東方西行桜   作:サクヤビメ

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第八話 冬・下

「わたしの本気を見るといい。後悔するなよ・・・盟友・・・。」

 

--SPモード発動。形状変態を行イマス。--

 

その音声と共ににとりの装備が変形していく。

これはすごいな・・・。

全身金属に覆われた鎧。そしてこれでもかというほどの銃にキャノンが積まれている。

そして胸部には大きな銃口がある。

 

「この弾幕を避けきれるかな?」

 

「やってやるよ。霊力制御・・・鬼人化!!」

 

全身に赤いオーラを纏う。

そして襲い来る弾幕をかわしていく!!

かなり厚い弾幕だが避けられないほどではない。それにあの大きさだ。

高速で接近されれば対処できないはず。

弾幕の間を縫って接近する。

 

「その大きさじゃ、早くは動けないだろ? これで終わりだ!」

 

「見た目で判断しちゃいけないよ盟友。」

 

さっきまで目の前にいた重装甲のにとりが消える。

また光学迷彩装置なのか?ならなぜ後ろに気配を感じるんだよ!

後ろから弾幕が襲う。くそぉ俺をなめるな!

再び高速で間合いをつめる。

にとりがさらに逃げる。そして一方的に弾幕を放つ。

 

「俺の速さはこんなものだとは思うな。」

 

さらに加速する。

 

「捕らえた。これで終わりだ。」

 

銃口をにとりへと向ける。

しかしにとりは何故か笑っている。

 

「何がおかしい。」

 

「河童の科学を舐めるなよ。」

 

目の前が真っ白になる。

あの大きな銃口から放たれたもののようだ。

ゼロ距離からの不意打ち。

だけどそんなんじゃ俺には勝てないぜにとり。

俺の反射神経と最高速度なら避けられる。

ふわっ

鬼人化がまさかのここで終了。あ。無理だ。

 

世界が白く染まる。

俺が大きな雪だるまとなったことはいうまでもない。

 

「やったね。河童の科学の勝利♪」

 

「鬼人化さえ解けなければ勝っていた!」

 

「負け惜しみだよ。そういえば文はどこにいったんだ?」

 

「文ならあそこでってあれ? いなくなってる。」

 

にとりと目を合わせる。

まさかだとは思いますが、文さん。

急いでにとりの作業場へと走る。

 

「盟友・・・やはり。」

 

「にとり・・・そのやはりだと思う。」

 

作業場へ着く。

そして誰もいないはずなのに、付いている明かり。

奥へ奥へと歩みを進める。

 

「やっぱりかー。」

 

そこにはこたつに入って、ぐうたらしている文の姿が・・・

 

「まさかおまえやられてからずっと!」

 

「わたしがせっかくこんなものまで作ってみんなで楽しもうとしてたのに!」

 

「あやややや。みなさんお疲れさまです。外は寒いでしょうしささ。」

 

『ふざけるなぁ!!』

 

文を外につまみだし、俺とにとりは温かいお茶とみかんをつまむ。

 

「すいませんでしたー。」

 

謝りながらドアを叩いている文。

 

「しばらく文はそこで反省!」

 

にとりがいう。

 

俺はというとみかんに夢中で文のことなど気にも留めてない。

あ。このみかんおいしい。

 

 

 

 

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「東の地の平定をそなたに任せる。」

 

「かならずや、この八坂神奈子が東の地を平定してみせます。」

 

 

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