勝手な妄想ばっかだよ自己満足だよ。それでもいいんだね?
「おまえ誰だ?ここでは見ない顔だな。いったいこんなとこになにしにきたんだ。」
彼女は自分を勇義と名乗った。この山に住んでいるそうだ。
修行をしにきたと告げた途端「任せろ。」とかいって連れてかれました。
ところであの額の角はなんなんだ。流行なのか。
「ここで一ヶ月おまえの面倒をみてやる。」
「なんでわざわざ。」
「さっきの走り。随分と速いようだった。興味が沸いたんだ。
なにただの組み手だけだ。不満か?」
「いえ。」
そうして始まった組み手、正直女だと思って油断してた。
けどめちゃくちゃ強い。勝てるって気がまったくしないんだ。
壁と戦っているようなものだ。
俺は刀、勇義さんは拳。なんでだ?
一度間合いを取り直し、相手の隙を探る。
(まったく隙がない・・・)
だがそんなこと関係ない。ないなら作ればいい。
一気に間合いを詰める。
姿勢を低くし思いっきり足を踏み込む
全ての力をもって一瞬で切り抜ける。
自分が唯一使える技 魂魄流-現世斬-
・・・・・・
動きが止まった。落ち着いて刀に目をやる。
素手で止められていた。
「おまえ弱いな。」
勇義さんが大笑いしながらそう言った。
「だから修行してんだろ。」
くい気味にいう。そうでもしないと俺のプライドが。
「ところで、勇義さんその角は・・・」
「これか?そりゃ鬼だからな。」
「そーですか。・・・え?」
え。いまこの人鬼っていった?
いや気のせいだよね。でも角あるしめちゃ強いしやっぱそーなのかー
完全に防戦一方このままじゃジリ貧だ。
それにしても攻撃速度が普通じゃない。よけるので精一杯だ。
ひとつでもあたれば怪我は絶対するな。
だから努力なんかしたくないんだ。でも負けたくないなぁ。
「世の中そんな甘くはないぜ。」
「ッ!?」
気を抜いた途端
勇義さんの拳が自分の腹へと叩きこまれる。
あまりの痛さに腹をかかえてその場に倒れこむ。
視界がぼやける。くそ・・・。
そこで意識は途絶えた。
・・・・・・・・・・・
寒い。なんで俺地面で寝てるんだよ。
あぁそうか。殴られてそれで気を失ったんだっけな。
「起きたか。おまえにひとついっておくが、世の中そんな甘くはない。
おまえと戦ってわかった。甘い、甘すぎる、もったいない。
ひとつひとつのおまえの技にはキレがある。だがおまえは技が届く前に
自分でそれを殺してしまっている。それはおまえがまだミルク臭いがきだからだ。
いくら天才でもまったくの努力なしになんかできるわけがない。
だからおまえは弱い。このまま普通の修行をしたところでおまえは弱いだけだ。」
強くなれない。つまり勝てないのか。修行をしても・・・・か。
ただ馬鹿にされただけじゃ傷つかない関心なんて沸かない。でも俺には夢がある。
ただ幽々子を守らなければいけない。それは愛しているからだ。
強くなれるんだったらプライド。そんなもの捨ててやる。
「普通の修行なら、駄目なんだな。なら教えてほしい。異常な修行を。」
「最初にいったろ?任せてほしいって。」
こうして鬼との異常な修行がはじまった。