魔導師が勇者召喚に巻き込まれたそうです。   作:無双レイヴェルト

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プロローグ

目を開けると、そこは何処までも広がる薄暗い森。

 

 

辺りを見渡すと見たこともない品種の巨木等が大きな枝で空を覆い隠していた。

そして、目の前には今にも俺を食い殺さんばかりに威嚇している毛並みが真っ青の狼。その足元で気を失っている金髪ポニーテール少女が一人。

 

 

「グルル……」

 

 

いや、狼にしては大きすぎる。 例えるなら某物の怪な姫に出て来る山犬の神ぐらいの大きさがあるのではないだろうか。まぁそんなことよりも気になることがある。

 

 

 

「……一体どうしてこうなったんだ?」

 

 

 

迫りくる狼を気に止める様子は一欠片もなく、少年は平然としたまま呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

その日の朝は、いつもと変わらない朝だった。

 

 

ピッピッピ、ピッピッピ、ピッピッピ

 

目覚まし時計のアラームが部屋中に鳴り響き、朝だと教えてくれる。

 

 

俺はもぞもぞ動いて布団から出て目覚まし時計のアラームを止めた。

 

 

「ん~~~~~っ」

 

 

カーテンを開けて固まった体を思い切り伸ばし若干寝惚けている意識をスッキリさせる。

 

 

ピッキーン

 

 

「……放課後に何か大きなことに巻き込まれると俺の勘が訴えている。これは気を付けないと!」

 

 

窓越しから空を見上げそう呟き2分程空を眺めた後で窓を閉め、ハンガーに架かっている制服と鞄を取って自分の部屋を出るのだった。

 

 

ちょっと切りが良いので此処で軽く皆さんに自己紹介します。

俺の名は八神虹次(やがみ こうじ)。

二次小説でよくある神様に転生して貰った転生者であり、リリ狩るでマジ狩るな魔砲少女の世界観に似た世界に転生した二女一男の三人暮らしをしている八神家の長男であり、海鳴市内の私立大学附属の高校に通っているただ普通の高校一年生だ。後、俺は転生する時に神様から貰った良い意味でも悪い意味でも百発百中必ずしも当たる他称・天性の勘っていう直感がある。

因みに時空管理局地上本部所属二等陸佐の魔導師でもある。

取り敢えずよろしく。(^-^)/ノシ

 

 

 

我が八神家は普通の家庭と違ってちょっと特殊な家庭だと俺はそう思っている。

 

両親は俺が幼い頃に交通事故で亡くなってのでいない。

 

この位なら世の中では全然あり得る話だろう。

 

特殊と言えるのが八神家の後見人の人が外国の一国の首相なのだ。

 

その後見人と八神家の関係をいうとその人がまだ議員だった頃にプライベートで日本に訪れた時に両親が困っていたその人を助けたみたいで、それ以来休暇が出来たらお互いの国に行くという親交な関係になったのだ。

 

両親が死んだ時、国会期間にも関わらずわざわざ御通夜に来て下さり、後見人を名乗り出てくれた。

 

後見人発言の後、親族の方とちょっといざこざが起きたけれども、今じゃあ金銭感覚が狂わない程度のお金が銀行口座に振り込まれている。

 

今更ながらその後見人の名は、リチャード・グレアムさん。

 

 

洗顔し終わったことだし八神家の家庭内事情を語るのは此処までにしよう。

 

 

「…………ん?」

 

 

洗面所から出るとリビングから美味しそうな匂いが漂ってきた。

 

 

匂いを嗅いで起きるのが一足遅かったかと思いながらリビングへと向かう。

 

 

 

 

 

扉を開けてリビングに入ると薄茶色髪の女性がキッチンでエプロンを付けてながら朝食を作っている最中だった。

 

すると俺が入ってきたことに気が付いたのか女性は手を止めて、俺の方に振り向いた。

 

 

「おはよう、リニス」

 

 

この女性の人は、リニス・グレモリーさん。

後見人のグレアムおじさんの紹介で12年前から八神家に住み込みで働いて下さっているイタリア人の家政婦さんである。なかなか日本に来れないグレアムおじさんの代わりに八神家の保護者を勤めてくれている。後、関係ないが俺の料理の先生でもある。

 

 

「はい♪おはようございます、虹次。相変わらず早起きですね」

 

 

笑顔でそう言うとリニスは此方に背を向けて朝食を再び作り始める。俺は壁に架かっている時計を見ると時刻は6時35分。確かに早起きかもしれないが……

 

