仁「もうなんも言わん」
本日は幻想郷の有力者たちが集まってお互いのところでの仁の行動などを報告し合う会議である
~博麗神社~
そして本来ならその会議に呼ばれないものも今回はその場にいた
「今回の集まりに私が呼ばれたのなぜだ?趣旨を聞くに私はこの場にいる必要はないんじゃないか?」
「いいえ、今回はそれとは別にもう一つ議題があってそっちの為に貴女を呼んだのよ」
本来なら今回の会議に居なくていい者、慧音は【もう一つの議題】とはいったい何なのか気になったがそれは時期に分かると考えしばらく会議の内容を聞くことにした
「で、永琳の話をまとめると【仁は天才で可愛い】【生き物に優しくて可愛い】【強大な力を秘めているし可愛い】もう可愛いって言いたいだけじゃない」
「否定はしないわ」
司会役の紫は若干呆れた
「でも全部ほんとよ」
「確かに、あの子が力を秘めているのは確かなようね、でも記憶を失う前はあんな力の気配感じなかったんだけどね」
「そうなのよね、まるで誰かに力を封印されていたかのようにね、普通じゃないわよあの子、薬の作用で幼児化しただけじゃなく髪の毛と瞳の色が変化するなんて」
「それもあんたの薬の副作用じゃないの?」
永琳の言葉に今度は霊夢が反応する
「いいえ、ウサギ達で試したけど幼児化はすれど髪や瞳の色が変化した個体はいなかったわ」
「てことは何かあの子には秘密があるのかしら」
「それを調べるのはもう少し仁が大きくなるか、記憶が戻るかのどちらかね」
「じゃぁ今仁について分かってることは?」
「几帳面で生き物が好き、成長するのがとても速い、てとこかしら」
「几帳面?」
「えぇ咲夜によればトランプのカードを上下の向きを揃えていたらしいわ、その上マークも揃えていたし彼が揃えると必ずマークがスペード、ダイヤ、クローバー、ハートの順なのよね」
「ですが数字に関してはまだ読めなかったのかバラバラでしたが」
霊夢の疑問にレミリアが答え咲夜が補足する、そこに文が
「文字に関しては最近わが天狗の里が仁君に教えていますよ、神奈子さんからいただいたドリル?とかいうやつが役に立ってます」
「そうかい、ありゃ早苗のやつのドリルを参考に河童に作らせたんだよ、役に立ってよかったよ」
「はい、天魔様も「あんなにいい教材は中々ない」とおっしゃっていましたから」
「それにしても、天狗たちが勉強を教えるなんてねぇ」
「我々の新聞を読んでもらう為にも文字は大事ですから」
天魔にドリルを渡していた神奈子は少し嬉しそうに見えた
「でも、仁には同年代の友達がいないのよねぇ」
「いきなり何よ諏訪子?」
「だってさぁ神奈子、育てる側の私たちは友達というよりも親とか姉みたいな感じじゃない?」
「そりゃまぁな」
「でも子供の成長には友達の存在は欠かせないじゃない、友達との交流が子どもの社会性を育てるとか何とか言うじゃない?」
「それもそうだなぁ、それに仁には同性の知り合いもいないしな、ここに居る者は全員女だし」
「だったら
「霖之助ってあの道具屋の?あれじゃ友達っていうより父親じゃん」
霊夢の言った人物【
「まぁ同性の知り合いってことで一度会っておくのも良いかもね」
「あの…そろそろ私が呼ばれた理由を聞いていいか?」
「あらごめんなさい」
話の蚊帳の外で居心地が悪いのか慧音は紫に聞いた
「貴女を呼んだ理由はね、仁の勉強のことよ、貴女は人里で寺子屋をやってるでしょ?」
「なるほど、それで私に勉強を教える役をしてくれと、だが私はできるだけ里を離れたくないのだが…」
「なら、仁を人里に通わせればいいじゃない、力を操る練習にもなるし友達だってできるかもしれないじゃない」
「でも、場所によっては通うの大変じゃないかしら」
紫の提案に幽々子が疑問を
「さすがにある程度は通いやすい所がいいわよね」
「私のスキマで送る手もあるけど」
「それだと目立つじゃない、それに妖怪と一緒にいる子どもって事で気味悪がられるんじゃないかしら」
「送迎するのは人里とも関わりがあるやつの方がいいな」
神奈子も会話に加わりどうやら通うこと自体よりもどうやって人里まで移動するのかが問題のようだ
「今の仁の生活圏は大きく分けて5つ、守矢神社・紅魔館・白玉楼・天狗の里、それと定期検査を行う永遠亭ね」
「永遠亭は今回は関係ないから除外ね、さてこの4か所からどう通わせるかね」
「うちは咲夜に送ってもらおうかしら」
「分かりました」
「妖夢、お願いできる?」
「ある程度は私が抱えて飛んだりすれば何とか…」
「やっぱりそれぞれが人里から離れた所にあるからねぇ」
「私たちはついでに信仰を集められるように交代でやろうか?」
「「いいんじゃない(ですか)」」
「私は速度に注意しないと」
どこも
「それじゃあこれで今回の会議は終わりかしらね」
「いえ、貴女に聞きたいことがあるわ、紫」
会議を締めようとした紫を永琳がとめる
「何かしら?」
「仁君の能力に関して貴女なら何か分かるんじゃないかしら?」
「そういうこと、ならあの子と呼びなさい今から能力を調べるから」
「分かったわ」
そうして別室で待っていた仁と一緒に遊んでいた鈴仙を呼んだ
「なぁに?」
「仁君、今から貴方の能力を調べるから私の目をじっと見ていて」
「うん!」
紫は10秒ほどしてから「もういいわよ」と言った
「で、結果は?」
「えぇ仁君の能力が分かったわ、仁君の能力は…」
霊夢が紫に聞くと、紫は答えた
「【霊力と魔力と妖力と神力と精神を操る程度の能力】よ」
「それもう程度なんてものじゃないじゃない」
「前4つは何となく分かるけど精神を操るって?」
「どちらかと云うと自身に使う力ね、他者に対しては軽い暗示を掛けられるくらいかしら」
「だとしても十分強力ね、使い方を誤れば大変なことになるわ」
「それを防ぐためにもちゃんと勉強しなきゃね仁君」
「よくわかんないけど、ちゃんとつかえるようになるよ!」
仁の能力が分かり各々反応を見せる者たち、その内心は皆ほとんど同じである
((((((((絶対に道を逸れないように見守ろう!))))))))
「?」
~to be continued~