないんじゃないか?」

「だからさ…もっと修行してまたオラと試合してくれよ!…そう言えば餃子とはまだ一度も戦ったことなかったな…」

「そう言えばそうだ。」

「本当は折角見つけたから手合わせの1つくらいやってみたかったけんど、今急いで行かなきゃいけないトコがあっからいつかやろうな!じゃあなおめえら!元気でやれよ?」

「お前もな…って孫!?どこだ!?」

「いなくなっちゃった…。」

滝の流れる音が妙に五月蝿いと思った二人だった…

 

地獄

「オレを地獄から出しやがれ!!」

「「「ひいぃ〜〜助けてくれ!!」」」

「ふん、少しは大人しくしたらどうだ?弱い犬ほどよく吠えると言うぞ?」

「黙れ!!」吐き出された咎人の火炎攻撃を超スピードで回避するピッコロ、端から見ればまるで瞬間移動にも等しいそれは一気に咎人との距離を無くし鋭い拳の一撃で大人しくさせる。

「流石ピッコロさんだ!!」歓喜する地獄の従業員(鬼)…お前ら、本当にそれでいいのか…?

「ふん……な、孫!!お前また地獄に来たのか!?」

「やるじゃねぇか!ピッコロ〜。」

「俺とデンデが苦労して貴様を地球に帰したと言うのに…」

「おめえや神様には随分世話になっちまったかんな。悟飯や悟天にとって言えばおめえの方が父親みてぇなもんだろうしさ…借りも返せてねぇし、すまねぇと思ってる。」

「ふん!あいつらだってもう子供じゃない。それに幾らお前の代わりに鍛え、見守ってやったと言ってもやはり悟飯の父親は孫…お前なんだ。」

「…おめえには敵わねぇなぁ、ピッコロ。」

「ふっ…嫌味のつもりか?」

「そんなんじゃねぇさ。それとさ…握手しようぜ。」

「なんだ急に…まぁ構わんが」

グッと握り合う悟空とピッコロ…元は友を師匠を親を殺し殺された仲の2人…一体どんな気持ちなのか?それは2人でなければ分からない。がピッコロはある事に気付き慌てて手を離し前を見るが悟空がいない。

すると悟空の声がピッコロの背後から聞こえる。

「おめえの事は、一生忘れねぇ…またなピッコロ。」

「孫!!」後ろを振り向いても既に悟空の姿は無かった…

 

 

 

その頃地球ではチチが悟空にできるだけ早く帰ってくるようにと叫んでいた。

「悟空さーーーー!夕飯までにはけぇってくるだかーーーーー!?…はぁ行っちまっただな。せっかく今夜はご馳走にしようと思っただに。」

「どうせまたいつもの調子で帰ってくるって!それより母さんご馳走って何何何!?」

「今夜はパオズイモリの姿焼きだべ!!」

「やったー!ぼくそれ大好物!!」

「ふふ、私たちも帰りましょうか。」

「はい。ブルマさん。」

「それでは皆さんお元気で!」

「ありがとう、ウーブ君。また会おう。」

「母さん早く家に帰ってご馳走作ってよ〜。」

「んだな。」悟天に抱えられるチチ。

「私たちも行きましょうか。パパ今日の夕飯ウチで食べない?」

「勿論行かせてもらうよ。」娘のビーデルの提案に快く返事をするミスターサタン。

一行について行こうとするトランクスの視界に雲を見上げたパンに釘ずけになる。

「パンちゃん…」

「ねぇトランクス…ドラゴンボール、ホントに消えて無くなっちゃったのかな…」

「いいかい?パンちゃん…俺たちは試されているのさ。これから何にも頼らずにオレたちの手でこの地球を、宇宙をよくしていくんだ。…それを認めてくれた時、またドラゴンボールは現れるよ!」

「そうよね!…うん!頑張ろう!!」

「それじゃ行こう!」そう言って空を飛ぶトランクス。

「待ってよ〜、トランクス。ってあれ?」ついて行こうとしたパンの足を布がはためくような音が止める。

「これっておじいちゃんの道着?でもさっき神龍と一緒に…」ボロボロの道着を拾い上げて確認するパン。

「そいつは大切にとっておけ…」多くを語らず簡潔に、しかし有無を言わせぬ説得力のあるベジータの言葉の意味を理解しようとするも、まだ幼い自分には全く分からない。ただ悟空の去って行った方向を向きボロボロの道着を抱きしめることしか出来なかった。

 

 

 

 

 

この世とあの世なのかも分からない何処かを、悟空を頭に乗せた神龍が進んでいた。

「あったけぇなぁ…神龍の身体…」すると今まで悟空の周りを回っていたドラゴンボールがうつ伏せの状態の悟空に吸い込まれ…やがて悟空の身体も霞が溶けるように消えていった。

 

 

 

孫悟空は今この時、ドラゴンボールの世界から神龍と共に消え去るのだった。────────────────────────────────────────微睡む意識の中唯々願う。もっと強い奴に、もっと面白い冒険に、オラの想像もつかない未知の存在に…………カーテンの隙間から陽の光が目に差し込むような感覚と共に意識が覚醒し、気がつくとそこは何処とも知れない、悟空が今まで感じた事のない世界だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

兎のぬいぐるみを抱きかかえ、まるでおとぎ話の中から出てきたような可愛らしい少女が、その無表情な顔から微な苛立ちの感情を覗かせる。隣にいる黒衣を身に纏い、つばの広い漆黒の帽子を目深く被っているしなやかな体つきの男は、美しい口元を開き他人を小馬鹿にするような茶目っ気を感じさせながら一言。

「どうされたのですか?そんなにイライラしていると皺が増えますよ?博士?」

「黙れ。そんな減らず口を叩けないよう口を縫い合わすぞ…」カルシウム不足なようだ。

「私に縫合の手解きですか?それはそれは…冗談にしては笑えませんねぇ…」

「いちいち突っかかるな。君には全てを話した。この計画は我々の悲願…絶対に成功させなくてはならない。この計画を邪魔するような者がいれば容赦なく消せ。いいな?」

「分かっていますよ。何度も聞かせないでください…耳に胼胝ができてしまいますよ。 それで何故そんなにイライラしているのですか?」

「邪魔者では無いが…不確定要素が紛れ込んだ。」

「っ!?この世界にですか?」

「その通りだ…君にもう1つ依頼していいか?この不確定要素の監視をして私に報告してくれ。いいかな、史上最低・最悪の運び屋さん?」

「私にとって仕事の価値はその過程が楽しめるかどうかにあります。いいでしょう、その不確定要素とやらの監視…喜んで引き受けましょう。」男の帽子の切れ目から覗く左目が獲物を狩る狩人の獰猛さを湛え、その唇には隠しきれない未知の存在に喜ぶ子供の無邪気さが見えた…気がした。

 




これで本編の前日譚は終了です。
次から本格的に物語がスタートしていきますので楽しみにしていてください。
あと第1話からドラゴンボール風の次回予告を後書きに入れたいと思います。
それに悟空のスペック紹介など一応作って見たので投稿して欲しいという方がいましたら感想の方にコメントしてくれると助かります。
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