和久井「そうだ、給料の振込先の銀行口座なんだが……」
安部「はい」
前川「にゃ」
和久井「うちは凛ワンかわいいワン銀行の口座を作ることにしてもらっている」
安部「し、知らない銀行です」
和久井「ここからだと武内支店が近いから、帰りにでも口座を作っておいてくれ」
安部「う、ウサミン銀行じゃダメなんですか?ウサミン星ではみんなその銀行に口座を持っているんですよ」
前川「みくもにゃんにゃん銀行の口座しか持ってないにゃ。新しく作るのってすっごくめんどくさいんだにゃ」
和久井「ダメだ。うちは、凛ワンかわいいワン銀行しか受け付けないからな」
×(ブッブー)
渋谷「賃金には直接払いの原則というものがあります」
渋谷「労働者に直接賃金を渡さなければいけないのが本当で、銀行振込も本来は違法なのです」
渋谷「これは、どこかを仲介することによって、不当に搾取される危険性を排除するためです」
渋谷「銀行振込をする場合は、労働者の同意が必要です」
渋谷「また、労働者の希望する銀行口座に振り込むというのが、本来の姿なのです」
渋谷「しかし、多くの場合、指定する銀行に口座を作り、銀行口座番号を教えるという行為によって、同意とみなしているケースが大半です」
渋谷「直接払いにはもう一つ大事な点があります」
渋谷「もう一度ドラマをご覧ください」
塩見「おじゃましまーす」
和久井「はい、どなたでしょうか?」
塩見「アタシ、仁奈の代理人で給料受け取りにきた、従姉のシューコって言います。一応、本人からの同意書もあるよー」
和久井「ふむふむ、どうやら本物のようだ。仁奈くんは銀行開設に時間がかかると言っていたからな。代理人なら大丈夫だろうから、君に託そう」
×(ブッブー)
渋谷「賃金の直接払いの原則は、代理人であっても例外にはなりません」
渋谷「未成年者の法定代理人は親です」
渋谷「そのため、仮に従姉でなく親が来ていたとしても受け渡すことは禁止されています」
渋谷「やはり、子どもが稼いだぶんを親が自分の物として扱う危険性を排除するためです」
渋谷「当然、親名義の通帳に振り込みをするということもできません」
渋谷「しかし、この直接払いにも例外があります」
渋谷「代理人ではなく使者を使う場合です」
渋谷「労働者の病気欠勤中に妻子が賃金の受領を求める場合は、使者として扱われます」
~エンドロール~
プロデューサー:和久井留美
新人アイドルA:安部菜々
新人アイドルB:前川みく
仁奈の代理人:塩見周子
Fin.