東郷と秋山が話し合っていた頃、韓国艦隊でも日本艦隊に対する対策が話し会われていた。
韓国海軍第7機動艦隊旗艦 金 忠善
?「何、倭奴(ウェノム)共の艦隊を発見しただと?」
不機嫌さを隠そうともせずそうに言いはなったのは中肉中背の口ひげをはやした男、第7機動艦隊司令官の朴 丙仁(ぱく へいじん)中将(56)である。
副官「はい、つい先程我が軍の潜水艦が複数の推進音を探知、その後潜望鏡にて確認したところ日本艦隊であったとのことです。それ以外からの潜水艦からも同様の報告があることから信憑性は高いものかと…」
この潜水艦は東郷達も察知していたが敢えて取り逃がしたのである。理由は勿論韓国艦隊を自分達の所へ誘き寄せるためである。
朴「くそ、偵察衛星が使い物になっていればこんな手間はかからなかったものを…」
朴中将は不機嫌さをさらに強めて呟いた。
この時期、韓国にも偵察衛星はあったのだが日本側がそれを放っておくはずがなく既にハッキングを仕掛けて機能を停止させていた。そのため韓国軍は日本艦隊の接近に気づくのが遅れてしまったのだ。
朴「まぁいい、どちらにせよ倭奴の艦隊は殲滅する予定だったのだ。それが少し早まっただけのこと…」
朴中将は自らの配下の艦隊によって海の藻屑となるであろう日本艦隊の光景を想像し頬を吊り上げた。
朴「敵艦隊の戦力はどれくらいだ?」
副官「は、戦艦1、空母1、ヘリ空母1、イージス巡洋艦4、イージス駆逐艦2、汎用駆逐艦7、の合計で16隻になります」
司令官の質問に間を置かずに副官は答えた。
それを聞いた朴中将は顔をしかめる。
朴「空母はともかく時代遅れの戦艦を持ってくるとはな…いったいなぜ倭奴共はあのようなものを建造したのか…まぁ、島国の劣等人種共の考える事など理解する気もないがな」
朴中将は日本人への差別意識を隠そうともせずに言いはなったが副官はそれを無視した。
副官「敵艦隊は現在、本艦隊へ向けて針路を固定しています。いかがいたしましょうか?」
朴「知れたこと、奴等がこちらへ向かって来るのならば叩き潰すのみ!!全艦に通達、ただちに針路を1ー7ー0へ変更!倭奴共の艦隊を迎撃する!!」
副官の問に間髪入れず朴司令官は命令をだす。
副官「しかし司令官、全ての艦を出すと上陸部隊の援護が出来なくうえにこの海域の警戒網に穴が開いてしまいますが…」
朴「上陸部隊の援護は空軍の連中に任せておけばよい、警戒網ならば潜水艦と第3艦隊のみで充分だ。これは決定事項だ!!よいな!!」
副官の懸念にも耳を貸さずに朴司令官は押し通した。
これが後に重大なミスとなることをこのときの彼は知るよしもなかった…
朴中将の命令を受けた第7機動艦隊はそれぞれの軽空母を中心にして二個輪形陣を組むと日本艦隊へと進路を向けた。
一個輪形陣につき軽空母1、イージス駆逐艦3、汎用駆逐艦6、フリゲート4、と言う陣容である。
朴「見ておれ倭奴共め、貴様達のオンボロの鉄屑艦隊などものの見事に粉砕してくる。我が艦隊の力を思いしるがよいのだ…ッフハハハ!」
このとき韓国艦隊のほとんどの者達が自分達の勝利を信じて疑わなかった。
しかし、それはただの慢心であったということを彼等は思い知らされることとなるのであった…
韓国艦隊の旗艦 金 忠善 の名前の由来は秀吉の朝鮮出兵のときに日本から3000の兵と共に離反した沙也加(さやか)という人物の朝鮮名です。
韓国では現在でも朝鮮を救った英雄であるとされています。
実際の所は本当に3000の兵と離反したのかは うやむやではっきりとしていないそうです。