 

「俺より早起きして朝食を作ってるリニスに言われてたくないんだが」

 

 

「いつもより早く起きしたので、たまには私が朝食を作ろうと思っただけです。それに虹次はいつも6時半頃に起きてるじゃないですか」

 

 

「まぁ、俺は幼い頃から早起きだったし今じゃあ習慣になったんだ。それでリニス、廊下に美味しい匂いが漂っていたけど今日の朝食は一体何?」

 

 

「和食ですよ。焼き鮭や納豆にホウレン草の胡麻和え、漬物に味噌汁です」

 

 

そう言って朝食の献立を教えてくれるリニス。

 

成る程、廊下に漂っていたあの美味しい匂いは鮭を焼いた匂いだったのか。

 

 

「そうか、ところでリニス何か手伝うことないか?今日は特にやる事がないから暇なんだよ」

 

「う~ん、そうですね。でしたら作り終えた品を配膳して貰って良いですか?並べ終える頃には楓も起きて来る筈だと思いますし」

 

 

「了解」( ̄▽ ̄)ゞ

 

 

返事を返してから言われた通りテーブルに作り終えた朝食を並べていく。

 

ガチャ

 

「リニス~お兄ちゃん~おはよ―」

 

寝惚けた声でリビングに入ってきた少女は、八神楓(やがみ かえで)。

俺の妹であり八神家の長女、因みに海鳴市内の私立大学附属の小学校に通っている小学四年生だ。

 

 

「最後の一品が出来ましたよ……っと楓、いつもより遅い起床ですね。でも、おはようございます♪」

 

 

「ん~おはよ―。今日の朝食も美味しそうやね、リニスが作ったん?」

 

 

「そうですよ、楓。後、分かってると思いますけど眠たくてもお残しは許しまへんでー!ですよ?」

 

 

「言われなくても分かっとるよ~リニス」

 

 

そんな会話をしながら二人は、テーブルの椅子に着いたので俺も遅れて椅子に座った。

 

 

「良し、皆座ったみたいだし食べるか。全ての食材に感謝を籠めて、いただきます」

 

 

「「いただきます」」

 

 

 

 

 

 

「「行ってきまーす」」

 

 

「はい、行ってらっしゃい♪二人共、事故等に遭わないように気を付けて下さいね?」

 

 

「「はーい」」

 

 

リニスとそんな会話を交わし見送られて学校へ向かう。

 

 

 

「それでこのはちゃんがね……」ペラペラ

 

「そうなんだ」

 

「おーい、虹次~。やっはろー、このはちゃん♪」

 

「楓ちゃーん!あっ、悠斗さんやっはろーです//」

 

 

楓の話に相槌を打ちながら通学路をしばらく歩いていると十字路のところでお互いの友達が大きく手を振ってこちらに声を掛けているのに気が付く。

 

「あ!このはちゃんに悠斗さんだ!じゃあお兄ちゃん行ってきま~す♪」

 

「行ってらっしゃい」

 

 

行ってきますのハイタッチをした後、楓は友達の処へと走って行ってしまった。

 

それにしても朝から元気があるなぁ、流石は小学生ってところか。

 

 

 

「やっはろー、虹次♪今、朝から元気がある流石は小学生って思っているでしょ?」

 

「おはよう。流石は悠斗だな、正に今言ったその通りだ。後、その挨拶はやめろ」

 

 

俺に挨拶しながら話し掛けて来た茶髪のイケメンの名は、枢木悠斗(くるるぎ ゆうと)。

小学校からの幼馴染みでもう10年間変わらず同じクラスになっているので今じゃあ親友みたいな関係だ。後、悠斗は某ISに出て来る唐変木オブ唐変木並の鈍感属性を持っている王道的で主人公な奴なのだ。

 

 

 

「……劉雅。私、一足先に行くよ」

 

「へ?ま、待ってよ!夏目!!みんな離れて!夏目を追い掛けられないよ!!」

 

「劉雅さん、別に夏目さんを追い掛けなくても良いと私は思うんです」

 

「同意です。それにまだSHRの時間までに余裕がありますしゆっくり歩いて行きましょうよ、劉雅くん」

 

 

道中で周りのことを気に止めず何か騒いでいる集団が居たけれども、俺等には全く関係ないことなのでそのまま追い越して学校に着いた。

 

 

 

 

時間はあっという間に流れて放課後。

 

 

「今日も一日楽しかったな♪さてと虹次、一緒に帰ろう」

 

