日韓戦争 対馬沖海戦   作:ヤマト2015

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2カ月間音沙汰なく申し訳ありません。

第5話です。

それにしてもあのボンボンはなにがやりたいのか分かりませぬ…


第5話

東郷、朴「「SSM撃ち方始め!!」」

 

 

二人の号令が同時に響き両者の艦隊から対艦ミサイルが発射されそれぞれの目標へ飛翔していく。

 

 

日本艦隊旗艦大和

 

オペレーター「敵艦隊、対艦ミサイル発射、弾数32」

 

東郷「全艦ECM(妨害電波)展開、31番~33番(76㎜連装速射砲)およびCIWS射撃用意!」

 

東郷の命令で全艦が一斉にECMを展開し防御体制に移行する。

 

オペレーター「敵弾、4発墜落、残り28発進路変わらず!!」

 

東郷「各艦、SAM(対空ミサイル)発射、迎撃始め!」

 

 

ECMで防げなかった残りのミサイルを撃ち落とすべく対空ミサイルが発射され次々に敵対艦ミサイルを撃ち落とす。そして

 

オペレーター「敵対艦ミサイル全弾迎撃成功。全艦損傷なし。」

 

全てのミサイルを対空ミサイルで迎撃することが出来、東郷は表情こそ変えなかったものの安堵した。

 

東郷「速射砲の射程前に迎撃成功したか…見事だな、敵艦隊の状態はどうだ?」

 

オペレーター「敵第1郡α(アルファ)にて反応が消失したものが多数あります。イージス駆逐艦2隻、汎用駆逐艦2隻、フリゲート4隻撃沈を確認。空母1隻中破、イージス駆逐艦1隻大破、駆逐艦3隻中破。敵第2郡β(ベータ)に損失はありません。」

 

東郷「ふむ、比較的老朽艦のほうが残ったのか…てっきりα郡のほうが残ると思っていたが…」

 

東郷の疑問に直ぐ様秋山が答える。

 

秋山「おそらく錬度の問題でしょうね、β郡は第7艦隊が機動戦団だった頃から配備されていた艦が中心です。一方α郡は早くても1年ほど前に就役し、一番遅いのが半年前に就役した艦がほとんどです。更に言うのであばα郡の艦艇はほとんど外洋に出たことがありません。逆にβ郡は活発に外洋での訓練を行っていることが確認されていましたからその差が今出て来たのでしょう…」

 

東郷「成る程…新鋭艦隊のほうは悪く言えば張子の虎だったという訳だ…」

 

どんなに装備が良くとも使う人間がその使い方を知らなければそれはただの無用の長物と化す。

国力に見合わぬ装備を無理して整備したツケがここにら現れていた。

東郷がそんなことを考えていると杉田艦長から射撃準備が整ったとの報告が来た。

 

東郷「さて、彼等に海戦はミサイルの撃ち合いだけではないということを教えてやるか…巡洋艦全艦は本艦が射撃開始を合図にβ郡へ射撃開始!駆逐艦は全力で空母を守れ!!撃ち方始め!!」

 

杉田「撃ち方、始めー!!」

 

杉田艦長の命令が発せられるとほぼ同時に46㎝三連装砲9門と15.5㎝三連装副砲が各々の目標へ向けて火を吹いた。

 

 

時系列は韓国艦隊に対艦ミサイルが命中するところまで遡る。

 

韓国艦隊旗艦 金忠善

 

朴「な…なんということだ…」

 

朴中将はそう言うのがやっとであった。

一瞬にして自らの艦隊が壊滅状態となったのだからその衝撃は想像に難くない。

なにしろ目の前に移る光景は自らが想像していたものとは完全に真逆の出来事であったのだから…

何故だ…日本艦隊を火だるまにするはずが何故自分達が火だるまになり沈められている?

何故、倭奴の艦隊なぞにこのようなめに合う?

何故、自分達が負けている?

負けている?この俺が…?

島国の劣等人種なぞにこの俺が負けているだと?

有り得ぬ…有り得ぬ…有り得ぬ!!

 

そんな考えを否定するかのようにオペレーターから被害状況が報告されていく。

 

オペレーター「

イージス駆逐艦

権慄(クォン ユル)、

宣祖(ソンジョ)、

沈没。

金 誠一(キム ソンイル)

敵弾1発命中、戦闘不能。

駆逐艦

金 庾信(キム ユシン)、

許 浚(キョ シュン)

沈没。

駆逐艦

蒋 英実(チャン ヨンシル)、

壇君(ダンクン)、

金 正浩(キム ジョンホ)

中破、戦闘能力半減なるも航行に支障なし。

第713フリゲート部隊全滅!

本艦敵弾命中により発着艦不能、されど航行可能です」

副官「第72戦団の状況はどうだ?」

 

茫然自失の朴司令官に変わり副官が質問する。

第72戦団は東郷達がβ郡と呼称している部隊のことである(朴中将の直率部隊は第71戦団)

 

オペレーター「は、第72戦団は敵ミサイルの迎撃成功により損害はありません。現在、空母 李 如松(リ ジョショウ)から指示を求めている電文が来ています」

 

この報告を聞いて副官は前線を立て直すために一時的に海域からの離脱を命じた。

 

副官「やむを得ないか…これより第71戦団は当海域を一時離脱し艦隊を再編する。第72戦団は当海域に留まり71戦団の離脱を援護、敵艦隊の足止めを行え。残存艦に連絡ーーー」

 

朴「ならん!!」

 

副官の言葉を遮り朴司令官が怒鳴った。その目は血走り正気を失ったということが一目で解るほどだった。

 

朴「第71戦団全艦最大戦速で敵艦隊へ突撃!!第72戦団は現海域で待機だ!!」

 

