仁「やっとかよ」
妖怪の山での生活も1か月を過ぎたころ
「仁君、今日は何をしますか?」
天狗の里では週に一度仁と遊ぶ日が制定されていた
原因としては天魔が
「儂も仁君と遊びたい~~」
と威厳のイの字もどこかへやってわがままを言った
これで部下たちがドン引きしたのは余談である
そして天魔のわがままで仕事を全てホッぽり出したので仁や部下に説教を受けて(威厳がなくなったので部下も怒れた)
妥協案として仁と遊ぶのは週に一度週末となった
そして今日はその天魔と遊ぶ日なのだが…
「あのおじいちゃんと遊ぶのも飽きてきた」
「いや、そんなこと言わずにね?」
「だって、ずっとベタベタくっ付いてくるし…」
そうしていつもの場所(天狗の里の中央広場)に行くと天魔が久々に威厳のある感じで立っていた
文は内心(今日は威厳ありますよオーラが出ているけどいった何を?)と考えていた
「天魔のじいちゃん今日は何するの?」
「仁よ、本日はお主の力の使い方について話そうと思う」
天魔が威厳のある喋りで仁に話した
「僕の力?」
「そうだ、お主の力はとても強大だ、その力を操ることができなければお主は必ず暴走しその身を滅ぼす」
真面目なトーンで話す天魔に仁は耳を傾けた
「でも、具体的にはどうすればいいのさ?」
「うむ、その通りじゃその為にも先ずは、八雲紫の元へ行きお主の力をもっと詳細に知る必要がある、そうしなければお主にどんな修行が必要か分からんからな」
「では、私が今日にでも八雲紫の元へ向かって仁君の能力を聞いて参ります」
文がそういうと天魔は
「まて、仁はあとひと月ほどで全体会議の場に行くのだろう?ならその場で聞けばよい」
「しかし、それまでの一か月はどのようにすれば良いのでしょうか?」
「案ずるな、修行をするにも先ずは体力が必要だ、ここ一月の戯れはそのための前段階だったのじゃ」
周りで聞いていた天狗たちは声には出さなかったが心の中で(絶対嘘だ)と思っていた
「なら今日は何をするの?」
「うむ、今日は簡単な座学をしようと思う」
「ざがく?」
「そうじゃ、ようするに勉強をしようということじゃ勉強は生きていく上で必ず役立てることができるからな」
天魔はそう言いながら懐から簡単な漢字ドリルや計算ドリルを出した
文はその出どころを聞いた
「天魔様、その書物はどこで入手されたのですか?」
「いや、少し前にそこの神社の
天魔は外の世界の勉強法に興味があるようだ
そして心中では遠い昔牛若丸(後の豊臣秀吉)に武術などを教えていたころを思い出していた
~この世界での天狗は昇進制である程度初期位置は決まっているが昇進すれば天魔の御付きにまでなれる、なので白狼天狗などはたたき上げの実力者が多い~
「まぁ取り敢えずやってみぃ、分からなければ儂が教えてやるからの」
「はぁい」
天魔からドリルを受け取った仁は先ず簡単な読み書きと計算法を習ってからドリルに手を付けた
~3日後~
「出来たぁ!」
「ほう、では
「うん」
仁は外に出て文と少し遊んで時間をつぶしながら10分程して戻った
一方その間に採点をした天魔は待っていた
「ただいまぁ」
「待っていたぞ、まず結果は7割正解といったところか、まぁ初めにしては上出来だな」
「次は何すればいいの?」
「そうだな、では苦手な部分を復習して苦手をなくすぞ、ダメな部分はすぐに無くさないと今後困るからな」
「うん!」
そうして仁は天魔と一緒に苦手をなくしながら基本的な読み書き計算を勉強していった
~to be continued~