「何が一日楽しかっただ、体育の授業以外は寝てた癖に。取り敢えず先に行ってるぞ」

 

「あー!!虹次、それは言わない約束だよ!……ってま、待ってよ~!!」

 

 

隣で抗議して来る悠斗をスルーして先に教室を出る。

 

 

 

時間が流れて帰り道

 

 

「♪~♪~♪~」

 

 

隣で鼻歌を歌っている悠斗を横目に俺は夕食の献立を考えながら歩いていた。

 

 

「ねぇ夏目。なにこれ?」

 

 

「はぁ、見れば分かるでしょ?これは魔方陣よ」

 

 

「ん?」

 

 

声がした方を目線を向けると今朝路上で騒いでいたハーレムリア充野郎とクラスメイトの女子が魔法陣の上に立っていた。

 

 

「ねぇ虹次?あの人たちは何をやってるんだろうね?いい歳して魔法ごっこかな?ここは街中だよ?やるなら部屋とかでやらないと周りの人に迷惑だよ。 でも、うわぁ凄いな~以前に楓ちゃんから見せて貰ったファンタジー系の本に書かれていた本格的な魔法陣と同じだよアレ」

 

 

「知らねぇよ。それにアレには関わってはいけないって俺の勘が訴えているし早よ帰ろうぜ」

 

 

「うん、そうだけど……」

 

 

俺は関わらないで帰ろうと促すが悠斗は恐らくだろうけどクラスメイトの女子のことが心配でその場から全く離れようとしない。

 

 

「なんでこんなところに魔法陣が?」

 

 

「きっとアレね。携帯小説によくある勇者召喚ってのに間違いないわ。じゃあ、 劉雅。頑張って魔王を倒して来て頂戴ね!私はその間第四回BoBに参加して優勝を目指すからさ♪」

 

 

「僕の心配よりもゲームの優勝を優先するの!?なら逃がさないよ、夏目!」

 

 

なんということでしょうか、ハーレム屑野郎がいきなり女子生徒の腰に抱き付いたではありませんか。

 

 

「なぁ!?ふざけないで!もうこれ以上私を劉雅の面倒事に巻き込まさないでよ!アンタのせいで前回のBoBに参加出来なかったんだから!!!」

 

 

「そんなこと言わないでよ、夏目。僕達幼馴染みでしょう?」

 

 

「そう思ってんのはアンタだけよ!いいから離しなさい!離せ!!」

 

 

「嫌だ!絶対に離さない!!」

 

 

なんだか険悪な雰囲気になってきたのを感じた悠斗が止めに入ろうと近づいた瞬間・・・・・

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

「きゃあ!!」ガシッ

 

魔法陣の中心がポッカリと穴を開けて消失し、 リア充野郎を引き込まれたが、ハーレム野郎が女子生徒の体をまだ掴んでいたので彼女も魔方陣に引きずり込まれそうになったが、咄嗟に道端に生えてた雑草を掴んでなんとか耐えた。

 

「こんな所で落ちて堪るか!今度こそBoBに出るんだから~!!」

 

「凄い執念だな」

 

「そんなこと言っている場合じゃないよ、助けなきゃ!橘さん掴まって」

 

 

それを見た悠斗は魔方陣に近づき彼女の腕を掴んだ。

 

 

「………くっ」

 

 

「無理しないで!関係ない貴方まで落ちる!」

 

 

自分が落ちそうになっているのに悠斗の心配するとは思ったよりも良い奴だな、学年首席の橘夏目(たちばな なつめ)さん。

 

 

「くっ、何らかの力が働いているせいで持ち上げなれないよ~このままじゃあ橘さんが落ちちゃう。虹次、悪いんだけど助けるの手伝って!」

 

 

「良いぜ。その代わり助けて終わったら何か奢れよ、悠斗!」

 

 

悠斗のお願いに俺は二つ返事で了承しながら二人がいる魔方陣に駆け寄った。

 

 

そして魔方陣に踏み込んだ瞬間、それは聴こえた。

 

 

 

―――――遂に見付けました―――――

 

 

「「「・・・・・・へ?」」」

 

 

 

その言葉を聞き取れた瞬間、魔法陣はいきなり強い光を放ち俺の意識は橘の手を絶対に離さないように確りと掴んでいる悠斗の姿を最後に途切れた。

 

 

 

 

 

 

 




本作品を読んで頂きありがとうございます。

文才がない中で頑張って行きますのでこれから宜しくお願いします。

m(_ _)m

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