Spinnerei   作:ia!

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Spinnerei第三話です。
さて、ソーヤの能力って一体なんでしょうか。



Spinnerei part3 ~VSトロル~

 ―――――灯りで照らされているはずの大通りは薄暗い。

そこに存在するのは人々の悲鳴、飛び散る火花、ぶつかり合う音、

横たわり赤い物を流す物体、誰のとも知れない赤い物。

その他といえば、、、俺と他の冒険者が異形の怪物と対峙しているだけ。

俺たちを殺しにかかるトロルは傷などないかのようにピンピンしてやがる。

ところでこの街の警備兵まだ?

などとうじうじしてると重々しい拳が降りかかってくる。

「くそッ!」

サイドステップでギリギリの回避を、まるで息をするかのようにこなし、

そのまま体重をのせ体をひねり斬りかかる!

、、、が!刃は骨まで届いていない!

「――ッ!かっっってええええッ!」

「ばか!能力さっさと使え!」

「集中足りないんだよ!( `;∀;)」

そうだ。集中しなければ能力は使えない。

そこは能力者の弱点の一つである。

実際俺も最初のころはモンスターの近くで集中力を上げていたら殺されかけたことがよくあった。

「おい坊主!俺らが注意を引いてやっから、集中でもなんでもしてこい!」

一緒に応戦していた髭の濃い人が叫ぶ。

「サンキューおっちゃん!」

軽く礼を言い、目立たない薄暗がりへ走り出す。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 少しはなれると手を胸の前で組み、集中力を高める。

「n~~~~~~~~~、んッ!」

早速、能力を使うと体に力がみなぎってくる。

―――俺の能力は倍加能力。能力等を倍にする能力。

勿論、マイナスに対してはマイナスに働く。

人には使えないし、3倍までにしか出来ないけど結構便利だ。

これで奴を叩き斬る!

「うおおおおおおおおおおおおッ!」

雄叫びをあげて暗い道を走り、再びトロルへと向かう。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 シュイィィィーーン、ザッ!    グゴキュルッ!

 

トロルに向かって太刀を叩きつける。

鈍い音と共に骨を断ち切った感覚が伝わってくる。

しかし、それでも最後まで斬れることはなく、太刀が突き刺さったままになった。

オオオオオオオオオオオオオオオッ!

野太い悲鳴を上げ、トロルが痛みに暴れだす。

「うわッ!」

思い切り暴れていたトロルから太刀が抜け、一緒にソーヤも飛ぶ。

「ギャアアアアァッ!」

痛い!痛い!防具に倍加をかけていても痛い!

全身の骨が軋み折れそうになるのが自分でもわかる。

あまりの痛みに気が飛んでしまいそうになるがそれをこらえ再び向かっていく。

全く、どこからこんな力がでてくるのかが自分でも不思議だ。

でももう奴は他の人との戦いで死にそうだから、これで終わらせてやると、太刀を握り向かっていく。

「喰らぇぇぇぇえええ!」

最後に入った一太刀が奴の止まっていく心臓の鼓動を伝え、奴は左胸と口から大量の血を吹き出し、息絶えた。

 




あれ?倍加って結構チートじゃね?
と思いますがそうでもないかな?
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