安部「失礼しまーすっ」
前川「こんにちはにゃ」
和久井「おや、新しいアイドルだね?」
安部「よろしくお願いしまーすっ」
前川「そうですにゃ」
和久井「私は君たちの担当プロデューサーの和久井留美。二人とも、自己紹介をしてくれないか?」
安部「安部菜々でーすっ!17歳でーすっ!歌って踊れる声優アイドル目指して、ナナはウサミン星からやってきたウサミン星人なんですよぉっ!キャハっ!メイドさんのお仕事しながら夢に向かって頑張ってまーすっ!」
前川「みくは、前川みくですにゃ。実はネコなのですにゃ。しっかーし、ネコなんだけどトップアイドルを目指しているんですにゃ。よろしくお願いしますにゃ」
和久井「ふむ、自己PRも兼ねられていて大変わかりやすかった。二人ともありがとう」
二人「どういたしまして(にゃ)」
和久井「さて、ちょっと大人の話をしよう」
二人「はい(にゃ)」
和久井「まだここの契約書って書いてないよね?」
二人「はい(にゃ)」
和久井「今から作るからちょっと待っててくれ」
二人「はい(にゃ)」
和久井「お待たせ」
和久井「少しだけ中身を説明させてもらうよ」
和久井「安部君はウサミン星人、前川君はネコということでいいんだよね?」
安部「はい」
前川「にゃ」
和久井「給料なんだが、やはり地球の人間基準のお金よりは、ニンジンや魚で支給するということでいいかな?」
安部「ウサミン、ウサギ、ニンジンって安直な……」
前川「みくは魚嫌いにゃー」
×(ブッブー)
渋谷「これは賃金について書かれている労働基準法第24条に違反しています」
渋谷「賃金には、通貨払いの原則というものがあります」
渋谷「賃金は、通貨つまり日本銀行券と鋳造貨幣で支給されなければいけない、というのが通貨払いの原則です」
渋谷「また、小切手などの有価証券や通勤定期券といったものは、通貨とはカウントされません」
渋谷「これは、そのような現物給与を許してしまうと、食料品などの生活必需品を買うことも物々交換などで手に入れることもできず、労働者が路頭に迷ってしまう危険性があるからです」
渋谷「現物給与された品物を売ればいいといっても、本当に必要な額で売れるとは限りませんからね」
渋谷「この通貨払いの原則は、労働組合と使用者の協約で現物給与を許可している場合のみ、例外として認められています」
渋谷「労働者個人との契約で、現物給与に、ということは絶対にできません」
~エンドロール~
新人アイドルA:安部菜々
新人アイドルB:前川みく
担当プロデューサー:和久井留美
ナレーター:渋谷凛
Fin.