ヤス(偽)のバスケ   作:パズドラー

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ようやく黒子のバスケの内容の一部が入りました(微)


推薦のヤス

おっちゃんたちから指導という名のいじめを受けてすでに2年の月日が流れていた。現在俺は中学2年生であり地元にある丸山中学校に通っている。バスケはもちろんやってはいるが部活には入っておらず、おっちゃんたちやその場で居合わせる高校生達とよくストリートで勝負をしていた。

小学生のころの俺の体付きと現在を比べてみるとその差は歴然としている。小学6年生の時の身長が143㎝だったのに対して現在の身長は166㎝とわずか二年で23㎝も伸びている。そして体重も徐々に増えていき、スポーツマンらしい体付きになった。おっちゃんたちもこの成長速度に驚いていて俺は将来を期待された。最近この体付きになってからおっちゃんたちに勝ち越してきた。

あとおっちゃんたちの名前も聞くことができた。

まずリーダー的存在であり、俺と初めて1on1をしてくれたおっちゃん。名前は錦 哲太(にしき てった)という名前でまるで子供のような人だ。しかし実力は高校時代に全国ベスト4まで迫ったチームの主力であったらしい。ポジションはセンター。

次にチームの兄貴であり、無駄に熱血漢がある人。名前は西嶋 新(にしじま あらた)で全国には出ていないものの県大会で準優勝している。ポジションはポイントガード。

三番目にはクールな感じの20代前半の若い人。名前は霧島 原(きりしま げん)といいこの人も県大会で留まっているも県大会で得点王を受賞したらしい。ポジションはスモールフォワード。

この三人でいつもバスケをしている。そこに俺が加わって現在は四人というわけである。

そして現在俺は得点王の原さんに1on1を仕掛けていた。試合状況は俺が3の原さんが3で先攻の俺が攻めている。

 

「今回も抜かせてもらいます・・・よ!」

 

言葉と共に俺は原さんの横をダックインで深く低くドリブルして抜き去ろうとする。が当然のようについてくる原さんを振り切るために一度ステップバックで距離を離し動きについてきた原さんの右にドリブルで抜ける振りをしてインサイドアウトで左へと逃げる。しかしなおもついてくる原さんを完全に振りぬくためにそこからバックターンでもう一度右側に逃げる。完全に抜き切れたため俺はそのままスピードを落とさずにレイアップを丁寧に決める。

 

「4本目です!」

 

原さんに挑発ともとれる言葉を発すると原さんもカチンときたのか不機嫌そうな顔をする。俺は原さんにボールを渡すと深く腰を落として半身の状態でどちらに来ても対応できるように準備をする。しかし原さんがいつまでもこないので疑問に思うと原さんは笑みを浮かべて・・・スリーの姿勢に入った。

 

「(1on1でスリーを打つなんて、どんだけ自身あんだよ原さん!?)」

 

俺は必死に距離を詰めるがボールはすでに空中で放物線を描いており、リングにあたることなくゴールした。驚きの表情で原さんを見ると原さんは不敵に笑って一言、

 

「誰も1on1でスリーを打ったらダメなんてルールは言っていない」

 

「だっはっはっは!!確かにそうだな」

 

錦さんが大笑いをしながら俺を指さしてくる。恐らくは間抜けめとでも言っているのだろう。俺は再び集中して原さんとの1on1を開始する。

 

結果から言うと俺が勝った。あまりに長かったために先制点をとったら勝ちとなり先攻だった俺がきっちりと決めて俺の勝ちとなった。が内容を見る限りでは俺の完敗である。原さんは俺に対してある程度ディフェンスしてきたのに対して俺は原さんの攻撃を数本しか止めかけられなかった。俺は今日の練習を終えてストレッチを入念にしていると錦さんが突然俺の高校はどうするのかに対して質問してきた。

 

「そういえばヤスはどこの高校に行くのか決まっているのか?」

 

「いや、とくには決めてないけど・・・高校になったらバスケ部に入ろうかなとは思ってる」

 

俺が答えると錦さんが笑みを浮かべて突然俺の背中を叩いてきた。結構力強く。

 

「ブッ!?」

 

「おお、すまんなヤス。だが高校から始めるとしてもヤスはここの高校だ!って場所はあるのか?なければ俺の母校の監督に話をつけてもいいんだが・・・どうする?」

 

なんと錦さんの母校の監督さんに俺を売り込んでくれるらしい。

 

「ところで錦さんの母校ってなんていう学校なんですか?」

 

全国に行くようだからすごいところなんだろうけど・・・と思いながら錦さんの言葉を待つと錦さんはニッカリと笑って母校の名前を言う。

 

「おう、俺の母校の名前はな『大仁多高校』ってとこでの、今は今年入った小林という奴が一年ながらもスタメンで起用されているらしい。実力もあって大型新人ってとこらしい。ヤスが入る時には3年になっているだろう。」

 

大型新人とまで言われるということはすごい人なのだろう。そして俺はそんなに呼ばれる小林といった人に興味を持った。

 

「錦さん!俺を紹介してくれ!小林さんとバスケがしてみたい」

 

「お、おうわかったからそんながっつくな。今日か明日に紹介しとくから今日はもう帰れ。もう時間もやべぇだろ?」

 

そう言われ時計台を見ると夜の8時を回っていた。俺は三人に「お疲れさまです!」と言い急ぎ足で家に向かった。

 

 

 

「ほう...お前がそんなに押すほどとは珍しい選手もいたようだ。成る程わかった。しかし実力をこの眼で確かめんとやはり選手たちも...な?...何?動画も撮っているのか。わかった、後で送っといてくれ。」

 

大仁多高校でバスケ部の監督を勤める金岡 誠次(かなおか せいじ)は昔の全国大会で要となったOBの錦の言葉に嬉しさ半分、疑問が半分の気持ちになっていた。錦は金岡が初めて全国大会に出場したチームの大黒柱であって、選手の目利きにも十分に見る目があった。そのため錦が紹介をしてくれた町永 安という現在ストリートで錦たちとバスケをしている子供も十分に実力がある選手であろうと分かった。

が錦の目利きも完璧ではない。安が現在どれ程の実力を持ち、いつ開花するなどは分からない。もしかしたら中学の間で開花しているかもしれない、もしかしたら大仁多に入った後に開花するのかもしれない。もしかしたら高校卒業後に開花してしまうかもしれない。そんな疑問を持ちながら錦より送られてきた動画を再生して見てみることにする。その画面には普通の中学生とは身体の出来が完全に違う、もしかすると今話題に上がってきているキセキの世代と同等の身体つきの子供と錦が1on1でマッチアップしている。やはり錦の推薦通りかドリブル技術とシュート精度の良さが素人目でもわかるほどだ。

残念な事に守備に関してはまだまだであるがそれに有り余るほどの攻撃力を個人でも持っている今の大仁多には存在しないプレイヤーだ。恐らく攻撃に関しては大仁多の全選手と比べてもうちで勝っているものは居ないだろう。

金岡はこの瞬間安を大仁多へ誘おうと決意し、明日の練習メニューを練り出したのであった。

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