ヤス(偽)のバスケ   作:パズドラー

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まだ今回は黒子のバスケ成分が出てこない模様。


神様転生のヤス

俺の名前は町永 安(まちながやす)16歳。最近とあるバスケ漫画にはまってしまい買ってきて読んでは次の日に続刊を買いに行くといったことを最近している。もともと俺は運動神経はいいものの自分に合ったスポーツを見つけることはできずにいた。そんな時に授業で習ったのがバスケットボールだ。俺はやってすぐにバスケにはまり、しかし知識を集めるために様々なバスケの漫画を買っては読んでルールや技術を習った。

といってもすぐにその技術が試せるわけでも成功するわけでもなかった。しかしなかなか習得できないのが俺の心に火を灯したのだろう。俺は他の技術も知るために毎日本屋へと向かった。

そんなある日の事、俺はいつも通りに漫画を買いに本屋へと足を進める。信号が青になり俺が横断歩道を歩きだすと不意に来るはずのなかった車の音がすぐ横まで来ていた。

俺は運転手を見る。どうやら居眠り運転の様だ。俺はそんなのんきなことを考えながら、その日に命を散らせた。

 

 

目が覚めるとそこは一面白の空間で、空間の先より一人の青年が歩いてくる。青年は俺の目の前まで来ると笑みを浮かべて一言告げる。

 

「お前、転生するなら何処がいい?」

 

お前はバーソロミューさんかッ!

 

ーーー閑話休題ーーー

 

その後話を聞いてみると俺の意識が落ちる前に起きたあの事故はこの神様の遊びによっておこった物の様だ。とりあえずそれを聞いて神様をアイアンクローした俺は悪くないと思う。

そして冒頭で告げてきたあの言葉は照れ隠しのようで要訳すると「間違って殺してしまったんでお詫びに転生させますね」らしい。まったくそのような誠意を感じなかったのだが、転生の話は自分的にもおいしい話だ。俺はそのお詫びの転生の話を受けることにした。バスケの世界へと転生させてくれと。しかし神様はそこまで有用ではないらしくバスケの漫画に飛ばすだけでどの漫画になるかはわからないらしい。

ということで俺は特典たるものを受け取ることにした。

一つ目はあひるの空の漫画の安原さんの姿を取らせてもらう事。理由としてはヤスさんが単純にかっこいいからだ。

二つ目は自身のバスケセンスを上げるのと、成長限界を伸ばしてもらう事。これに関してはどのバスケ漫画にも化け物たちが勢ぞろいしているのだ。そいつらと張り合いたいがためにそれらを望んだ。

 

「本当にこんなのでいいのか?ほら、チートや人外を特典としてとってもいいんだよ?」

 

そんな神様の囁きも俺は断る。チートすぎたら面白くないだろ?と。

 

「・・・わかった。そこまで決意が高いならもう俺も何も言わないでおこう。それでは!これから君には漫画の世界に入ってもらう。特典もちゃんとそのままにしておくよ。漫画の世界を楽しんで来い!」

 

神様の声と共に俺は光に包まれて再び意識を失った。

 

 

 

 

その後の事はあまり喋りたくないが為に何があったかは省くが現在は小学6年生になりバスケを楽しんでおります。地元のバスケチームもあるのだが俺はあえて入らなかった。その理由は家の近くでストリートボールを行っている場所があったためだ。俺は小学4年生からそこに通い始めた。最初は誰にも相手をされず、親にも近づくなと言われたがそんな親の言葉を振り切って毎日学校が終わっては通っていた。

年齢層は様々であり、昼から夕方までは中年ストリートボーラ―達がコートを使って試合をしており、夕方から夜にかけては高校生から社会人までの層が集まって練習や試合を行っている。そんなある日の事、俺はいつものようにコートの隅で練習をしている社会人チームの人たちを眺めているとリングに嫌われて弾かれたボールが俺の場所まで転がってきた。するとシュートを打って弾かれたボールを拾いに来た30代の人が俺に呼びかけてくる。

 

「坊主!俺のボールがそっちまで行っちまった!取ってくれねぇか?」

 

俺はその言葉を受けてボールを投げ返そうとして、途中で辞めた。その行為にそのおっちゃんが疑問に満ちてるとこへ俺は思い切って言ってみた。

 

「おっちゃん、俺と1on1やってくれない?」

 

ここで断られたら仕方なく返すしかないが、この言葉に乗ってくれるのかおっちゃんを見ていると気前が良かったのかおっちゃんは二つ返事で了承してくれた。

 

「坊主、ルールは簡単だ。坊主がオフェンスで5回中2回勝てたら坊主の勝利、二本以上取れなかった場合は坊主の負けだ。」

 

その言葉に俺はうなずくとおっちゃんからボールを受け取りまずは様子見とその場でボールの感触を確かめながらもいつでも抜けるように態勢を整える。おっちゃんも俺をまるで得物を狩るような目で俺を視界から外さない。俺は決心をして様子見から攻めに転じる。

スピードをつけて相手に近づき、右側に逃げるように逸れて進む。おっちゃんも自分の動きについてきているのを確認すると自身のスピードに緩急をつけてチェンジオブスピードを行う。するとおっちゃんの動きもその動きについていくのがしんどくなったのか徐々にズレが生じ始めた。そして俺はボールを少し手前に出してまるでミスをしたようにあわてて追いかける・・・ふりをする。おっちゃんもこれが好機と見たのか俺のボールを奪うために身体を全面的に前のめりに、手を最大限まで伸ばして掠り去ろうとする。

しかし俺はこの瞬間を待っていた。神様からもらった特典であるバスケセンスをいかんなく発揮しておっちゃんの体から逃れるようにボールを右手に収めてバックターンで抜き去る。自身のベクトルを前にしていたおっちゃんはすぐにこちらに来れるはずもなく、俺はそのままレイアップをきちんと決めてまず一勝を挙げた。

 

「なっ!」「あの坊主やるぞ!?」「こんな小さいのにこのセンスは・・・天才か?」

 

外野(おっちゃんのチームメイトたち)が何かがやがやしているが俺はその声を聞き流して二勝目を挙げるべく次の手を考える。

 

「(多分さっきの攻め方は通用しないから、次はステップバックで引き付けたとこを抜き去ってみるか?)」

 

俺は次の攻め方を考えているとおっちゃんが豪快に笑いながらボールを投げ渡してきた。

 

「坊主のバスケセンスはすげぇな!だが、これからは一本も坊主にはやらねぇ。」

 

「絶対に抜いて見せる」

 

続きが再開された。

 

結果から言うと俺はその後に一本も取れることはなかった。ステップバックからのスリーを狙うもやはり身長差が如実に表れて防がれる。レッグスルーを使った攻め方も防がれる。そして気が付けば俺は初めの一本しか取ることができずに負けた。

 

「坊主もセンスこそいいが、まだまだ身体が出来てねぇから負けるのも無理はねぇ!出直してからまた来な!・・・といいたいところだが俺はお前のバスケセンスに惚れちまった!俺たちは火曜日と日曜日にここで毎日してるから坊主もその日に来な。毎日俺たちが相手をしてやるよ。がっはっはっは!!」

 

その言葉におっちゃんのチームメイトを見るとみんな頷いてくれている。俺はこの日初めてこの世界のバスケ仲間兼師匠たちと出会った。




今回の最後の時系列は6年生であって4年生から6年生のこの日までずっとストリートたちの技術を見ているだけでした。

バスケに関しては素人に毛が生えた程度なので間違い等も多くあると思います。そんな間違いを発見した際にはご指摘ください。

感想、評価などをお待ちしております。
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