副官「司令官!損傷が多い我が戦団が突撃しても敵艦隊に有効打を当てることは不可能です!!」

 

副官が異議を申し立てるが朴司令官はもはや聞く耳を持たない。

 

朴「黙れ!!これ以上豚足(チョッパリ)共にコケにされてたまるか!!あの時代遅れの旗艦を沈めて倭奴共の自信を木っ端微塵に粉砕してやる!!生き残った奴等も全員只では殺さぬ!!生まれたことを後悔するほど痛め付け首をジリジリと切り落としてくれようぞ!!」

 

日本人へあらんかぎりの侮蔑を叫んだところでオペレーターから新たな報告が寄せられる。

 

オペレーター「敵艦隊の旗艦から小型目標が分離!対艦ミサイルと思われます!!は、速い!?敵ミサイル速度、これまで対艦ミサイルよりも遥かに速い速度です!!」

 

朴「なに!?倭奴共にそんな速いミサイルを作る技術力があるというのか!?げ、迎撃だ!全艦迎撃せよ!!」

 

直ぐさま第71戦団残存艦から迎撃のミサイルが打ち出されるが…

 

オペレーター「迎撃ミサイル全弾不発!!なおも本艦へ向かってきます!」

 

副官「総員、衝撃に備えろ!!」

 

副官が叫んだ直後、旗艦 金 忠善の周りに水柱が立ち上がった。

 

朴「な、なんなんだ…全弾外したのか?」

 

副官「いえ、違います!!これは…これは砲弾です!!」

 

朴「ほ、砲弾だと!?」

 

副官からの報告に朴司令官は驚きを隠せなかった。彼の頭の中では、いや、韓国艦隊の誰もが砲弾での闘いは過去の遺物であり現代では対空戦闘や陸上へ使うだけのものだと思い込んでいたいたのだ。

ここでも急速に海軍を拡張した無理が露呈した。

陸上とは違って海上ではあらゆる不確定要素が遥かに多いのだ。

長年陸軍国であった韓国はこれに気付くのが遅すぎた。

そしてその代償は高くつくこととなった。

 

オペレーター「敵旗艦からの砲撃により駆逐艦 壇君 沈没!!各艦に混乱が広がっています!このままでは!!」

 

朴「72戦団は何をしている!?このような時にこそ彼等がいるのだろうが!!」

 

72戦団に援護をと期待した朴司令官だが

の期待は虚しくも空回りした。

 

副官「72戦団は現在敵巡洋艦部隊の砲撃を受けて応戦中!我が戦団の支援は不可能です!!」

 

次々と凶報が入って来るなかオペレーターが止めとも言える報告をした。

 

オペレーター「し、司令官…た、大変です…」

 

朴「こ、今度はどうしたと言うのだ!?」

 

オペレーター「対馬上陸部隊より『我、敵艦隊ノ砲射撃ニヨル攻撃ヲ受ケツツアリ、至急救援ヲ乞ウ』との連絡が入りました!!」

 

朴「なん…だと…」

 

それを聞いた彼は自らが敵の罠にかかったことを悟ったのだった。

 

 

 

 

対馬沖

 

日本第三艦隊 旗艦 信濃

 

オペレーター「敵陣地への着弾を確認。敵部隊の損害大です」

 

副官「敵の人工衛星を叩いたとはいえ、こうも簡単に接近出来たとは…敵は今ごろ浮き足立っているでしょうね」

 

南雲「まあ、かといって同情する気はないけどねぇ。此方の領土内に土足で踏み込んだんだ。たっぷりと説教してやらないとね」

 

そう言って第三艦隊司令官 南雲 佳子(なぐも けいこ)二等海将(29)は双眼鏡を覗きこんだ。

旗艦 信濃以下の艦艇から大小様々な砲弾が韓国軍上陸部隊へ降り注ぐ。

打ち出される砲弾はほとんどが榴散弾で命中と同時に辺りを燃やし尽くす。

そんななかを生き残った戦車や自走砲が海岸ギリギリまで出てきて主砲を発射するものの虚しく艦隊の手前で水柱をあげるだけであった。

そしてその生き残った彼等も手痛い反撃をくらい先に逝った仲間の元へと強制的に送られていった。

 

オペレーター「敵上陸部隊の壊滅を確認」

 

南雲「大隅に通信を開け」

 

艦隊の後方にいる輸送艦隊へ通信を開くと対馬奪還部隊司令官 山下 利古里(やました りこり)陸将補(26)が映像に移しだされる。

 

南雲「敵陣地への砲撃は完了したよ。上陸はいつでも大丈夫さ」

 

山下「よし、後は我々陸軍に任せてもらおう。支援に感謝する」

 

そう言って山下は通信を切った。

 

副官「相変わらず愛想ないですね。もう少し協力的でも良いでしょうに…」

 

山下の態度に副官は不満気に呟いた。

 

南雲「まあ、仕方ないさ。彼女にも色々あるからね」

 

苦笑しながらも南雲は副官をたしなめる。

それから5分後に大隅以下6隻の揚陸艦からヘリとLCACが発艦し海岸へと向かっていった。

 

南雲「東郷のダンナもそろそろ仕上げの頃だろうね…敵の司令官の慌てる様が容易に想像出来るね…」

 

独り言を呟きながら南雲は敵艦隊のことへと思考を移した。

 

南雲「まあ、あんたらが仕掛けて来たんだ。反撃の覚悟が無い奴に軍だ、正義だ、語る資格は無いよ」

 

その言葉は乗組員の声に掻き消され誰の耳にも入ることはなかった。




少し話しのテンポが早いでしょうか…

後1、2話で完結の予定です。
どうぞお楽しみにm(._.)m
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