東方西行桜   作:サクヤビメ

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第七話 冬・上

 四季折々に様々な顔をみせる妖怪の山。

そんな妖怪の山にも冬がやってきたのだ。

寒いけど雪が積もり冬の妖精達は楽しそうに遊んでいる。

 

「さて、俺も遊びにいくとしましょうか。」

 

 寒さで小さくなりながら、友の元へと急ぐ。

 

 

「あれ? さすがの河童も冬は川からでるんだね。」

 

「何を言ってるんだよ。こんな寒い日に入ったら冷凍保存されちゃうよ。」

 

 にとりは冬になるとここの作業場?で過ごすらしい。

なにやらからくりをまた作っているようだった。

そういえば文はどこにいるのだろうか。

 

「文なら奥のこたつでぐーたらしてるよ。」

 

「そうか。」

 

 奥へといってみるとそこには完全に駄目になった文がいた。

 

「少しだらけすぎではないか?」

 

「そんなことぉなぁいでぇーすよぉおおおお」

 

大きなあくびをしながら文が答える。

まったくだらしない奴だ。

 

「そういえば冬には秋姉妹ってどうしてるんだ?」

 

「二人揃って落ち込んで、引きこもってると思いますよ~~~~」

 

 冬になると引き篭もりか。

秋姉妹は仕方ないとして、まずは目の前の引き篭もりからだな。

 

「そんなにぐうたらしていては腐るぞ。外に遊びにいこう。」

 

「嫌ですよ~寒いだけじゃないですかぁああああ」

 

「盟友に文!できたぞ。早く外に遊びにいくぞ。」

 

『え?』

 

 なにやらにとりがはしゃいでいるので、外にでてみることに。

 

「では!遊び方の説明をしようではないか。この遊びは名づけて!「プレデターごっこ」!

 まずプレデターには専用装備がある。光学迷彩装置、熱視カメラ、キャノン。

 そして人間側には銃火力武器というものが用意される。

 互いに被弾したほうが負けで人間側は一定時間逃げ切っても勝ちだ。

 ルールはわかったな? 質問があるものは!」

 

「はい。銃火力武器とはなんでしょう。」

 

「お見せしよう」

 

にとりが取り出したのは黒い装飾がほどこされた複雑な構造になっているもので、

トリガーを引くと弾が射出されるというものだった。

 

「弾には雪をつかうんだ。そしてトリガーを引く!」

 

ドドドドドドドドドドドドドドドッ

 

『おぉ!』

 

 なにかその武器には惹かれるものがあった。

これはなかなか楽しくなりそうだ。

 

「にとりさん。しかしこれでは人間が有利では?」

 

「チッチッチ~。プレデターの装備甘くみちゃいけないよ。

 それは実際にやってお見せしよう。」

 

 俺と文が人間側、にとりがプレデターということでゲームが始まった。

 

 

 道中で待ち伏せをし、文と俺とで集中砲火をして勝つ!という作戦が採用された。

 

「どんな装備をもっていようが、不意打ちならやれるでしょう。」

 

「あまり油断するなよ文。そんなのではやられるぞ。」

 

 そんな会話をしているとにとりが歩いてくる。

まだだ。十分に引きつけてからだ。

にとりがにやりとする。なにか嫌な予感がする・・・

その瞬間ににとりは姿を消した。なん・・・だ・・・と・・・・?

 

「あやややややややややや!!!!」

 

「どうしたんだ文!」

 

 文を掴んでにこりと笑うにとり。

肩部に装着されたキャノンという装備が文を容赦なく襲う。

 

「あやあああああああああ!」

 

トリガーを引き弾幕を浴びせる。

くそ。また消えやがった。

それよりもいまはあやを!!

 

「光忌・・・さん・・・・・・わたし・・・もうだめみたい。」

 

「喋るな文!それ以上喋らないでくれ・・・・」

 

「いいんですよ・・・わたしはもう駄目なんです・・・・」

 

「一緒ににとりに勝とうと約束したではないか!!」

 

「わたしの分まで頑張って生き残ってください・・・・・・・・・」

 

「あやあああああああああああああああああ。」

 

 文・・・。君の死は無駄にはしないよ。

にとりおまえをかならず!!この手で!!!

 

「霊力制御。神霊爆衝1/100。」

 

 目の前に途端に広がった雪の弾幕を全て吹き飛ばす。

 

「さぁにとり勝負はここからだ。」

 

「わたしの本気みせてやろう。」

 

 こっそりと逃げ出す文であった。

 

 

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